東川篤哉のレビュー一覧

  • あなたも名探偵

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    ネタバレ

    折角なので、名探偵の気持ちで挑んだ。以下メモ程度の感想。

    『赤鉛筆は要らない』
    ・犯人当て成功、トリックも大体当てられた。
    ・静かな感じがして文体が好み。
    ・個人的には納得いかない部分は無かった。
    ・タイトルの回収が好き。

    『伯林あげぱんの謎』
    ・既に読んでいたため、サラッと復習。
    ・日常の謎なので、人が死なず安心して読める。
    ・小鳩くんの鼻につく感じが嫌いではない。

    『アリバイのある容疑者たち』
    ・犯人当て成功、トリックは見破れず。
    ・会話文が多くてサクサク進む。
    ・トリックはあまり好みでは無いが、そういうこともあるんだろうなの気持ち。
    ・作品の言葉を借りるなら、自分は2.5流探偵であろう。

    『紅葉の錦』
    ・何も分からず。
    ・とりあえず人の名前が覚えられなかった。
    ・被害者当てからやるのは面白いと思った。
    ・最後の海野はよく分からなかったし、犯人の動悸などが気になるので教えてほしい。

    『心理的瑕疵あり』
    ・何も当てられず。
    ・情報がどんどん出てくるので整理されてて読みやすい。
    ・納得いかない部分はないが、少々物足りなさを感じた。長編になると面白いだろうか。

    『尻の青い死体』
    ・何も当てられず。
    ・初日にセックスした人当てになったのはちょっと笑ってしまった。
    ・動機やトリックはあまり好みでは無かった。
    ・終わり方はさっぱりしていて話に入り込む前に終わってしまった。

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    2026年06月28日
  • 最後の一行 black

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    タイトル通り「最後の一行」に慄け! 脂がのってるミステリー作家陣が織りなすミステリー作品集。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    今年1月に発売された『最後の一行 white』に続く『black』バージョン。脂がのってるミステリー作家陣が織りなす作品集で、タイトル通り「最後の一行」が強烈。

    まぁ皆さん挑戦的で、何でもありな作風。オリジナリティが強すぎてぶっ飛びます。

    イチ推しは東川篤哉先生。キャラクター、会話劇は超一流ですよね。わちゃわちゃ感は天下一品、ミステリー愛もめっちゃ伝わってくるし、大好きですね。みなさん、今後の作品にも期待しています!

    ●プカプカ島/市塔承
    疫病の特効薬を追い求め、とある島に行き着く医者と船員の物語。島民との言語のやりとりが奇妙で…

    挑戦的ですね~! こんなの思いついてもやらねぇだろうって作品。物語自体は冒険小説なんですが、島についてからはヘンテコな会話劇になる。読み進めていくと、日常の嫌なことや悩みを忘れさせてくれる楽しさがありました。

    ●邪魔者/歌野晶午
    とある出会いからお付き合いを始めた男女、女性の母親に悲劇が訪れ…

    シチュエーション、会話劇で物語が進行していくのですが、ひとつひとつの解像度が高いんよ。仲良しの母と娘の距離感もお上手に描いてるんすよね。終盤にかけて訪れる急展開、ラストもスパっと切れ味鋭かったです。

    ●雷鳴と稲妻/麻耶雄嵩
    山間のペンションに怪しげな奴らが集う、銘探偵メルカトル鮎の犯人当て。

    全体的に若干怖くて不気味。なんつーか、事件が起きてロジカルに解答編が展開されたと思うんだけど、結局何を読まされたのかよくわからんという(爆

    ●そして世界がひっくり返る/東川篤哉
    別荘で殺人事件が起こる、犯人を捜すも条件にあう者はひとりもおらず…

    最初から最後まで本格ミステリーを真剣に愛して、真剣にふざけてる。ラスト数ページで茫然とし、ラスト1ページの強引さに震え、ラスト1行で投げ捨てたくなる作品でした。

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    2026年06月25日
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理

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    話としてはとても読み進めやすく、それでいて、与えられている情報で結末も推理しやすく、スラスラと読むことができた。
    登場人物、登場馬物とも、極端なキャラ付けをされた感じがなくそこもまたよかった。

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    2026年06月22日
  • 最後の一行 black

