東川篤哉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今のところの最新刊です。今から次が楽しみですね。
なんだか段々知名度が上がっている気がする私立探偵の鵜飼杜夫の下に、奇妙な依頼が舞い込んでくる。
しかし依頼人は約束の日に現れず、不審に思った探偵一行はバカンスがてら、依頼人が示した宿、クレセント荘に訪れた。
一方で、正体不明の不法侵入者を刺し殺してしまった有春佳は姉に助けを求めていた。
妹思いの姉は死体を隠匿することを思い付き、近くにいた廃品回収業者の馬場鉄男と共に山へと向かうことになる。
ひとつの事件を多面的に捉えるのが上手な作者だと思います。
ユーモアあふれる情景描写が、事件の重苦しさをさらっと打ち消して、さも大したことのない謎解きのよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ鯉ヶ窪学園の新入生である主人公は文芸部と間違えて第二文芸部の部室であるプレハブ小屋に近づき、部長の水崎アンナに捕まる。それを機に部長作のツッコミどころ満載の学園ミステリ連作短編を読ませられることになるが…
純度の高い”騙された…”という感情が味わえる。もっとも、それ以外の要素が少なくて純度が高くなったとも言える。各短編のトリックは、ツッコミどころはありつつもなるほどと思わされる内容だったが、動機の面は何も説明されないという一周回って清々しいと思える構成。確かにこの物語を読む上では各短編の犯人の動機なんて正直どうでもよくて、この短編が連作短編たるのは何故だというところだったので、これはこれでいい -
Posted by ブクログ
ネタバレ普通の密室ではなく、衆人環視の密室というところが、本作の1番のポイントである。
(出口が一つしかなく、その出口は多くの人に見られているため、実質そこから出てくることは不可能であることにより密室が出来上がるというもの)
一歩間違えたら、破綻しかねない状況をうまく書き上げ、一つの論理的な筋へと展開していく過程にワクワクした。
コメディ調の本シリーズは、慣れるまでは読みにくさを感じるところはあるが、一度慣れてしまえば、他の作品よりもライトな読み心地となっている。
ただ、コメディだからといって、読み飛ばしてしまうと、ギャグ的な要素で使われていた部分が事件に関わっていたりと、危険な部分はある。
密室