あらすじ
2012年、新宿。
夜の街でキャバクラ嬢として働く山田さんは、
何をやっても”ちょっと足りない“新人・みいちゃんと出会う。
ヤル気と元気はあるものの、漢字も空気も読めないみいちゃんは、
周りから馬鹿にされ「可哀想」のレッテルを貼られてしまう。
それでも、健気に働くみいちゃんの姿に、山田さんは徐々に心を惹かれていき―――。
不器用で愛くるしい女の子たちを巡る、夜の世界の12か月。
感情タグBEST3
愛おしく切なく哀しく苦しい物語
表紙と帯解説に気を惹かれ、一気に読み終わりました
実話を元にしたフィクション
発達障害があり、漢字が読めずに高校の願書が出せず中卒
でも、スマホは使いこなせるし、キャバクラでも指名を勝ち取っており、戦略的な面もある
同情でも優越感でもない
生きる術(決して最良ではないが)を生み出し逞しく生きているが、頼る人を誤った
いい出会いとセーフティネットによって救われる機会が少しでもあることを願わずにはいられない
そんな自分の無力さと残酷な結末に、また胸が苦しくなる
救いが必要な人
「本当に救いが必要な人は、救いたくなるような姿をしていない」という言葉がありますが、この漫画のみぃちゃんは正にそれでしょう。
発達障害なんて言葉も無かった時代、みぃちゃんは恐らく知能にも何らかの問題を抱えているんでしょうが、中学校や小学校の段階から福祉と繋がれなかった結果、個人情報という概念も理解できず自衛もできず、ストーカー?に殺害されるという結末に向かって行きます。
山田さんも家庭に何らかの事情を抱えていて、自分の境遇がみぃちゃんに重なったがゆえか彼女に優しく仕事や知識を教えていきますが、果たしてどれほどの効果があるのか……
無残な結末が決まっているにも関わらず、読まされてしまう。今の時代にこそ読まれるべきストーリーです。
読み応えのある作品
マガジンポケットで最新話まで読んでいます。
作品の結末は冒頭に示されている通りですが、みいちゃんの境遇等、回想で語られています。
負の連鎖や境界知能、発達障害、教育の重要性やその限界等も出てくるような良作です。
追記: 期間限定版ではなく、1巻を購入しました。遺体が発見されるところまで収録されていて、2巻もそんなに先までかからなさそうです。
Posted by ブクログ
境界知能の女の子との、彼女が亡くなってしまうまでのお話?
最初おバカすぎてイライラするけど、それは本人のせいではなく、生まれつきの「個性」と大人たちのせいだと理解できると、とても切なくなる。
読むのがしんどいが
みいちゃんはおそらく軽度の知的障害があるように思われます。みいちゃんなりに懸命に生きようとしていますが周囲の人も含めてなぜこんな選択するのか?
という誤った選択をしてさらに自ら地獄に行きます。
よくある、少し足りない人が愚直に頑張るという物語ではありません。それでも読む理由は読者それぞれにあると思います。
Posted by ブクログ
個人的には映画「どうすればよかったか」のマンガ版。みいちゃんは社会でも虐げられてしまうからより闇は深いけど。作者の実体験に基づいて描かれてるらしく救いのなさがリアル。目を背けず多くの人に読んでほしい作品。
ただただせつない
物語はテンポよくなおかつ丁寧に描かれていて素晴らしい作品名。ただ、山田さんとみいちゃんの関係、みいちゃんの末路にただただ切なさを覚えます。今後犯人がわかると思うと楽しみです。
匿名
面白くて一気に読みました。怖いと思ったのが、作者さんがあとがきで友人をモデルにしてると書いてた事。みいちゃんは、家庭環境や本人の性格だったりでどこまでも堕ちそうでしか無さそうで悲しい。友達のむうちゃんの言葉を聞いたりもう少し素直だったりしたらもっと変わってたと思う。
苦しい
TikTokのマガポケの広告で見て、マガポケで読んでいたのですが、一気に読みたくなり購入しました。
なんというか普段ただ漫画を読んでいる気持ちとは違う感覚です。
2巻も読みます。
匿名
よかった
友達に勧められて読みました。
どうしてみいちゃんが亡くなったのか気になる。
みいちゃんみたいな人が身近にいるとみんなみたいな反応になるのもわかる。山田さんの優しさ尊敬します。
みちいゃんの表情の振り幅
リアリティが高い。
とくにみいちゃんの普通の時、嬉しい時、激昂する時などの顔つきの振り幅がリアル。
物事の優先順位がおかしいのも、グレーゾーンの子あるある。作者はよく分かってる。
人生の選択が
話題になっていたので購入しました。
可愛らしい表紙に反して、内容がかなり重い作品です。みいちゃんの周囲も含めて、愛する人、頼るべき手等、人生の選択をほぼ間違えている感じがします。冒頭が冒頭なので、ハッピーエンドは望めませんが、みいちゃんが山田さんと出会って残りの人生をどう生きていくのか…とても気になります。
歌舞伎町が近いので
Xで話題だから読みました。
境界知能の生きづらさが描かれてるけど、日本以外の途上国のIQは国民の殆どが65〜80です。移民と呼ばれてる人達、JICAが水道を取り付けても蛇口を盗む人々の国。
彼女も面倒を見なければならなかったひとりですが、大量のみいちゃんが来ようとしています。ひとひのパキスタン人の男が第三夫人とやらまで連れてきて子を産ませ、その面倒を国費で見る制度が始まってます。
日本の今後、どーすんだ?
