日本はなぜ脱原発できないのか

日本はなぜ脱原発できないのか

ビジネス・実用
880円 (税込)

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3.8

産官政学、そしてメディアが癒着した巨大利権「原子力村」。福島原発事故後も存続が図られ、復活が目論まれる。事故後の緻密な原発関連記事で知られる筆者が描く「ムラ」の実態。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会問題
  • 出版社
    :
    平凡社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    平凡社新書
  • タイトル
    :
    日本はなぜ脱原発できないのか
  • タイトルID
    :
    1763216
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年01月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    11MB

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日本はなぜ脱原発できないのか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    朝日新聞の記者による、“原発利権”に群がる「原子力村」に迫った本。

    政・官・学・財、そして、マスメディアといった、原発を否応なしに推し進める構造がわかる。

    政・官・財の複合体。
    原発と電源交付金と「ハコモノ」。

    電力会社の重役は電力事業に関する新たな職で、経済産業省の官僚は、電力事業の関連会社への天下り。

    そして、大手メディアの重役も同じ。
    「電力業界への関連団体への再就職も珍しくない。 」と。

    第6章では、電力会社がいかに大手新聞社・メディアを(原発推進に)取り込んでいったかを追及している。
    本書に書かれていることは、「ほんの一部」なのだろうと思わざるを得ない。


    原発を誘致し、その変わり電力会社が「ハコモノ」を作る例もある。本書では、たとえば、九州電力が関係する「九州国際粒子線がん治療センター」がある。
    その建設費、約40億円である。


    2014年に行われた「エネルギー基本計画」に関するパブリックコメント。
    本来行うべき経産省が行わず(怠慢としかいいようがない)、18,711件にも及ぶパブコメ意見を記者一人で、賛成・反対などの分類を行う。頭が下がるばかりである。

    その「エネルギー基本計画」に関するパブリックコメントの調査の結果、脱原発94.4%、原発維持・推進1.1%、となった。
    経済産業省が公表しなかった(したくなかった)こともよくわかる。
    筆者が述べるように、「パブコメ」は、「強い思いを持つ人が出す傾向がある」とし、民意を伝える手段としては万能ではない」と思うが、この「民意」の意味と経産省の態度に怒りを覚える。

    本書でも触れられているが、「核燃料サイクル」への電力会社、経産省の執念はいったいどこからくるのか。

    「電力安定供給推進議員連盟」なる議員連盟もあり、もちろん電力会社と密接な関係にある。

    東電の経営陣は、原発事故について、謝罪を口にするものの、その下の根もかわかぬうちに、原発事故直後の2ヶ月後には、「原発維持」に向けた活動が経産省の中で進んでいたこともわかる。。



    また、使用済み核燃料の問題も。
    「包括的燃料サイクル」。
    原発の導入国に、ウラン燃料の調達から使用済み核燃料の引き取りまでセットで提供されるもの。
    “ウラン燃料も後始末も”
    「自分が使用して出てきたゴミ」を他国に押しつけようとする、政府・電力会社のやり方にも憤りを覚える。





    繰り返す。


    原発を中心に据えた「利益共同体」の、政・官・財・学、そして、メディア。持ちつ持たれつの関係。
    そららを丁寧に、追及している良書だと思う。

    朝日新聞紙面やウェブ上の朝日新聞の記事をまとめたもので、既知なものが多いが、原発事故から5年以上経った今、もう一度、原発利権を考えさせる一冊だと考える。

    おすすめです。

    0
    2016年04月08日

    Posted by ブクログ

    新聞記事が元になった本。質は高いと思うのだが、腹に落ちない。
    新聞記事はどうしても短く簡潔になっているので「わかりやすい」のだ。
    でも、残るものというのは、異常に書き込まれたりしたものだったりする。
    例えば、パブコメ1万通を分析したのであれば、その途中の集計結果などを載せてほしいのだ。そうすれば、ものすごく重みがあると思うのだが。

    0
    2020年04月03日

    Posted by ブクログ

    副題は<「原子力村」という利権>とあるが、こちらがむしろメインタイトルというべきだろう。朝日新聞の編集委員である筆者が、原発のない社会を目指すのであれば、電力会社のみならず、原子力を取り巻く政界、財界、学会、その恩恵に頼る地方自治体およびその住民たち、そして自らが身を置くメディアまでも含めた「原子力村」と呼ばれる強固な利権組織の実像を正しく知るべきであろうという考えのもと、過去に取り上げた記事を再構成し、1冊にまとめたもの。
    安倍内閣が、2014年4月に閣議決定したエネルギー基本計画を作る際、国民に意見を募った「パブリックコメント」で、廃棄や再稼働反対を求める意見が94.4%、「原発維持・推進」は1.1%、その他が4.5%であったことを筆者は2か月余りかけ、すべての書類に目を通して確認したが、こうした民意として最も重要な賛否の内訳は、経産省からは一切公表されていなかったという事例などは、象徴的ともいえる。

    0
    2016年11月12日

    Posted by ブクログ

    原発推進派には推進派の正しさが、原発反対派には反対派の正しさがあると思います。
    しかし、互いに立脚点が違うので、議論がかみ合うことを期待するのは難しいと思います。

    そして、「正論同士がぶつかると、ろくなことにならない」と、個人的には思っています。

    自分の正しさだけでなく、相手の正しさを認め、それらを両立するにはどうすればよいかを考えるのが大切、だと思っています。

    原発については、このままいくと廃止しかない気がします。
    が、個人的には、それはあまりにももったいないと思うので、原発をうまく利用する方法が見つかることを願っています。

    0
    2016年10月02日

    Posted by ブクログ

    主に過去記事のまとめ。
    ということであまり期待していなかったが、こうしてまとめて読むと、面白い、というより恐ろしい。
    世論が望む脱原発が進まないのは、「原子力ムラ」が「原子力複合体」ともいえるほど巨大な利権組織になってしまったから、とのこと。
    かくして、再稼働は進み、捨て場所のない核ゴミやプルトニウムは増え続け、再生可能エネルギーは潰される。
    巨大利権の原資が電気料金ってことに愕然とする。

    0
    2018年07月08日

    Posted by ブクログ

    原発そのものの安全性とか危険性を説く本ではない。一番興味を持ったのは電力会社とメディアとの関係だ。よく取材されている。

    0
    2016年03月18日

日本はなぜ脱原発できないのか の詳細情報

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    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会問題
  • 出版社
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    平凡社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    平凡社新書
  • タイトル
    :
    日本はなぜ脱原発できないのか
  • タイトルID
    :
    1763216
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年01月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    11MB

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