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現代アラブ混迷史
アラブ政治における混乱の原因は、倫理と法の混同による、イスラーム諸国の正義をめぐる考えの不一致にある。その歴史的経緯をたどり直すことで、ねじれた糸を解きほぐし、革命の出口を探る。 オスマン帝国の崩壊に始まる「ねじれの構造」は、植民地主義を経て現在に至るまで続いている。この事態をさらに複雑化させているのがイスラームの政治文化──イスラーム道徳に基づく政治判断、独裁制である。混迷する現代アラブ政治の内実を、ムスリムである著者が自身の経験と研究から分析。中東はなぜ分かりにくいのか?素朴な疑問に答える、アラブ理解に必読の書。 -
全学連と全共闘
六〇年安保闘争から五〇年、七〇年の闘争から四〇年の歳月が過ぎた。世界各国では今でも、政治のあり方をめぐって大衆運動が起こるが、日本ではすっかり見られなくなった。現代の若者に、国中が熱狂するような運動があったことを、実感をもって納得できる人はどれくらいいるだろう? 本書は、そうした熱狂的な革命運動を、子供時代にブラウン管越しに見た著者が、「熱狂の謎」を探って、関係者へのインタビューと膨大な資料をもとに、1955年の砂川闘争から1969年の東大闘争までの日々を再現したノンフィクションである。 学生たちは、なぜ革命に身を投じることができたのか? 革命の先にどんな社会を夢見たのか? そして、革命とは何だったのか? -
脱大日本主義
従来の親米保守路線と成長戦略が行き詰まる中で、日本はいかに生きるべきか。対米従属からの脱却、低成長を前提とした新たな分配政策・成熟戦略を提唱する。内田樹氏推薦。 -
あきれた紳士の国イギリス
通信社記者が妻のロンドン転勤に伴い会社を辞め、家事と小学生の娘の世話に専念した5年間。異郷の地で学校に娘を送り迎えするなかで見えてきた「紳士の国」の素顔とは。 -
同時通訳はやめられない
機械のように右から左へと言葉を変換していると思われがちな同時通訳者。その裏側では何が起きているのか。異なる言語を行き来することで垣間見える世界をユーモラスに描く<格闘エッセイ>。 -
銀座にはなぜ超高層ビルがないのか
次々と銀座で大規模再開発案が浮上した2003年以降、商店街はどのように結束し、企業や行政と街の未来を話し合ったのか。全国の商店街も参考にできる、しなやかなまちづくりを紹介。 -
観光大国スイスの誕生
観光立国スイス誕生の裏側にある歴史とは──。近代芸術の潮流と連動し、未開の地からアルプスを愛でる「美しい国」へと変貌を遂げた一国の知られざる文化史に迫る。 永世中立国、時計産業、冬の高級リゾート──。現在、スイスから想起されるイメージはどれもクリーンで美しいものばかりだが、かつてそこは恐怖の山々に囲まれた辺境の地にほかならなかった。スイスはいかにして「発見」されたのか。観光立国の知られざる二〇〇年史をひもとく。 -
江戸川柳 おもしろ偉人伝一〇〇
天照大神から浦島太郎、義経や内蔵助、八百屋お七まで、江戸のヒーロー100人が、川柳でバッサリと斬られ、笑いとばされる! これで「ニヤリ」とできたら、あなたはもう江戸っ子だ! 「江戸のヒーロー、98人と1組と1匹を可笑しがる!」取り上げた川柳は、いわゆる正史だけではなく、神話・伝説・俗説の類、さらには講釈・芝居・謡曲などに登場する架空の人物まで、幅広い題材を含みます。それを、まるで見てきたかのように細かく描写したり、思い切ってデフォルメしたり、クイズのように仕立てたり、さまざまに加工して可笑しがるのが「詠史句」です。パロディですから、もとになった題材の知識がないと、面白さはわかりません。「エッチな句」や「世相を風刺した句」と違って、広汎な教養が要求されるのです。是非、江戸川柳作者が知識と才智を動員して作った句を読み解き、可笑しがってください。ふだんとはちょっぴり違った脳ミソの刺激になれば幸いです。──「まえがき」より(一部改変)──冴える邪推! どうでもいい細かな推察! 川柳作家の真骨頂がここにある! -
