【感想・ネタバレ】喫茶おじさんのレビュー

あらすじ

それでも、コーヒーは今日もうまい。

松尾純一郎、57歳。
大手ゼネコンを早期退職して、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。
再就職のあてはないし、これといった趣味もない日々の中、ふらりと喫茶店に入る。コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。
趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。
東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──
「おいしいなあ」
「この味、この味」
コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎には、苦い過去がある。妻の反対を押し切り、退職金を注ぎ込んで始めた喫茶店を半年で潰したのだ。
たくさんの問題を抱えながら、男は今日も喫茶店へ向かう。閉ざされた夢の扉は再び開かれるのか? 滋味深いグルメ×老後×働き方小説。
解説は、編集者の岡本仁氏。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『喫茶おじさん』 の文庫版となります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

何気ない日常や人との距離感を、喫茶店という落ち着いた空間を通して優しく描いた作品だった。
登場人物たちの不器用さや孤独に共感でき、読後には少し心が温かくなる。
コーヒーの香りまで伝わるような、居心地の良い物語だった。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

主人公のおじさんにはイラッとすることも多かったけれど、笑
出てくる喫茶店や(どれも実在するところらしい!)、そこで出てくるコーヒーの描写が素敵すぎて、喫茶店に行きたくなった!

私も喫茶店に行くことが生きがいで、何よりも好きな時間で、コーヒーを飲みながら本を読むことや文章を書くことも多いけれど、ただその空間にいるだけで何もしなくても満たされるんだよな、わかるわかる〜〜と思いながら読みました(´ `*)喫茶店らぶ

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

タイトルからは『おじさんがコーヒーを嗜むハートフルなお話』と想像していたけれど、50代後半をむかえたおじさんが目の当たりにする人生の波や登場人物たちの気持ちが、現実的に描かれていた。
「何もわかっていない」という言葉に、登場人物の歴史や気持ちや状況が隠れていて、主人公もその言葉に惑わされる感じは、軽く相手に応じてしまう自分と主人公を重ね合わせる描写でもあった。
夢と現実が交互に混ざり合うところに、続きを読みたくなったり、感情が入り込んだりした。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

喫茶店を除けば、内容は離婚問題、人生問題というやはり重めではあったがそこに主人公の癒しである喫茶店が入ることによって読む手が止まらなかった。人生においての大きすぎる関門、完全には分かり得ない自己分析、主人公に対して皆が「何もわかっていない」という言葉が私は理解できず、一体どうしたものかと考えながら読み進めた。自分が他者からどう見えているかを考えること、置かれている環境に目を向けることは大切だと感じた。辛いけれど、自分を労わる権利はあるから、前を向いて生きていきたいね。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

自分にはとても合った、という意味で星5つです。

主人公が何か心の隙間を埋めたい時などに、有名な喫茶店巡りをする姿はおじさんとはいえ、微笑ましく、また、立ち寄ったお店の魅力を分析する描写は読んでいてそれだけで面白い。

また、手厳しい家族や知り合いの言葉や現実に打ちのめされそうになりながら、それでも、喫茶店に立ち寄ることで、自分を振り返り、心を整えていく、という毎月お決まりのパターンも心地よく感じます。

おじさん主人公がスイーツなどのメニューを堪能しているのも、グルメ本としてもいいです。

また、大きなテーマとして、第二の人生の過ごし方があり、一度失敗した主人公が学んで経験を積んで行くのが前向きな感じで。

少しずつ読むのも良く、一気に読み進めるのも良い、大好きな本です。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

これは一本取られた。
あまりにリアリティがありすぎて、他人事とは思えないヒリヒリした読書体験だった。
物語を貫く「あなたって、本当に何もわかってないのね」という言葉。
読者は主人公と一緒にその真意を探ることになるが、辿り着いた「本当の答え」には言葉を失った。

