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  • 「京都学派」の哲学 : 西田・三木・戸坂を中心に

    Posted by ブクログ

    著者による「近代日本思想論」シリーズの第ニ巻で、西田幾多郎と三木清、さらに高山岩男らによって推進された「世界史の哲学」の、思想史的な位置づけについて論じている本です。

    「京都学派」は、西田幾多郎を中心とする日本の独創的な哲学を構築したグループとして理解されていますが、本書ではこうした見方はとられていません。著者はマルクス主義に好意的な観点に立って、とりわけ太平洋戦争へのかかわりかたにおいて京都学派の思想家たち左右両翼へと別れていく道をとったことを重視し、その歩みを近代日本の思想史的課題に対する応答の試みとしてとらえ、その評価をおこなっています。

    むろん著者は、三木清や戸坂潤といったマルクス

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    2021年02月17日

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