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いま議論を呼び起こしている、夫婦関係破綻後の「子どもの連れ去り問題」。だが、ハーグ条約締結の是非、共同親権制度導入の是非を議論する前に、知っておくべきことがある。それは片方の親による子どもの連れ去りを助長し、肯定する日本の司法のあり様である――。親子の絆を引き裂く日本の「拉致司法」とは。その構図と問題点を「当事者の目」から説く。
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Posted by ブクログ
ハーグ条約が取り沙汰されている中で、非常に興味深い内容である。日本の司法の在り方の根本にメスを入れる内容である。離婚が3組に1組の中、家庭裁判所がこんな有様では、不幸な離婚が増えるばかりだけではなく、その一番の被害者である子どもたちの、親と会う権利を司法が削り取っているのかいまの日本の家事裁判の実情...続きを読むである。 DV報告を調査官や裁判官が、さしたる証拠もなく、反証証拠は無視して審判するさまは、国家権力を傘にした独裁者そのもの。家裁はひとりの裁判官が好きなように判断できる構造であることこそが問題。
本書は子どもの連れ去り問題について司法の問題を問うものだが、日本の司法の理不尽さに憤りを通り越して涙が出てきた。善良であるはずの裁判官が役所の論理で判決を出してしまう。裁判所の利益が子どもの利益を優越してしまうなど信じられないような問題が提起されている。最後には筆者の提案もありなっとくのできる内容だ...続きを読むった。特に親権を親の権利として捉え直そう主張にははっとさせられた。ただ履行の確保が問題としてあげられているのにそれをどう確保するかの解決案が書かれていなかったのが少し残念に思った。日本の現状を知るための良書である。
米国弁護士で在日日本の法科大学院教授による、拉致司法とも言われる子供の連れ去り問題、特に日本の司法の不備に関して強く言及。 2011年の著作だが、無駄な感情論を廃して国際的な問題から、事実、司法行政上の問題、今後への提案してまで新書ながら良くまとまっている。 最後の2つの欠点についても問題の根は似た...続きを読むような所にありそうだ。
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子どもの連れ去り問題
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