デジタルネイティブの時代
デジタル通信メディアを軽々と使う若者たちは、どんなコミュニケーションをしているのか? 緻密な調査から、彼らの生態とともに、現代の日本社会が抱える問題点が浮かびあがってくる。 物心ついたころから、PCやケータイでコミュニケーションをとることが当たり前の“デジタルネイティブ世代”。彼らのコミュニケーションは、旧世代のものとどう違っているのだろうか? 文化人類学の手法を駆使して、15年にわたって調査をつづけてきた著者に見えてきたのは、PCやケータイなどのコミュニケーションメディアや、SNSやツイッターなどのサービスによって、大きく違いが出てきているという実態だった。そして驚いたことに、彼らがコミュニケーションで抱える問題は、現代の日本社会が抱えている問題──不確実なことを避ける傾向、ネット社会への不信感──と同じものだった。若者への調査から鮮やかに浮かびあがってくる、現代日本の姿。 -
落語に学ぶ大人の極意
落語や講談の脚本を手がけ、伝統芸能の噺の面白さを知り尽くした著者が、本書では舞台を江戸時代から現代に移してショートショートを書き下ろす。そこから浮かびあがるのは、江戸時代と変わらぬ現代人の悩みであり、人間の可笑しみだ。友情やご近所付き合い、男女の交際から会社の人間関係、喧嘩・謝罪術まで──落語のように、悩み・トラブルを楽しみに変えて生きる大人のコツを学べる1冊。各エピソードの末尾には元ネタになった落語・講談の噺を紹介。CD情報付き。 -
昭和なつかし 食の人物誌
昭和の時代に活躍した人々の多くは、その子どものころ、戦争による飢え、ないしは飢えに近い体験をしている。だからこそ、めしが食える人間になろうとした一方で、決して、成功体験にあぐらをかくことはなかった。そして、そこには、わけもなく贅沢をする姿や、美食のための美食を追求する気質はみられない。果たして、食を通じて見えてくる、30人の素顔とは。 昭和を生きた人々にとっての食とは、心が安らぐ「食の場」を求めることにあったのではないか。昭和を中心に活躍した著名人30名の生き方と食の結びつきを探る。 -
男と女の江戸川柳
◇人の恥ずかしいところは、可笑しい◇男と女が関わる時は、身分も年齢も関係なく、本能に従って無防備になってしまうもの。それだけに、人間の可笑しさ、哀しさ、可愛らしさ、いわば人間の業のようなものがあからさまに現れてしまいます。ですから、もともと「可笑しい題材」なのですが、表現の仕方によっては単に「卑猥でみだらな」だけの川柳になりかねません。それをいかに工夫して「可笑しがる」か。そこが破礼句作者の腕の見せどころなのです。さらに、一つのシーンを切り取って描かれる江戸川柳を、物語を読むように仕立て上げる著者の演出にも、ご注目ください! -
バッハの秘密
《マタイ受難曲》《ロ短調ミサ曲》、カンタータとそのパロディなどバッハの声楽作品の隠された手法、象徴的意味、数の秘術を探る。演奏家が説いたバッハ音楽を味わうための最高の一冊。 バッハの音楽は、ただ耳で聴くだけでも私たちを感動させ、こころを慰めます。しかしバッハが造り上げた音楽を楽譜とともに読み込んでいくと、バッハが用いたさまざまな「数」の象徴的用法、その隠喩、シャープ(♯)とフラット(♭)の意味、調性の表わすもの、また歌詞にどのように音符を配したかなどが掴め、バッハの意図したことが明らかとなり、音楽の味わいも深まります。 著者は合唱団の指揮者として、シュッツやバッハの演奏に打ち込んできました。その現場の経験から、バッハの音楽について書き下ろしたユニークな一冊です。 -
新版 アニメーション学入門
アニメーションとは何か。いつ、どこで、誰がどんな作品を創ったのか。今や全盛のデジタルアニメーションや著作権問題など最新事情を踏まえた、アニメーション学の新定番。 -
日記で読む日本文化史