Posted by ブクログ
☆4.0
4巻まで読んだ。未完結。
Xで話題になってて読んだんだけど、なんというか・・・。一気に読んでしまうストーリーではあるけど。
しょっぱなから、みいちゃんが死ぬであろうことは分かってる。キャバで同僚として出会った、みいちゃん。適切なサポートを受けられなかった境界知能の女の子。
周りも関わりきれずに離れていくけど、主人公の山田さんだけがつかず離れず。まぁ離れちゃうと話が終わっちゃうのだけど、深入りもしすぎないから離れずにすんでるのかな。
山田さんは、みいちゃんの社会性の無いところを見て「誰も今まで根気強く説明してくれなかったんじないか?」と分析してて、でもじゃあ彼女がしっかり教えてあげるのかというと、実はそんなに深入りはしていないんだよね。さらっと言うくらい。
みいちゃんは教えられても理解できなかったからこうなってるいうのは置いておいて、山田さんも人のこと助けてあげられるほど余裕があるわけじゃなくって、毒親と異食持ちの、助けを求めてる側なんだよね。
障害というのが親身にサポートするには重過ぎるということ点が、リアリティ高いし、それ以外の家庭環境要因も夜の街にはたくさん転がってるのも、本作の、なんというかグロさが出てる。
みいちゃんがしんどいと思ってなさそうなのが救い・・・と思ってたけど、キャバやめて性的にも金銭でも搾取されまくってて、キツイ。
でも次巻も読んでしまうんだろう。
重い!!しんどい!!!
SNSでしょっちゅう話題に上がるから、好奇心で読んでみたけど…こういう人に、私は出会った事ないけど、いたとしたらどう接したらいいか分からんわ…
Posted by ブクログ
この作品は書籍化する前からTwitterで拝見していた。ウシジマくんとならびに読んでおいた方がいい作品だと思う。
障がい者は女が楽だとか男が楽だとかそういう話ではない。適切な場所で適切な対応を受ければいいだけの話。ただそのセーフティーネットを自ら(もしくは身内)が拒否している場合もある。
何が正しいのか、世の中わからない。ただ皆平等に幸せになれたらいい、そう思う作品だった。
Posted by ブクログ
みいちゃんみたいな子の実態、面白いけど、あんまり自分が知らない話は無いかなと思った。
想像でも描けそうというか…。
みいちゃんが死ぬまでの12ヶ月、という設定は面白いけど、「みいちゃんが"殺される"まで」というネタバレはしなくて良かったのにな、と思う。みいちゃんは何で死んでもおかしくないキャラだからだ。病死か?うっかり事故死か?そんな妄想を掻き立てるよう、秘密で良かったと思う。歯型付きの死体の絵まで描いてしまってるから、痴情のもつれかな、というところまで想像できてしまう。
あと山田さんが何か鼻につくキャラなのだ。いつも私は正しい、皆がバカ、というスタンスなので。この作者の日常漫画の自画像と性格が似ているので、作者もこういう考えなんだろうな…と思えてくる。多分作者は山田さんとニナちゃんと足した感じなんだと思うけど。
それにしても、やはりこういう人々(ニナちゃんや作者含む)は大人になってしまったら矯正するのが大変だ。思い込みが酷くなってるし、余計な知恵を付けているので助けの手からも逃げてしまう。だから最近は子供のうちから矯正しようという風になっているのだな。
とは言え、むうちゃんの生活も実際は苦しいよね。給料格安だし、仕事は選べないし。もっと皆が丸く収まる社会にするにはどうしたら良いか、それを考えるために、もっと解像度の高い話が読みたい。
この作者のエッセイ(?)漫画、いつも設定が矛盾しているし、どこまでが本当かわからない。この感じで作り話なら、読む価値あまり無いなと思う。
Xから
Xで連載していたものを再連載したものですが、内容は多少変わってたりしますね。
エピソード増やしたり、絵の書き込みが多くなってたり、ちょっとキャラ変してたり。
みいちゃん、知的障害だろうけど子供とは違うから犯罪平気でやったり、強情で人の意見聞かなかったりで、福祉の世話になっても結局同じ道辿ってたかもしれない。