哲学・宗教・心理作品一覧

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  • 実存と教育
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 現実存在としての人間を教育するとはどういことなのか?現実存在としての人間を正しく教育することを問うことは、教育の根本問題である。ヤスパースの実存哲学のなかから特に教育哲学を体系的に展開し、教育全般にたいする視座を与えようとする意欲的な試み。 【目次より】 序 第一章 緒言     第二章 ヤスパース哲学の体系と特色 第三章 包括者思想への接近 第四章 ヤスバースにおける科学性 第五章 実存と教育 序説 第六章 ヤスバースにおける教育の意味 第七章 政治の理念と教育の理念 第八章 教育目的論 ヤスパースに即して 第九章 平和と愛国 第十章 現代人の幸福 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 斎藤 武雄 1904-1995。哲学研究者。東京文理科大学哲学科卒。弘前大学文理学部名誉教授。文学博士。 著書に、『現代人の幸福と道徳』『ヤスパースにおける絶対的意識の構造と展開』『ヤスパース研究』『実存をめざして』『実存と実践』『実存と教育』『実存の真理を求めて』『ヤスパースの教育哲学』『ヤスパースの政治哲学』など。
  • 愛の秩序
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 プラトン、アウグスティヌスを経て今日まで西洋文化に広範な影響を及ぼした「愛の秩序」の全体像を解明して、現代に問うた問題作。 【目次より】 I 愛には秩序があるか 1 愛の本質への問い 2 人間の全体的表現としての愛 3 人倫と愛の秩序 II 愛の諸類型について 1 エロースの諸形態 ホメロスからソクラテスまで プラトン エピクロス ルクレティウス オウィディウス 2 フィリア(友愛) プラトン アリストテレス エピクロス派とストア派 キケロ プルタルコス 3 アガペーとカリタス 新約聖書のアガペー アウグスティヌスのカリタス 4 宮廷的恋愛 5 ロマンティックな愛 ダンテ ペトラルカ タッソからゲーテヘ 6 自然主義的愛 III 愛の秩序の思想 1 プラトン主義 プラトン プルタルコス プロティノス フィチーノとエラスムス 2 アウグスティヌス 「愛の秩序」の定義 三つの愛の順序 性愛の秩序 享受と使用 時間の秩序と愛の秩序の完成 火の論理 3 中世思想とルター クレルヴォーのベルナール トマス・アクィナス ドゥンス・スコトゥス マルティン・ルター 4 パスカルとキルケゴール パスカルと愛の情念 三つの秩序 キルケゴールの愛の三段階 隣人愛の概念 5 マックス・シェーラー IV 愛の諸次元 1 身体の次元 2 心理の次元 3 精神の次元 4 人格の次元 V 愛の成長 1 愛の邂逅期 2 愛の相互期 3 愛の献身期 親の愛 恋愛 結婚 聖なる愛 VI 愛の射程 1 目的と手段 2 愛と価値合理性 3 近い地平と遠い地平 注 あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 金子 晴勇 1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。 著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、 訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳)マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。
  • アベラール 言語と思惟
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中世フランスの論理学者にして神学者であるアベラールは、「唯名論」学派の創始者でもある。後にトマス・アクィナスらに弟子のエロイーズとのロマンスでよく知られている。現代ヨーロッパ思想を決定した彼の言語と思惟を、厳密なテキスト批判を踏まえて分析する。 【目次より】 緒論 第一章 生涯と著作 第一節 弁証論の騎士 第二節 著作の命運 第二章 言語論理的思惟 第一節 文法学と思惟 第二節 弁証論と思惟 第三節 波紋 第三章 意味論的思惟 第一節 普遍名辞 第二節 動詞の機能 第三節 命題の表意作用 第四章 文法教育と倫理学 第一節 文法教育と倫理 第二節 自然倫理と内面化 参考文献および略語表 跋 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 柏木 英彦 1934年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(文学博士)。専門は中世西洋哲学。金沢大学名誉教授。 著書に、『中世の春 十二世紀ルネサンス』『アベラール 言語と思惟』『古典残照 オウィディウスと中世ラテン詩』『ラテン中世の精神風景』など。 訳書に、F.C.コプルストン『中世哲学史』(共訳)アンリ・コルバン『イスラーム哲学史』(共訳)S.H.ナスル『イスラームの哲学者たち』(共訳)W.モンゴメリー・ワット『イスラーム・スペイン史』(共訳)『シャトレ哲学史 2 中世の哲学』(共訳)ジャック・ル・ゴフ『中世の知識人 アベラールからエラスムスへ』(共訳)など。
  • ふたご研究シリーズ 第3巻 家庭環境と行動発達
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    環境から強く影響を受けるように見える行動について遺伝と環境の多様な関わり合いを明らかにしながら「環境」の意味を問い直す。
  • セラピストの主体性とコミットメント 心理臨床の基底部で動くもの
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    心理面接においてクライエントが抱える課題への作業が進展するには、セラピストが自分を懸けてクライエントと真摯に向き合い、柔軟な判断力や感性、自由な精神を最大限に生かすことが重要となる。本書では、そうした生きた存在としてのセラピストのあり方を切り口に、多様な事例に即して、心理臨床の基底部で動く真に治療的な現象の本質を探る。独自のコンセプトに基づいた活動で創設50周年を迎えた山王教育研究所からの発信。
  • 分析心理学セミナー1925 ユング心理学のはじまり
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    本書はユングの行ったセミナーの中でも、最良の入門書として世界に認められた記録であり、ユング自らが口述記録を精査した信頼にたる一次資料でもある。開会の辞としてユングは「私自身の考えの発展を素描してみたい」と言って、学生時代の思索から、『赤の書』に記された壮絶な体験、そして自らの体験を心理学へと結実させていく実践的過程を包み隠さず公開している。本書はユングの自己分析過程そのものであると言える。
  • 日本のありふれた心理療法
    4.0
    心理療法は必ず文化の中で行われる。だから、欧米で生まれた心理療法は、日本文化に合わせて変形したし、教科書に描かれる心理療法は、それぞれのローカルな現場の事情に合わせて妥協されざるをえない。そうやって、私たちのありふれた心理療法は営まれる。本書は、臨床心理学と医療人類学の二つの視点から、そのような文化と心理療法のダイナミズムを明らかにする。臨床心理学の専門性が問われる今、刺激的な心理臨床論が誕生。
  • アカデミア叢書 心的現実感(リアリティ)と離人感 質問紙と風景構成法から見る新たな心理アセスメントへの展開
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    自己・身体・外界の体験からリアルさが失われる離人感の奥に、逆説的に、新たな潜在的主体がうごめいている――。離人感それ自体を個々人が体験している心的リアリティと捉え、独自の心理尺度や風景構成法を用いた研究を通じて、一人ひとりのクライエントの心が生きている次元に迫る新たな視座を提示する。主体性や社会性をめぐる現代のさまざまな心理社会的問題にアプローチするための新たなパースペクティヴを構築する試み。
  • アルチュセール ある連結の哲学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 哲学者は何をどこまで思考したのか。歴史の構造ではなく"状況の理論"をこそ追求しつづけた曲折の全域を探査し、歴史の特異点に向けて、"はじまり"のために空虚をこじ開け、理論と実践、哲学と政治の連結と差異を消尽点にまで追いつめ、マルクス主義の境まで越えてなお、"現時点"に理論的に介入する、その思考の振舞いをこそ手に入れる。第一人者による待望のアルチュセール論。
  • 千のプラトー 合本版 資本主義と分裂症
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    ドゥルーズとガタリによる最大の挑戦にして未だ読み解かれることのない比類なき名著。かつてない国家、戦争、技術、資本への問いから、平滑空間/条里空間の考察を経て非有機的生に向かう壮大な歴史哲学。 ※本電子書籍は、「千のプラトー 資本主義と分裂症 上・中・下」の合本版です。
  • 「京都学派」の哲学 : 西田・三木・戸坂を中心に
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「近代の超克」から「近代の止揚」への「燎爛たる分裂」。西田幾多郎、三木清、戸坂潤の哲学を「個人‐市民‐大衆」形成論として捉える。

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  • 石川三四郎著作集 第1巻 論稿 I
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 未発表の「A Prisoner's Note」をはじめ、『家庭雑誌』、週刊『平民新聞』、『直言』、『新紀元』、『世界夫人』等に発表された論説、ルポ、随想をほぼ年代順に編集、宗教と社会主義との葛藤を同時代人のだれよりも真摯に生きるなかで独自の境地を開く過程を追跡する。

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  • フッサールの脱現実化的現実化
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、フッサールの現象学的還元の目的を脱現実化的現実化(実在的現実を脱却し真の現実を捉えること)と捉え、現象学的還元という哲学的方法の形成過程において段階的に進展する脱現実化的現実化及びその所産として段階的に進展する真の現実を究明する。
  • 【6冊 合本版】空海 ビギナーズ 日本の思想
    -
    日本仏教を大きく変えた僧侶・空海。その主要著作をおさめる合本版。「三教指帰」「秘蔵宝鑰」「般若心経秘鍵」「即身成仏義」「声字実相義」「吽字義」「弁顕密二教論」「性霊集(抄)」を収録。
  • 日本思想史の可能性
    5.0
    「日本固有の思想と呼べるものはあるのか?」という、きわめて根源的な問いに正面から向き合い、20年以上にわたり続けてきた座談会と、新たに書き下ろした論考を収めた一冊。
  • イタリアン・セオリーの現在
    -
    イタリア現代哲学の起原をフランス現代思想との連続性とイタリア固有の知的伝統(政治哲学)とに探り、その全体的な布置を描く。自身もイタリア現代思想の鬼才である著者による力作書き下ろし。
  • 知識学の叙述
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「知識学」とは、ドイツの哲学者フィヒテが提唱した学問。「知識」に基礎を与える「知」の形而上学として、「真の哲学」として構想された。本書はその全貌を知るための必読書である。 【目次より】 序 訳者覚え書き 第一部 序論 知識学の概念 第一章 絶対知について 第二部 [序論] [第一章 感性界] [第二章 道徳的世界] [第三章 両世界の結合] 訳注 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 実存の真理を求めて
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「本質的存在」と「現実的存在(実存)」は、ギリシア哲学者プラトンのイデア論以来、哲学上の大きなテーマであり続けています。近代に入り、19世紀にはキルケゴールが改めて「実存」を問い直し、20世紀にはハイデガー、ヤスパース、サルトルとその系譜が引き継がれました。ヤスパースの実存哲学の専門家である著者が、「実存」を徹底的に問い直します。 【目次より】 まえがき 第一章 まことを求めて 一 本物の音色 二 真理と自由 三 現代の反省 四 母性について 第二章 アメリカ文化とドイツ精神 第三章 道徳教育の反省 第四章 ヤスパースの教育観 第五章 ヤスパースの歴史観 第六章 追憶 一 ヤスパース 二 ハイデッガー 第七章 カール・ヤスパース 生涯と思想 第八章 シェーラーにおける人間の地位 第九章 ヤスパース 『真理について』以後 第十章 ヤスパースの時代批判 第十一章 実存哲学の実践的性格 第十二章 ハイデッガーにおける存在と実存 第十三章 [附録]生きる力(カール・ヤスパース 斎藤武雄訳) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • クリスタルに秘められた古代レムリア《エルダー》からのメッセージ
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    石は意志を持って語るばかりか、人の意思と呼応して無尽蔵のエネルギーを発する! エルダー(クリスタルマスタースピリット)が固有の石の美しいカラー写真多数を通じて語る《願わくば石と共に覚醒せよ!》のメッセージ! ・我々(エルダー)は、太古の昔から今日まで、人間の営みをずっと見つめ続けてきた。天変地異による災害、あまたの戦争、環境汚染、ウイルス感染......長い歴史の中で、幾度となく繰り返し訪れる試練を受けながらも、再び文明を切り開こうする人々の強さは、まるで石のようである。 ・鉱物の歴史は人類よりも遥かに長く、この星(地球)と共に歩んできた。石は、地上で繰り返される生命の始まりと終わりの瞬間に、ずっと寄り添ってきたのだ。 ・地球に育まれ、人々の想念によって育まれた鉱物は、やがて美しい結晶体となり、我々の前に現れた。それは、生物とは違う構造だが、固有の鼓動と意志を持った、魂を持たぬ生命体とも言える存在だった。そして我々は、石が、その美しさもさることながら、無尽蔵にエネルギーを秘めた存在であることに驚愕した。 ・これぞまさに神からの贈り物! ・我々は夢中でこの、もの言わぬエネルギー体を人類の為に役立てようと試みた。様々な実験とリーディングを重ね、石の力を100%引き出そうとしたのである。そして思惑通り、人間の思念と同調する事で、大きなエネルギーを生み出すことに成功した。 ・だがやがて、その行為は神の怒りに触れてしまった。石の力は、我々の想像より遥かに強大だったのだ。 ・全てを失い、やがて人類は石から離れていった。この大きな過ちを二度と繰り返さぬように、自らを石から遠ざけたのだ。そして、意志を同調させる術を、記憶の中から消し去っていった。 ・だが悠久の時を経て、今また人類は石に近づこうとしている。そして石もまた、再び人類に歩み寄ろうとしているのだ。しかし、人類は石から離れ過ぎていて、道具でも宝石でもない石の本質に気付かない。石の力は未だ、封印されたままなのだ。 ・我々(エルダー)のスピリットは、歴史の狭間を漂いながら、長い間そのことを憂いてきた。今なら、武器としてではなく、人類の友として、石の力を有効に使う事ができるのではないか。 ・そうして各地に散らばる我々の同志は、クリスタルマスタースピリットとして、石を介して人類へのアクセスを開始したのである。 ・それはまだ、始まったばかりだ。人々も石も赤児同然であり、どちらもまだ、己の真の力を解放できずにいる。だが石と共にあることで、封印は少しづつ解かれていくだろう。

