原田ひ香のレビュー一覧

  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    続編としらずに読んでしまいました。面白かったので、良かったのですが。
    ちゃんと最初から読んでいれば、もっと楽しめたのかも、ってちょっとだけ損した気分。そうして一から読み直すほどの気にはなれない、そんな本でした。

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    2021年10月04日
  • ラジオ・ガガガ

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    「We are シンセキ!」と「音にならないラジオ」は面白かった。

    ストーリーが追いやすくて登場人物の感情もちゃんと伝わった。

    ラジオ聴くの好きです。
    そろそろ投稿してみようかなあ〜と思う今日この頃。

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    2021年09月30日
  • 彼女たちが眠る家

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    インターネットで秘密を暴露されるなどして傷付いた女性たちが暮らす、離島のグループホーム。
    ある母娘の登場により、状況が変わっていく。
    ミステリー要素もあり、一気読みした。

    アゲハが「ミミズなんて付けられたら嫌だなー」と言ったのは軽いジャブだったんだろう。こわっ。
    テントウムシの本当の名前を知っていればこそ。

    躍起になってアゲハの過去を調べている間、テントウムシは何がしたかったんだろう。
    アゲハを追い出したかったの?
    居場所を守ることと、過去を暴くことはどう繋がるんだろうか。
    私にはそれが理解できなかった。

    危うい過去、秘密というものが、他者にとって非常に興味をひく対象であることは、本当に

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    2021年03月27日
  • 虫たちの家

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    ネタバレ

    傷ついた女達でひっそり暮らす島の家に新しい親子が来た。ひっそり暮らすこの家を守りたいテントウムシは絶対破ってはいけない約束を破りインターネットで新しい親子について調べ始める。同時に海外の日本人の町で暮らす家族のストーリーが進んでいく。どうしてこんなにも生きづらいのか。インターネットの普及で簡単に情報がばら撒かれ、追い詰められた人達はこんな風に暮らしているのかもしれない。

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    2021年03月15日
  • 彼女たちが眠る家

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    後半1/4はまさにページをめくることすらもどかしくの状態になった。
    ずっとアゲハに気を取られていたけど、実は…
    と思うとやはり名前の付け方も秀逸すぎるほど秀逸だと感じた。美しいアゲハに気を取られているうちに、本当の致命傷を与えてくるのは蝶なんかじゃないもんね。
    引き込まれる文章力。さすが〜!!!

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    2020年08月02日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    東京ロンダリングシリーズ2弾。ロンダリングする側から描いた前作とは違い依頼する側からのストーリーだ。「失踪」する人たちにも共感…。不動産事故物件のロンダリングを不要にするために動く勢力に立ち向かう主人公たちの動きに読み応えあり!ちょっと無理がある気もするが。

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    2020年06月19日
  • 彼女たちが眠る家

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    ネタバレ

    ある出来事が起きたとする。
    それに複数の人が関わったとしたら、
    事実はあくまでもひとつなのだけれど、その事件が彼らに与える影響はそれぞれだ。

    マリアとテントウムシは、小さな離島に住んでいる。それからミミズとオオムラサキが加わり4人になった。そこはネット被害にあった女性たちが、世間の目から逃れて共同で暮らすグループホームだった。
    ある日、そこに親子が入居することになる。母親はミツバチ、美しい高校生の娘はアゲハという名前をマリアからもらう。

    最終的に、テントウムシはその親子に追い出されることになる。彼女が何があっても守ろうと決めた、自分の終の棲家になると思った『虫たちの家』から。
    実はミツバチ

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    2020年03月23日
  • 彼女たちが眠る家

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    ネタバレ

    改題する前の「虫たちの家」の方が内容にもしっくりくる。
    ネット、特にリベンジポルノなどで傷つけられた女性たちがひっそりと暮らす家に美しい娘アゲハとその母親であるミツバチが加わったことで急激に平穏が崩されていく。
    アゲハの言動に翻弄される主人公テントウムシ。しかし病弱で部屋にこもっている母親にも何かある...
    いったいなんだろう、何が目的なのだろう...とざわつく気持ちを抱えつつ、唐突かつ断片的に語られる誰かの古い記憶とテントウムシの過去、アゲハの情報を繋ぎ合わせていくドキドキ感がたまらなかった。
    これ以前に2作品読んだが、どれもスカッとは終わらなかった。
    この作品も然り。
    そこが原田氏の持ち味

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    2020年01月26日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    東京ロンダリングの続編。短編だけど登場人物が次の作品にでてきて繋がっています。家賃0円、日給5千円をもらって事故物件に短期間住み、ロンダリングしていくお話し。題材がおもしろく、失踪というなじみのないテーマが興味深かった。東京ロンダリング同様に、結末が急いで畳んだ感じで残念。

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    2019年12月23日
  • 彼女たちが眠る家

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    設定がユニークで今時のテーマを上手く絡めてラストまで楽しめた。
    今後この作家の作品は読んでいきたい。

