すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「一生をかけて償ってください」と人は言うものの、何をもってして償ったといえるの?
お金?謝罪?それとも両方?
慎ましく生活すればいいの?
毎日祈っていればいいの?
償いって何だろうとずっと前から思っていました。
一番共感したのが、第5章の終わり、神戸連続児童殺傷事件のご遺族、山下京子さんのお言葉と、加害者であったFさんの言葉と行動でした。
加害者達の生い立ち、家庭環境、性格、そしてその後が分かりました。
ひきこもりになったDを除いたABCが再犯しており、更生の難しさを感じました。
加害者家族に関しては、どこまで責任負い、償って生きていかねばならないのか私には分かりません。
ただ、加害者 -
Posted by ブクログ
現代の若い人の大半は本どころかテキストを読まない。本から情報を得るのは効率が悪いので動画などその他の手段で知識を得る。そして本を読まないからといって知的でないわけではない。学力が高い学生であっても長文が読めないケースは多々ある。知識を得る手段が本から別のメディアへと変化しつつあるのだ。
今の若い人はニュースを積極的には見ない。SNSなどで見出しを知ってもリンク先のポータルサイトやソース元の新聞社のサイトへはいかない。これはアルゴリズムによってユーザーのおすすめがプラットフォームから自動で表示されるのに最適化した結果でもある。
もともと長文を積極的に読む人自体が多くなかった。が、昔は情報を得 -
匿名
ネタバレ 購入済み功輔の
何考えてるのか分からない行動にハラハラしました。真守は真面目一直線みたいな感じで、やや鈍感ですし。お互いの気持ちが通じ合った時はヤッター!ってなりました。真守、勇気出したね。付き合ってからのフランス旅行も良かったです。
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Posted by ブクログ
60歳以降の人生終盤をいかに生きるか、自身の経験を踏まえて述べたエッセイ。
生き方、メンタル、死についての3章に分かれている。
生き方について。
歳をとるとこだわりが強くなるからこそ人の言うことを聞ける素直さをもつ、他人のことは気にしない、捨てられるものは捨てて身軽になる、人生の目的を「苦痛を減らすこと」におく、わからない若者文化は外国のようなものであり自分は移民みたいなものだという感覚を持つ、など。
メンタルについて。
人生は運まかせと認識する、不安や後悔を受け入れる、運動は大事、人生の残り時間が少ないからこそ思い切って挑戦してみる、など。
死について。
45歳以降の人生はおまけのよう -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトル回収が秀逸。
人気者の教師「奥澤潤」が学校の避難訓練中に屋上から飛び降り自殺をした。生徒たちと目の前で起きた惨劇の熱が覚めないまま、教室に戻ると黒板には
「私が先生を殺した」の文字が。
自殺?他殺?憶測の広がる文字を巡って生徒たちの数ヶ月前からの行動、自殺した教師の過去回想を振り返る物語。
自殺した奥澤潤は生徒の成績改ざんが毎年行われていたことを知らされ、自身の無力さに打ちのめされる。
学校の不正を暴露し、公にしようと息巻くが、
自身も成績改ざんされ大学へ推薦入試を勝ち取っていた事実を知らされる。
自分の積み上げていたものが足元から崩れていく中、
全てを終わらせるため、不正を行ってい -
Posted by ブクログ
本作は、ただの「いじめを描いた小説」ではなく、ひとりひとりが持つ「世界観」や「価値観そのもの」を問う物語だと感じました。
物語の中心にいるのは、斜視のせいでクラスから執拗な暴力を受ける「僕」と、クラスで別の理由で嫌われている「コジマ」です。彼らは孤独の中で手紙を通して交流を深めていき、互いにとっての「救い」となる存在になっていきます。
しかし、ここで描かれているのは、単純な友情や救済の物語ではありません。読んでいる間、私は何度も「人間の苦しみには意味があるのか」「苦しみと向き合うとはどういうことか」という問いに立ち止まりました。コジマは苦しみの中にも意味を見出そうとしますが、それは決して易 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作がきれいに終わったからこそ、2に警戒心を持ってたんだけど杞憂でしたね。
呉勝浩……、アンタえれぇロックじゃないか……。
いわゆる無敵の人が引き起こした爆弾事件を引き金に、大衆の無自覚な悪意/わずかな善意を描いたのが前作。
対して今作は、無敵の人になることで籠城犯になった柴咲が犯人となる。
何も失うものがないから好き勝手やれるスズキタゴサクと、刑罰を受けるという失う覚悟ができたから好きにした柴咲の対比。
まぁけれど、実際誰との繋がりも無くなるような無敵の人になるのって難しいんじゃないの?って部分に呉勝浩の光を見た気がするな。
スズキタゴサクも繋がりがあったからこそ爆弾事件を計画し、無敵の