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Posted by ブクログ
感情労働という言葉を、初めて知りました。
空気を読む日本人ならではのモンダイ。これがあるからこそ、日本人は親切で優しくて礼儀正しいのだが、だからこそ過重労働を止められなくなる両刃の剣。
このリスクは皆に知ってほしいです。自分を助けられるのは、最終的には自分しかいません。やるしかないからと過重労働に陥ったひとは、周りから何を言っても聞かない状態になることがあります。私の、近しいひとにも、何人もありました。あなたがしなくていい、まずは休めと言っても、でも行かなきゃ、ってボロボロの状態で行くんです。ボロボロだから、ミスも多いしスピードもあがらない。悪循環!結局はうつ病になって仕事を辞めることになり、再就職もたいへん。前と同じような条件の採用なんてまずないし、そもそも、働く体力と精神力は、そう簡単にもとにもどりません。頑張ってためてきた昇給分も、退職金も、キャリアも吹っ飛ぶ。
感情労働の泥沼からどう抜け出すかは、それぞれですが、まずはこの本にあるようなケースが、いつでもだれにでも起きること、日本人らしさがかえって沼に陥りやすいことを知ってほしいと思いました。
Posted by ブクログ
日本人の心の深層には、自分の非を認めず自己正当化するのは見苦しい、みっともないといった感受性が根付いている。そのため、自分の非を認めずに自己正当化に走る人物は自分勝手な未熟者とみなされ軽蔑される。また、心の深層には、非を認めて謝っている人物はそれ以上責め立てるのは無粋であり、みっともないという感受性がある。そのため、自分の非を認めて謝る人物は、その潔さが評価され、寛大な対応がなされるのが普通である。このように自己正当化が嫌われ、謝罪が評価される日本にあっては、すぐ謝ることが当たり前になっている。謝ることによって場の雰囲気がよくなりお互い様といった感じで歩み寄ることができるからである。ところが、この日本人特有の文化的背景があるにもかかわらず欧米の価値観をむやみに取り入れてしまったため、過剰なお客様扱いが客の勘違いを助長させている。人間、誰しも自己愛が強く甘やかされれば図に乗ってしまう弱い存在。過剰なお客様扱いが客の自己愛を不必要に増長させ、気持ちよく働ける労働環境を破壊しつつある。かつてお互いさまの精神によって噛み合っていた気遣いと感謝のバランスを過剰なお客様扱いを推奨する風潮が崩してしまったのだ。客に対してキレそうな気持ちを必死に抑えながら、心は次第に蝕まれ追い込まれていく。労働政策研究・研修機構は過半数の職場でメンタルヘルスに問題を抱えている正社員が存在することを明らかにしている。間柄文化特有のお互いさまの精神が崩れ、多くの労働者の心は爆発寸前の状況にある。心の不調を訴える労働者が急増している中、「おもてなし」の在り方を見直し日本の良風美俗を再び取り戻さなければならない
Posted by ブクログ
昨今過酷な労働環境についての関心が高まっている。違法な長時間労働もそうだが、接客業などは精神面で以前よりも厳しい労働環境になっているようだ。些細なことで怒る顧客に対してもひたすら謝ったり、理不尽な要求も撥ねつけずに丁寧に対応しなければならないなど精神面にかかる負荷が増加している。筆者はその原因に企業が顧客満足度の取入れたことを挙げている。評価基準に顧客の声を反映すると従業員側は顧客の不満につながることは何もできなくなる。しかし内心で湧く怒りを隠しているためにストレスになる、というメカニズムだろう。さらに筆者は日本は間柄の文化ということを強調している。たしかに欧米と比べると協調を重んじたり、波風を立てないようにという意識が高いところはあるだろう。ただそこにのみ原因があるわけではないとも思う。
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