すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ怒哀楽をゆったりとなぞるような小説の良さとはまた異なり、人生の指針として心に深く刻み込まれるような、力強くも温かい感動に満ちた一冊でした。
物語という形を取ってはいるものの、描かれているのは単なるストーリー展開の面白さというよりも、人生の本質を突くような言葉の数々です。登場人物たちが発する格言のような言葉の重みに導かれながら読み進める時間は、まるで自分自身の生き方や普段の思考と静かに答え合わせをしているかのような、濃密で特別な体験となりました。もともと持っていた自分の考えと重なる部分も多く、「そうそう!」と深く頷きながらページをめくる中で、気づけば用意した付箋が足りなくなるほど胸に刺さる言葉 -
Posted by ブクログ
───彼は、皮肉なものだとつい考える。肉が肉を食うなんて。
動物の感染症により畜肉が食べられなくなり、人肉食が合法化された近未来を食肉処理工場に勤める男・マルコス視点で描いたディストピア小説
淡々としていて温度の低い文体がこの物語にあっていて、ストーリーも文章もとても好きだった。
なんといっても、ラストシーン。鮮烈。大傑作。
幼い頃わたしは「人間はなんで食べられないんだろう?」とおもっていて、そこからカニバリズム等の話題は未だに好きなのだけれど、これは素晴らしかった。
屠殺という行為を人間以外の動物から人間に置き換えただけなのにこんなにも異常で歪んだようにみえるのは私が人間だからだし、こ -
購入済み
これはもうたまらんですね。全てにおいてバランスがよい。甘さ、切なさ、エロス、パーフェクト。恋人になった者に訪れる王道すれ違いも、どちらの気持ちも分かるから祈るような気持ちで読むことができた。これからもずっと幸せでいて欲しい2人。
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Posted by ブクログ
この作品で初めて金原さんの作品を読んだのだが、一文が長めで次々と会話や心理描写が隙間なく書かれる文体に慣れなく、途中で積読したままになっていたところ、動画で金原さんのヤブノナカについての対談を見て心に響くものがありその後一気読みした。小説を通して、特に社会問題や現代の生きづらさみたいなものに対してこの視点この考え方もある、それを伝えたい、と強く思っている方なのだなと感じたのがもう一度読もうと思った理由(小説家はみんなそうかもだけれど)。
対談では、小説は社会の問題に対峙したり、自分がどう生きていくべきなのか、考えるための筋肉になるものだと思っていると仰っていたけど、私はこの本を読んでまさにその -
匿名
ネタバレ 購入済み心温まる話。婚約者に捨てられ、他国に嫁がされても、自分の力で生きていこうなんて。
ほんとによくできた聖女よ。あなた。
前の国の食生活、ほんとにひどかったんだね。
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購入済み
アナウンサーとそのファン、ファンくんの友達のモデルくんとリーマン。二組のカップルの話なんですけど、表題作がもう…一筋縄ではいかないキャンプワールドに仕上がっています。モデルくんは業界人にしては人間くさくて好きだなあ。後半のカップルの方が安心して見てられますがインパクト強なのは前半カップルですね。
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Posted by ブクログ
昭和18年の殺人事件から死刑判決を受け昭和34年の死刑執行後も冤罪と戦い続けた人々の80年にわたる物語
冤罪を晴らそうと正義と信念に基づいて行動する元検察官の弁護士
戦時中という特殊な状況下、全ての事実は国の非常事態という大義名分のもとで有耶無耶にされていく
事実を隠蔽する体制派への挑戦
事実を事実だと声を上げることの難しい社会
それでも消えない人々の良心や正義が時代と世代を越えて継承されていく展開に人間への信頼感が高まり暖かい気持ちになった
一方で
「正義」という言葉がずっと頭から離れない
自分の正義って何だろう
どこにあるんだろう
正しさの軸足を踏み違えないように
憤りを感じた時に -
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