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  • 孤独の発明 または言語の政治学
    -
    なぜ人間だけが言葉で話すようになったのか? 言語はコミュニケーションの手段ではなく、世界を俯瞰する眼としての自己を産み出した。人間のあらゆる認識、思考、行為の根幹をなす言語という現象の本質に迫るスリリングな論考。言語は内面に向かい、孤独は人を結びつける。
  • 世界を気遣うハイデガー──名のない神にこだまを返す
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 存在者がもらす「助けて」「忘れないで」というかすかな存在の声。これに答えて与える喪失の出来事以外に、本来の自己などない。エゴイズムや(反)ナチズムに制約されながらも、この声に応じるハイデガー。
  • 中高生のソーシャルスキルトレーニング
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自分で自分の人生を支えられるように、基本的な対人関係スキルや生活スキルを向上させ、学校や社会で生きていく方法を身につける。
  • 西田哲学とその彼岸──時間論の二つの可能性
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「永遠の今の自己限定」に帰着するその全貌を解読する。そしてそこから、西田哲学が封印したもう一つの時間論が浮上する。時間が流れるとはどういうことか。時間は本当に流れているのか。新しい西田哲学を解釈する試み。
  • パンセ(合本)
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    近代ヨーロッパのとば口に立って、進歩の観念を唱導し良心の自由を擁護しながら、同時に合理主義と人間中心主義の限界と問題性に鋭い疑問の刃を突きつけた逆説的な思想家の代表作。(I・II合本)
  • 【イラスト完全ガイド】110の宇宙種族と未知なる銀河コミュニティへの招待
    4.0
    次元を超えた宇宙の実相について、ついに知るべき時が来た! ダナーン本人の貴重なイラスト多数で綴った500ページに及ぶ銀河のガイド本、ついに待望の刊行! 原題:A Gift from the Stars: Extraterrestrial Contacts and Guide of Alien Races 地球と地球人がこれまでどのような歴史をたどって来たのかについて初めて知りうる情報が満載! 著者自身が実体験した異星人による拉致の告白と慈悲深い異星人との交流を著者自身のイラストで解説ーー異星人種族の百科事典とも言える内容である! 子供の頃、異星人グレイ種族によって拉致され、その途中で慈悲深い異星人により救出されたエレナは、その後も彼らとの接触が続いていた。量子催眠療法を受ける決意をし、記憶を取り戻した彼女は、自らの拉致経験を告白しようと本書の出版に踏み切った。 本書は、彼女の救出者ソーハンが伝えてくれた、地球と関わって来た異星人110種族の詳しい情報が公開されており、さらに銀河の星図によってそれらの異星人が住む世界が示されている――長い間地球を救うために見守って来てくれていた慈悲深い異星人からの、地球人に希望を与えるスピリチュアルなメッセージでもある。 異星人による拉致の経験に苦しんでいた人々への理解とサポートをもたらすものとして、長い間待望されて来た出版物であり、多くの問題に解決を与えてくれるものです。

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  • あらわれを哲学する――存在から政治まで――
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界は、その根本のところで、<なにかが・なにかに対して・なにかとしてあらわれる>というあり方をしているのではないか。これが私たちの直観である。そしてこの直観は、さらなる哲学的探究へと開かれていく。
  • 虐待を受けた子どものアセスメントとケア 心理・福祉領域からの支援と協働
    -
    子どもの虐待の影響は深刻であり、認知件数は年々増え続けているが、子どもの虐待は要因が多岐にわたり、重篤な症状も出るため、子どもや親に対しては適切なアセスメントが必須となる。その後のケアについても、慎重なアセスメントに基づき必要となるケアを受けることが求められる。 本書では、子どもの虐待に携わる臨床心理士やソーシャルワーカーが、それぞれの専門職の視点からアセスメントとケアについて論じている。心理職、福祉職の協働は現場で多く見られるものの、両者の視点が一冊の本にまとまった例は類を見ない。 筆者は心理職、福祉職として現場で活躍するエキスパートであり、児童養護施設入所後の子どもの心理療法や、ライフストーリーワーク、親子関係再構築といったケアの具体例など、現場での臨床の知がふんだんに盛り込まれている。医療・福祉・教育などのさまざまな領域で児童虐待に関わる方々のために、活用上のヒントに満ちた内容となっている。
  • すべてが叶う究極の次元〈アッパールーム〉の教え 【自己実現】の超法則
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    世界中のセレブが大絶賛! 予約数年待ちの超人気透視能力者(クレアボヤント)が伝える 〈内なる神聖さ〉を覚醒する至高のレッスン あなたは何者で、何をすべき存在なのか? 本書がご紹介するのは、 既知の制限を超え、 この世界で100%〈魂〉を輝かせる 最高にシンプルな方法です。 高次ガイドたちをつうじて導かれるのは、 あなたがあなたのままでいられる場所、 〈アッパールーム〉―― その高い視点から眺めるとき、 人生の悩み、苦しみの光景は一変します! 新時代のスピリチュアル界の旗手、 ポール・セリグ、待望の初邦訳。 怒涛のチャネリングセッションを 完全記録した本書をつうじて、 あなたも超越的次元のエネルギーを受け取ってください! 「これから私たちがあなたをいざなうのは、 “実現”という唯一の目的を達成できる場所、 アッパールームです。 あなたの魂が成長するためには何が必要でしょうか? 本当の意味で自分自身になるためにはどうしたらよいでしょうか? 敷居を越えて、どうぞ私たちのところに来てください」 「今、私たちは宣言します。 自分自身を新たに知り、自分の成長に必要なものを宣言し、 白か黒か、昼か夜かに関係なく、物事はこうあるべきという 過去への執着から起こる偏見を超えた世界を証言するのです」 「あなたがこの地球を前にして目にするものは、 人類の大きな変化の始まりです。 恐怖によって宣言し、選択し、隠してきたものは、 再認識と再宣言によって、祭壇に運んで引き上げなければなりません」 「私は真に自分が誰なのか知っています。 私は真に自分が何者なのか知っています。 私は真にどう奉仕すべきか知っています。 私は自由です。私は自由です。私は自由です」 (ガイドたちが教える自由の宣言)

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  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承5動物
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    近年、動物とひととの関係性にする問題が様々な場やレベルで深刻化している。その解決のための一助として、ひとから見える動物のありようを描き出し、動物の見え方が異なる構造をアフォーダンス理論を用いて整理の上、ひとと動物、環境の倫理的共生の可能性について展望する。
  • TEAによる対人援助プロセスと分岐の記述:保育、看護、臨床・障害分野の実践的研究
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    TEA(複線径路等至性アプローチ)による対人援助に関する実践的研究の醍醐味を味わうことのできる書。 第I部ではTEAの基礎およびTEAを構成するHSI(歴史的構造化ご招待)、TEM(複線径路等至性モデリング)、TLMG(発生の三層モデル)を解説する。第II部では保育、第III部では看護、第IV部では臨床・障害に関連した実践的研究を紹介する。研究の内容だけにとどまらず、その裏舞台についても詳述されており、TEAを用いた研究を行ううえで有益な示唆に富んでいる。具体的な研究を通してTEAの理解を深めることができる。
  • ソリューション・バンク:ブリーフセラピーの哲学と新展開
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「靴箱の位置を替えたら,いじめがなくなった」「床をドン!と踏んでクラスのトラブルが解決」などなどユーモア感あふれる解決事例を通してブリーフセラピーの理論と実践を紹介します。教師・カウンセラーのスキルとセンスを飛躍的に伸ばしてくれる解決事例集!
  • 知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承3自己と他者
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    身体性に関連する認知科学・神経科学の主なトピックを取り上げ、自己と他者の身体的な相互作用を生態学的現象学から考察する。脳内過程ではなく、「脳―身体―環境」というエコロジカルな連続性のもとでの身体的経験の理解を通じて自己と他者が出会う社会的環境を描き直す。
  • ナラティヴ・セラピーの会話術 ディスコースとエイジェンシーという視点
    4.5
    ナラティヴ・セラピーの理論的背景を理解するとともに、それをどのように自分の臨床場面で活用するか。日本文化の中での日本語によるナラティヴ・セラピーの実際を、事例を用いながら、わかりやすく丁寧な言葉で詳述する。
  • 夢の中で目覚めよ![下]転結篇
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    明晰夢は惑星大覚醒を誘引する 大覚醒(Great Awakening)へ--メディア、政府、軍産複合体の大掃除と共に!創造者の計画は、収穫と大周期ーー人類の大量アセンションか? 物理世界のこの現実が特殊なフィールドであり、真の現実(超宇宙)は、すでに次元を超え、進化した存在たちとの協働共生の世界であるーー第四密度への架け橋となる本! 明晰夢は「超現実/超未来」を召喚している? それは大量アセンション(収穫)と大周期のことを示しているのか? その結論は、『オアスペ』とも濃厚にリンクする! ラーも認めた予言者にして、真に未来を知るものであったエドガー・ケイシーは今、どこで何をしているのか?予言通りならば、彼と彼の仲間は、この現代に生まれ変わり、やり残した仕事、人類をアセンションに向けて導くその仕事を、一心不乱に成し遂げているはずである! 本書では、エドガー・ケイシーの生まれ変わりの人物その人である 今、ここに生きている有名な人物の正体が明かされる!

