作品一覧

  • 現代アラブ混迷史
    5.0
    アラブ政治における混乱の原因は、倫理と法の混同による、イスラーム諸国の正義をめぐる考えの不一致にある。その歴史的経緯をたどり直すことで、ねじれた糸を解きほぐし、革命の出口を探る。 オスマン帝国の崩壊に始まる「ねじれの構造」は、植民地主義を経て現在に至るまで続いている。この事態をさらに複雑化させているのがイスラームの政治文化──イスラーム道徳に基づく政治判断、独裁制である。混迷する現代アラブ政治の内実を、ムスリムである著者が自身の経験と研究から分析。中東はなぜ分かりにくいのか?素朴な疑問に答える、アラブ理解に必読の書。
  • イスラームの善と悪
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 9・11から近年のアラブ革命までを契機として、世界におけるイスラームへの関心は高まり続けている。だが、テロや紛争のイメージが先行しがちな世界で、市井の人々の生活を垣間見る機会はほとんど無い。本書では、ムスリムである著者がクルアーンを読み解き、イスラームの知られざる日常世界を伝える。身近な事例から現代の倫理問題まで-日々の実践から、普遍的な善悪のテーマに迫る。

ユーザーレビュー

  • 現代アラブ混迷史

    Posted by ブクログ

    混迷する現代アラブの政治を分析。なぜこうなのかって理由がよく納得できる良書。
    一部はアラブ政治の枠組み。アラブ諸国の政治動向の背景にある歴史的体験として今なお消えない十字軍症候群、突然崩壊したオスマン帝国、植民地主義によって引かれた国境線とパレスチナ問題がある。アラブ諸国には統治者論以外の政治思想がなく、舶来の様々な思想も根付かなかった。民主主義も主権が全てアッラーに属するというイスラームの政治文化とまだ折り合いがついていない。
    二部はそのようなイスラームの政治文化の中で現れたムバラク、フセイン、カダフィ、ブルギバとベンアリ、アサド父子、サーレフといった独裁者についてのケーススタディ。
    三部は

    0
    2013年09月21日

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