日本人は日記をつけるのが好きだといわれる。日本文学研究の第一人者ドナルド・キーンは、大戦期、戦場に大量に遺棄された日記を翻訳した際、日記が日本人の心に深く根づいていることを感じたという。では、なぜ日記をつける文化が日本人に広がっていったのか。本書では、「日記文化」の淵源を古代の宮廷文化に探りつつ、時代時代で日記がどのように展開していったか、その書き方や概念の変遷をたどっていく。 日本人は伝統的に日記好きだといわれるのはなぜか。古代の天皇の日々の行動を記録した実録にまで遡り、日記文化の広がりの変遷をたどっていく。 -
声に出してよむ漢詩の名作50
李白や杜甫をはじめ、精選50首に読み下し・訳文・解釈、さらに中国語のピンインと振り仮名を付し、音声ダウンロードで著者による中国語・日本語の朗読が聴ける、唱和できる、参加型の一冊! -
ヴェルディ
オペラで泣かせる作曲家、ヴェルディの生涯と作品「椿姫」のような泣ける話や、「アイーダ」のような壮大な物語まで、数々の名作オペラを世に贈りだした、ジュゼッペ・ヴェルディ。宿屋の息子に生まれた彼は、どのようにしてオペラの巨人と呼ばれるほどの大作曲家となったのか。ヴェルディの生涯を、意外に知られていない暮らしぶりや、大農場主としての一面、そして、病院や音楽家のための養老院「憩いの家」の設立、著作権使用を確立した業績などに光をあてながら、じっくりとたどる。それとともに、オペラに「ドラマ」を取り入れた“変革者”としての仕事を丁寧に取りあげる。また、オペラ全二十六作品の「あらすじ」「聴きどころ」「背景と特徴」を掲載。ヴェルディ・オペラのファン必携の一冊である。" -
オキナヨモギに咲く
◆リトアニアを代表する詩人・ネリスの詩集 本書は、リトアニアの詩人サロメーヤ・ネリス(1904年11月17 日~1945年7月7日)の第四詩集『オキナヨモギに咲く』収録の全ての詩、および、『選集(Rinktinė)』収録の小詩集「M.K. チュルリョーニスの絵より」の全ての詩を収めた、日本語では3冊目のネリスの対訳詩集である。 詩集『オキナヨモギに咲く』は、1938 年に刊行された。国家文学賞を受賞していることもあり、ネリスの代表作とも言われる詩集である。 (訳者あとがきより) ◆目次 我が子 旅人 行こう! 君は出て行った 青ざめた唇 誰が知っていたのか? 父さんは眠っている お母さんの涙 おばあちゃんのおはなし 大西洋の勝者よ どこでも私はそれを見る 白樺林 永遠の旅人よ 秋の近くに 秋の大通り 放蕩息子 凍える砂漠 走り去った幸せ 太陽の血 -
この密やかな森の奥で
――罪と罰と愛と苦悩について 過去にある罪を犯した元軍人のクーパーは、その罪から逃げるようにアパラチア山脈の山奥の一軒家で8年間、一人娘のフィンチとともに暮らしてきた。電気もない自給自足の生活は年に一度物資を届けてくれる親友のジェイクだけが頼りだが、その冬は何日経ってもジェイクが姿を見せず、数日後に現れたジェイクの妹マリーはその死を知らせる。さらにクーパーが森で見かけた少女が行方不明となっていることから保安官に質問を受けることになり、懸命に築き上げてきた静かな生活は少しずつ崩れていくが――罪と罰と愛と苦悩について考えさせられる重厚なサスペンス! 原題:These Silent Woods ◆この「静かな森」の中には、現代人が背負うべき罪と痛み、そして育むべき恵みがある。美しい文体と、詩的なノワール文学に、僕は恋をしてしまった。こんな善良なハードボイルドには、なかなか出逢えない。 /ゲームクリエイター 小島秀夫 ◆美しい文章で書かれた、緊迫感と迫力にあふれる作品 /ジョン・ハート(エドガー賞受賞作家) ◆「本作の美しい表現と、救いと希望というメッセージは、多くの人の心に響くだろう /パブリッシャーズ・ウィークリー 『ピープル』誌2021年11月のベストブック選出! 『ニューヨーク・ポスト』紙2021年11月の「読むべき新刊」選出! 米Amazon2021年11月「編集者が選ぶこの1冊」選出! -
紙呪