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    最後の一行というより最後ら辺でどんでん返しがある感じ。帯文の煽り過ぎ感は否めない。
    個人的にはプカプカ島が一番良かった。ちょっと読みづらいけど。
    雷鳴と稲妻は意味が分からなかった。

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    2026年06月20日
  • 小学館ジュニア文庫 謎解きはディナーのあとで 2

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    2作目ということで、少し構えてしまいましたが、面白かったです。
    影山の毒舌は相変わらず鋭いし、推理も前作よりも凝っていたような気がします。
    3作目も手を出すことになりそうです。

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    2026年06月08日
  • 最後の一行 black

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    プカプカ島/市塔承★★★
    邪魔者/歌野晶午後★★★☆
    雷鳴と稲妻/麻耶雄嵩★★★
    そして世界がひっくり返る/東川篤哉★★★

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    2026年06月06日
  • 小学館ジュニア文庫 謎解きはディナーのあとで 3

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    ネタバレ

    相変わらずの大金持ち刑事に雇われる名探偵影山執事
    風祭警部が転勤となりシリーズは終了となる筈ですが
    新―シリーズを先に読んでいるので安心の一部終了w

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    2026年05月26日
  • 謎解きはディナーのあとで

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    ネタバレ

    第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください
    宝生麗子
    国立署の刑事。

    風祭
    警部。シルバーメタリックのジャガーに乗っている。三十二歳。独身。父親は中堅自動車メーカー『風祭モータース』の社長。

    田代裕也
    三十三歳。中堅の機械メーカーの総務部の課長。瞳と付き合っていたが半年前に別れた。

    吉本瞳
    何者かによって殺害された。二十五歳。派遣社員。三〇四号室。

    杉村恵理
    第一発見者。同じアパートの三〇一号室に住むOL。二十五歳。瞳とは飲み友達。

    河原健作
    一階に暮らす。アパートの大家。

    森谷康夫
    二〇一号室に住む大学生。

    影山
    宝生家の執事兼運転手。



    第二話 殺しのワインはいかがでしょう
    宝生麗子

    影山

    風祭

    若林辰夫
    若林動物病院の院長。六十二歳。椅子から床にくずれおちるように死んでいた。

    若林輝夫
    辰夫のひとつ下の弟。獣医。

    若林圭一
    辰夫の長男。三十六歳。医者。

    春絵
    圭一の妻。ひとつ年上。看護師をしていた。

    修二
    辰夫の次男。二十四歳。医大生。

    藤代雅美
    家政婦。辰夫と再婚の話が出ていた。

    若林雄太
    圭一と春絵のひとり息子。十歳。



    第三話 綺麗な薔薇には殺意がございます
    藤倉文代
    七十歳。足が不自由で歩くことがてきない。

    幸三郎
    文代の夫。多摩地区では名の知れた老舗『藤倉ホテル』の創業家。元社長で現在は名誉会長。

    高原恭子
    高倉家の薔薇園で薔薇のベッドで眠るように死んでいた。二十五歳。最近、藤倉家に転がり込んだ居候。

    俊夫
    三十四歳。藤倉ホテルの社員。独身。恭子と結婚するつもりで連れてきた。

    美奈子
    文代の娘。三十五歳。

    雅彦
    美奈子の夫。四十五歳。藤倉ホテルの社長。

    里香
    美奈子の娘。

    寺岡裕二
    俊夫の大学時代の同期。藤倉家とは親戚筋にあたる青年。恭子とは学生時代からの知り合い。

    宝生麗子

    風祭

    タンゴ
    黒猫。

    影山



    第四話 花嫁は密室の中でございます
    沢村有里
    六月に結婚式を挙げる。麗子の三つ下。同じ大学の後輩。家事手伝い。

    宝生麗子
    有里の結婚式に招待された。

    影山

    風祭

    西園寺琴江
    六十過ぎの女の人。西園寺家に沢村家が一緒に住んでいる。

    孝子
    有里のお母さん。高級レストランを何軒も持っている。

    佑介
    有里の弟。
    大学生。

    美幸
    有里の妹。高校生。

    吉田
    西園寺家一筋に五十年勤めてきた大ベテランの執事。

    細谷照也
    有里の夫。弁護士。沢村家と西園寺家の法律関係をすべて引き受けてくれている。有里の十八歳年上。