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  • 福沢諭吉 文明と社会構想(現代自由学芸叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 「この間、日本の家族の変化は驚くほどである。フェミニズムは、近代という時代に生きる中で女性が感じてきた生きにくさは、女性が家族という領域に縛り付けられてきたことに起因すると論じた。しかし、家族の抱える問題は、女性だけをめぐる問題ではなく、近代という時代の作り出した社会構造全体に関わるものであろう。私たちは、いま、社会全体の構想を必要としている。本書で提示する福沢の議論が、そのヒントになることを願って議論を始めたい。」家族の関係および家族と社会との関連に注意しながら、福沢の議論を綿密に読み直し、福沢の文明論に迫る。 【目次より】 序 凡例 第一章 『文明論之概略』と文明化の道 第一節 基本的人間像と社会契約論 第二節 『文明論之概略』における転換 第三節 日本の独立と文明化の戦略 第四節 非合理な「情」と外向きの国権論 第五節 文明史の原理の再確認 第六節 立論の転換 第七節 学者と経世家への分裂 第二章 文明化のなかの女性と男性 第一節 文明化における女性のあるべき姿 第二節 男性の品行に関する現状改革論 第三節 男女交際のあるべき姿とその方便 第四節 人間のあるべき姿と人間関係の原理論 第五節 近代化のなかの家族 第三章 文明における個人と家族 第一節 西洋文明化における女性と家族 一 独立した〈個人〉の権利と女性 二 女性をめぐる家族内の人間関係 第二節 近代を超える福沢諭吉の思想 一 福沢の社会構想と家族 二 近代政治理論の到逹点 三 福沢の社会構想の意味 注 あとがき 文献リスト ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 中村 敏子 1952年生まれ。政治学者。北海学園大学名誉教授。 東京大学法学部卒業、北海道大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。 専門は、福澤諭吉研究と女性と家族の政治理論。 著書に、『福沢諭吉 文明と社会構想』『トマス・ホッブスの母権論』 訳書に、キャロル・ペイトマン『社会契約と性契約』などがある。
  • 土の思想(叢書身体の思想)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 民間信仰、都市民俗学など民俗を広く切り拓いた著者が、常民と縁の深い「土」をテーマに、農耕、流行病、世直しなどを読み解く。 【目次より】 第一章 日常性の思想 一 日常性と常民 二 ハレとケの構造 三 日常性の機能 四 日常性の崩壊 五 日常性の回復 第二章 和合の思想 一 農耕祭儀と性 二 道祖神と性 三 不二道と和合の精神 第三章 人を神に祀る思想 一 流行神の特徴 二 疱瘡神と神送り 三 人神と講 第四章 ユートビアを求める思想 一 伝統的ユートビアのイメージ 二 「世直し」の構造 三 「世直り」の構造 四 民衆宗教の性格 結語 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 宮田 登 1936-2000年。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授などを歴任。筑波大学名誉教授。元日本民俗学会会長。文学博士。専攻は民俗学。民間信仰、都市民俗はじめ広汎なテーマで、歴史学等の周辺分野とも連携しながら業績をのこした。著書に、『民俗学』『日本の民俗学』『ミロク信仰の研究』など多数ある。
  • 哲学概説
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 われわれは、自ら、何らかの形で人生を決めなければならない。思想の伝統に立ってわが道を見定めようと試みたユニークな入門書。 【目次より】 まえがき 序論 一 自己であること 二 自由 〔イ〕自然であること 〔ロ〕心の「平静」 〔ハ〕意志の自由 〔ニ〕自由と必然 〔ホ〕有限者の自由 三 自由と自由を超えるもの 四 生きることを決めること 五 哲学 一 問題 一 発端 二 禁断の木の実 三 一つであることと二つであること 四 それ自身での存在 五 相対するもの 六 「在る」と「無い」 二 客観 一 ギリシア的客観 二 在るがまま 三 実体 一 ギリシアの実体論 二 近代の実体論 三 唯物論 四 実体から主観へ 四 主観 一 主観問題の意味 二 デカルト 三 カント 四 フィヒテ 五 リッケルト、フッセル 六 経験論 七 主観の意味 八 自然 〔イ〕古典的自然 〔ロ〕近代的自然〔i デカルト、ベーコン ii 自然主義、人間主義〕 〔ハ〕カント的自然 〔ニ〕実証主義、プラグマティズム 〔ホ〕新カント旅、現象学派 〔へ〕ヘーゲルの自然科学観 五 時間 一 時間の含む問題 二 カントの時間論 三 ヘーゲルの時間論 四 ベルグソンの時間論 五 キルケゴールの時間論 六 ハイデッガーの時間論 七 アウグスティヌスの時間論 八 ヤスパースの時間論 九 道元の時間論 六 空間 一 空間の含む問題 二 近代的空間論 三 世界 〔イ〕ヤスパースの「世界」論 〔ロ〕ハイデッガーの「世界」論 四 ハイデッガーの空間論 七 存在 一 全体 〔イ〕カントの全体観 〔ロ〕ヘーゲルの全体観 〔ハ〕ヤスパースの全体観 二 無からの創造 三 普遍論争 四 ライプニッツの単子論 五 カントの存論論 六 フィヒテとシェリングの存在論 七 ヘーゲルの存在論 八 キルケゴールの実存 九 サルトルの存在論 一〇 フォイエルバッハの存在論 一一 マルクス主義の存在論 一二 ニーチェの存在論 一三 ハイデッガーの存在論 〔イ〕現存在 〔ロ〕存在 一四 無 八 結び ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 樫山 欽四郎 1907-1977年。哲学者。早稲田大学文学部哲学科卒。文学博士。元早稲田大学文学部教授。専門は、ドイツ近世哲学、実存哲学。 著書に、『ドイツ精神の生成』『論理学』『哲学叙説』『ヘーゲル精神現象学の研究』『哲学概説』『ヘーゲル論理学の研究』『悪』『随想集 あたりまえのこと』『樫山欽四郎哲学論集 哲学の課題』など、訳書に、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ『知識学新序説』フォイエルバッハ『将来の哲学の原理』ヘーゲル『精神現象学』など。
  • 古代キリスト教思想家の世界 教父学序説
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 オリゲネス、エウセビオス、アウグスティヌスなどの古代キリスト教思想家を、聖書・伝承・哲学・異端・神学・司牧との関わりのうちに概観し、信仰と愛に生きたその姿を描く。 【目次より】 序言 目次 序言 ペテロ・ネメシェギ 序章 第一章 教父とは 第二章 教父と聖書 第三章 教父と伝承 第四章 教父と哲学 第五章 教父と異端 第六章 教父と神学 第七章 教父と司牧 第八章 教父・信仰の人 索引・地図 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小高 毅 1942年生まれ。神学者。アウグスティニアヌム教父研究所(ローマ)で学ぶ。上智大学大学院神学部博士課程修了。神学博士。聖アントニオ神学院教授(組織神学・教父学)。 著書に、『古代キリスト教思想家の世界 教父学序説』『オリゲネス 『ヨハネによる福音注解』研究』『オリゲネス』 『よくわかるカトリック その信仰と魅力』『父の肖像 古代教会の信仰の証し人』『クレド〈わたしは信じます〉 キリスト教の信仰告白』『霊性神学入門』など、 訳書に、オリゲネス『諸原理について』オリゲネス『雅歌注解・講話』オリゲネス『ヨハネによる福音注解』オリゲネス『祈りについて・殉教の勧め』オリゲネス『ヘラクレイデスとの対話』オリゲネス『ローマの信徒への手紙注解』アタナシオス『聖霊論』 などがある。
  • コミュニケーションと宗教
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 キリスト教と仏教の対話はどのような場で可能となるか。宗教間対話は現代神学の緊急の課題であるが、著者によれば、それは互いの共通項を探すことや第三の概念の共有で成り立つのではない。信仰とはそもそも排他的なものである。この理解を前提に、トレルチの比較宗教学とバルトの「神の言葉の神学」を批判的に分析し、武藤一雄のホモ・ロゴスと西田哲学の絶対矛盾的自己同一、そしてハイデッガーの存在論から宗教の排他性と普遍性の関係を問い直す。更には鈴木大拙とマートンの対話を取り上げてコミュニケーションの本質を探ると共に、対話の失われた近代デモクラシーを批判。最後に人間の未完結性と、それゆえの生のユーモアをといた思索の書。一貫して近代的思惟の克服を追究してきた著者による最新作。 【目次より】 第一章 神学における対立の一致 トレルチとバルトにおける宗教 一 トレルチ復興 二 トレルチのキリスト理解 三 バルトのキリスト理解 四 結語 第二章 信仰の特殊性と普遍性 一 キリスト教の特殊性と近代神学 二 絶対他者の意味 三 宗教の本性的矛盾 四 認識論的二元論の克服 五 現代の存在論とポスト・モダーン 六 われ信ず 第三章 神の人格性について 一 人格神と対象神 二 無神論と人格神 第四章 対話の場 一 はじめに 二 井上洋治神父の神学 三 鈴木大拙とトマス・マートン 四 対話の場 第五章 デモクラシーと絶対無 一 近世以前の人間 二 宗教改革の政治思想史的意味 三 近代の個人主義批判 四 デモクラシーの本性 五 ラディカル・デモクラシー 六 ラディカル・デモクラシーと絶対無 第六章 憧憬・死・老い 一 はじめに 二 憧憬と死 三 ホモ・ロゴスと絶対矛盾的自己同一 四 老いについて あとがき 注 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 小田垣 雅也 1929年生まれ。青山学院大学、ドルー大学卒。日本基督教団補教師、国立音楽大学元教授。哲学博士。著書に『解釈学的神学』『知られざる神に』『哲学的神学』『現代思想の中の神』『神学散歩』『ロマンティシズムと現代神学』『四季のパンセ』、学術文庫に『現代のキリスト教』など多数。訳書に『神への誠実』『文化史の中のイエス』などがある。
  • 虐待にさらされる子どもたち 密室に医学のメスを:子ども虐待専門医の日常
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    本書は決して難解な医学書ではありませんが、エンターテイメントに重きを置いた爽快な一般書でもありません。そこにあるのは虐待医療の黎明期から現在に至るまで、現場の実務者として第一線で関わり続けてきたリッチー医師を通して語られる圧倒的なリアルな物語です。本書で語られる物語は、日本でもここかしこで生じている問題でもあります。医療者にすらほとんど知られていない子ども虐待専門医の日常を追体験できる本書は、既に虐待が重大事態に発展してしまった子どもと家族を守るために、我々大人が何を学び、何をなすべきか、関係機関が真に協働することがいかに重要であるのかを、気づかせてくれるでしょう。また同時に、地域社会の総合力の欠如の結果生じると言わざるを得ないこのような事例の発生を防ぐために、現場の地道な取り組みこそが重要であることも明示しているのです。

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  • 坂の上零の地球を救うホップ・ステップ・ジャンプ!
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    金融崩壊をサバイバル 人類滅亡「30年以内」が、もう見えています! まずはおカネの苦労・恐怖・支配から あなたを解放することから、始める! 【地球規模のトータルな問題解決法】 日本より発動します! 金融は大崩壊し、社会は阿鼻叫喚、 人工ウィルスのさらなるパンデミック、 そこに襲いくる未曾有の大災害と食糧危機! 出口はどこだ? ない? さあ、あなたならどうする?

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  • 夢の中で目覚めよ! [上] 起承篇
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    夢と現実が超交差するゴールデンエイジ(望みを全部叶えた超宇宙)とはどんな世界なのか?秘密の統合者ウイルコックが全精力を傾けて活写する本! 「ゴールデンエイジはもうすぐだ。それを望むという選択をした者によってのみ、それはもたらされる。ウイルコックはその説における第一人者である」(『神々の指紋』の著者グラハム・ハンコック この中に一つでも興味をそそるテーマがあるなら、この本は世界最高レベルの分析と統合された奇跡の情報との驚くべき束となって、あなたに届けられる唯一最良の本となるだろう! シンクロニシティ/時間回帰現象/ミステリーサークル/UFO/宇宙人/ リバースエンジニアリング/リモートビューイング/ワンダラー/ 地球外生命体間の宇宙戦争/聖書/イエス/ETコンタクト/オーブ/小人/ 妖精/天使/アブダクション/ドリームボイス/バチカン/イルミナティ/ 刈り取り/収穫/ソーラーフラッシュ/アトランティス/創造主/グレイ/ 体外離脱(アストラルプロジェクション)/ラー文書/一なるものの法則/ ラー・プタハ/コーリー・グッド/秘密宇宙プログラム/ 監視者(ウオッチャー)/ライトボディ活性化/土星/飛行能力/前世/ 大ピラミッド/ピラミッドタイムライン/エドガー・ケイシー/カルマ/ ビッグブラザー/新世界秩序/ あなたは、どこから、なぜ、この地球にやってきたのか?そして、このあと、どこへ?向かうのだろう!その答えは--この本にうず高く積み上げられている! 『宇宙人の魂を持つ人々』(スコット・マンデルーカー)、『コズミック・ヴォエージ』(コートニー・ブラウン)、『ラー文書「一なるものの法則」』『エドガー・ケイシーのリーディング』など、来るべきゴールデンエイジの「超現実/超未来」を語るための重要情報を含み、踏み超えて活写される特出すべき未来像!

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  • 今知っておくべき重大なはかりごと1
    5.0
    こんな超重要なことも知らんでボーッといきてるんじゃねー!! 「電気的宇宙」に浮かぶ「悲しみの星」地球に仕掛けられた狡猾・邪悪な罠《マトリックス》を見破れ!! 宇宙は量子コンピューターシステム!! 地球規模の知覚騙しの幻覚にどっぷりつかっていることを知れ!! まずは、あなたの認識の超々超大革命を!! ボデイ‐マインド「幻の自己」を超え、「向こう側」が見通せる「無限の認識」「無限の自己」に気付け!!そもそも時間・物質など無し!! 存在するのは光(波形エネルギー)と音(振動)だけ!!脳が解読してこそ万物は存在する!!想像的創造があなたを隆起させる!! 不老長寿も現実に!! 見る・聞く・嗅ぐ・触る・味わう体験は全て幻想――実はあなたの脳がチンケな領域の周波数を電気信号に解読しているだけ!! 人間1人の実体は、埃の粒子1個、人類全体でも角砂糖1個分!! そう、「物質」は100パーセント幻想!! 波は見られて粒子に――「観察的効果」「解読的効果」!! 病気も物理的=肉体的なものではなく、波形の歪みか、電磁波のエネルギー場でのアンバランスな分裂!! 主流派現代医学は地球最大最悪級の殺人機械・者!! 「パラノーマル」が本物のノーマルで、物事の真の姿!! 人間の「ノーマル」は、プログラミングされた知覚という牢獄に閉じ込められた精神!! 宗教・「科学」は、幻想の向こう側を見る人たちを狂人・悪人・危険人物扱いし、弾圧排除してきたが、大逆転する!! 知識人・教育者など〈主流派エブリシング〉の唱える「理性」は、プログラミングされた知覚が幼稚園レベルの「ノーマル」!! 宇宙にある核「まぶしい闇」は、力・知識・インスピレーションの源泉!! 半分眠っていた生から、死んで初めて目が覚める――なんでも理解できる明晰な領域!! 転生とは、同じ劣化知覚プログラミング(苦難・不自由)を永遠に繰り返すこと!! 祈りをかなえるのは神ではなく、無限の可能性の無限の井戸から汲み出した、あなた自身の潜在的な現実解読力!!