呪物コレクター、そして人気怪談師としてTBSテレビ「クレイジージャーニー」で活躍する 田中俊行が書き下ろした実話怪談集。 怪異を起こす本、呪われた絵、泣き声が聞こえる写真、 いわくつきの手紙、お札でグルグル巻きにされた骨……など 著者が蒐集した「紙の呪物の怪談」を収録。 呪われた紙がもたらす禍々しい怪談の世界を味わってください。 【主な内容】 ・骨董屋の主人が入手したお札が貼られた骨。お札をはがすと意外なものが現れる ・「飾ってはいけない」と言われる呪われた絵。著者が引き取った夜、ある夢を見る ・話題になったのは平凡なカレンダーだった。しかし実はある写真にその理由があり… ・古い呪術書を買ってみたところ、夜に不思議な人物が現れる ・骨董屋の主人に譲られたのは門外不出の写真。夜に写真から泣き声が聞こえるという 他 【目次】 紙が怖い 呪術書 呪いの絵 紙に包まれた曰く物 青い目の人形 頭骨とお札 ティッシュ 黒龍 ブリタニカの英語教材 お香の匂い 台本と体育館教室 地獄絵図 謎のお札 一冊だけ 折符 祖父の絵 カレンダー 隠された紙 心理学の本 卒業アルバム 旅館の掛け軸 旅先のノート 古本屋の話 紙が重い 星に光る薔薇の痣 赤い紙 紙の神様 紙と黒い影 死体写真と封筒 書肆ゲンシシャ 血の桶で頭を洗う女 カルテと診察券 まん丸のカチカチ 読まれない手紙 -
恐い怪談
著者累計40万部突破! ベストセラー『事故物件怪談 恐い間取り』の松原タニシが贈る怪談集 2012年に事故物件に住みはじめてから、タニシさんのもとに不思議と集まってきた怪談を100話収録。すべて「実話」という読み応えたっぷりの一冊です。 事故物件怪談、間取り図、心霊写真、呪われた絵、心霊スポット、見たら死ぬ夢…、戦慄の怪異の世界をお楽しみください。 【主な内容】 16軒目の事故物件で起きた不思議な話 17軒目の事故物件に現れた黒い影 飾ると何故か店が繁盛する絵 グラウンドに現れる謎の手 最終電車で出会った不思議な女 廃墟マニアが出会った老夫婦の思い出 深夜のビルに漂う香水の匂い マンションのモニターに映った回る女 住んだ人が必ず亡くなる家 他 -
フェーヴ お菓子の中の小さな幸福
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 フランスのお祭りに食べる伝統菓子の中に入っている 小さな陶器で出来た幸運のアイテムフェーヴ その小さい、可愛い、奥深い世界へようこそ お菓子、動物、雑貨…乗り物の他、「キリスト生誕」などの物語シリーズなど多彩なモチーフがある現代のシリーズをはじめ、職人のフェーヴ、有名店のオリジナル、19世紀のアンティークまで、さまざまなフェーヴを満載した、日本で初めてのフェーヴ本! ――「はじめに」より フランスには、1月に家族や友人が集まって食べるガレット・デ・ロワという伝統菓子があります。その中にはフェーヴと呼ばれる小さな陶磁器がひとつ入っていて、切り分けたガレットにフェーヴが入っていた人は、紙製の王冠をかぶり、その日の王様になることができます。 (中略) 今ではモデルになっていないものを探す方が難しいほど、多種多様なテーマで作られているフェーヴ。「このフェーヴのモデルは何だろう?」と調べるところからはじまって、フランス菓子、文化、歴史、アンティーク、焼きもの⋯私の興味の対象はどんどん広がっていきました。小さなフェーヴは私にとって、無限の夢や可能性、そして想い出をたたえている大きな存在です。 本書では、フェーヴがポースレン(磁器)製になった1870年代のものから現代のものまで、なるべくさまざまなジャンル・特性のものをすこしずつ掲載しました。小さなフェーヴから広がる大きな世界を感じていただくことができたら、こんなにうれしいことはありません。 -
ヒビカイー365日の怪談#2025
一日一怪。365日「怖い」と「不思議」が楽しめる日めくり怪談集の2025年版が登場。 今日はどんな怪と出会えるのか、4人の怪談作家が全国から聞き集めた色とりどりの恐怖をゆっくりじっくりご堪能あれ。 現在は入手困難かつ未電子化であった「恐怖箱 切裂百物語」と「恐怖箱 彼岸百物語」の200話に加え、神沼三平太の未刊行作品、そして怒涛の書き下ろしをあわせた全365話を再編集、1年を怪談づくしで彩った。文庫本にして848ページの大ボリューム本はもはや呪物。 寝る前に1話ずつ読むもよし、未来を先取りするもよし、あなたの2025年に怪と幸あれ。 -
