原田ひ香のレビュー一覧

  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    「一橋桐子(76)の犯罪日記」の続編。

    桐子と若い友人の榎本雪菜が老朽団地の管理人兼相談員となり、団地に起きるさまざまな問題に直面する。

    住人の老齢化、新しい住人との人間関係、外国人問題、落書き、ゴミ置場、清掃などの管理面の問題など、高度経済成長期に建設された団地が抱える問題が軒並み登場する。

    桐子の知恵と経験、雪菜の突破力が爽快。

    固陋な(前)理事長の不祥事も暴かれ、理事会も若い世代が受け継ぎ、エンディングは明るい希望に満ちる。

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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    なんとも憎めないキャラの主人公。
    全て読み終わって思ったのは、人生は徳を積んで生きていけば光が見えてくるのではないかと。人間、どうしようもなく追い詰められても道はある!頑張って生き続けるのさ!

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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    高齢者、そして犯罪モノ。
    先入観と、全く違うけれど、「万引」から〜「殺人」に至るまですんなりとだけどしんみりしっかり読み込めました。
    映像化、松阪慶子さん、なるほど?
    読んで納得。観ていなかったけれど。

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    2025年11月10日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    介護まで受けられるので、刑務所に入ろうと思い至った老人のお話
    
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    人に迷惑かけない老後を
    送るためには、
    どう生きればいい?
    
    老親の面倒を見てきてた桐子は、
    気づけばたったひとり、
    76歳になっていた。
    
    両親をおくり、
    わずかな年金と清掃のパートで
    細々と暮らしているが、貯金はない。
    同居していた親友のトモは病気で
    先に逝ってしまった。
    唯一の家族であり親友だったのに……。
    このままだと
    孤独死して人に迷惑をかけてしまう。
    
    絶望を抱えながら過ごしていたある日、
    テレビで驚きの映像が目に入る。
    収容された高齢受刑者が、
    刑務所で介護されている姿を。

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    2025年11月10日
  • ギリギリ

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    原田ひ香作品4冊目。
    穏やかで、でもヒリヒリしたりモヤモヤしたりする日常を描いている。本作は登場人物のキャラがとても良くて私はかなりツボ。
    藤色のカーディガンがお気に入りの静江、頼まれごとを断らない健児、ストッキングやスーツを脱ぎ散らす瞳。主要人物ではないが一朗太氏に冴子、ヘンリーなどなど。
    読み進めるほどにそれぞれのキャラが立ち上がってきて、ストーリーだけでなく彼らに夢中になっている自分がいた。前半から読む手が止まらなかった。

    一見嫌みのある人物であっても、関わっていくと本音がぽろぽろと出てきて、知っていくごとに愛おしくなっていく。
    表面的な部分だけでなく、大切な人の奥底にある弱さを知るに

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    2025年11月11日
  • まずはこれ食べて

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    面白かったけど、こういう結末になるとは思わなかった。
    最後の章でちょっとびっくり。
    みんないい人で終わると思ったら、そうじゃなかった。

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    2025年11月08日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    高齢者の諸問題が描かれている。他人事ではない。解説の「役人や政治家にもぜひ読んでもらいたいものです。」に共感した。

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    2025年11月08日
  • 東京ロンダリング

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    面白く、読みやすく、スラスラーと読み終わりました。誠実に生きていれば、孤独ではなく、良い意味で人は寄ってくるのかな。素敵な人に出会えて良かった( ¯ ¨̯ ¯̥̥ )

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    2025年11月05日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    マンションの老朽化をテーマにした作者らしい社会派小説。メタボリズム建築と言えば思い浮かぶ実在のマンションについて、そこまで知識のない自分はどこまでが真実の話なのか、解説が気になりながら読み進めた。マンションの建築家の娘やその片腕、マンションの住民の心理描写を丁寧に織り込みながら進む展開はとても辛辣でありながら感情移入出来た。途中、浮気癖のある旦那が2人出てくるのが印象的だが、婚約はその後どうなったのだろう。序盤からの曖昧な展開が最後に事務所の社長による隠蔽工作である展開であったことが明かされるが、結論は読者の想像に任せる結末に。アスベストが使われた建物は解体費用が倍かかるのでこの後の展開は相当

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    2025年11月03日
  • DRY

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    罵りあいながら同居する3世代の女性たち(藍、孝子、ヤス)と、ひとりで祖父を介護する隣人の美代子の貧困の闇を描いた物語
    藍たちの共通点は男にだらしない、品がない、言葉が汚い、お金にがめつく貧乏…と、実際にいたらなるべく関わりたくない
    女性の貧困、年金や生活保護の不正受給など、なかなか重いテーマでした

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    2025年11月02日
  • 人生オークション

