作品一覧 2023/07/28更新 赤の書[図版版] 試し読み フォロー 赤の書[テキスト版] 試し読み フォロー C・G・ユングの夢セミナー パウリの夢 試し読み フォロー 近代心理学の歴史 試し読み フォロー クンダリニー・ヨーガの心理学 試し読み フォロー 哲学の木 試し読み フォロー 東洋的瞑想の心理学 試し読み フォロー 分析心理学セミナー1925 試し読み フォロー ユング 錬金術と無意識の心理学 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> C・G・ユングの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 哲学の木 C・G・ユング / 老松克博 / 工藤昌孝 自我と無意識の隣にあった… 科学以前の錬金術が求めていたものは自己であり、魂であった。ことば以前、存在以前を求めた、ギリシアの最初の哲学と同様に。万物は水、火、水銀だのと言う時、それは、現象としての物質ではない。哲学者は魂や自己と呼ぶが、錬金術師はそれを賢者の石・卑俗ならざる金と呼んだに過ぎない。 ...続きを読むユングは、その意識でも無意識でもない自己を語ろうとして、歴史にその答えを探し、個性・自己に気付いた人のことばの中からそれを語りだそうとした。どうやってそのひとたちが自己を探究したか、不思議にもそのプロセスは似通っていた。そして、そのプロセスの萌芽は集合的無意識という形で、今もわたしの中に在る。意識はそれに意味を与えようとするから、不可思議な象徴として夢に現れる。フロイト主義の狭さは、この意味を与える(還元する)ところばかりに注目して、なぜ、そういう意味を与えてしまうのか、無意識の探究をしなかったことにある。ユングが、超常現象や錬金術の探究をするのは、どうに自己を言いえたのかを知るためである。これを患者に示し気付かせることで、彼は治療を試みたのだ。 無意識が投げかける、この途方もない、宇宙のようなイメージは卑小な意識にとてつもない苦しみを与える。吐き気であり、自同律の不快。これがもっとひどくなると、自我肥大や神経症へと落ち込んでしまう。 無意識の投げかける莫大なイメージから、無意識でも意識でもない自己・個性の分離をユングは訴える。そのための、アクティブ・イマジネーション、考えるという行為なのだ。 存在しない、わからないと言う時、存在するもの。礼拝堂に移った錬金術師たちは、その途方もない存在に打ちのめされた。一方、現象としての物質を探究し続けた錬金術師たちから、科学が生まれた。そこには、ユングが嘆くように魂、存在が忘れ去られている。 Posted by ブクログ 哲学の木 C・G・ユング / 老松克博 / 工藤昌孝 樹木絵画は内面世界の象徴として豊富な臨床事例から描画例を紹介しつつ深層心理を考察。カバラ生命の木、シャーマンがチャネルする世界の樹、ユグドラシルを結びつけるユングの数ある錬金術研究のひとつ。 Posted by ブクログ ユング 錬金術と無意識の心理学 C・G・ユング / 松田誠思 心理学というのが一般的にオカルトと呼ばれていた領域とどのように密接に関係しているかを知ることができます。 難解で、マイナーな単語も多分に登場しますが、読み進めていく内に面白くなって行きます。 Posted by ブクログ ユング 錬金術と無意識の心理学 C・G・ユング / 松田誠思 ユングがパラケルススについて考察した論文。 真理の探究者たるユングが真理の探究者パラケルススについて語るってんだからオモロイに決まってます。 んがっ「西洋オカルト系文化基礎知識」と「客観的=科学的分析力」が無いと読みにくいです。(辞書を片手に読んでも意味不明です、ユングが作った錬金術用語辞典で...続きを読むもありゃマシかも) パラケルススは、当時にしてはカナリ高次な"世界を解釈する為の屁理屈(=論理?"辿り着いていたけど、やはり宗教(=それ自体が社会の中核であり、真理とされているモノ)が真理探究の枷になってしもうたんかな…と思った。 また時を置いて読み直すつもりです、も少し深く理解できるかもしれない。 Posted by ブクログ ユング 錬金術と無意識の心理学 C・G・ユング / 松田誠思 ユングは人間を探求するパラケルススの基本的態度と方法の中に、無意識の心理学の研究を進めていくうえで重要なヒントを発見する。 パラケルススは、16世紀前半に錬金術、占星術、医学、哲学、神学、化学などの多方面を探求した思想家。 Posted by ブクログ C・G・ユングのレビューをもっと見る