作品一覧

  • 複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ
    4.5
    1巻2,574円 (税込)
    複雑性PTSD(Complex post-traumatic stress disorder;CPTSD)とは,心身への組織的暴力,家庭内暴力や虐待など長期反復的なトラウマ体験の後にしばしば見られる,感情などの調整困難を伴う心的外傷後ストレス障害(PTSD)である。国際疾病分類(ICD-11)において初めてPTSDと区別された診断基準として記載され,診断名として2022年1月1日から正式に発効された。その診断基準は,否定的自己概念,感情の制御困難及び対人関係上の困難といった症状が,脅威感,再体験及び回避といったPTSDの諸症状に加えて認められることとされる。 本書は,『複雑性PTSDの臨床――心的外傷~トラウマの診断力と対応力を高めよう』(金剛出版,2021)の発刊に併せて行われた四人の精神科医による座談会の記録と書き下ろしエッセイを収録したものであり,複雑性PTSDに関する最新の正確な知識・経験を読者に提供しようとするものである。日常臨床への有効なヒントを提供するであろう。

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  • 複雑性PTSDの臨床 “心的外傷~トラウマ”の診断力と対応力を高めよう
    4.0
    1巻3,564円 (税込)
    複雑性PTSD(CPTSD)は,いよいよ国際疾病分類(ICD-11)における公式診断として登場することになり,わが国のトラウマ臨床において、そして一般の臨床においても広く使われることが予想される。 本書は,CPTSDに関する基礎知識から臨床応用までを網羅した,現在数少ない本格的な臨床書である。昨今,日常臨床において,親による心理的・身体的虐待や学校でのいじめ・体罰,各種ハラスメントなど,CPTSDと関連性の深い事態・病態が多く見受けられるが,本書は現場で対応の難しいケースについて治療への有効なヒントを提供することだろう。 さまざまな病態の背後にあるCPTSD,その適切な評価と治療的対応を詳述したわが国初の臨床書。

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  • 精神療法の基礎と展開 「受容~共感~一致」を実践するために
    4.5
    1巻4,158円 (税込)
    著者は,精神療法の最も重要な因子をロジャーズの中核三条件「受容-無条件の積極的関心,共感的理解,一致」と解し,日常臨床において,認知行動療法(CBT)を適宜活用した効果的心理療法を実施している。本書はその臨床経験に裏打ちされた,このうえもなく実践的な臨床指導書である。 理論編においては,神田橋條治,宮内勝,土居健郎,成田善弘,村瀬嘉代子ら先達の技法論を引用しながら自説を展開し,臨床応用編では,初回面接,見立て,治療のゆきづまりなど具体的場面での対処,さまざまな精神疾患への臨床応用までを詳述している。読者は,これら理論的記述と症例検討をたどることで,自らの心理面接技術を着実に向上させることが出来るであろう。

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ユーザーレビュー

  • 精神療法の基礎と展開 「受容~共感~一致」を実践するために

    Posted by ブクログ

    さすがの原田先生。日常臨床で認知行動療法を無理なく活かすためのヒントが日常語とともに記載されており、改めて自身の臨床をブラッシュアップしようと考えることが出来ました。

    0
    2022年05月19日
  • 複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ

    Posted by ブクログ

    著明な精神科医4名による座談会。丁度1年前同じ内容がウェブ上で公開されていいたものの、ネット回線の調子が悪くて音声が聞き取り辛いところが多かった。そんなわけであまり内容が頭に入っていなかったので書籍化されて嬉しい限り。

    内容的にも素晴らしく、自分の臨床にも役立つことが多かった。

    0
    2022年04月25日
  • 精神療法の基礎と展開 「受容~共感~一致」を実践するために

    Posted by ブクログ

    あらゆる臨床家に進めることのできる精神療法の指南書。
    しかも引用や事例が豊富で飽きさせずきわめてリーダブル。

    僭越ながら、著者にはもともとは精神療法のセンスが乏しい。しかし、だからこそどのように精神療法的に患者に関わるか、粘り強く修練を重ね、自ら得たもの、気づいたことを丁寧に後進に伝えてくれている。
    それゆえこの本はすべての臨床家に役立つものとなっているのである。

    最後の高木俊介との誌上討論は、いろいろなことを考えさせられる。
    学びの材料にするにしても、他の医者の自死に終わった事例について、オレならこんなふうに治療をした、と論じる原田の神経は私には理解できない。
    とはいえ、原田の臨床眼とそ

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    2023年04月23日
  • 複雑性PTSDとは何か 四人の精神科医の座談会とエッセイ

    Posted by ブクログ

    ICD11にてあらためて再評価された「複雑性PTSD」。精神医療を当たり前に出来るようにされている原田先生が座長?として、4人の精神科医の座談会とそれを補強する形で、エッセイを寄稿され、最後に原田先生の「複雑性PTSD」に対する考え方の変遷や現在の治療について述べられたものである。座談会はPTSD研究の第一人者である飛鳥井先生、稀代の先進療法家、神田橋先生、ACTから最近はODで有名な高木先生と多士済々のタレントをそろえての対談本でつまらないはずがない。まず飛鳥井先生から「型」の話があり、神田橋先生より「型」崩しの話、神田橋先生からコモンセンスサイキアトリーと言われる高木先生の意外?と基本的な

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    2022年08月31日
  • 複雑性PTSDの臨床 “心的外傷~トラウマ”の診断力と対応力を高めよう

    Posted by ブクログ

    オンライントークイベントの案内を見て気になり講読。
    複雑性PTSDについて、様々な角度から述べられており、とても興味深い内容でした。

    医療福祉の多職種連携による支援を行う際、本書の内容をひと通り知っておくと、少なくともクライエントを害する可能性を減らすことができるのではないか、と思いました。

    福祉職としては、代理受傷に関する内容に特に興味を引かれました。支援者も自らの傷に気付き、サポートを求めることが大切であるとのこと。
    チームでの支援、ネットワークでの支援の必要性を感じました。

    0
    2021年05月06日

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