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    ネタバレ

    全く毛色の違う中編2編だが、心底ハッピーエンドではなくそれぞれが抱えている価値観について考えされされる深い話であると感じました。
    「人生オークション」警察沙汰で周りに迷惑をかけた叔母の部屋に山積みになった物を処分していく過程で、叔母のモノに対する価値観の変化が楽しい。叔母のいい加減だけど優しい人柄が考えすぎな性格の主人公には受け入れがたいのはあるあるだと感じた。
    「あめよび」結婚せず付き合い続けたい主人公の彼氏には読者には共感されないし、顛末も主人公にとってよかったと思うがどことなく寂しい結末ではあり、深い余韻があります。諱のこと、眼鏡屋さんのお仕事についてはとても興味を惹かれた。次に眼鏡を作

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    2025年11月01日
  • 図書館のお夜食

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    確かに考えてみたらアニメやドラマに出てくる食事の再現メシが有るんですから小説も有りますよねぇ…どれも食べてみたいです

    一話ごとのボリュームも丁度良くて、通勤のお供にも最適でした

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    2025年10月30日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    犯罪を犯して刑務所で孤独な老後を過ごそうと画策する76歳の桐子。
    身寄りもない、お金もない老人が目指すべき場所が刑務所になってしまっている日本ってどうなんだろう。。と鬱々とした気分になった

    意外なところから意外な展開に発展したりするのはすごくおもしろかった!
    ただ人徳があってこそだなとも思った

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    2025年10月29日
  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    母親の言葉がとても本物のようで、確かに言うよなぁ〜そしてもう亡くなった母親を想う。おいらも母親が大好きでしたので…あはは

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    2025年10月25日
  • 彼女の家計簿

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    人の人生にお金は切って切り離せない。
    だからこそ原田ひ香の小説には誰しもが共感できるところがあって引き込まれるのだろう。

    『彼女の家計簿』ではある家計簿が3世代を繋ぎ、その人生に関係のあった人たちを繋ぐ。家計簿とは言ってもお金だけではなく、書かれているほんの数行の文言に生きざまが見て取れる。誰かが読むとは思わずに書いたものかもしれないし、誰かに読んでもらいたいと思って書いたものかもしれない。それは分からないけれど、その中に想いがこもり、毎日を一生懸命に生きていたことが伝わってくる。

    女性の一生はその時々で役割が違う。
    その役割ごとの重荷や幸せを給料・家賃・家計、、、そういうお金の切り口を含

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    2025年10月23日
  • ラジオ・ガガガ

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    実在するラジオ番組のいくつかは聴いた事ある。オードリーのオールナイトニッポンに深夜の馬鹿力は馴染み深く、このエピソード知ってるかもしれん!とニンマリする。

    6話の短編集で構成された、ちょっといい話な雰囲気の物語も、読み進めると色々な顔を覗かせ、ハッとして、グッときたり、そして学びになったり。と、どの話も読み応えがあって大満足。

    特に、火花のような『昔の相方』と売れない作家の意地が胸熱な『音にならないラジオ』は必見。
    泣きます!!

    それにしても花ゲリラってマジなのか?

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    2025年10月22日
  • サンドの女 三人屋

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    ネタバレ

    たまごサンドの秘密、とっても美味しそうだと思った
    正直、大輔と夜月を応援していた
    大輔って超絶モテるのに一途で素敵だと思った。
    婚約者が超金持ちだと知っても舞い上がらない朝日も素敵
    登場人物の視点から見る物語がとても面白かった

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    2025年10月21日
  • 東京ロンダリング

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    テーマは不気味なのに、読後はなんだか心が軽やかになる。まさにこの本自体がロンダリング(浄化)効果あり。
    人生は山あり谷ありと言うけれど、山も谷もどちらも必要というのを物語を通して教えてもらった気がする。ずっと順調な人生がいいと思いがちだが、それはそれで堕落してしまう。ずっと過酷なのも、生きていて辛い。
    人生の緩急みたいなものは、その人にとって最適なタイミングでやってくる受動的なものもあれば、自ら選択している能動的なものもあるんだと思う。
    白黒どっちかはっきりしてる人生ではなくて、グレーな人生で生きていきたい。というか、そうなってしまうんだろうな。

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    2025年10月20日
  • 古本食堂

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    〔Ⅰ〕神田神保町の古書店〈鷹島古書店〉店主だった滋郎が亡くなり遺産としてビルごと店を譲られた妹の珊瑚はとりあえず店を再開した。
    〔Ⅱ〕大叔母である珊瑚さんの意図を探れと母芽衣子の密命を受けた本好き大学院生の美希喜。
    〔Ⅲ〕まだ本がよく売れていた時代、古本屋で働いてたことがありますが「本好きには向かない商売」とはよく言われてました。思い入れが混じってまうから。でも、ほとんどの場合、この業界に入るための最大の動機だとも思うんですよねえ。読み始めてすぐ、最終的にこの話は美希喜さんが鷹島古書店を継ぐかどうかという話になるんやろうなと思ったんやけど、本好き美希喜さんはどうする? この世界は心地よくずっと

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    2025年10月19日