あらすじ
歌舞伎町のキャバクラで働くみいちゃんは、
常識知らずで、”ヤバい” 女の子。
そんな彼女の生い立ちに興味を持った山田さんは、
過去の記憶の断片に、静かに耳を傾ける。
まるで別々の世界で育った二人が、東京で出会った偶然。
この奇跡を噛みしめるように、正反対な二人は距離を縮めていく。
その一方で、DV彼氏・マオ君との関係を断ち切れないみいちゃんは、
また一歩、夜の沼へと堕ち――――山田さんの前から姿を消してしまう。
大人になれない大人達の、最初で最後の夏休みが始まる。
感情タグBEST3
親子の確執と女の人生
リアルで考えさせられる。実話だと思う。嘘臭いところが全くない。違う立場のキャラクターでもどこか共感できる表現がすごい。山田さんの淡々としつつも嘘の無い優しさが好きです。この子たちの先行きが気になって全て買ってしまう。
山田さんの中のみいちゃん
暴力男マオの末路にザマァ!!と思ってしまいました。生粋の野生児みいちゃんにイライラするのはまあ仕方ないにしろ、暴力ふるったり、ましてや人身売買なんぞ許される訳ないでしょう。
山田さんも、いつの間にか彼女の中で、みいちゃんの存在が精神的に大きくなってきていますね。山田母から解放されて漫画家を目指す為にも、彼女にとってはみいちゃんという存在がかなり重要になりそうですね。
Posted by ブクログ
山田さんやさし…
自分の子供時代って健常か知的障害があるか、の2択しかなくて発達障害とかグレーゾーンとかなかった時代。
小中にはこういう子いなかったけど高校では性に奔放な子っていた。
それは年頃だからなのか、みいちゃんみたいな子だったのか…
ここまでぶっとんだ子はいなかったなぁ。
トー横にはこういう子が多いと聞いて妙に納得。
むうちゃんは知的障害、みいちゃんは発達障害(ADHD)だよねぇ。
みいちゃんが作業所に行って楽しく働くのは無理だなと思った。
Posted by ブクログ
どれくらい山田さん=作者なのかわからないけど、みいちゃんの存在が山田さん救ったんだなと思う。みいちゃんの末路を思うと胸が痛いけど。
ムウちゃんの親以外はみんな普通に狂ってるのがリアル。怖いもの見たさでいいから多くの人に読んでほしい作品。
匿名
リアルな様で少し遠い様な…
夜の街に居た過去は、珍しくは無いと思う。
それくらい、今のご時世女性が女を売って稼ぐというのは当たり前過ぎるほどナチュラルな感覚。
それなのに、どこまでが許されてどこまでが許されないのかそんなの言葉にして教えてくれる大人はほぼ居ない。
私も、多分どこかで何かを間違えてたらみぃちゃんみたいになってたのかな…そんな事をふと思ったりする不思議な漫画に出会えました。
みいちゃんがどんどん落ちていく展開と、少しの希望がたまらないです。
ただ結末はみいちゃんの死で決まってしまっているのでここからどういう展開になるのかとても気になります。
Posted by ブクログ
ワイルドサイドを歩く人たち。
むかしは内田春菊、西原理恵子のような作家が描いていたようなテーマは今この作品や「地元最高!」などに引き継がれている