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  • 宇宙人コンタクトと新人種スターチャイルドの誕生
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    あなたもすでに体験している?! 突然の能力の開花、 知らずのうちに行われるヒーリング―― これらはすべて「目覚めのベル」です! 「変容へのトリガー」なのです! 宇宙人レベルから人類の 遺伝子操作が始まっていることを告げる 【コンタクト体験のバイブル】ついに全訳なる! ≪本書特別限定≫あなたがコンタクトを 体験しているかどうかが分かる 質問表(アブダクションシナリオ)付き! ・コンタクト体験では、千里眼、テレパシーの技術、 ヒーリングの能力、多次元的な認識など HSP(高められた知覚能力:High Sense Perceptions) が認められる ・コンタクト現象か?精神疾患か? この本で提供される情報は、 あなたを導き、あなたの体験を見極める 手助けとなるように意図されている ・コンタクト体験の受容には、 大きなパラダイムシフトが要求されるが、 それこそが変容への「さなぎ」なのだ ・エイリアンも宇宙の一部、同じ知的生命体であるが、 モラルや倫理がわれわれとは全く違う! ・「スターチャイルド現象」が波及的に起こり出している。 「スター・チルドレン」とは宇宙人のDNAの パーセンテージが高い子供たちのこと ・彼らは一般的な人々のDNAとは異なった配列をしており、 免疫システムの反応を含めすべてが加速され、 細胞などあらゆる組織が通常より速い振動率に 適合する身体となっている ・コンタクト体験者が持つ独自の電磁場、 強化されたサイキックエネルギーとは!? ・テレキネス、テレポーテーションなど サイコキネシス能力はET起源か? ユリ・ゲラーも何度もコンタクト体験をしている ・彼らETこそ、人間の進化と 未来の人類のパイオニアなのか? ・20年前の子供と今の子供は明らかに違う。 急速な人類種の進化は、 われわれの身体とマインドに対する エイリアンの介入によるものである(ロジャー・リアー博士) ・ETたちは子供でなく、両親を選ぶ。 子供たちは生まれる前に遺伝子的に操作される。 ETのDNAを与えられる(アン・アンドリューズ) ・統計的に見ると、あなたがコンタクト体験者であれば、 あなたの子供の一人以上がコンタクト体験をしている 可能性が非常に高い (コンタクト体験は遺伝子の系統内と家族内で起こる) ・失われた胎児シンドローム(胎児抜き取られ体験)への新しい認識とは? ・物理的なインプラントと非物理的なインプラント(情報の塊:ブロック)がある ・インプラントの理由:目覚めへのウェイクアップコール、 情報を受信するための導管(脳へのダウンロード)、 行動・感情・意識などのモニタリング、 直感・サイキック・特殊能力の向上、 治癒・ヒーリングの実行、DNAウォッチングなど! ・インプラントは古来から続くシャーマンの イニシエーション(松果体へのアクセス)と酷似する ・ETたちは時間の始まりから自分たちの子供である われわれの発展を見続けているのかもしれない ・世界中の先住民族に伝わる伝承では 「空からの訪問者が人間に 遺伝子的なアップグレードを行なっている」 あなたの子供が「新しい子供たちの集団(コンタクト体験者)」 であるかどうかのガイダンス(質問表)も特別掲載。

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  • レムリアの王 アルタザールの伝説
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    レムリアからアトランティス、そして「今、ここ」で! 沈んだ文明より転生した魂たちの覚醒をうながす「One truth」 このストーリーのどこかにあなたが潜んでいる! 精神科医エリザベス・キューブラー=ロス博士、推薦の書! アルタザールの伝説はもっと知られるべき物語です。 これは記号言語を用いて語られた、実話です。皆様の、そして私の運命のお話です。ここでは古代文明のレムリアとアトランティスが滅んだ理由が詳細まで描かれています。 長い長い転生の旅からの解放! この惑星上の人生最後の大仕事の始まりを告げる書! 「アトランティスについての史上最高の物語」(COBRA) 神聖な目的を決して諦めなかったあなたに聴こえる帰還命令! 「思い出してください。惑星地球の、真実の歴史を! レムリアの最期、ANの光の塔、アトランティス沈没、エジプト創始やその先の物語。 南米にあった古代の神秘王国ANを目指して旅立つレムリアのいと高き王アルタザール。 真の自由を得るまでの葛藤。愛と感動と追憶の冒険譚!」 今この瞬間も、螺旋周期は廻り続けています。故郷〈ホーム〉への帰還令が聴こえてきたのなら、各自配置につけるように準備を始める時です。古の星天家族〈スター・ファミリー〉が一堂に会する時です。そして共に力を合わせ、二元性を一元性に変化させましょう!

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  • 新訂増補 パーソナリティ障害の精神分析的アプローチ 病理の理解と分析的対応の実際
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    パーソナリティ障害は,自傷,多量服薬,性的奔逸,過食,ひきこもりといった病的行為が前面に現れ,“悩む”から“行為をする”病態へと変遷している。そして苦痛な感情や困難な葛藤を抱え対処するのが当事者のみならず関係者や治療者でもある点に,パーソナリティ障害の難しさがある。したがって,症状や病的行為という目先の問題の緩和をもって良しとするのは早計であり,その意味でこそ,“エビデンスベースト”の名のもとにある安易な治療実践にはない,病者のこころに真摯に働きかける精神分析的心理療法が求められる。 本書は,パーソナリティ障害への精神分析的心理療法という,病者のこころの本質を知り,その本質に働きかけていく治療手技の実際を提示することを試みる。さらに,そのために求められる理論や鑑別,治療手技が活きるための協働態勢や環境の準備についても提示している。 今日の心理臨床や援助活動の場面で,人々がもっともこころを砕いているこころの病がパーソナリティ障害ではないだろうか。好評で版を重ねた初版に新たに3編の論考を加え,全編にわたって再検討がなされた。「パーソナリティ障害」という病名で表現される臨床病態の困難さに真摯に向き合う臨床家にとって,本書が一助となることを願う。

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  • マトリックスの子供たち[上]
    5.0
    超古代、何種類かの高度な異星人が地球に植民し、文明を構築した。そしてレプティリアン(爬虫類人)型の異星人(アヌンナキ)は、地球原住民を彼らの奴隷、家畜人間として支配した。あの秘密結社フリーメイソンも、彼らの隠れ箕!彼らが構築したマトリックスの牢獄は今も続く……。レプティリアン(爬虫類人)に奴隷化され続けてきた 地球原住民たちを覚醒させる一冊! 『竜であり蛇であるわれらが神々〈上〉人類の起源と闇の支配一族レプティリアンの血流 』(2007年、徳間書店、超知ライブラリー)の新装版。 船瀬俊介推薦! 「デーヴィッド・アイクは、まさに畏敬に値する作家である。いや、歴史家、思想家としても、瞳目する存在だ。普通の人々にとって、レプティリアン(爬虫類人)の存在など、奇想天外、驚天動地、まさに、お笑い草にしかすぎない。しかし、アイクの本を投げ出すことは惜しい。現代社会の悪の企みを快刀乱麻で切り裂く痛快な知の旅へのチケットをゴミ箱にほうり込むようなものだからだ。アイクは膨大な客観的な“証拠”“証言”を踏まえている。それを読者に突き付け……その存在は真実であると、自信に満ちている。」

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  • 友だち作りのSST 自閉スペクトラム症と社会性に課題のある思春期のためのPEERSトレーナーマニュアル
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    友だちはほしいけれど不安やこだわりで前に進めなくなってしまう、思春期の複雑な対人関係を前に立ちすくんでしまう……発達障害の特性のなかでも人との関係に課題を抱えている子どもたちに、友だち作りのソーシャルスキルを提供する「PEERS(Program for the Education and Enrichment of Relational Skills)」。「PEERS」には他のプログラムにはない4つの特徴がある――(1)自閉スペクトラム症をはじめとする社会性に課題のある子どもたちが苦手とするスキルにフォーカスしていること、(2)思春期の子どもを対象にしていること、(3)子どもと保護者の同時参加によってスキルの般化を目指すこと、(4)プログラムの効果が科学的に証明されていること。さらに「PEERS」では2つの場面で体験しながら友だち作りのスキルを学ぶ――(1)家庭では親子でいっしょにホームワークに取り組む、(2)グループセッションでは仲間たちのロールプレイや行動リハーサルを通して自分を振り返るフィードバックを受ける。 ひとつひとつ課題をクリアできるように設計された全14セッションをトレーナーといっしょにこなしていけば、学んだことを学校でもすぐに応用できるなど、親子で効果を実感できる工夫があちこちに盛り込まれ、保護者と思春期・青年期の子どもたちに向けて「PEERS」の内容をまとめた『友だち作りの科学』(2017)と併用すれば、もっと上手にもっと効果的に「PEERS」を使いこなせるようになる。友だちを見つけて楽しく明るく日々を送るための、友だち作りがみるみる身につく「PEERS」トレーナーマニュアル!

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  • 現代に生きる陽明学――『伝習録』(巻の下)を読む――
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 現代を生きる「心」の行動学。 物質万能主義が横行し混迷を極める現代を生き抜くために、陽明学は、知と行は合一である、物を正して知を致す、良知を致す、万物は一体である、などの言葉で指針を与えてくれる。本書では、『伝習録』巻の下を読解。現代の日本人が忘れている「心」の修養を軸に、現代を生きる行動学として新しい時代を切り開く「心」の境地を探る。
  • SBS:乳幼児揺さぶられ症候群 法廷と医療現場で今何が起こっているのか?
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    虐待医学の困難な点は、原因が加害行為であるゆえに司法的な問題とのクロスオーバーが生じる点に外ならず、医学的妥当性の程度については川崎病やその他の病態における状況と変わりがあるわけではない。 医学的な見地から現時点のエビデンスを医師が法廷で提示した後に、そのエビデンスの信頼性をどう評価するかは、医師の手を離れた法学上の問題である。そのような整理をしたうえで、法学上の評価をどうしたら正確に行いうるのかという観点で、法学分野としての現行の事実認定システムの改善を図ろうとするのではなく、法学の門外漢である医師に、医学の門外漢である法学系の人物が延々と仕掛けてくる医学的論戦は、果たして本当に意味のある論戦なのか、単に混乱をもたらすだけのものであるか、冷静に評価する必要がある。 混乱がもたらされることで誰が得をし、誰が損をするのか、本質的なところに我々は着目しなければならない。

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  • 自尊心の育て方 あなたの生き方を変えるための,認知療法的戦略
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    自尊心の本質は,自己へのコンパッション(同情)である,肯定的な自尊心は,健康なパーソナリティの核である。 本書は,「自尊心」についての臨床的知見の宝庫であり,読者は,当事者,セラピストいずれの立場からも本書を読むことで,CBT(認知行動療法)による心理面接技術を身に付けると同時に,自らの対人スキルを促進することができる。今回の大幅改訂(第4版)にあたって,自尊感情だけでなく,近年注目を集める「セルフコンパッション」についても詳しい考察がなされている。 「自尊感情」を維持し,育てるための基本図書として全米で80万部を売り上げたベストセラー!

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  • 自閉スペクトラム症を抱える子どもたち 受身性研究と心理療法が拓く新たな理解
    4.0
    自閉スペクトラム症を抱える子どもと青年,およびその家族は何を体験しているのか? 自閉スペクトラム症のイメージは「マイペース」「空気が読めない」などと言われるが,実際はそうではない。本書では,自閉スペクトラム症の特徴を解説するのではなく,著者が心理療法を通して聞いた,その人たちが何を感じ,何を思っているのか,という心の声を描き出していく。

