すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
【書名と著者】
幻庵 下
百田尚樹
【目的】
百田尚樹の本を一通り読んでみるキャンペーンを勝手に開催してるから。
とくに本書は囲碁に関してほぼ知らない読者にどうやって面白く読ませるのだろうという興味から。
名人碁所の争いは風雲急を告げ、幻庵はどこに至るのか気になる一冊。
【読後感】
とにかく、凄く厚みのある本を読んだ。百田尚樹作品の中で、ほかに三世代にわたる群像劇はない。作中で流れる時間と人生のままならなさと盛者必衰の理を感じた。
幻庵の一生を走馬灯のように追体験した、ような気分になった。
そして、碁打ちたちの生きたさまが夢幻かのような結末を迎え、儚くもスッキリする。
【印象に残ったポイ -
購入済み
ライア様の最後の反応は?
意外と天然ぽそうだけど、恐らくいい人だ。
ジル様はなぜ出来損ないなのだろう?
実家の使用人の方が人としてどうかと思いますが…
ナティさんは出来た使用人だ。 -
Posted by ブクログ
「自分らしく、人間らしく、心豊かに生きる」といった行為や思いに付随する「時間」、この「時間」が段々と消失し「自分らしく、人間らしく、心豊かに生きていない」人々が増えているといった現代社会への皮肉を児童文学に込めた一作品。児童文学こそ万人に伝わる表現で、万人が読後に考えをもてるような素晴らしさがある作品が多い中でクリティカルに「時間」とはを考えさせられた。
私たち大人は生きるために働き、生きるために食べ、生きるために学んでいる。その中で自分らしさといったものが少しずつ減っていき、人間としての象徴性を失っているのではと問われると、グサリと心に刺さる。その通りですと、自分の人生、自分の思い通りになる
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。