After Effectsで動かす 2Dイラスト×アニメーション入門
※この商品は固定レイアウトで作成されています。 ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この電子書籍は印刷出版した底本に基づいて制作しています。 一枚絵のイラストや少ない素材を用いて 魅力的なアニメーション・動くイラストを作る! 静止画のキャラクターイラストを動かすところから、パーツごとに動きをつけたり、エフェクトやカメラワークを加えたり、音楽つきの長尺の動画を作成するところまで習得できる、2Dイラスト×アニメーション入門の解説書。豊富なサンプル素材を用いてステップバイステップで解説しているため、初心者でもゼロから学ぶことができます。 さらに後半の章では、人気イラストレーターのそゐち氏、二反田こな氏によるオリジナル動画作品とメイキングを収録。プロのクリエイターから制作工程や技術が学べます。 自分で描いたイラストを動かしたい、素材をもとに動きを加えてアニメーションを作ってみたい…そんな方におすすめの1冊です。 -
ノウテンの街
ノウテンの街シリーズ 昭和平成を舞台に、高倉健一郎と部下達が、不動産業の傍ら企業や相談者の難題解決に奮闘! 不動産業の経験に裏打ちされた臨場感あふれる社会派小説です。本シリーズは、1990年に筆者が日本と中国で撮影した 映画「江南慕情」製作後に発表した映画シナリオ(1994年)を小説化したものです。 ノウテンの街 第一巻 第1部 街1つ地上げの巻 バブル崩壊が始まり出した1990年代初頭、戦々恐々とする不動産業界。あるマンション会社の会議室にて重大な決定が下された。営業第2部の38名が総動員で建物所有者や賃借人と話し合い、格安のマンション用地を手に入れると言う高倉の提案。「社長、これに失敗したら跡がありませんよ」と専務が詰め寄る。高倉と部下たちへの重圧。住人たちとの対峙。その先に展開する人間ドラマと群像劇。常識を打ち破る異色作。 第2部 会社を取り返すの巻 ある会社が不渡りを出して工場が占拠された。社長は路上生活者に。「会社を取り返して下さい」と頼まれた高倉らは独立したばかり。一体この難題にどう立ち向かうのか――。 ノウテンの街 第二巻 第3部 コーポラティブ・ハウス外伝 その奇妙な事件は2000坪の土地の売却依頼から始まった。特殊な土地に対し、それに相応しい買客を見つけるが、妨害者が現れる。土地の争奪戦が始まる。 第4部 リストラン“パーティー会場” 大手企業の熱烈社員が二人リストラに遭った。絶望から立ち直った二人はロマンを追いかけ、誰でも気軽に参加できるパーティ屋を開業する。手伝う高倉らだったが、パンドラの箱を開けてしまい――。 ノウテンの街 第三巻 すみれ銀行支店長「高倉社長は百戦錬磨の戦国武将の様ですが、中川興産に入られるまでにいろいろ経験されたのでしょうね?」高倉「滅相もない。私は正直ずっと落ちこぼれでした」――今夜はドタバタ物語を肴にして飲んでみようか――これはノウテンの街シリーズの主人公高倉健一郎の駆け出しの頃の話である。 第5部 ランナーズ・プロの巻(上) 新入社員だった高倉が意図せず不動産屋開業に至った経緯や、その後の波瀾万丈が明かされる。 第6部 ランナーズ・プロの巻(下) ドラキュラのような敵と戦い、警察署の中で真夜中の対決を経験する。銀行支店長に活躍が評価されることとなった第1部の再開発プロジェクトへと続く。 ノウテンの街 第四巻 第7部 石倉神社乗っ取り大作戦の巻 「誰かいませんか?」紫の幕が少し動いて顔だけ出した男が言った。「今日、手相見は休んでいます。私は顔相見です。見られますか?」「がんそうみ?」どことなく異様な会話から物語は始まる。再び、謎の宗教団体とお助けマン集団の対決が始まった! -
鬼の生贄花嫁と甘い契りを