    浜崎
    孝子のレストランで働くコック。

    三浦
    中年警部。



    第五話 二股にはお気をつけください
    宮下弘明
    ギックリ腰になる。木刀を杖代わりに病院へ行こうとするところ、エレベーターで野崎と若い女性と出会う。

    野崎伸一
    宮下の隣の部屋の住人。全裸で死体となって発見される。二十五歳。保険会社『三友生命』の秘書課に在籍中。

    宝生麗子

    風祭

    澤田絵里
    国分寺市内の某有名大学に通う二十一歳の女子大生。第一発見者。野崎とはサークルの先輩の結婚披露宴で初めて会った。知り合って一ヶ月程度。

    斉藤アヤ
    野崎と頻繁に連絡を取り合っていた。深夜にコンビニでバイトしながら、役者目指して演技の勉強中。野崎とは同じ幼稚園に通っていた幼馴染。

    黛弘蔵
    世田谷に住む代議士。

    黛香苗
    弘蔵のひとり娘。野崎とは交際して一ヶ月程度。

    森野千鶴
    『三友生命』の秘書課に勤める同僚。野崎と付き合って三年ほど。

    杉原聡
    ミステリ作家。

    影山



    第六話 死者からの伝言をどうそ
    児玉絹江
    親切丁寧な接客と安心安全な金利、そして冷酷非情な取立てを武器に業績拡大中の消費者金融『コダマ・ファイナンス』のワンマン社長。自宅の書斎で頭を殴られて殺害された。五十二歳。

    和夫
    絹江の長男。重役の座を与えられている。

    宝生麗子

    風祭

    影山

    児玉宗助
    絹江の夫。五十歳。絹江にとって二人目の夫。

    明子
    絹江の長女。家事手伝い。

    吾郎
    絹江の次男。都内の大学に通う三年生。

    児玉謙二郎
    絹江の従兄弟。コダマ・ファイナンスの関西支店長。

    里美
    謙二郎の娘。中学一年生。

    前田俊之
    屋敷の離れに暮らす、絹江が信頼を置く秘書兼運転手。



    宝生家の異常な愛情
    宝生清太郎
    無闇やたらと関連企業を増やし続け、現在もなお拡大を続ける複合企業『宝生グループ』の総帥。

    宝生麗子
    清太郎のひとり娘。

    影山
    執事。

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    2026年05月23日
  • 謎解きはディナーのあとで

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    面白かった。ただ、謎解きを楽しめる仕掛けはさすがだが、ミステリーとしての期待が大き過ぎたので、ちょっと肩透かし?でもこれは私の事前調査不足(?)と、好みの問題なのかな。

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    2026年05月22日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」の一文で始まる以外は作者にゆだねられたアンソロジー。人によって解釈、展開が変わるのがアンソロジーを読む面白み。

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    2026年05月15日
  • 新 謎解きはディナーのあとで2

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    主人公宝生財閥の一人娘麗子、上司の風祭、後輩の若宮愛里と警察の3人は落語の熊さん八さんレベル(で昨今の治安が悪くなってきた元凶レベル)で頭が悪い
    どうかすると謎解きの意味も分からないので読者と執事の影山だけは知性を鈍くさせないでほしい

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    2026年05月11日
  • 謎解きはディナーのあとで

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    謎解きはディナーのあとで

    今更ながら、積読の山に詰まれていて、読もうとすると次の本が来てしまい、何度も冒頭を読むことになってしまいました。笑 今回はさっさと読んでしまいました。
    さっさと読めるくらい軽いです。
    お嬢様と風祭警部と執事の景山との掛け合い漫才に推理のスパイスを少々という本です。
    読む前にドラマを見てしまったので、北島さんやら桜井くんやらの顔が浮かんで来てしまってちょっと興ざめ。
    まあ、ラノベの読者向けということはよくわかりましたので、今後は多分手を出さない作者の一人と記憶しました。
    忘れなければいいのだけど・・・

    竹蔵

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    2026年05月05日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」から始まるショートショートです。この決まった一文から、こんなにも多様な世界が描けるのだと驚きます。作家さんが大喜利しているような感覚です。
    私のお気に入りは『こんにちは、チャッテー』真下みこと、『復讐者は振り向かない』多崎礼、『忘却加害』霜月流、『ネーミング』潮谷験でした!

