作品一覧

  • どこへ行こうか、心理療法 神田橋條治対談集
    4.0
    1巻2,750円 (税込)
    精神科医・神田橋條治が、わが道を極めた三人の心理臨床家、成瀬悟策、村山正治、増井武士を相手に行った公開対談を一冊にまとめたもの。師弟関係にあった増井との時を経てなお温かさを感じさせる対話、さながらカウンセリングのような村山との対談、動作法の創始者・成瀬との緊張感に満ちた絶妙なやりとり等。神田橋の卓抜なインタビュアーとしての技が、三人の臨床家それぞれの特質を見事にとらえ、それを豊かに引き出してゆく。
  • 神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100
    4.3
    1巻2,860円 (税込)
    2008年から始まった創元社セミナー「かしまえりこのスクールカウンセリング・ケースカンファレンス」の宿泊研修で、著者の一人神田橋條治が受講者の質問に答えるかたちで語った助言の数々を、セミナー講師であるかしまえりこが「カウンセリングの技法」「治療論」「問題とされる行動」「発達の課題」「医療と薬」などテーマごとに分類し、それぞれの言葉によって連想される現場からの考察を解説として追加し、まとめたもの。
  • 神田橋條治 医学部講義
    4.7
    1巻2,750円 (税込)
    『精神科講義』に続く姉妹編。本書は前書と違い、医師や研究者を目指す医学部学生に向けて行われた大学での講義録である。自身の体験をもとに精神医療現場での治療や診断の問題点について語る内容は、マニュアル偏重主義の現代医療全体への痛烈な批判ともなっている。医師は、どんな状況でも患者のために何かできねばならないという強い信念と、後輩たちへの温かいエールに満ちた本書を、医学領域で生きるすべての援助者・研究者の方たちに贈りたい。
  • 神田橋條治 精神科講義
    4.2
    1巻2,750円 (税込)
    1986年から2011年まで、26年間にわたって行なわれた精神科病院での講演録。現場の臨床の真っ只中で常によりよい治療に向けての工夫を重ねてきた著者の、新しい技法発想の萌芽と展開が一望でき、多数の著書の解説としても読める。「誤診と誤治療」をはじめ、「精神療法におけるセントラルドグマの効用」「問題点の指摘の仕方」「臨床力を育てる方策」「フラッシュバックの治療」「双方向性の視点」「治療者の偏見」など、どの講義内容も示唆と警鐘と破格におもしろいアイディアに満ちている。
  • スクールカウンセリングモデル100例 読み取る。支える。現場の工夫。
    4.4
    1巻3,520円 (税込)
    ますます深刻になりつつある子どもの問題。真に力のあるスクールカウンセラー(SC)の質の高い症例集が長く待ち望まれていた。本書は、さまざまな形で起こってくる学校現場の緊急の問題に、SCかしまが専門性を駆使して対処した100の事例を取り上げ、事例の概要と対処・解説・経過を述べ、精神科医、神田橋が卓越したコメントを付した。症例の数でも、内容の質と専門性の高さでも、他に追随を許さない圧倒的な充実度を誇る。全校必携の一冊。

ユーザーレビュー

  • 神田橋條治 医学部講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    神田橋先生の、年に一度の九大医学部講義の記録。
    医学部生に向けたものだけど、対人援助職の人でもジーンときたり、悶々と考えさせられたりする内容なのかなと思った。
    鬼のように厳しい方なんだろうけど、人への向き合い方が何て素敵なんだろうと思った。

    ・精神療法とは広い意味で「自助の能力を本人の中に育てる」ということ。育てられた自助の能力が本人の自然治癒力と共同して大過なく生きていけること。
    ・うつ病になりやすい脳は生きがいを求める脳であるということがだんだんわかってきた。その人の性格がそうなの。
    ・修復活動の先端にあるのは、宗教と哲学の興隆であるように思う(2013)。

    0
    2025年09月12日
  • 神田橋條治 精神科講義

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    朝倉記念病院での神田橋先生の講演集。「神田橋先生の名人芸」、「神田橋マジック」の文言あり。
    まさに仙人、魔法使い。分厚い本だけど興味深く読めた。

    ・「相手にとってもよい時間が関係が過ぎていたのじゃないのかなあ、そうあってほしい」と願いながら、祈りながら、皆があの子に関わってきた、気にしながら関わってきた、そこから生まれる謙虚な優しさが相手を大切にする工夫の要点

    0
    2025年08月05日
  • 神田橋條治 スクールカウンセラーへの助言100

    Posted by ブクログ

    2008年から始まった創元社セミナー「かしまえりこのスクールカウンセリング・ケースカンファレンス」の宿泊研修で、著者の一人神田橋條治が受講者の質問に答えるかたちで語った助言の数々を、セミナー講師であるかしまえりこが「カウンセリングの技法」「治療論」「問題とされる行動」「発達の課題」「医療と薬」などテーマごとに分類し、それぞれの言葉によって連想される現場からの考察を解説として追加し、まとめたもの。
    卓越した治療観と臨床技法、子どもたちやその家族、教師に対する深い洞察が、学校という現場でこころの支援に携わる人たちに向けてやさしい言葉で語られる。そしてそれらの言葉を、まずは「こころの臨床」全般から広

    0
    2024年11月18日
  • 神田橋條治 医学部講義

    Posted by ブクログ

    「知らしむべからず、依らしむべし」シャーマン医者
    教祖にならず、共同作業の姿勢で絆を作る
    次は中井久夫

    フラッシュバック
    桂枝加芍薬湯+四物湯
    桂枝加竜骨牡蛎湯もしくは小建中湯+十全大補湯など

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    2024年07月03日
  • どこへ行こうか、心理療法 神田橋條治対談集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    名人芸といわれるけど、ほんとに仙人、魔法使い、超能力者、この方々にはいったい何が見えているんだろう。
    心より言葉より体。わかったわけではないけど面白くてどんどん読み進められた。

    ・クライエントは治らなくても治療者は治る
    ・心理療法の根源にあるのはエンカウンターである
    ・人生は学問とか業績とかじゃないんだなということです。納得、自分の人生に納得することがいちばん大事なんだと、その先生から教わった気が僕はしていています。(村山)
    ・体の軸についてこの頃考えているのですが、おそらくそういうものが、その不調を調整できるようになると、それにつれて「心」も変わってくる。(成瀬)

    0
    2024年06月03日

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