原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ三人屋シリーズやランチ酒シリーズが好きだから期待して読んだけど、やっぱりいい!
きれいに話がまとまり過ぎず、人間らしいもどかしい感じがモヤモヤするけど現実的で良かった。
健太郎は人として嫌な奴、ずるいよなと思う。
結婚していればいろいろあるだろうし、自分と考えが違ったりうんざりしたりするけど、勝手に自分の不満だけ言って出ていくとか子供っぽい。
しかも弁護士かと思えば、なんだかよくわからないファイナンシャルプランナーの卵だかの女が後ろにいたりして。
でも実際こういうずるくてちっさい人っているから、モヤモヤムカムカする。
沙也加には本当に幸せになってほしい。
それよりも【もふもふ卵道場】は最初 -
Posted by ブクログ
もぅ〜!!
最高の1冊!!
文庫本で読ませていただいていいのか!?って心のなかで叫びました
お買い得だと思います、この1冊
恋と食のある10の景色のサブタイトルもすてきですが、わたしとしては恋よりもひととひととのつながりを強く感じました
誰かと出会うこと
誰かと寄り添うこと
誰かと愛し合うこと
それはとても簡単なようで、簡単ではない
いっしょに食事することも相手が違えば、高級であっても味気なく、カップ麺でもおいしく感じるように
最後の山田詠美さんの『恩讐の彼方のトマトサラダ』まで、どの作品も好きですが
しいて!!
強いて、好きな作品は
君嶋彼方『ヴァンパイアの朝食』
奥田亜希子『白と -
Posted by ブクログ
とっても良かったー!心にじんわりと響く、しみじみと本の良さを感じられる作品。本好きな人はきっと気に入るだろうな。さらに作中で紹介される作品は食に関するものが多い上に、美味しそうな食べ物も登場するのでそこも良い。
神保町の古書店主が亡くなり、その店の今後を考えるために北海道から上京した70代の珊瑚さん(兄が付けてくれたという名前が本当に素敵!)と、その甥の娘である美希喜が店の客や近所の人たちと交流していく。実在する神保町の喫茶店やカレー屋さんなどが登場するので、聖地巡り的なことをしたくなる。たくさんの人に尊敬されて頼られる滋郎さんも、おっとりしているけど的確にお客さんにおすすめの本を提案する珊瑚 -
Posted by ブクログ
一緒に住んでいた親友の死によって、天涯孤独となった桐子さん。様々な問題が降りかかる。
孤独、高齢者の転居問題、香典泥棒、年齢による解雇。回りでは、結婚詐欺に、認知症…。これから年を重ねて行く者にとっては、不安だらけ、他人事ではない。その不安逃避手段としての刑務所行きを画策、右往左往する桐子さんだが…
最後はいろいろな人たちのバックアップでほっこり。読後、何故か「正直者のこうべに神宿る」ということわざが、頭に浮かんでしまった。桐子さんが善い人だから、皆が手を差しのべてくれるのでしょう。
でも現実の世界では、これらの問題に苦しんでいる高齢者がたくさんいる。政治家の人たちに、認識していただきたい。