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    2026年05月04日
  • じゃあ、これは殺人ってことで

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    ネタバレ

    一個ずつ分かりやすくまとまってるので、スラスラ読める。表紙の絵柄や文字の大きさ作者の書き方から淡々とあっさり進んでいくが、みなさんやることはやる。コンパクトに話をまとめるためには仕方ないが、倫理観?って感じのキャラが多い。
    深夜プラス犬が、個人的には好き。愛犬の敵をとるための行動ゆえ、仕方なし。
    TRPGのシナリオにできそうだなと思いました。

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    2026年05月04日
  • 新 謎解きはディナーのあとで2

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    後輩ちゃんはいいキャラしてると思う。風祭警部に関して雑なのも◯。
    もし実写で出てたら誰が演じたんだろう。

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    2026年05月02日
  • 博士はオカルトを信じない

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    破天荒系成人女性と常識系少年のコンビは個人的に好きな組み合わせ。
    親父のダメダメ加減も憎めないダメさでいいアクセントだった。
    ドラマ版trickみたいな緩い感じ。

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    2026年04月29日
  • 仕掛島

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    最初は面白くなかったけど、読み進むうちに人間関係や館の秘密が分かって来て面白さが増して来た。
    本の仕掛けは驚くべき物だった。チャランポランな探偵とお硬い弁護士との遣り取りも面白かった。

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    2026年04月25日
  • VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー

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    すごく豪華なタイトルとのコラボが並んでいるが、選定理由がないのでなぜオーフェンと?チア男子と??という疑念が拭えなかった。
    実際内容も無難にこじんまりとまとまっているように感じたが、どの世界にいても誰が書いても両さんは両さんのままで、キャラクターの強さを改めて感じることになった。

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    2026年04月21日
  • 中途半端な密室

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    中途半端な密室というタイトルが既に面白い

    重過ぎず軽過ぎず、意味不明だけどしっかり考えたら判りそうなんだけど、案外わからない。なんだか色々と丁度いい作品だった。

    この作者のミステリーがゆる〜く読める雰囲気がとても好きです。

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    2026年04月14日
  • じゃあ、これは殺人ってことで

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    ネタバレ

    日本屈指の犯罪都市、烏賊川市(いかがわし)を舞台にした、全5話の短編集。

    【じゃあ、これは殺人ってことで】

    「大前田製菓」は烏賊川市(いかがわし)では有名な企業で、その社長である大前田徳次郎は、地元の名士であり、他県にもその名前は響き渡っている。

    主人公の典之(のりゆき)は、徳次郎の甥っ子で、「親戚だから」という理由で取締役にさせてもらっていた。

    徳次郎は後継者として典之を見込んでいたが、その期待を裏切り、典之はトップに立つほどの能力も人望も経験もなかった。

    しかも、典之は少々・・・というか結構馬鹿。

    ということで徳次郎は、社外から有能な経営者を引っ張ってきて、その人物を自分の後釜に据えようとした。

    それに我慢ならなかった典之は、企業の実権を握るため、徳次郎を密室に見せかけて暗殺することを企てる。

    むかし推理小説で読んだという竹竿の先端にナイフを挟んだ簡易的な槍を使ったトリックで、無事密室殺人に成功した。

    ※密室の外側から簡易的な槍を突き刺し、引っこ抜けば、先端のナイフだけがターゲットに残るというもの。例え現場が密室でも、竹竿が入り込める隙間があれば部屋の外からでも殺害は可能。

    現場を見ただけでは、自殺としか思えない。

    しかし、現場を見た弟の俊之(としゆき)が言うには、徳次郎には多額の保険金がかけられており、自殺の場合はその保険金がもらえないとのこと。

    典之は保険金のことなんて全く知らなかった。

    弟が、なんとかこの自殺(本当は他殺だが)を他殺にすることはできないかと提案する。

    「せっかく自殺に見せかけて殺したのに、保険金のために他殺に偽装し直さなければならない」ということで、典之は軽くパニック。

    でも、保険金がもらえるのなら欲しい。

    そんな、ある種サイコパスな状況に、思わず笑ってしまった。

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    2026年04月11日