自分がどれほど恵まれていたか、どれほど愛されていたか。それを失って初めて気づく愚かさと、すべてを脱ぎ捨ててから啜るコーヒーの美味しさ。
苦いけれど、最後には最高の香りが鼻を抜けるような、極上の読後感。
人生の折り返し地点にいるすべての人に読んでほしい一冊。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

 「喫茶おじさん」というほのぼのした題名とは異なり、定年退職に係る困難さ、人生の伴侶との相入れなさという少し重めのテーマの作品です。
 しかしながらコーヒー喫茶という(コーヒー好きの自分にとっては特に)ホッとするような場面設定をしていただいているので、不思議と微笑ましく楽しく読ませてもらえる素晴らしい作品だと感じました。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

お父さんに対しての感情と喫茶店の描写が本当にいい塩梅にマッチしてて、いい本だった。
お店の中の描写が本当にいい作者さんだなと思う。他も何冊か読もうかな〜

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

 何もわかってない と複数人から言われると、そうなんだろうなと感じる。でも、何のことやらさっぱり分からずモヤモヤしたまま時を過ごさねばならない侘見ると心がギュッと締まる気がします。
 それでもモヤモヤに遭遇したら大好きな喫茶店へ急行する純一郎さん。大手企業で過ごした年月は少しの不快感でも許したくないのか、思考回路は嗜好品へと流れる。時には喫茶店をハシゴすることも。共感できる人は多いのでは?と思う。自分自身も例外ではない。
 退職金を失い、妻と娘も離れる。そんな境遇でも何故か充実感が伝わってくる。退職前の同僚、採用したバイトの学生など誰かが気にかけてくれて好きなことができる日々はわかってないが故の幸福感だろうか。
 最終的には家族を離散させるものの、娘の言動には鋭い刃の威力を感じた。決して厳しくて乱暴な訳でなく両親をよく見て思いやるからこその采配は心に響くものがあった。
 本気になるまでの過程にはどうしても時間をかけて挫折や苦悩を経なければ辿りつけないのだろうか。原田ひ香さんの作品をまた読んでみよう。

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

美味しそうな食べ物の描写が印象的で、
読みながらついつい自分も珈琲を飲んでしまいました

好きなこと、大事なもの、全部を手にすることは難しい
でも全部とちゃんと向き合えば、
手放したものも良い距離感で大切にできるんだな

最初から最後まで愛すべき不器用なおじさんがかわいらしい作品

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2026年05月22日

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結局のところ
何もわかってなかったんだなと
今なら気づく
でもまだ何もわかってないことには
なかなか気づけない

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2026年05月17日

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ネタバレ

家族や友人など、身近な人から口を揃えて「あなたは本当に何もわかってない」と言われ続ける、50代後半の主人公。早期退職後に開いた喫茶店を潰し、母娘から出て行かれている中で、何が分かってないかといえば「自分がいかに恵まれているかということ」って…。もうすぐ同年代のおじさんとなる私には身につまされるお話でした。第二の人生像かあやふやなままでは、何も分かってない孤独なおじさんになってしまうだろうなあ。
ともあれ、この小説のメインは喫茶店版「孤独のグルメ」とも言える、主人公が喫茶店をはしごしていく描写。喫茶店で食事なんて普段はしないけど、思わず行きたくなってしまう。何も分かっていなくても、孤独であっても、心から楽しんでいるおじさんはどこか魅力的だ。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

原田ひ香さん作品。
本屋さんの新刊コーナーでよく見かけて、気になっていた作品。
昔、子どもの頃は大人って、しっかりしてるんだって漠然と思ってたけど、定年間近になっても、悩んだり、迷ったり、考えても分からないことがあるんだなって、改めて思った。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

何もわかっちゃいない、このキーワードは実は深い
無害で善良な人が相手をモヤモヤさせているなんて思いもしない
持てるものが持たざるものを慮るのは想像力の欠如か
仲のよい友達と話すのが少し怖くなる
それでも私は未頓着な善良な人でいたい
それにしても、喫茶店のはしごはお金がかかる高価な趣味ですよね

