すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
多摩川土手に放置された車から、血塗れの左手首が発見される。近くの工務店には大量の血痕。しかし、肝心の遺体は見つからない。姫川玲子ら捜査一課が、死体なき殺人事件の真相を追う。
前作『ストロベリーナイト』とは、まるで真逆と言っていいほど異なる物語だった。
エンターテインメント性では前作の方が強いと思う。けれど、どちらが上ということではない。本作は、前作にもあった人間の内面を描く部分をさらに深く掘り下げた、重厚な人間ドラマだった。この振り幅こそが、シリーズ2作目にして姫川玲子シリーズの幅と深みを大きく広げている。
特に考えさせられたのは、父と子、家族、そして「守る」ということ。
誰にでも守り -
Posted by ブクログ
先日『水を縫う』を読んで刺繍に興味が湧いたところの新刊でしたので手に取りました。
まずは、刺繍の持つ役割から説明されています。
・生地の補強
・保温
・魔除け
・招福
・社会的立場の識別
・財産
・華やかさの演出
そして、チクチクと縫う人たちが開発してきたさまざまな刺繍技法が紹介されています。各地域や民族によって育まれてきた文化が反映されていて素晴らしいです。
日本の着物に見られる「染め+刺繍」にも、
・表現に奥行きを持たせる
・強調する、際立たせる
・形をはっきりみせる
機能と手法があります。
そして世界の刺繍の数々。
第4章 ファッションと刺繍では、164ページに『水を縫 -
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Posted by ブクログ
戦争中1943年(昭和18年)に始まり、1957年(昭和32年)、1985年(昭和60年)、2004年(平成16年)、そして2022年(令和4年)と5つの時を経て、80年前に父・谷口喜介を殺人犯として冤罪で捕らわれた一人娘・8歳の波子を主な語り手として、彼女を助けた弁護士・吾妻太一、その友人・花田勢太郎から始まる冤罪事件の再審を求める大長編ドラマ。その時に少年だった伊藤捨次郎も父・乙吉の拷問死の真相解明のため協力するが…。そしてその捨次郎が弁護士に、次に捨次郎弁護士の時代に不良少年だった本郷辰治が検事に、更に捨次郎の2人の息子・乙彦、(伊藤)太一が弁護士に、彼らの成長とともに時代を替えて、80
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もとは1954年刊のエッセイ集。戯れ文調の15篇。
軽薄を装いながら、当時の日本の世相に斬り込んでゆく。「暮しの手帖」の花森安治に慣れた人には、多少の違和感があるかもしれない。
「国会へ行きましょう」「女だけの政治」「サルまねのすすめ」「高価なものと美しいものと」「教祖芸術」「無茶苦茶の茶」「無茶人のおせっかい」「芸術祭おやめなさい」……、etc。「暮し」を欠いた政治や芸術や文化に対する抵抗と批判。スタンスは「暮しの手帖」の花森となんら変わらない。
(p.s. 当世(1954年頃)の流行りのことばとして「ギョギョ」が出てくる。あれはさかなクンのオリジナルではなかったのだ。) -
Posted by ブクログ
素晴らしい。AI時代にはもはや絶対生まれないであろう天才の記録って印象。そして何より語学への愛、情熱に胸を打たれる。中学生時代からの英語へのひたむきな探究心、知識欲、向学心…。書籍さえ満足にない時代でも情熱さえあればこれほどの語学力を身につけられる(もちろん相当地頭も良いのでしょうが…)という感動。
英語学習に飽きた頃、『毎日、網走郊外にある原生花園で昆虫を集めたり、花の間で寝ころんだりし、家にこもっては理科の実験や新しいラジオの組み立てなどに熱中しはじめた。』というのも、脳の力を高めるのに理想的な環境すぎる…。スマホなんか持ってちゃこうはならないよ…。
私なんかはまるでわからない言語を聴いて -
Posted by ブクログ
ネタバレ平成最大のテロ事件を起こした死刑囚の娘・優莉結衣が主人公のダークヒロインシリーズの第12弾。
日本、そして世界を影で操り始めた最強最悪の優莉家・長男こと優莉架祷斗と主人公・結衣による最後の戦いを描いたお話。
最初からフルボルテージで、これまで結衣と関わったあらゆるキャラクター達が交差しながら物語が進んでいきます。
『高校事変Ⅷ』の時も思いましたが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のような高揚感が再びありました。しかも今回は死刑囚だった父親だけでなく、優莉チルドレンの母親にも焦点が当てられます。これが物語の伏線回収や、大波乱を引き起こすのでとても面白かったです。
ひとまず今作で結衣が主人公 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い。厚みもあるので、読み応えもある。
一次試験も面白いと思ったけど、三次試験も興味深い。
世界がきな臭くなってきたけど、どんな子たちが合格
して、どんな話を聞かせてくれるのか楽しみ。
笑ってしまったけど、印象に残ったのが、セドナの
「ぬか喜びを恐れ、この胸の高鳴りを抑えるなんて勿体
ないじゃないか」の言葉。
ぬか喜びであれ一時の喜びとガッカリする気持ちを天秤
にかけたことはないかもしれない。天秤にかけるという
のは違うか。いくらか期待する気持ちがあるから
ガッカリする。なら一時でも喜びがあった方がいいじゃ
ないか、という感じかな。
ウイラの真の姿も気になる。
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