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    2019年11月25日
  • 母親ウエスタン

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    どういう風に転がるか分からないスタートで、だんだん薄皮がめくれるように色々な事が明らかになっていき、柔らかな着地点に到達する、まさにエンタメ小説のお手本のような一冊。

    個人的にはNHKでやっていたECDのドキュメントと被る部分も有ったり。
    血の繋がりが有る一般的な家族であれ、そうではない家族であれ、最終的にはやはり皆1人1人の個人。だからこそ愛しいし、憎たらしい。
    母親がいないという共通点はあるものの、住む場所も生活のレベルも違う、登場人物達の様々な家族像を作者は見事に描き出しています。
    ドライとウェットが入り混じった家族という関係性の特別さにあらためて感じ入りました。

    主人公の広美は果た

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    2019年08月16日
  • 彼女たちが眠る家

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    様々な理由から過去を消したい、逃げたいと思っている女性たちが暮らす「虫の家」というグループホーム。本名や過去は明かさず昆虫の名前で呼びあう。似たような傷を持ち、ひっそりと暮らしたいとだけ願っている。心の救いとは何か。過去から一歩を踏み出すことができるのか。辛かったことが消えることはないのかもわからないし、この先も楽ではないのかもわからないけれどそれでも生きていくしかないという現実に押しつぶされそうになりながらも必死に立とうとする姿がいい。

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    2019年05月15日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    失踪という自分からは思いもつかない世界と事故物件という世界を少し垣間見える作品でした。
    人が何かを決める時には、人と人とのつながりや温かさがあるのだと感じることができる話たちです。
    怒っている事件は普段とは違うのだけれど、それを取り囲む人たちは自分たちと同じ人間なのだと気がつかせてもらえました。

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    2019年03月10日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    東京ロンダリングの続編

    最初は前回の話が続きで読めると思い読んでいたが、少しズレる感じで、短編となっていた。
    ちょこちょこ前回の人が出てくるが、違うものなのかと思い、読み進めた。



    しかしだ!
    終わりが凄かった。

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    2017年11月09日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    続編だけど自分は前作より面白いと思いました。
    前作は設定が難しく物語が動き出したのは後半からでした。
    後半は面白かったですけどね。
    今回は前回の設定が生きていて良かった思います。
    ラストもほぼハッピーエンドでした。
    完全なハッピーエンドに成らなかったのは続編を意識したのかな。

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    2017年08月13日
  • はじまらないティータイム

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    途中でやめられず一気に読んでしまった。他人の家にこっそり入ることが楽しみなんて衝撃。すごく面白かったのに、えっ!?ここで終わりなの!?とちょっとモヤモヤが残る。どんな酷い手段を使っても子供を産む者が勝者って・・・そうなのかも。

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    2017年04月07日
  • 母親ウエスタン

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    「流しの母親」をやる女性の一代記みたいな作品。
    著者の長編ははじめてだが、読み甲斐のある小説だと思う。
    ストーリーもキャラクターも、奇抜なようで自然な、不思議な感触だった。展開も、ぼんやり掴めながらも収束が読めない。文章が滑らかさも加わって、なんとも引き込まれる仕上がりになっている。
    文芸として、巧い作品だった。他作も、少しずつ読みたくなる。
    4-

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    2016年10月30日
  • 虫たちの家

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    傷ついて、さらされて、私は名もなき虫となる。ここに生きる覚悟で・・・ってなんのこっちゃ?と思ったら、リベンジポルノの被害者が島で身を寄せ合って共同生活ってか。
    いつも目の付け所がいい作家さんだこと!w
    それでお互いのことも詮索せずに生きられるよう虫の名で呼び合ってるのね。なかなか好みの設定だわ♪

    しっかし、ミツバチとアゲハの親子、コワ~!!
    でも、いるんだろうな~、こういう親子って・・・この人たちは常軌を逸しちゃってるけど。

    テントウムシが穏やかな余生を送れるといいな。

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    2016年10月01日
  • 虫たちの家

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    ネタバレ

     この本は新聞の紹介欄で知りました。
     九州から船で20分の小さな孤島に「虫たちの家」と名付けられたシェルターはあり、そこでは、テントウムシやオオムラサキ、ミミズと名付けられた女性たちが過去を一切明かさずに暮らしている。
     その女性たちはリベンジポルノ等と言われるネットに流された写真で普通の生活が営めなくなり、逃げ場を求めてやってきた人ばかり。
     そんな中に「アゲハ」という高校生くらいのとっても綺麗な娘とその母親「ミツバチ」がやってきて、それまでひっそりと営まれてきた「虫たちの家」の生活が脅かされそうになる。
     「虫たちの家」に終の棲家を求めるテントウムシは危機感を覚えて、「アゲハ」の過去を探

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    2016年08月13日
  • 虫たちの家

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    一気に読んだが、こんな結末にする必要があったんだろうか?
    なんか、解釈間違ってるかも知れない・・・

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    2016年07月30日