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

喫茶店がテーマの本が読みたいと思い購入しました。タイトル通り 50代のおじさんが都内を中心に喫茶店巡りをしながら、老後や過去のことを振り返りながら今後の生き方を考えていくお話。
後半は 娘の京都旅行が心配で追いかけていくのは さすがにやり過ぎと、呆れてしまったけど『分かってない父親』だからの行動なのかとも思いました。

作中に出てくる食べ物がどれも美味しそうで実際に調べて行ってきました。特に気になったのが、ダミエというケーキで、バタークリームのケーキがどんなものなのか気になり 学芸大にある老舗洋菓子店に行ってきました。
市松模様のスポンジの周りをバタークリームで囲いチョコレートでコーティングしたケーキで、甘すぎず どこか懐かしいような味でした。
雑誌やSNSでお店を探すのも手軽で良いですが、こういう文章のみの世界で 自分にはない視点でお店を見つけるというのも悪くないな。と思いました。

新しい楽しみ方を教えてもらったようで、私はこの本が好きです。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

憎めないけどちょっとイラッとしちゃいそうなおじさん。彼をめぐるちょっとした人間ドラマ。
自分もフラリと珈琲飲みに行きたくなる。

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2026年04月29日

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気づけばおじさんが主人公の小説に気持ちがわかってくる年になっていました。
「あなたは何にもわかってない」
自分に言われているような気がしました。
これからの人生で趣味や生きがい、友達やパートナーとの付き合い方など色々考える機会になりました。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

このおじさんはちょうど良い具合に鈍感なので、みんなに羨ましがられてる
メロンソーダ飲んだ後に追いソーダ、
サンドウィッチ食べたあとに追いサンドウィッチ、
胃が丈夫なひと。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

表紙の絵で、ほのぼの系のお話かと思って読み始めたけど、かなり現実的な話もあって、読み始めと読み終わりで、ガラッと印象が変わった。

純喫茶とか行ってみたいけど、1人で行くには少し勇気がいりそうだな…

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2026年04月19日

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面白いし、美味しそうだし、ですぐに読めた。
主人公は決して悪くない、良い人。応援したくなるけど、確かに自由で恵まれている、それが羨ましく妬ましく思われることが多いのも理解ができた。
私は女性だからか、子供がいる身で自分は同じようなことはなんとなくできないな、どこまでいっても子供の母親であること、妻であることから逃げることはしないだろうなと、羨ましい気持ちが湧いたから、やっぱり彼は恵まれてた。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

喫茶店が大好きな主人公。

主人公が行く喫茶店ごとに、光景が目に浮かぶような描写で、心地よく、お腹が空いてきます笑
私も喫茶店、カフェが大好きなので、主人公とゆっくりお話ししたいなぁ。

喫茶店を巡りながら、自分の人生を見つめ直さざるを得なくなった主人公。心が揺れ動きながら成長していく過程は、40代半ばの自分自身のこれからの人生を考える良いお手本になりました。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

内容は軽やかで面白く、喫茶店巡りが物語に直接絡みすぎない点が心地よかった。物語として楽しみつつ、登場する喫茶店が実在するのかどうかが気になり、つい調べたくなる作品だった。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

「あなたは何もわかっていない」家族や友人にそう言われる松尾純一郎。 自分以外の人がすばらしく見え、自分自身がつまらない人間に思えるのはありがちです。でも誰しも悩みややりきれない気持ちを抱えていたりします。またそういう時期があるのでは。すべてが自分の思い通りにいっており、何の悩みもない人っているのでしょうか? それと好きなことをして過ごすのはとても良い、と共感。私も喫茶店巡りしてみたい。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

三省堂書店の本店で喫茶店で読むために購入。

ちょいミステリな内容。会う人会う人に、「わかってないわね…」とため息を疲れる、ちょいダメノンデリおじさんが、喫茶店を巡りながら今までの人生を振り返る話。

主人公の、悪気があるわけじゃないけども、ちょっとズレた感覚で人を傷つけたり不快にさせたり、でも変な愛嬌があるからギリギリ嫌いになれない感じがリアル。行為人、いるよね。というか、自分の老後なのかもしれない。