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  • 気分障害の臨床を語る 変わること、変わらないこと
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    日本の気分障害研究を牽引し、臨床実践の最前線に立つ三人の精神科医が、それぞれの立場から気分障害についての知見や最新の情報、臨床の技を、座談会で自由自在に語り合った至高の一書。この20年間に気分障害の診断や疫学、治療法はどのように変わったのか? 病気の考え方や原因についての研究はどう変化したのか? 後進の医師たちにエールを贈るとともに警鐘をも打ち鳴らす、現代精神医学界への貴重な提言に満ちた書である
  • 教育分析の実際 家族関係を問い直す男性の事例
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 心理臨床の第一人者である著者が一人のクライエントに行った20回に及ぶ教育分析の全場面を克明に再現。詳細な逐語録である本書は、カウンセリングが辿る過程や意味、危険性や転移-逆転移の様相までを鮮明に浮き彫りにする。面接の中でクライエントの意識はどのように変容していくのか?コミュニケーションのとり方や沈黙の処理の方法など、臨床心理士やカウンセラーを目指す人すべてに役立つ貴重な記録資料。『教育カウンセリングの実際』(1992年刊)を一部加筆修正、冒険的試みの全過程が待望の復刊。
  • 春夏秋冬(兄弟選書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 プロテスタントの宗教学者が編み、著した日常をめぐる滋味あふれる俳句と短歌の鑑賞の手引き。 【目次】 俳句の部 春 夏 秋 冬 短歌の部 春 夏 秋 冬 あとがき 作者紹介 作者別作品索引 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ドン・カルロス
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新旧両派の宗教的抗争に渦まく16世紀スペインを舞台に、太子ドン・カルロスと父フィリップ2世の対立はのっぴきならないまでに深まっていく。本書は近代史学を完成させたランケが、様々に歪められた文書の森の中から厳密な史料批判を通して、当時の国際情勢の中で父とこの対立の悲劇が終幕をめざして進行するすばらしいまでに深い歴史的世界を描いた名著。 【目次より】 訳者のはしがき ドン・カルロス I 批判的論述 一 これまでの諸叙述の分析 二 最も重要な論点の検討 II ドン・カルロス伝 一 ドン・カルロスの素性 二 幼少時代 三 国政への関与。結婚の諸案 四 オランダに対する関係。フリップ二世の宗教政策に関する余論 五 父に対する太子の反抗的態度 六 太子の逃亡計画。彼の監禁 七 太子ドン・カルロスの死 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • ツアラツストラを読む人のために
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 永劫回帰とは? 超人とは? 京都学派の巨人による、寓意に溢れるニーチェの主著『ツアラスツストラ』を読む人のための手引き。 京都学派の巨人の一人である著者が、難解で知られるニーチェの『ツァラトゥストラ』を丁寧に読み解いていく。わかる人も、わからない人にとっても、有益な入門書。日々生きていく中の課題に新鮮な見方を与えてくれる一冊です。 【目次より】 序 緒言 第一章 ツァラツストラとニーチェ 第二章 ツァラツストラの誕生 第一節 「悦しき科学」との関係 第二節 ツァラツストラの成立過程 第三章 ツァラツストラの構造 第一節 序説について 第二節 「彩られし牛」と呼ばれる町での説教 第一篇 第三節 「幸福なる島々」における説教 第二篇 第四節 漂泊者の言葉と快癒者の言葉 第三篇 第五節 ツァラツストラの誘惑 第四篇 第六節 大なる正午とツァラツストラの死 書かれざりし第五篇と第六篇 第四章 教説としての超人 第一節 歴史的未来としての超人 第二節 歴史的批判者及び創造者としての超人 第三節 生の肯定者としての超人 第五章 実存としての超人 第一節 重力の精とは何か 第二節 嘔吐としての生 ワグネル、レー・ルー 第三節 ニヒリズムの最も極端な形式としての永劫回帰 第四節 肯定の最高方式としての永劫回帰 再刊にあたって   久山康 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • テオクラシー(歴史学叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ある特定の宗教組織が国家を統治する機構と同一の神権政治とは、国家の政体の一形態である。古代~近代にいたるまでの歴史を概観する。 【目次】 日本の読者のために 序文 第一章 基本的諸概念 一 古代の遺産 A ローマ帝国治下の教会と国家 B 聖アウグスティヌス C ゲラシウスの教説 二 蛮族王国の道徳的指導(六~七世紀) A 新しい時代 B 大グレゴリウス C 教説の完成 第二章 九世紀と十世紀における教皇と皇帝。できごとと理念 一 帝国によるキリスト教秩序 A できごと B 背後にある諸理念 C 権力の起源 二 教会権威の強化 A 流れの逆転 B 霊的権威の高揚 C 九世紀後半における聖俗両権の関係 三 帝国の再来 第三章 グレゴリウス的テオクラシー 一 グレゴリウス改革 A 十一世紀前半における帝国と教会 B 教会の危機 C 闘争 二 グレゴリウスの教説 A 基本的諸要素 B 聖俗両権の関係 C 源泉と論拠 三 反グレゴリウス主義的教説 第四章 十二世紀における逸巡 一 グレゴリウス主義的立場の維持 A これまでの理論体系の強化 B 聖ベルナルドゥス もろもろの不備と変化 A 聖俗の職務の区別 B 世俗諸権力の発展 C 霊的領域の拡張 三 新しい理論の模索 A ライヘルスベルクのゲルホー B 教会法学者の運動 第五章 十三世紀における綜合 一 インノケンチウス三世 A インノケンチウスの幸運と不運 B 新しき議論 二 偉大なる綜合 A イソノケンチウス三世時代の教会法学者たちB 教皇政とフリードリヒ二世──インノケンチウス四世の教説 C 十三世紀後半の偉大な業績 D 反対の立場 第六章 ボニファチウス八世の時代。 厳しい戦い、時代遅れの思想 一 ボニファチウス八世とフィリップ・ル・ベルとの争い A 闘争の局面 B 時代に適応できぬ教説 二 テオクラシーの著作 A 展開された主張 B もろもろの論拠 三 批判者たちの暴威 A 王権の上昇 B 自然的有機体としての国家 C 帝国の命題の復活 第七章 衰退 一 国家理念の強化 A バイエルン公・ルードヴィヒ四世と教皇庁 B 国家の理論家マルシリウス・パドヴァ C テオクラシーの反発とその挫折 二 オッカム主義 A 教皇政に対する批判 B ウィリアム・オッカムの諸命題 三 十四世紀以後のテオクラシーの運命 A 反テオクラシー的勢力の発展 B 諸思想の発展 結論 訳注 史料 訳者あとがき パコー,M 1920~2002年。フランスの歴史家。専門は、キリスト教の歴史、特に中世における権力と制度。
  • 新装版 バウムテスト活用マニュアル 精神症状と問題行動の評価
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    バウムテストは日々進化している。テストをとるのは簡単だが、バウムに現れたサインの意味をどう解釈をしていけばいいのか。誰しもがぶち当たる壁である。バウムテストを行ったからといって、すぐにクライエントのすべてを理解することはできないが、主観で判断するよりも、まずは本書で数多くのバウムに当たり、絵からどのようなサインをとることができるのかを読み解いていこう。 解釈をするのには、サインを拾う側の力量も関わる。しかしバウムテストを系統立てて読み解いていくことで、分析できることはたくさんある。また、クライエントとの言葉のやり取りだけでは得られなかった情報も見えてくるだろう。 本書の初版は2002年であるが、そのあとの訳者の著作、他書の翻訳を通し、ぼやけていた描画の印象がだんだんと明瞭になりつつある。バウムテストへの理解が深まることで、臨床の役に立つ機会がさらに増えるはずだ。

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  • プロセス・ベースド・セラピーをまなぶ 「心の変化のプロセス」をターゲットとした統合的ビジョン
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    エビデンスとクライエントの個別性,両方を尊重した心理療法の実現へ! プロセス・ベースド・セラピー(PBT)とは,現代の心理療法研究をリードするステファン・ホフマンとスティーブン・ヘイズが生み出した,「セラピーの新しいあり方」を示した枠組みである。ネットワーク科学や進化科学の理論を自由自在に取り入れたPBTは,心理療法のあり方を根底から問い直し,テーラーメイドのセラピーを実現するための道筋を示してくれる。

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  • 中井久夫 拾遺
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    単行本未収録のインタビューや対談、手に入りにくくなっている論文を中心に、エッセイ、あとがき、アンケート、マニュアルなどを再構成。刊行にあたり、ゆかりある同業者たち(市橋秀夫、清水將之、山中康裕、胡桃澤 伸、星野 弘)に知られざるエピソードを寄せてもらった。

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  • 井上哲次郎と「国体」の光芒:官学の覇権と〈反官〉アカデミズム
    5.0
    学者たちの戦争、そして帝国の崩壊 加藤弘之が創り上げ、井上哲次郎に継承された官学アカデミズムは、煩悶青年が社会問題化した日露戦後、生命主義に傾倒していく。 しかし、国体論に「無意識」を取り入れる試みは、東京帝大の心理学者、福来友吉の念写実験が巻き起こした社会的混乱によって絶たれ、官学アカデミズムは歴史へと回帰することになる。 他方、大正デモクラシーの潮流のなかで国体を語る裾野は広がっていく。 早稲田の漢学を中心とした私学勢は、南北朝正閏問題や宮中某重大事件、大東文化学院の運営をめぐって、官学アカデミズムが彫琢した国体論に揺さぶりをかける。 とりわけ、大東文化学院の覇権を争う戦いは熾烈をきわめた。漢学教育の再興を目指す早稲田と、それを封じようとする官学アカデミズムの争いは、「暴力専門家」も動員しながら、井上の不敬事件やテロをも誘発していく。 あとの時代から見ると、「国体」と聞くだけで、狂信的な雰囲気が漂うが、そこには「国体論的公共性」とも呼ばれる広範な討議空間もあった。暴力に覆われる前の思想空間を辿り直す稀有な試み。
  • クライエントの側からみた心理臨床 治療者と患者は,大切な事実をどう分かちあうか
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    「心理臨床とは、その個人がより生きやすくなることを、心理学の理論に基づいた技法を用いて援助していくことである」(著者識す)。  本書は,村瀬嘉代子の「心理臨床」を理解する上での重要な論稿を収録し,著者が日常臨床を通じて帰納法的に会得した技術や知見を数多く紹介した実践編である。  心理療法の理論や技法を生活に繋ぐ意味とは何か。対人援助職の要諦は,クライエントの生活を視野に入れることである。本書収録の1980~90年代の時期の村瀬の臨床論文は,質・量ともに圧倒的なスケールのものとして表されている。それらは、臨床心理学の世界にある者にとっての黄金の羅針盤ともいうべきものであった。本書は、その奇跡の著作群からセレクトされたエッセンスである。  クライエントからの視点を鍵概念とした一連の秀抜な治療者―患者関係論。それらは,読後すぐに実践応用しようとする操作的マニュアル的なこととは無縁ともいえるものである。そこにある発想の深みや治療の多様性は,時間をかけて自らの頭で考えることのできた者にのみ心理臨床の「常識」となるものといえよう。

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  • SSTと精神療法 コミュニケーションの意味とスキル
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    70年以上にわたり臨床家として生涯現役を全うした希有な精神科医,西園昌久が該博な知識と臨床経験を基に聴衆に語りかける講演録。本書は,著者の考えるSSTの要諦と実践応用の工夫,そして精神医療全般についての記念碑的著作であり,SSTを通じてクライエントの生きる力を援助する,そのための基本技術と心構えを易しく解説したものである。  本書には,(1)SSTは相手と向き合い・受け止め・信頼関係を築くことが基本,(2)母子関係・父子関係を踏まえた育ち方を考える,(3)仲間に受け入れられ認められることを通じて人は成長する,(4)正のフィードバックは,人の微妙な気持ち-親密・不可侵と対人不安を理解する,(5)SSTだけで勝負せず「良い統合失調症治療の四つの条件」を視野において実施す るなど,臨床実践の要諦がちりばめられている(安西信雄「読者のために私がお勧めしたい,本書の読み方・読みどころ」より)  SSTという効果的な技術力を駆使して,クライエントが現実の生活に役立つものの考え方と行動を身につける手助けをする際の,優れた援助者になるための必読書である。

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  • 投影同一化と心理療法の技法
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    トーマス・オグデンは,現在アメリカを代表する精神分析家のひとりである。本書は,オグデンの最初の著作であり,精神分析における鍵概念である投影同一化の緻密な解説書となっている。  投影同一化はメラニー・クラインによって導入された概念であり,当初は自身のこころに収めきれず,統合しえない情緒体験を分割し,内的対象に押しこむ排出空想として提起されたが,オグデンはこれを実際の対人関係を巻きこむ形で展開する心理的-対人的プロセスとして捉えなおし,さまざまな臨床場面で応用可能な理論へと練り上げた。  また本書では,投影同一化すらも成立しえない「無体験」という心的状態についても注目し,この概念を用いて統合失調症患者の中核的葛藤を「意味を生みだそうとする動き」と「意味を破壊しようとする動き」の葛藤として理論化した。そして,心的な意味が創造されるプロセスを臨床素材をもとに鮮やかに示している。  『こころのマトリックス』『体験の兆すところ』『もの想いと解釈』など,以降の書で展開されるオグデンの独創的な理論の萌芽がここにある。臨床的な営為に携わるあらゆる人々にとって役立つ書であることは間違いないだろう。

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  • 精神療法の理論と実践 日常臨床における面接技法
    4.0
    本書は,日々多くの患者と向き合う治療者のための実践的な精神療法の意義と役割について示しつつ,時間的・空間的制約が課される中でも,十分に精神療法的接近ができるようになることを目的とした,治療的戦略の書である。 著者が築きあげてきた精神療法家としての素地を柱とし,強迫症関連におけるDSM-5やICD-11改訂のポイントなどの稀有な論題も含む第I部,強迫症などの病態に関する最新の知見を症例とともに紹介し,主要な行動療法スキルをはじめ,より実践的なエッセンスをちりばめた第II部からなる。

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  • 認知行動療法の哲学 ストア派と哲学的治療の系譜
    4.0
    認知行動療法は、古代ストア哲学の末裔である―― 霊と呪術から心を解放した近代科学の正嫡・認知行動療法には“知られざる系譜”が存在した……心の正面ドアをノックする「理性のコントロール」か? はたまた心の裏階段から忍び込む「非理性のカタルシス」か? アーロン・ベックとアルバート・エリスが愛したストア派の賢者たち――マルクス・アウレリウス、エピクテトス、セネカ――に導かれ、心の治癒の一大精神史を体感する。 「この本は古代から連綿と続いてきた「理性による治療」の解説書であると同時に、ワークブックとしても使うことができる。千々に乱れる情念を理性でコントロールする。そのために、読者が理性の筋トレとストレッチを行えるようになっている。だから、同じように、読者であるあなたにも「理性に癒される」体験をしてもらえたならば、監訳者としてはそれで十分な気もする(それはおそらく原著者の願いでもある)」(東畑開人「理性に癒される――解題に代えて」より)

