すべての高評価レビュー
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匿名
ネタバレ 購入済み白雪が遠くに行ってしまって悲しい気持ちと頑張って欲しい気持ちと複雑になりました。でも、オビが白雪の近くに来てくれて本当に良かった!ゼンとも久しぶりに会えて、会えた時の顔可愛すぎた
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ゲオスミン」→「ペトリコール」の順番で読みました。
なんとなく最終的にたくさんの人を救いたい。という気持ちで、最初にどちらかと言えば怖い単語の「ゲオスミン」から読み始めました笑
一度読んだだけでは、スッキリせず、もう一度両編の重要箇所を読み込み納得。
赤い傘、そして時系列。最初のこの順番で読みます。という書き込みの一と二が繋がるとは。
ペトリコールの夕歌と先輩と関係が良かった。
最初ゲオスミンを読んでる時の早く先が読みたい!気になる!って感覚が読書をしていて久しぶりだった。
え、そういうこと?って2.3回なった気がする。
これが読書の楽しいところでもある気がする。
とても良い読書体験をありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人魚が逃げた
また読みたいな
言葉なしで相手の気持ちを理解するなんて、とても難しいことです。
でもたがらこそ、目や仕草が表しているその人の想いを見逃しては行けないのかもしれません。
「毎日を、毎日作ってくれたよ」私は戸惑った。毎日を、毎日作る?
「お母さんって、小さな観葉植物をていねいに手をかけて育てるようなところあるじゃない。買ってきたままじゃなくて、わざわざきれいな色のに植え替えたりとばそのシャツワンピだってさ、白い服を白いままキープするのってけっこう・きちんと手入れして大事に長く着てるでしょ。とっても似合ってるよ」
私は自分の着ているワンピースに目をやる。
そんなふうに思ってくれていたのか。
「私やお父さんに対しても、お母さんが手をかけてくれるひとつひとつに、優しい想いがふめられていて。お弁当に旬の野菜が入っていたり、掛布団からお日様のいい匂いがしたり、り、家族写真のフォトフレームに可愛い飾りがつけられてたりね。そういうのって、ちょっとしたことなんだけど、大きなことなんだよ」菜緒は、今度は照れもせずにっこりと笑った。
「私ね、お金とかじゃなくて、豊かさってこういうことなんだなあって、子ども心にずっと思ってた。・・・・・・お母さん、ありがとう」
ぽろぽろと、私の目にも二度目の涙がこぼれて、止まらなかった。
王子に差し出したかったハンカチで、私は自分の顔をぬぐう。
人が見ていないときに、やってしまうこと。それが本当にやりたいこと。 -
Posted by ブクログ
宮下奈都さんは、2012年ごろにある程度まとめて読んだ。「田舎の紳士服店のモデルの妻」や「誰かが足りない」、「窓の向こうのガーシュウィン」。その後、「羊と鋼の森」で著名となるがそれは読めてない。
2014年以降、ある理由から本が読めていない。読みたいとは思う。開きもする。文字が頭を滑る。文字が意味を持たず、ただ並んでいるとしか認識できない。
なので、積読だけが溜まり、今では(おそらく)400冊はあるだろう。電子書籍も入れればもっと。
この作品は、映画を先に観た。原作があると知らず、エンドロールで「宮下奈都/静かな雨」となっているのを見つけ読んでみよう、と思っていた。
それから数年、今日。ふと「今なら読めるかも」と思いたち、手に取った。思いの外、薄い。ページをめくる。文字を追う。意味を持って頭に届く。読める。
久しぶりの感覚だった。
内容は過去に読んだものと同様に心象の紡ぎ方が丁寧で印象的だった。心のあり方をないがしろにしない。それが、今の私にちょうどいい。
ここから色んな本を読もう。そう思えるいいきっかけになった。 -
Posted by ブクログ
も生きるのに困らず、東京に妻子を持ちながら安全な場所から「遊び」として雪国を訪れる島村。それに対し、借金という泥臭い夜の世界に縛られながらも、異常なほどの清潔さを保ち、健気で甲斐甲斐しく生きる駒子。この残酷なまでの対比が凄まじい。
駒子が狂ったように書き留める日記や、一人で弾き鳴らす三味線の熱情。それらを、越後縮を雪に晒して漂白する「雪晒し」になぞらえ、ただ自分の目を一瞬楽しませるだけの美しい「徒労」として消費する島村のクソ男っぷりには反吐が出る。しかし、報われない熱をぶつけ続ける駒子が、次第に感情を制御できず現代でいう「メンヘラ」へと変貌していく姿は恐ろしいほどリアルだ。そしてその生々しさは、かつて島村が出会った頃の「清潔な駒子」の幻影であるミステリアスな少女・葉子と、完璧な光と影の対比を生み出している。
だが、この小説の真髄はなんといっても、狂気じみた美しさを持つ情景描写だ。真っ白な雪景色の中に浮かび上がる駒子の頬や唇の「赤」。まるで映画のワンカットのように鮮烈な色彩のコントラストには衝撃を受けた。
「虚しい壁に突き当たるこだまに似た音を、胸の底に雪が降りつむように聞いた」
島村の虚無感を表現したこの一文には震えた。駒子の燃えるような愛情も、結局は島村の心の空洞に降る雪に吸い込まれ、形を残さず溶けて消えていく運命だったのだ。
そして迎える、火事と天の川のラストシーン。燃え盛る炎の中で葉子を抱き抱え、生々しい狂気と悲哀を叫ぶ駒子の圧倒的な「熱」を前にして、島村は自分自身がすでに心を持たない空っぽの人間であることに気づく。人間のドロドロとした情熱や悲劇すらも一瞬で飲み込んでしまう、冷酷で巨大な大自然の象徴である「天の川」。そこへ意識を溶かし、現実の重さから完全に逃避して終わる結末は、虚しく、残酷で、言葉を失うほど美しい。
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