喫茶店のレビュー文章は、正直そこまで惹かれなかった。本筋が早く読みたくて、若干読み飛ばしていた。

これもある意味、ミステリ的な作品なのかもしれない。おじさんのノンデリさの正体を探る、ミステリ。

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2026年05月29日

Posted by ブクログ

57歳のおじさん。早期退職して喫茶店を始めるも
あっという間に潰してしまい、奥さんからは離婚を突きつけられ、娘からもちょっと嫌われて、、こんな風に書くとなんだかかわいそうなおじさん。でも純喫茶巡りをしていて、しかもコーヒーを飲むだけではなく、ケーキやプリンやらサンドイッチやらフードもしっかり食べて無職なのに贅沢な感じです。
娘を始め、まわりの人たちから「本当に何もわかってない」と言われるおじさん。
悪い人じゃ全然ないけどちょっとイラッとしてしまいます。
純喫茶と喫茶店わたしには違いがよくわからないけれどちょっと行きたくなりますね。

☆は3.5くらいで

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

大きな流れがあるわけじゃなく
淡々と流れるお話だけど
「確かに人生ってそんなもんかもしれないなぁ…」と
思ってしまうお話。
でもそれが一番幸せ。
でもそうやって生きるのって実はとても難しい。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

大手企業を早期退職して、退職金を注ぎ込み、喫茶店を始めたものの失敗。新たに職探しをする傍ら好きな喫茶店巡りをしながら色々模索する日々。主人公の純一郎は穏やかで誰からも好かれそうな普通のおじさんだが、家族や親しい同僚や知り合いからは何も分かっていないと先々で言われる…喫茶店巡りをする中でやっと気づいた自分の今まで恵まれていた環境。
新しい職場の退職や離婚など失ったものは大きいが最後は身の丈にあった小さい喫茶店を始める。
自分の本当にしたい事をして、贅沢はできないけれど
なんとか食べてはいける生活。憧れるけれど、ちょっとした勇気と前向きな諦めも必要だと思った。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

退職して、喫茶店を開き、まもなく閉店
再就職を目指しながら、喫茶店めぐりを趣味とするおじさん
家庭にも問題もあり
章ごとに2店舗ぐらいの喫茶店に行く。美味しそうと思わせてしっかりストーリーもある
原田ひ香さんっぽい

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

こういうおじさん、居るよなーと言う感じで
何だ分からないんだろうと言うちょっぴりのイライラと
なんか憎めないほのぼのとが続くストーリー。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

孤独のグルメにおじさんドラマを足したような作品。

恵まれた環境で育ち、特に大きな挫折もなく生きてきた元サラリーマンが、早期退職後に喫茶店巡りをして過ごしていく物語。

家族との関係や老後の生きがいといったテーマが描かれてはいるものの、深く掘り下げられることもなく、“ふわふわたまごサンド”のように軽やかに流れていく。

すごいなと思ったのが、主人公の姿勢だ。周囲とのすれ違いに直面しても、深く悩み込むことはせず、美味しいコーヒーを飲みに行くというシンプルな行動をとって心落ち着かせる。その鈍感さが、ある種の強さに思える。

将来への不安や他人との比較に縛られがちな現代において、こうした力を抜いた生き方も悪くないんじゃないかな。
「あなたは何もわかってない」という妻や娘に対して、「じゃあ、あんたらは何がわかってるんだ?」と代わりに言い返してやりたくなる。

とはいえ、純一郎に共感してもどこか引っかかる。誰の立場に立っても、納得はできない。そのモヤモヤが、この物語の核なのかな。

そしてそのモヤモヤを、美味しそうな喫茶メニューとコーヒーで、ふわっとほっこり一時着地させてくる、そんな物語だった。

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2026年04月26日

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