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鈍感、不真面目、頼りない――。ここ数十年、子ども達の父親に対するイメージは悪化し続けている。「父親は厳しかった」と答える割合は低下し、「よくほめられた」と答える子どもが増えているにもかかわらず、この結果。上辺だけを真似た欧米流子育ての導入は、日本の家族をどう変えたのか。イクメンブームが加速する中、教育心理学者である著者が、父性機能の低下と自立できない子どもの増加に警鐘を鳴らす!
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Posted by ブクログ
もうすぐ妻との間に初めての子どもが生まれる予定です。夫として、「イクメンになる!」と密かに意気込んでいたので、本書のタイトルを見た時は思わず手を取らずにはいられませんでした。 育児や家事を「手伝う」感覚というのは、そもそも間違っている。これは理解していました。 でも、母親と同じような役割を担うのでは...続きを読むなく、父親としての役割を理解する大切さ。「無条件な愛」を提供するだけでなく、「社会性」を身につけるためにある程度の厳しさも必要だと。 非常に勉強になりました。
母性と父性。 最近は母性的な子育てが推奨されているような風潮があるけれど、やはりそれだけでは子どもは社会に出てから苦労する。 なぜなら社会では理不尽なことが多く、理屈だけでは説明できないことばかりだからである。 そんなときでも、強くあり続けなければ自分を保って過ごすことができないからである。 子ども...続きを読むのためを思うのなら厳しくするときに躊躇していてはいけない。 父親が父性を母親が母性をという決まりはないし、どちらの姓であっても両方の面を持ち合わせているからバランスが大事である。
父親の子育て参加は賛成だが、母親が二人いるような参加の仕方はN.G.という主旨の本。 誤解を恐れずにいれば、「子育てには母性だけではなく、父性も必要で、父性が欠けた子育ては危険」ということだと思います。 「年齢差別」と言われるかもしれませんが、年齢的に、著者は、自分よりも一回り以上先輩、ということ...続きを読むもあってか、父親の役割や母親の役割の決めつけが激しいように感じました。 が、子育てにおいて両親が果たすべき様々な役割とその分担、という視点で解釈すれば、「なるほど」と思える部分の多い本でした。 「日本はそもそも子どもに甘い」とか、「日本の子育てで父親の存在感が薄れたのは、主に戦後から(サラリーマンが増えたから)」とか、「ヨーロッパで『ほめる子育て』が注目されているのは、そもそもの子育てが非常に厳しいから」といったことを踏まえ、かつ、子どもの将来を考えて、子どもに接するようにすれば、子育てに関する流行に流されずに、子育てにあたることができるように思います。 そして何より、子育てに失敗はつきものですし、子どもは親の言うことを素直に聞くとは限りません。 失敗しても、それを反省して改善していけばいいですし、子どもが言うことを聞かなくても、あとになって子どもが理解してくれればよい。 そういった柔軟さと長い目が、子育てには必要、ということだと思います。
教育の難しさがわかります。成功者になるかはその子次第と思います。政治家2世、プロ野球ドラフト一位など大成するかはわからないし。
作者是55年的老头,思想有很明显的老派味道。甚至有イクメン过于温柔毁了孩子这样的暴论。东大的人,搞这种右派育儿思想还会用数据支撑自己,蛮有意思的。 我老婆是完全接受不了一点这作者的育儿观。不过,我读起来还是挺有意思的。 几个有意思的点: - 父性和母性 - とろろ的父亲,争一口气,被人砍死 ...続きを読む - とろろ的母亲,为孩子拱手接热粥 - 阶段转换 - 3岁之前,母性为主;3岁之后,父性为主 - 角色的非固定 - 母亲可以有父性,父亲可以有母性 - 合上书,看看身边的朋友,这样的例子还是蛮多的 - 作者觉得自己是母性占主体(嘛,说实话,看了这本书的观点,我是很难想象你是母性多的人。纯纯的大男子主义者好不好,笑) - 非認知能力 - EI (EQ+IQ) - 作者观点是,有父性的教育更利于培养EI
「イクメン」という言葉の気持ち悪さ、感じたことありますか? 私はありますし、本書の意見は全般的に賛成。 そもそもイクメンとは、どこから来たのか。 どうやら国がキャッチーな言葉を使って『「男女平等」を主張したよ〜』ぐらいのテンションで作った言葉のようです。 (個人的に、どこまで本気で男女平等を政府が...続きを読む考えているのか疑問に思う節があるので、テンションには偏見かもしれません…) よくハライチの岩井さんの画像で使われてしますが、「イクメンの意味がわからない!自分の子を育てるのは普通でしょ?」というコメントに同意する人は本書をオススメ。 イクメンという言葉の軟弱さを感じられるかもしれません。 本書では「父親は、こうあるべき!」という内容ではなく、「著者は、こういう姿を子供に見せて来ました。そしたら子供はこう育ちました。大人も子供も個性があるので、参考までに…」くらいの立ち位置で書かれています。 もちろん、その考えの根拠や裏付けも提示され、私個人は納得できる内容でした。 子育ては母親が全て担うものではない、と実感させてくれる1冊でした。 「子育ての仕方が分からないし、何していいか分からない」 「仕事が忙しいから、子育てはノータッチ」 は、ちょっと違うかもしれません。。
