パニック経済

逢沢明

「偽りの論理」で政府が無理やり経済を復活させようとすれば、早晩、不自然なきしみが生じ、日本経済は破綻へと突き進むかもしれない。普遍の科学という視点から、詭弁に満ちた経済政策に警鐘を鳴らす。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / ビジネス教養
• 出版社: 平凡社
• 掲載誌・レーベル: 平凡社新書
• ページ数: 216ページ
• 電子版発売日: 2025年01月01日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 4MB

[ブクログ · ★★★★☆]

理系の学者が経済書？と思いつつ本書を読んでみたがなるほど一定の説得力はある。
アベノミクスも6年を経過しリフレ派の主張も色褪せた現在において、有効そうな強力な反論は既存の経済学者からは一向に聞こえてこない。
とするならば本書のような異分野からのとんがった経済論も一読の価値はあると思った。

2018年3月22日

[ブクログ · ★★★★☆]

経済も政治も、嫌なことは見ないで前を向いてやれ！　という精神論が幅を効かしやすい。それでうまくやってきた、という勝ち抜け組の成功体験が、その他の人々にも呪いとしてかかっていく。
この本のようにペシミスティックであっても、そうなる可能性を支える理論も、また存在する。今、起こっている現象は、相対化してみる習慣をつけなくては。