赤い瞳を持って生まれ、幼いころから家族に虐げられ育った凛。あることがきっかけで不運にも凛は鬼が好む珍しい血を持つことが発覚する。そして生贄花嫁となり、鬼に血を吸われ命を終えると諦めていた凛だったが、颯爽と迎えに現れた鬼・伊吹はひと目で心奪われるほどに見目麗しく色気のある男性だった。「俺の大切な花嫁だ。丁重に扱え」伊吹はありのままの凛を溺愛し、血を吸う代わりに毎日甘い口づけをしてくれる。凛の凍てついた心は少しずつ溶け、伊吹の花嫁として居場所を見つけていき…。 -
龍神と許嫁の赤い花印五~永久をともに~
天界を追放された龍神・堕ち神の件が無事決着し、幸せに暮らす龍神の王・波琉とミト。そんなある日、4人いる王の最後のひとり、白銀の王・志季が龍花の街へと降り立つ。龍神の王の中でも特に波琉と仲が良い志季。しかし、だからこそ志季はふたりの関係を快く思っておらず…。永遠という時間を本当に波琉と過ごす覚悟があるのか。ミトを試そうと志季が立ちはだかるが――。「私は、私の意志で波琉と生きたい」運命以上の強い絆で結ばれた、ふたりの愛は揺るぎない。超人気和風シンデレラストーリーがついに完結! -
きみは溶けて、ここにいて
友達をひどく傷つけてしまってから、人と親しくなることを避けていた文子。ある日、クラスの人気者の森田に突然呼び出され、俺と仲良くなってほしいと言われる。彼の言葉に最初は戸惑う文子だったが、文子の臆病な心を支え、「そのままでいい」と言ってくれる彼に少しずつ惹かれていく。しかし、彼にはとても悲しい秘密があって…? 「闇を抱えるきみも、光の中にいるきみも、まるごと大切にしたい」奇跡の結末に感動! 文庫限定書き下ろし番外編付き。 -
君と見つけた夜明けの行方
ある冬の朝、灯台から海を眺めていた僕はクラスの人気者、秋永音子に出会う。その日から毎朝、彼女から呼び出されるように。夜明け前、2人だけの特別な時間を過ごしていくうちに、音子の秘密、そして“死”への強い気持ちを知ることに。一方、僕にも双子の兄弟との壮絶な後悔があり、音子と2人で逃避行に出ることになったのだが――。同じ時間を過ごし、音子と生きたいと思うようになっていき「君が勇気をくれたから、今度は僕が君の生きる理由になる」と決意する。傷だらけの2人の青春恋愛物語。 -
神様がくれた、100日間の優しい奇跡
不登校だった蔵本隼都に突然余命わずかだと告げられた学級委員の山瀬萌々果。一見悩みもなく、友達からも好かれている印象の萌々果。けれど実は家に居場所がなく、学校でも無理していい子の仮面をかぶり息苦しい毎日を過ごしていた。隼都に余命を告げられても「このまま死んでもいい」と思う萌々果。でも、謎めいた彼からの課題をこなすうちに、少しずつ彼女は変わっていき…。もっと彼のことを知りたい、生きたい――そう願うように。でも無常にも三カ月後のその日が訪れて…。文庫化限定の書き下ろし番外編収録! -
船宿たき川捕り物暦
ままならぬ世で、 出会うは偶然、惚れるは必然―― 目明かしの総元締が住まう船宿を舞台に贈る、読み始めたら止まらない本格時代小説! 元奥州白河藩士の倅・真木倩一郎は、朝顔を育てる優男の風貌とは裏腹に江戸随一の剣客。ある日幼馴染みの天野善次郎が新藩主・松平定信の命で来訪、倩一郎に前藩主のご落胤の噂があるという。 定信からは帰参を乞われる中船宿〈たき川〉の女将で、江戸の目明しの総元締・米造の娘、お葉を助けたことで運命が一変。 倩一郎は幕府も揺るがす暗闘に巻き込まれていく……。 【※本作は『船宿たき川捕物暦』(筑摩書房刊)を著者が改稿・改題したものです】 -
ドリームタイムの恋人 ~交錯する過去の罪たち~
幼い頃からある〈罪〉の意識を背負って生きてきたサキは、逃げるように家を出て、遠く離れた未知の国へとやって来る。そこは過去・現在・未来が混在するドリームタイムの国。サキはまるで何かに導かれるように〈闇〉を背負ったジローと出会い、同居人となる。この必然ともいえる邂逅は、ふたりをどこへ向かわせるのか──。あなたは今、過去の〈罪〉を背負っていますか?
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