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  • ICD-11・DSM-5準拠 新・臨床家のための精神医学ガイドブック
    -
    精神病理学に由来する「深く掘り下げて精神症状を追究する傾向」に対して「操作的診断基準」(ICDおよびDSM分類)による診断傾向が一般化しつつあるが、成立の経緯や時代背景、その思想的背景が十分には知られないまま、コメディカルスタッフの間にも浸透している。 この大きな動向に対する臨床現場からの声を原動力に書かれた『臨床家のための精神医学ガイドブック』を大幅に改訂。改訂のポイントは、新たに公刊されたICD-11・DSM-5に準拠した、20の精神疾患のカテゴリーへの再構成、そしてICD-11・DSM-5と対照しながら自ら経験している臨床事例を考えられるようになった点にある。 臨場感あふれる詳細な事例を呈示して、精神疾患・身体疾患の医学的知識、症状のケアに求められる心理学的知識、薬物の作用/副作用などを解説しながら、臨床現場における診断/対応例の実際を紹介する。知識を積み上げながら症状の診かた・診断の考えかたを基礎づけていく、精神医学ガイドの新定番。

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  • トラウマの精神分析的アプローチ
    5.0
    トラウマの臨床に携わる際,まず,トラウマ/外傷ということばが,身体の損傷から取られたたとえ,メタファであり,それ自体は意味のない用語であると理解することは大切である。患者の苦悩・苦痛を身体の外傷と同じように捉えてしまうと,想像上の傷口に手当を施すように傷を癒すことができるといった単純な因果論,万能的な発想に陥ってしまう。 こころの臨床に臨む私たちには,患者の訴える,あるいは症状として表わすトラウマだけを見るのではなく,苦痛を訴え苦悩するその人を見つめ,苦しむこころに触れ続けることが必要となる。 本書ではまず,精神分析におけるトラウマ理論・治療の歴史を概観し,ストレス障害という語の実態に迫り,また,患者との出会いの場面で不可欠となる,その人がトラウマを経験している可能性を考慮したアセスメントについて学ぶ。実際の精神分析的治療については,9編から成る豊富な実践例や応用編を通して,幼少期の虐待や喪失体験,複雑性PTSDや解離の症状といった多様な病態に存分に触れることができる。 第一線で分析的治療を実践し続ける臨床家たちによるトラウマ臨床の手引きとなる一冊である。

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  • 複雑性PTSDの臨床 “心的外傷~トラウマ”の診断力と対応力を高めよう
    4.0
    複雑性PTSD(CPTSD)は,いよいよ国際疾病分類(ICD-11)における公式診断として登場することになり,わが国のトラウマ臨床において、そして一般の臨床においても広く使われることが予想される。 本書は,CPTSDに関する基礎知識から臨床応用までを網羅した,現在数少ない本格的な臨床書である。昨今,日常臨床において,親による心理的・身体的虐待や学校でのいじめ・体罰,各種ハラスメントなど,CPTSDと関連性の深い事態・病態が多く見受けられるが,本書は現場で対応の難しいケースについて治療への有効なヒントを提供することだろう。 さまざまな病態の背後にあるCPTSD,その適切な評価と治療的対応を詳述したわが国初の臨床書。

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  • 統合失調症患者の行動特性[第三版] その支援とICF
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    統合失調症は,決して珍しい病気ではない(生涯罹患率は〇・三〇~二・〇パーセントである)。統合失調症者とは,どのような人たちであるのか? 彼らの人格上の特徴を統一的に把握することはできないものであろうか。  統合失調症でみられる行動特性の背景には何があるのか? 本書は,初版刊行以来「統合失調症」の行動特性・症状論の名著としてロングセラーを続けている。今回(第三版)では,「(統合失調症)告知に関する私の考え」を新たに収録した。  さらに本書における理論的展開としての統合失調症の臨床精神病理学は,限りない深奥な内容をもちながらこのうえも無く明快である。著者は,オープンダイアローグや脳科学の最新知見,ウィークネスモデルからストレングスモデルへの切り替え,わが国の精神科クリニックの増加による早期発見―早期治療―早期改善の流れも踏まえ,臨床現場で活かすための実践的な「行動特性」「認知特性」の知見を提示する。その一方「ハイデガーの現存在分析論」を的確に援用し,読み替えながら,現場における統合失調症の臨床精神病理学をわかりやすく説く。

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  • 精神分析臨床での失敗から学ぶ その実践プロセスと中断ケースの検討
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    皆さんが今手にされている本書は「失敗から学ぶ」ことを主テーマとして,精神分析的アプローチを実践している経験豊かな臨床家から中堅,初心の臨床家が参加し,さまざまな臨床の場でのそれぞれの実践から得た学びが論考されています。……(本書「まえがき」より) セラピストとクライエントの関係において多くの臨床家は,一度ならず失敗に陥った経験があるだろう。予期せぬ治療の中断により終結を迎えられないこと,治療者の感情反応による行動化の誘発,転移・逆転移(反応)がもたらす治療の行き詰まり,等,本書はさまざまな面接の失敗について,原因とプロセス,その解明を真摯に考察した貴重な論考である。

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  • コンパッション・マインド・ワークブック あるがままの自分になるためのガイドブック
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    本書は,人生で何度も出くわす苦しくつらい局面をうまく乗り越えていけるように,自分と他者へのコンパッションを育てる方法について書かれたもので,コンパッション訓練の成果が十分得られるように8つのセクションから構成されています。 「セクションI」ではコンパッションが必要な理由を解説し,「セクションII」ではコンパッションを理解するために,人にコンパッションを向ける,人からのコンパッションに心を開いて受けとる,自分自身にコンパッションを向ける(セルフ・コンパッション)の,コンパッションの心を育てるときに大切な3つの「流れ」について説明します。 「セクションIII」では,さまざまなマインドフルネスの練習を通じて,注意と意識のスキルを高める方法を紹介し,「セクションIV」では,「コンパッションに満ちた自己」などのエクササイズについて学び,練習を重ねることで,自分なりのやりかたで苦痛をうまく乗り越えられるようになります。 「セクションV」では,セクションIVで学んだ3つのコンパッションを育て,その力を強化するための方法を,「セクションVI」ではコンパッション・マインドをどう表現し,どう向けていくのかを学びます。 「セクションVII」では,ふだんの生活のなかでコンパッション・マインドのスキルをどのよう活用し,身に着けたコンパッションをもち続ける方法について「セクションVIII」で学びます。

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  • シリウス星直系 クリヤヨガバイブル ヘルメス・トートとのチャネリングから生まれた《ルン/Rlung(氣、息、空)》のすべて
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    ◎ スティーブ・ジョブズもマイケル・ジャクソンも学んだ《カルマ解消のsecret technique》 ◎ 大いなる宇宙進化の真っ只中、ヨガを必要としない人など、この現在には誰一人として存在しません! ◎ 大事なのはヨガの実践そのものではなく、ヨガが必要だと感じる《その心》です! ◎ ヨガは単なる体操でもなければ、軽薄なダイエットの類いでもありません。 ◎ スティーブ・ジョブズ、マイケル・ジャクソンも生涯をかけて探求していた《本来のヨガ》とは、大いなる存在とひとつになるツール! ◎ マインドを極限にまで高める科学的な技法、それが「クリヤヨガ」なのです! ◎ ほんとうのヨガとは、何かへアクセス! ◎ 宇宙にルーツをもつ教え、ヘルメス・トートから贈られた人類のための聖なる書物。 ◎ トートの想念をキャッチ、チャネリングした完全なるオリジナル「現代人のための宇宙の叡智と真理」 ◎ 心と魂の解放と融合の旅《スピリチュアルジャーニーへの道しるべ》 ◎ Rlung(ルン)というあなたの霊子にフォーカスし、日常というまどろみの淵源から立ち込める《微細神》にチューニングを施すためのかつてない本!

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  • トータル・ヒューマン・チューニング 「王の帰還」ワーク 限定のライフ・プログラムを解除し、本来のあなた自身を取り戻す手引書!
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    ◎ 私たちは幸せの記憶喪失なんです! 自分がわからない、地球がなんだかわからない、自分の望み、夢がわからない、愛がなんだかわからない――こんなみすぼらしいイメージをとっとと解いて「王の帰還」を果たしましょう! ◎ 限定のライフ・プログラム解除→新しいプログラムのインプット――これこそが「王の帰還」です! 《これまでにない、これ以上もない》地球サイズのワークをここにお届けします! ◎ ようこそ、この「王の帰還」を引き寄せられました。 ◎ ここにはあなたがこれまで理解できず、解決できずにいた、数々の悩みのパターンの解決の道が示されています! ◎ 未来は大調和しています。素晴らしい喜びの中にあるのです。だけど、今のあなたがそれを味わったら破裂しちゃう。発狂しちゃうかもしれない。そのくらい、とてつもない喜びです。だから今私たちに必要なのは《喜びのリハビリ》です。私たちは幸せを味わうことが本当に下手なんです。 ◎ この世界での存在の成長または結晶化というのは、喜びの時間をどれだけ味わったかだけなのです。あなたがこの世を去るとき、死ぬときに、あなたがどれだけ喜びの質量を持っているか、人生の中でどれだけ喜びを体験したかだけが、あなたに残るエッセンスです。ほかは全部ジャンクです。 ◎ 苦しい、悲しい、辛い、怒っている、迷っている、それは皆さんも知っているように、浄化や瞑想やお掃除をして消さなきゃいけないものです。それは無くすものです。 ◎ 無くなったら何が残るんですか。あなたがどれだけ生きて、喜んで、楽しんで、感謝して、愛したか、その体験だけです。その体験のエッセンスが、あなた自身です。だからこそ、それを乗りこなしていくことがとてつもなく重要なことなのです。 ◎ 森羅万象、全存在の中心核である《あなた》にインプットされた悩みのイメージ&プログラムを完全解除するまさにこれまでにない、これ以上もないワークです!

