作品一覧

  • 伊勢と出雲
    4.0
    1巻858円 (税込)
    日本の起源につながる記憶が刻まれた地でありながら、それぞれ別物とされてきた伊勢と出雲を、古代朝鮮の文化と鉄をキーワードにつなぎ直す思索の旅の物語。
  • 沖縄の聖地 御嶽
    -
    古神道のありようを伝えるといわれる沖縄の聖地・御嶽(うたき)。社殿もなく、無の空間で森そのものを神として崇める文化の古層には何があるのか。約60年をかけた御嶽遍歴の成果。
  • アンリ・ルソー 楽園の謎
    3.6
    1巻1,430円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゴーギャンなどの画家、ジャリやアポリネールらの詩人、そしてシュルレアリストたちに見出された画家ルソー。死後ますます評価の高まるその幻視のリアルティは、彼の絵をみた者に忘れがたい強烈な印象を残す。美術史が位置づける素朴派という軛から解放し、世の無理解にあい不遇のうちに逝った天才の謎にみちた生涯と作品の秘密に迫る傑作評伝。
  • アフリカの印象
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師レーモン・ルーセル。言語遊戯に基づく独自の創作方法が生み出す驚異のイメージ群は、ひとの想像力を超える。-仔牛の肺臓製レールを辷る奴隷の彫像、大みみずがチターで奏でるハンガリー舞曲、一つの口で同時に四つの歌をうたう歌手、人取り遊びをする猫等々、熱帯アフリカを舞台に繰りひろげられる奇想の一大スペクタクル-。

ユーザーレビュー

  • アンリ・ルソー 楽園の謎

    Posted by ブクログ

    ルソーは圧倒的に変おじさん!
    この本はルソーの生涯をたどっている伝記的な本で、ルソーの奇妙な絵の秘密に一歩迫れる研究書でもある。そして分かりやすい。
    いわゆる芸術家って感じの奇行や言動によってではなく、むしろ善良さや、税関に勤めていた経歴やきっちりした絵から連想されるように真面目さが目立つ人柄だけど、すべてのエピソードがちょっとずつおかしい。
    先達の微妙な(チープな)モチーフを使って奇跡的な絵を描く「眠れるジプシー女」。植物園で書いたのに密林体験を偽る一連の密林絵画群。写真を使って書いてもルソーの世界「ジェニエ親父の二輪馬車」。ルソーはどんなものでもルソーの絵にしてしまう。恋に全力で、その絵は

    0
    2011年02月27日
  • アフリカの印象

    Posted by ブクログ

    ルーセルは20世紀初頭のフランスの作家さんで、本人は大衆に愛される作家になりたかったのに、一部の芸術家(シュールレアリストとか)以外には全く認められず、最期は失意のうちに自殺してしまったのだそうです。でもその後ミシェル・フーコーはじめ、そうそうたる面々に影響を与えたとか。

    この小説、前半は、架空のアフリカの王国を舞台に、ある式典の様子が、170数ページに渡って一切の感情を交えずに、ひたすら描写されます。王国の歴史も、出し物の背景にある物語も、最初は全くわからないまま、見たことも聞いたこともない出し物について延々と読まされます。

    正直最初はちょっとつらいのですが、情景を頭の中で映像化する

    0
    2010年07月04日
  • アンリ・ルソー 楽園の謎

    Posted by ブクログ

    小学生の頃からルソーとダリとモジリアニとベンシャーンが大好きだったのですが、中でもルソーは特別な存在でした。

    いま思うと、彼を薄々自分自身の分身であるかのように感じていたのかも知れません。実は私も、世間的には絵が上手な方ではありませんでした。それで、抜群に上手い二人の友達の描いた絵をいつも模写・デフォルメするのを得意としていて、その真似した絵が市長賞や知事賞などを何度も受賞しました。

    自分の方がはるかにうまいのに、と彼らは悔しがったものです。この体験の後にルソーと出会います。その時は何も知らずに、ただすぐ好きになりました。

    今度はじめて絵以外のルソーについて知ることになって驚きました。

    0
    2011年08月05日
  • アンリ・ルソー 楽園の謎

    Posted by ブクログ

    世田谷美術館でルソーの絵を見る前に読めばよかった。
    ルソーの絵を見ているとものぐるおしい気分になってくるが、どうやらルソーもやや彼岸の人であったことがこの本から窺える。とは言っても、ルソー自身がまったくの無垢な人間だったのではなく、他の人よりも歴史から切り離された上での計算はしてたのだろうとは思う。

    0
    2009年10月07日
  • アンリ・ルソー 楽園の謎

    Posted by ブクログ

    読みやすくて面白かった。
    ルソーの絵はもちろん、ルソー自身にも人を惹きつける不思議な魅力があったんだろうなと思った。
    ルソーの無垢さが語られていただけに、作品の中に好きな人の旦那さんが戦死している姿を描いたものがある、という話はより恐ろしく、ゾッとする感じがした。

    途中で出てきたアルフレッド・ジャリが映画に出てくるキャラクターみたいで存在感があった。この人のことももう少し知りたいと思った。

    0
    2025年10月22日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!