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物語の本当の終わり
物語を突き詰めていくと、最後はバッドエンドになるのだと思った。
作者が突き詰めていった物語の終わりが、多分これ。本当に人間の終わりを書き切ったと思う。すごい。 -
Posted by ブクログ
次々と法令が改正され、新たな罪状が追加されていく性犯罪について、現状を徹底的に理解できる一冊です
例えば、ひとりの子どもの性被害を一本の樹とすれば、それを取り巻く加害者や法令、その人たちを治療する立場の医療従事者が、密集した樹海を感じさせる情報の濃さです
被害に遭う、というリアリティが、生々しい湿度と熱気を感じさせます、それは多数の加害者に治療の場で接した著者だから文章を通じて感じさせるものだと思いました むしろ著作の中では、具体的な被害については、ニュースの被害状況の報道のように、多くを語らない形で書いているのにです
知識として、男性でも大学生ぐらいまでは、女性と同様に性被害に遭うということ -
Posted by ブクログ
アメリカの植民地時代から独立戦争を経て南北戦争の前夜までを概説。アメリカ建国の歴史を知ることができる良書。成文化憲法、三権分立、民主主義と言った今の日本や西欧では当たり前の制度がアメリカの独立(アメリカ革命)を通して成立していく様子が子細に書かれていて面白い。とりあえず憲法を作り、都合が悪いところは修正案を入れたり、都合が良い解釈をすることでとにかく世の中に合わせていくとともに逆に世の中を憲法に合わせて行ったりと言ういかにもアメリカ的なプラグマティックさが何とも言えない。自分たちで作っておきながら、その後解釈を議会で議論するというのは何とも面白いと思った。まあ、国を最初から作るというのは一筋縄
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦後、進駐軍として日本に来た黒人軍人と結婚し、ニューヨークに移り住んだ笑子の物語。
黒人の子どもを日本で産み、疎まれ、アメリカでも貧困層として生きることを強いられる。
この小説で印象的だったのは、笑子が感情的ではない女性として描かれていることだ。
妬みや怒りがあってもおかしくない状況なのに、有吉佐和子はそれを内面描写として強調しない。
怒りは行動として表れることはあっても、心情としては淡々としている。
その距離感があるからこそ、この物語は
「差別される女性の悲劇」ではなく、
差別の構造そのものを描いているように感じた。
笑子は、黒人差別の本質は色ではなく「階級」だという考えに行き着く。
白人の -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々の歴史小説、というかオビ買い。
いや、だってあの織田信長をさして、”珍しゅうもない。ざらにいる男よ”とか書かれたら気になるでしょう。まんまと釣られてしまいました。
よくみたら、”のぼうの城”の著者さんで、非常に好きな作品だったので期待も高まる。
のぼうの城もそうだったが、登場人物の描写がものすごく巧み。歴史小説なので、当然、その時に登場人物がどう話したか、どう感じたか、などは想像で書くしかないわけなのに、本当にこのように言い、考えていたのではと錯覚するほどで、一気に引き込まれて読んでしまう。痛快の一言。
主人公の一色五郎が、通常時や戦では悪鬼のような強さと軍略を持ちながら、心底に優しさ -
Posted by ブクログ
「若さ」をテーマにした短編4篇。
『探偵、青の時代』
アリスも知らない、火村の大学時代のエピソード。
勉強会と称して集まった社会学部の8人。
みんなが火村に何かを隠している…。
自分も人の表情や感情には敏感で「この人、嘘をついてるな」までは読み取れる。
けれど火村は、そのわずかな違和感を論理的に組み立て、彼らが嘘をつく理由まで鮮やかに解き明かしていく。
まさに、名探偵誕生の瞬間。
ラストのアリスの推察にも「うわーっ、そうか!」と思わず声が出た。
火村のことをよく知っているアリスだからこそ辿り着ける推理で、思わず微笑んでしまう。
初めて語られる火村のエピソードだけでも楽しいのに、さらに自分 -
ネタバレ 購入済み
絵がキレイです
傍からみれば順風満帆にみえるヒーロー。親友の二人がそれぞれ抱えているものを上手に描写されていてテンポ良く読めてしまいます。タイトルどおり、ふたりは親友をやめますがカズミの積年の想いが成就して?カズミの溺愛っぷりが溢れている様子はなんだか可愛く思えてしまいます。ふたりで幸せになってほしいなーと思います。
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