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  • 不寛容と格闘する啓蒙哲学者の軌跡──モーゼス・メンデルスゾーンの思想と現代性
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ユダヤ教徒のままで、いかにして近代ヨーロッパの市民となるのか。偏見や不寛容と格闘したユダヤ人啓蒙哲学者の姿を明らかにする。
  • ヨーロッパ社会思想史 新版
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    ロングセラー教科書、待望の復刊 古代・中世から近代、そして現代思想のダイナミックな流れを通してヨーロッパ社会の根源をとらえた名著、新組による待望の復刊。新たに本書刊行以降の社会思想の展開をまとめた「あとがき」を付し、今日のグローバルな課題に向き合うための視座を与える。 【主要目次】 新版の読者へ はじめに Ⅰ 古代・中世 第一章 古代ギリシアの社会思想 1 ソフィストたちの社会思想 2 ソクラテスの挑戦と死 3 プラトンの国家論 4 アリストテレスの社会思想 第二章 古代末期と中世の社会思想 1 ストア学派の倫理・法思想 2 ヘブライズムと原始キリスト教 3 アウグスチヌスの「人間–社会」論 4 トマス・アクィナスの「人間–社会」論 5 中世後期の政治思想 Ⅱ 近代 第三章 政治・宗教・自然観の転換 1 ルネサンス期の政治・社会思想 2 宗教改革の諸思想 3 近代自然科学の思想 第四章 社会契約思想 1 抵抗権・主権論・国際法 2 ホッブズのリヴァイアサン思想 3 ロックのリベラリズム思想 4  十八世紀フランスのリベラリズム 5 ルソーの近代文明批判と直接民主主義思想 6 スピノザ、ライプニッツ、カントの平和思想 第五章 市民(経済・産業)社会論 1 スミスの自由主義経済思想 2 フランス革命後の社会思想 3 初期社会主義思想 4 マルクスの社会革命思想 Ⅲ 現代 第六章 理性的「人間‐世界」観への挑戦 1 ダーウィニズムと社会進化論 2 ニーチェとヨーロッパのニヒリズム 3 フロイトの「人間文化」論と精神分析 第七章 社会思想の二十世紀的展開 1 マルクス主義の発展と凋落 2 大衆社会論と批判的社会理論 3 社会思想の今日的課題 「社会思想の今日的課題」その後――あとがきにかえて 参考文献
  • カントからヘーゲルへ 新版
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    スタンダードな入門書を、読みやすくなった新版で カントの批判哲学から、フィヒテ、シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説した入門書。旧版の坂部恵による解説に加え、新たに納富信留・東京大学教授による序文を収録する。1977年の刊行以来、長年読み継がれてきた名著を、読みやすい新組みでおくる。 【主要目次】 序文 哲学者との対話としての哲学史――本書を読むために(納富信留) 第一章 カント 1 カント哲学の背景と意図 2 生涯と著作 3 批判哲学の意図 4 数学および自然科学の基礎づけ 5 伝統的形而上学の否定 6 実践的形而上学の基礎づけ 7 自然界と道徳界との統一 第二章 フィヒテ 1 生い立ちからイエナ赴任まで 2 前期思想 3 無神論論争 4 ベルリン時代 5 後期思想 第三章 シェリング 1 生い立ちからイエナ時代まで 2 前期思想 3 ヴュルツブルク、ミュンヘン、ベルリン時代 4 後期思想 第四章 へーゲル 1 ヘーゲルに対する相反する評価 2 生涯と著作活動 3 根本思想 4 弁証法 5 体系の概観 6 『精神現象学』序論と『法の哲学』 7 後世への影響 解説(坂部 恵)
  • ビジュアル版 はじめての聖書物語
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 聖書は、世界で最も広く読まれている書物です。美しいイラストが満載の本書は、130以上の物語が章ごとに解説されており、聖書の主なエピソードや教えをカラフルで魅力的なレイアウトを通して楽しみながら学ぶことができます。また、各解説には用語の定義やその時代の生活の様子がわかるコラム、地図なども付いています。聖書に初めて触れる小学生から学び直したい大人まで、家庭での読書や学習、プレゼントにも最適な一冊です。
  • ツァラトゥストラ(合本)
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    古代ペルシアの予言者ツァラトゥストラの教説の形をとり、詩的表現を駆使して展開されるニーチェの根本思想。近代社会に衝撃を与え、今日もなお予言と謎にみちた、永遠の哲学書。(I・II合本)
  • タイ飯、沼。
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    空前絶後、情熱の国を食べ尽くす! おなじみのトムヤムクン、ガパオから、日本では絶対食べられない各種の麺、超マニアックで危険な料理、そして豊富なスイーツまで、タイ在住20年間で実際に食べた料理を一気に紹介。 タイ人も知らない、食の由来と文化的背景にアプローチする、必携の熱帯見聞録! 日本国内では、インド(カレー)料理、中華料理に次ぐ ポジションとして定着した「タイ料理」。 しかしまだまだ定番料理しか知られていない! 渋谷でタイ料理店にてバイトをしつつタイ語を学び、 タイに渡って20年、タイ料理の裏も表も知り尽くす著者が、 メニューはもとより、知られざる食事のマナーや慣習、 歴史的背景から、レストランガイドまで徹底的に解説する。 食から浮かび上がるタイの人たちの気質や文化とは。 20年間の変化とあわせてあなたの知らないタイを紹介。 【目次】 はじめに――タイ料理という深い沼に足を踏みこむ勇気はあるか? 第1章:世界中の人々に好まれるタイ料理とはそもそもなにか 第2章:然るべき場所でタイ料理を食べるために知っておきたいこと 第3章:知っておきたいタイ料理における食事の作法 第4章:押さえておきたいタイ料理の基本メニュー 第5章:本物を楽しむための専門店系タイ料理 第6章:豊かな海があるタイだからこそ海鮮系タイ料理 第7章:クイッティアオに代表されるタイ麺類 第8章:暑い国だけどタイ式鍋料理をしっかり楽しむ 第10章:本当は存在しない……タイのサラダの世界 第11章:勇気があるなら挑戦したいマニアックなタイ料理 第12章:いつでも気軽に食べられる軽食系のタイ料理 第13章:タイのスイーツや果物からも目が離せない 第14章:知らなかったタイのアルコールの世界 第15章:土産物になるタイ料理 おわりに――タイ料理の世界に出口はない
  • 間合い 生態学的現象学の探究(知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承2)
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    「間合いの本質とは、このリズムにこそある」 生態学的現象学の視点から明らかになる 間(ま、あいだ、あわい)や間合いのダイナミズム 日本の伝統的な芸術や芸能、武道の分野のなかで重要な役割を担い、日本の文化全般にとって美学的で哲学的な原理として長く論じられてきた間(ま、あいだ、あわい)や間合いについて生態学的現象学の視点からそのダイナミズムを明らかにする。 【主要目次】 序――間と間合いとは何か 1 間の日本文化、しかし普遍的であること 2 ま・あいだ・あわい・はざまの概念 3 間合いの概念 4 本書の目的と展開 第1章 生態学的現象学とは何か 1 現象学の目的 2 志向性とアフォーダンス 3 社会的アフォーダンスと間合い 4 促進行為場と充たされざる意味 5 共鳴(レゾナンス)としての知覚 第2章 技と型、その音楽的本質 1 技術の二つの実現――身体とテクノロジー 2 三枝博音の技術論 3 源了圓の型の理論 4 型はどれほど重要なのか――剣道における型 5 能楽における型 6 宇宙の流れ、バシュラールの持続批判 第3章 間合いとリズム 1 世阿弥における間=「せぬ隙」 2 能の時間性 3 間合いと臨床心理 4 間合いと活人剣(かつにんけん) 5 剣のリズム 6 拍子とリズムの哲学 第4章 花と離見の見 1 「秘するが花」 2 離見の見とは何か 3 「不及目の身所」を見る 4 役地と離見の見の同型性 5 呪言と幽霊の主体化 6 バフチンの腹話性とシテ地 7 再び、離見の見とは何か 8 物乞いとしての無心 第5章 流体としての身体 1 身体のリズム、宇宙のリズム 2 リズムは意志の自由に反するか 3 環境に浸る 4 植物の魂 5 草木成仏 6 海、宇宙の体液 第6章 間合いとアフォーダンス 1 庭園を歩く 2 環境と自己についての気象学的・海洋物理学的アプローチ 3 二人称の根源性 4 促進行為場としての間合い 【シリーズ刊行にあたって】 本シリーズは、ジェームズ・ジェローム・ギブソン( James Jerome Gibson, 1904-1979)によって創始された生態心理学・生態学的アプローチにおける重要なアイデアや概念――アフォーダンス、生態学的情報、情報に基づく直接知覚説、知覚システム、視覚性運動制御、知覚行為循環、探索的活動と遂行的活動、生態学的実在論、環境の改変と構造化、促進行為場、協調など――を受け継いだ、さまざまな分野の日本の研究者が、自分の分野の最先端の研究を一種の「エコロジー」として捉え直し、それを「知の生態学」というスローガンのもとで世に問おうとするものである。 生態学的アプローチのラディカリズムとは、真の意味で行為者の観点から世界と向かい合うことにある。それは、自らの立場を括弧に入れて世界を分析する専門家の観点を特権視するのではなく、日々の生活を送る普通の人々の観点、さらには特定の事象に関わる当事者の観点から、自分(たち)と環境との関係を捉え直し、環境を変え、そして自らを変えていくことを目指す科学である。 本シリーズでは、こうした生態学的な知の発想のもと、生態学的アプローチの諸概念を用いながら、執筆者が専門とするそれぞれの分野を再記述し、そこで浮かび上がる、人間の生の模様を各テーマのもとで提示し、望ましい生の形成を展望することを目的としている。 執筆者たちの専門分野はきわめて多様である。生態学的アプローチのラディカリズムと醍醐味をより広くより深くより多くの人々に共有してもらえるかどうか――本シリーズでまさに「知の生態学」の真意を試してみたい。
  • ロボット 共生に向けたインタラクション(知の生態学の冒険J・J・ギブソンの継承1)
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    「考え込むことなく、まわりに半ば委ねてしまおう!」 「関係論的なロボット」の事例から浮かび上がる 人間とロボットの共生の可能性 人間との関係やインタラクションに焦点を合わせ、〈お掃除ロボット〉や著者が開発した〈ゴミ箱ロボット〉といった「関係論的なロボット」の具体事例を紹介し、生態学的な観点からその実相を記述することで人間とロボットの共生の可能性を浮かび上がらせる。 【主要目次】 序 第1章 まわりを味方にしてしまうロボットたち  1 〈お掃除ロボット〉のふるまいを観察してみる 2 〈ゴミ箱ロボット〉の誕生 3 わたしたちとロボットとの相補的な関係 第2章 ひとりでできるってホントなの?  1 「ひとりでできるもん!」 2 冗長な自由度をどう克服するのか 3 機械と生き物との間にあるロボット 4 おぼつかなく歩きはじめた幼児のように 5 〈バイオロジカルな存在〉から〈ソーシャルな存在〉へ 第3章 ロボットとの社会的相互行為の組織化  1 街角にポツンとたたずむロボット 2 〈アイ・ボーンズ〉の誕生 3 ティッシュをくばろうとするロボット 4 〈アイ・ボーンズ〉との微視的な相互行為の組織化 第4章 言葉足らずな発話が生み出すもの  1 言葉足らずな発話による会話連鎖の組織化 2 日常的な会話に対する構成論的なアプローチ 3 今日のニュースをどう伝えるか 4 ロボットたちによる傾聴の可能性 5 大切な言葉をモノ忘れしたらどうか 第5章 ロボットとの〈並ぶ関係〉でのコミュニケーション  1 公園のなかを一緒に歩く 2 ロボットと一緒に歩く 3 〈自動運転システム〉はどこに向うのか 4 ソーシャルなロボットとしての〈自動運転システム〉に向けて 【シリーズ刊行にあたって】 本シリーズは、ジェームズ・ジェローム・ギブソン( James Jerome Gibson, 1904-1979)によって創始された生態心理学・生態学的アプローチにおける重要なアイデアや概念――アフォーダンス、生態学的情報、情報に基づく直接知覚説、知覚システム、視覚性運動制御、知覚行為循環、探索的活動と遂行的活動、生態学的実在論、環境の改変と構造化、促進行為場、協調など――を受け継いだ、さまざまな分野の日本の研究者が、自分の分野の最先端の研究を一種の「エコロジー」として捉え直し、それを「知の生態学」というスローガンのもとで世に問おうとするものである。 生態学的アプローチのラディカリズムとは、真の意味で行為者の観点から世界と向かい合うことにある。それは、自らの立場を括弧に入れて世界を分析する専門家の観点を特権視するのではなく、日々の生活を送る普通の人々の観点、さらには特定の事象に関わる当事者の観点から、自分(たち)と環境との関係を捉え直し、環境を変え、そして自らを変えていくことを目指す科学である。 本シリーズでは、こうした生態学的な知の発想のもと、生態学的アプローチの諸概念を用いながら、執筆者が専門とするそれぞれの分野を再記述し、そこで浮かび上がる、人間の生の模様を各テーマのもとで提示し、望ましい生の形成を展望することを目的としている。 執筆者たちの専門分野はきわめて多様である。生態学的アプローチのラディカリズムと醍醐味をより広くより深くより多くの人々に共有してもらえるかどうか――本シリーズでまさに「知の生態学」の真意を試してみたい。
  • ウェブ調査の基礎 実例で考える設計と管理
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    著者らが設計・実施した調査や実験に基づいた、公募型ウェブ調査の方法論的基礎研究の専門書。公募型ウェブ調査の有効利用の可能性を探るべく、回答形式間の比較、中間選択、ストレートライニング、不注意回答、回答デバイス間の比較、回答時間、分析におけるパラデータの活用など、サーベイの実務家・研究者の調査利用に関わる事項を科学的に検証し、解説する。公募型ウェブ調査の有効利用と、更なる体系化へ向けた礎となる一書。
  • 臨床現場におけるパーソン・センタード・セラピーの実務 把握感 sense of grip と中核条件
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    受容・共感・自己一致だけで臨床現場に向かうセラピストの内面で起こっている凄まじい体験! 自身と向き合う格闘の日々。内的あり様beingである中核条件だが、「何をするのかdoing」の点から示さないことには現代のセラピストのニーズには応えられない! という大胆な問題意識に基づくPCTの実務の書。「ロジャーズ派って楽天的だし、時代遅れだよ」という批判に本書ほど真正面から向き合った書はあっただろうか。
  • 認知科学講座1 心と身体