当たり前のことしか書いてなくて、目新しい情報はなかったから★3つにしたけど、よく考えたら、自分がどうもこの著者が好きで共感することが多いから、気づかないうちに何冊も読んでるからで、目新しくないのはしょうがないな(笑)。 榎本博明氏は他の著書でも、日本の教育が、日本の社会のありようや文化的背景を無視し...続きを読むて、なんでも欧米の真似をしてきたことの弊害を訴えていた。ほめて育てるとか、叱らない子育てとか、そういう流行りの教育の間違いを指摘されていた。 本書では、最近もてはやされる「イクメン」という言葉に踊らされて、父親が本来果たすべき父親の役割を忘れ、母親的になることの間違いを指摘。この内容もとても納得できた。 テーマが「イクメン」なので、おのずと自分の夫のことを考えながら読んだけど、榎本氏の考えでいくとうちの夫はなかなか良い線いってる!(良い父親!)と思った。(ノロケですいません)。 子どもが赤ちゃんのときは、お腹を満たしてあげ、おしっこなどの世話をして、あたたかく安全な環境を作ってあげることが第一なのだから、もちろん母親と父親が同じ役割を担い、子どもを守り育てれば良い。 しかし3歳を過ぎたら、父性的な関わりが非常に重要なのだ。厳しい父親的な存在が、子どもの前に壁として立ちふさがることが必要なのだ。 今の世の中、「母親らしく」「父親らしく」などと言いにくい風潮だが、もちろん母親が父性的な壁になることがあっても良いし、父親が母性的な役割を果たす家庭があっても良いだろう。 うちの夫は子供が小さいとき、体を使って本当によく遊んであげていたし、子どもに信頼されている。その上で、子どもたちが小学生になった今は、時にはとても厳しいし、片付けずにだらだらしていると突然大声で怒ったりする。子どもたちはその時はふてくされた様子を見せるが、一応言ううことを聞いて片付けるし、父親が厳しいからと言って嫌ったりはしない。やっぱりしばらくすれば甘えて、抱きついて、休日には遊んでほしいとせがむ。 非常に共感したことを記録↓ 今の子どもが自己コントロール能力が低いからと言って、そんな子供に合わせて、先生が優しくなって、授業を楽しくしてあげたところで、子どもの問題の解決にはならない。その通りだ! 父親は父親らしくあるべきだ、などという性別によって役割を固定化することが否定されがちだが、「そもそも文化的存在である人間は広い意味での役割の束として生きているのであり、役割を脱ぎすてた本当の自分などない」。 文化的存在である人間は役割の束として生きている!すごく納得。 多くの人が、そのことがわかっていない。分かろうとしないし、個人主義になり、役割を押しつけられることを拒否し、わがままになっていると思う。 組織に属さず、自由に生きているように見える人だって、社会の中での役割を担ってこそ認められるのであって、完全に社会の中で自由で、何の役割も担わないなんてことはないはずだ。 最後に、父親として子どもを導くヒントが8つ紹介してあったが、当たり前のことすぎて、「え?それでいいの?」と思った。我が家ではこの8つはきちんとできているように思う。 逆に、こんな当たり前のことができていない家が多すぎて、こんな本が出版されるのか…と思うと怖かったりはする。 1挨拶をする、お礼を言う 2我慢をする 3簡単にあきらめない、粘る 4相手の気持ちを想像する習慣をつける 5いろんな友達とあそぶこと 6結果をきにせず挑戦すること 7読書習慣を身につけ、好奇心をもつ 8働く姿を見る、知ること 2の「我慢をする」は、けっこう欲しがるおもちゃや本を買い与えすぎて、我慢させてないような気もするんだけど、親が共働きで普段我慢させていることが多いので、たまにはいいかな、と思ったりもする。4,5は、近所にいろんな友達がいて、トラブルも多いので、その都度、〇〇ちゃんがかわいそうじゃない?などと話し合い、家族で悩みながら近所づきあいしてきて、それも良い経験かなと思ったりする。 6は、上の子はけっこう失敗をおそれて最初からやらないことが多いように見えるけど、下の子はかなりチャレンジャーで面白い。上の子も学校ではそれなりに苦手なこともやっているようなので良しとする。 8は、私自身の仕事が忙しくて、子どもたちをけっこう犠牲にしてしまっていることも多いけど、私(ともちろん夫)が、仕事に真剣に向き合っている姿を、これからも見せていきたいと思う。 イクメンがテーマだけど、働く母として役に立つことも多かったな。
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イクメンの罠(新潮新書)
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