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    【シリーズの特長】 ・現在の認知科学の理論的基盤(身体・脳・社会)を明示した上で、新たな枠組みを紹介 ・AI、ロボットなど情報科学との接点を明らかにするとともに、心の哲学との対話を展開 ・認知科学の歴史を体系的に理解でき、研究射程を広げる手がかりともなる必携のシリーズ 【シリーズ各巻構成】 ●『1 心と身体』嶋田総太郎編、2022年9月刊行 ●『2 心と脳』川合伸幸編、2022年10月刊行 ●『3 心と社会』鈴木宏昭編、2022年9月刊行 ●『4 心をとらえるフレームワークの展開』横澤一彦編、2022年9月刊行 【シリーズ刊行にあたって(編集委員一同)】 伝統的な立場からは単なる情報の入口と出口と見なされていた「身体」は、現代認知科学では知性の重要なパートナーであることが明らかになっている。また、人間が行うような高度な認知を支える脳活動を探ることは長らく困難であったが、新たなテクノロジーにより、それを詳細なレベルで捉えることができるようになった。その結果、「脳」の各部位、そのネットワークの驚異的な働きが解明されるようになった。一方、われわれの心は身体、脳にとどまるわけではない。われわれはモノ、ヒトのネットワーク、すなわち「社会」の中で、様々な調整を行いつつ、日々の生活を巧みに営んでいる。したがって、社会は進化、発達を通して、われわれの心の中に深く組み込まれている。こうした心の本源的社会性は、様々なアプローチによってあらわになってきた。身体、脳、社会への注目に基づく変化が起こり始めてから数十年が経過する中で、さらにその先を見据えた、つまり第三世代の認知科学構築のためのフレームワーク、方法論の提案も活発になってきた。 このような動向を踏まえ、本講座は第1巻「心と身体」、第2巻「心と脳」、第3巻「心と社会」、第4巻「心をとらえるフレームワークの展開」という構成となった。各巻では、そのテーマの中で最も根源的であり、かつ最もアクティブに研究が展開している領域を章として配置した。加えてテクノロジーとのかかわり、哲学的な検討も重要であると考え、これらの分野の研究者による章も置かれている。
  • エウセビオス「教会史」 上下巻合本版
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    キリスト教史の最も重要な1章 イエスの受肉からコンスタンティヌスによる「公認」までを描き、その後の西欧精神史に決定的影響を与えた最初のキリスト教会史! イエスの出現から「殉教の時代」を経てコンスタンティヌス帝のミラノ勅令による「公認」まで、キリスト教最初期300年の歴史。以後記される教会史の雛形となって著者エウセビオスを「教会史の父」と呼ばしめ、アウグスティヌスの著作とともに現代に至るキリスト教世界の価値観の原点ともなった『教会史』全10巻を全訳、詳細な註と解説を付す。 エウセビオスの『教会史』は、イエスの出現からはじまってキリスト教が帝国の「公認宗教」と認知されるまでの、教会形成と発展の過程における歴史を語ったものである。その歴史とは、キリストについて「証しする」ことがキリストのために「殉教する」ことと同義語であった時代の歴史であり、キリスト教側の弁証家や護教家が、ユダヤ教や諸宗教にたいして、自己が奉ずる宗教の「存在理由」を明確かつ強力に主張するために、それを「定義した」時代の歴史でもある。――<「訳者はしがき」より> ※本書の原本は1986~1988年、山本書店から刊行されました。 ※文庫版上下巻を合本したものです
  • ユートピアのアクチュアリティ――政治的想像力の復権
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 閉塞したこの時代のなかで私たちの思考にはめられた足枷を外す鍵となるのは、「ユートピア的想像力」の復権である。本書は、ユートピア思想の歴史と、現代の様々な学問分野で発現しているユートピア的モメントを紹介しつつ、そのアクチュアリティのありかを探し出そうとする果敢な試みである。
  • 市場経済の哲学(現代自由学芸叢書)
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 優柔不断で場当たり的とみえる戦後の日本人の生き方を普遍的な言葉として語る時、市場経済は一つの社会哲学たりうる――これが本書のメッセージである。自由社会の枠組としての市場経済に参加することによって、公共的なバランス感覚を身につける。それが、覇権を求めない国民が民族の相対性を自覚した時に求める実践としての哲学である。多様な生を切り拓こうとする生活者の視点から市場経済の哲学を構想する現代自由学芸の騎士がわれわれに生きる勇気を呼び覚ます。 【目次より】 序文 第一部 市場経済についての対話 プロローグ 第一章 市場経済の本質:競争・対話・コミュニケーション 問題の提起:自由競争とは? 自由競争とルール など 第二章 市場経済と市民社会:理性・空気・寛容 市場の理性と市民の理性 公共性への疑問 など 第二部 市場倫理学 第一章 市場倫理学の基礎 第一節 倫理問題について 自由のルール化と合理的信頼の形成 ジレンマの中の自己決定と信頼 第二節 市場倫理とはなにか? 市場倫理と市場原理 市場倫理と共同体の倫理 など 第二章 市場倫理の概念 第一節 市場倫理の規範構造 フェアな競争の感覚 公正の概念 企業家精神 など 第二節 市場経済の批判者達 アウタルキーの概念 市場経済の限界 第三章 市場経済と合理的信頼 合理性の概念 オープンな信頼の概念 第三部 寛容論 第一章 なぜ寛容が必要なのか? 第一節 寛容と社会参加 寛容と不寛容の深層心理 など 第二節 多元主義について 多様性と秩序 寛容の戦略 第二章 寛容の戦略 第一節 生活者の参加のための戦略 戦略の概念 参加の概念 生活者の概念 など 第二節 生活者の概念とAgencyの概念 第三章 寛容の目的 第一節 寛容の三つの立場 寛容と不信 賢慮の立場 真理の立場 など 第二節 寛容の戦略とその目的 第四章 誰がこの戦略をどのように担うのか? 第一節 戦略の担い手 自由の相互調整とミルの原理 など 第二節 《国家》と中立性 リベラルな中立性について 寛容の戦略と《国家》の中立性 第三節 寛容の限界 寛容の限界 不寛容と原理主義 注 参考文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 桂木 隆夫 1951年生まれ 。法学者。学習院大学法学部教授。早稲田大学政治経済学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科基礎法学専攻博士課程修了。法学博士。専門は、法哲学・公共哲学。 著書に、『自由と懐疑、ヒューム法哲学の構造とその生成』『自由社会の法哲学』『市場経済の哲学』『自由とはなんだろう』『ことばと共生』『保守思想とは何だろうか』などがある。
  • 対人関係精神分析を学ぶ 関わるところに生まれるこころ
    3.0
    対人関係精神分析とは、サリヴァン、トンプソン、フロム、フロム=ライヒマンの4人によって創始された精神分析の一つである。本書は、ニューヨークに留学し、対人関係精神分析のメッカであるウィリアム・アランソン・ホワイト研究所で訓練を受けて精神分析家の資格をとった著者が、正統派フロイディアンとの違いを鮮明にしつつ、対人関係精神分析とはどういうものかを人間味あふれる筆致で綴った魅力的な心理臨床の一冊である。
  • 「シェルパ」と道の人類学
    4.0
    ネパール東部、ソルクンブ郡。エベレストの南麓にあたる北部のクンブ地方は、“勇敢で忠実な山岳民族”と謳われるシェルパの人々の居住地である。標高三〇〇〇メートルを超えるこの険しい山岳地帯では、山道は天候によって質感を変え、しばしば土砂崩れや降雪によって流失しては再び姿を変えて現れる。 ヤクを追うシェルパたちが自給自足に近い暮らしを営んでいたこの地域は、次第に山岳観光の名所として知られるようになり、現在では年間数万人もの観光客が訪れるようになった。シェルパの人々はヒマラヤ登山の手助けをして働くようになり、ネパール各地からはポーターやガイドなどの職を求めて、「シェルパ」を名乗る多様な出自の人々も集まってくる。 変転する自然環境のなか、観光客のために道を見出しながら山中をゆく彼らとの出会いは、存在をめぐる根源的な問いへと通じていた――「世界」「自己」の自明性をゆるがすフィールド体験をもとに、ティム・インゴルドらの議論を補助線にして気鋭の人類学者が描き出す、刺激的なエスノグラフィ。 世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である われわれは世界のうちで無数の人やモノや事物と対等な関係のなかで生を営んでおり、人間社会とはそのうちの一部を恣意的に切り出したものに過ぎない。そしてわれわれが一歩を踏み出すとき、自己の身体は他者の身体やモノや概念からなる環境中の諸要素とそのつど一回的な関係を取り結び、道のアレンジメントの一部となる。世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である。(本文より) 電子版では写真をすべてカラーで掲載しています。
  • プロジェクション・サイエンス 心と身体を世界につなぐ第三世代の認知科学
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 認知科学は第一世代:記号操作(1970~1990)、第二世代:身体性(1990~2010)の研究を辿り、それらの盲点をカバーしたプロジェクション・サイエンス研究が第三世代として展開され始めている。本書は学術誌『認知科学』のプロジェクション・サイエンス特集に大幅加筆し、書き下ろし原稿を加え再編集したものである。 人は世界から情報を受容し、それを世界へ投射=プロジェクションすることで独自の意味世界を構築している。この作用によって愛着、信仰、幻覚、フェティシズムなど人固有の心理現象が生まれる。心理学だけでなくAIやVRなどの情報科学、社会学や経営学分野の方々にも強く関連する研究といえる。本書では様々な場面における心と世界の関わりを詳細に解説している。
  • イラストでわかる特別支援教育サポート事典 「子どもの困った」に対応する99の実例
    3.0
    子どもが伸びる!クラスが伸びる!うまい対応・支援の方法・具体的なアイデアが満載です。
  • 若い読者のための哲学史
    4.1
    哲学は「現実の本質」と、「私たちがいかに生きるべきか」から始まる。これらはソクラテスの懸念だった。古代アテネの市場で厄介な質問をし、人々に人々自身が真に理解したことがほとんどないことを示すことによって、彼は会った人々を困惑させていた。 本書では、ソクラテスやプラトン、アリストテレスから、現代の哲学者ピーター・シンガーまで、平易な文章でわかりやすく、バックグラウンドについても触れながら、西洋哲学史における偉大な思想家たちの、世界と、最良の生き方についての主要なアイデアを案内する。 また、チャールズ・ダーウィンについて扱っていることも本書の特徴のひとつだ。 ダーウィンは哲学者ではなく、「進化論」の発見者として著名だが、『種の起源』の発刊によって、神や人間についての思索に大きすぎる転機を与えたことから章をさいて触れている。
  • ザビエルの夢を紡ぐ
    4.0
    キリスト教と日本の出会いは美しい言葉を生み出した。ザビエルの遺志を受け、近代日本を訪れた4人の宣教師が綴った「日本語文学」と、それぞれに趣き深いその人物像を伝える。
  • 太陽が破裂するとき 統合失調症の謎
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    最近まで統合失調症は100%生物学的な疾患であると認識されてきた。しかし今日では、力動的な理解の重要性が見直され、精神病の精神療法として「対話すること」の意義が注目されるようになっている。本書は、力動的心理療法や精神分析の復権を呼びかける稀有な書。脳や伝達物質で病因や症状を説明されると「薬以外ではどうにもできないもの」と諦めがちだが、決してそうではないことを著者は丁寧に解説してくれている。
  • 心理学ビジュアル百科 基本から研究の最前線まで
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 気鋭の日本人心理学者による全編書き下ろし、オールカラーの本格派ビジュアルガイド。心理学の主要な領域である認知心理学、社会心理学、感情心理学、発達心理学、臨床心理学、そして脳神経科学や進化心理学など発展の著しいアプローチの中から、基本となる知識や最前線の研究成果を100項目精選、200点以上のグラフィックスとともに紹介する。高校生から大人まで、科学的発見に満ちあふれた現代の心理学のエッセンスを楽しく学べる画期的入門書。
  • スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。
    4.4
    ますます深刻になりつつある子どもの問題。真に力のあるスクールカウンセラー(SC)の質の高い症例集が長く待ち望まれていた。本書は、さまざまな形で起こってくる学校現場の緊急の問題に、SCかしまが専門性を駆使して対処した100の事例を取り上げ、事例の概要と対処・解説・経過を述べ、精神科医、神田橋が卓越したコメントを付した。症例の数でも、内容の質と専門性の高さでも、他に追随を許さない圧倒的な充実度を誇る。全校必携の一冊。
  • 人格障害とその治療
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人格障害の理解なしには精神障害の理解はあり得ない。その歴史的由来と理論展開、精神療法や薬物療法の現状を詳細に解説。
  • こころの測定法 : 心理学における測定の方法と課題
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 測定(アセスメント)は心理学における基本的な研究法であり、モノであれヒトであれ比較検討する場合の大事な根拠となるものである。本書は心理学の各分野の専門家がその分野における「測定」を具体的に挙げ、専門分野における測定とはどういうものであるかを理解しやすく記述している。心理学の各分野を理解するためにも、測定という研究方法が心理学の根底にあることを理解するためにも、大切な良書といえる。“第1部:人間の基本メカニズムを測る”には(1)脳の活動を測る〈生理心理学〉、(2)見え方を測る〈視覚心理学〉、(3)イメージを測る〈認知心理学〉、(4)失われたことばを測る〈認知・神経心理学〉、(5)文章理解力を測る〈認知心理学〉が含まれている。“第2部:全体としての人間を測る”には、(1)学ぶことを測る〈学習心理学〉、(2)子どものアタッチメントを測る〈発達心理学〉、(3)創造性を測る〈思考心理学〉、(4)個人特有の態度構造を測る〈態度の心理学〉、(5)価値態度を測る〈人格心理学〉、(6)やる気を測る〈動機心理学〉、(7)対人関係を測る〈社会心理学〉が含まれている。“第3部:応用の現場で人間を測る”には、(1)描画からパーソナリティを測る〈臨床心理学〉、(2)行動療法の治療過程を測る〈臨床心理学〉、(3)障害の実態を測る〈障害児心理学〉、(4)学校教育を測る〈教育心理学〉、(5)教育実践を測る〈教育心理学〉、(6)使い勝手を測る〈応用心理学〉、(7)スポーツを測る〈応用心理学〉が含まれている。

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