東川篤哉のレビュー一覧
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
北川景子、櫻井翔、椎名桔平が頭のなかで動いて、勢いで読める2作目。新しい登場人物の若宮愛里刑事は、扉ではポニテの長身だけど、しゃべり方でなぜか「柳原可奈子」に設定されてしまったw
「笠原邸の殺人」でっかい皿
「灰色の血文字」女の子をイメージで固めて売り出すのはモームリな時代なのでは…
「浜辺のパラソルの問題」遠近法と雨の降った時間
「服を脱がされた男」固いと難しいよね...
「四回殺された女」必然とはいえ、よく見つからなかったね、と。
脳内再生中にそれはちょっと...と止めるわけにはいかず勢いで読み切った!謎解きはおもしろいけど、「絵」にするには無理 -
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「新しい法律ができた。」という一文から始まる短編小説が25編載っています。
25人の書き手が、もしこんな新しい法律ができたら、という視点でお話を綴ります。
「新しい法律」ができた理由がそれぞれ興味深いです。
例えば、
・金子玲介さん「ルパちゃん」では、「少子化対策」のために「子どもがわりに人口知能を搭載したぬいぐるみを所持することを禁止する法律」ができます。
・日野瑛太郎さん「推し活制限法」では、「推し活にハマり過ぎて身を持ち崩す人が出た」ために「推し活への課金上限を制定する法律」ができます。
(わたしが、ぜひ読んでみたいと思っていた、くどうれいんさんの場合は、)
・くどうれいんさん「ショ -
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〔Ⅰ〕探偵部の三馬鹿はただの観客だった。
〔Ⅱ〕ライバル校のひとつ、飛龍館高校の専用グラウンドど鯉ヶ窪高校の野球部監督が刺殺され、それは連続殺人となった。現場は数日前に鯉ヶ窪から盗まれたベースと野球の道具が置かれており見立て殺人だと興奮する探偵部。当然、肩透かしになるんやろなあと思う。
〔Ⅲ〕最初の事件は複雑なだけに逆にトリックと犯人はすぐわかったが…あとは誰でもできそうで、意外に厄介。
■鯉ヶ窪学園についての簡単な単語集
【相川詩織】芸能クラスに通う芸能人。
【赤坂通/あかさか・とおる】探偵部部員。「放課後」のとき霧ケ峰の前に腐った真鯉の姿で登場。中身はこれといった特徴のない男子高校 -
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新しい法律ができた、から始まる物語を色んな書き手が描く1冊。
新しい法律ができているわけだから、世界設定がSFっぽかったりディストピア感を感じるものがあったりして、楽しく読めた。
その他にも、ぞっとする物語、切なくなる物語、短い中でミステリーのような作りになっている物語…
叙述トリックが含まれているものや、ばかばかしいと思ってしまうような内容の法律が大真面目に取り扱われる物語など、本当に色んな味がする1冊。
なかでも殺人を罰する法律が"新しい"法律として制定される「もう、ディストピア」が特に良かった。
有り得ないはずの世界に説得力があって冷たい汗をかく。
「ルパちゃ -
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ネタバレ「スラップスティックコメディミステリー」というらしい。
スラップスティックとは、どたばた喜劇のこと。
スラップ=叩く、スティック=棒。
もともとは、アメリカの道化師2本の棒を打ち合わせて大きな音を出す道具。または、コメディで使われる先がふたつに割れた棒を指す。日本でいうハリセンのようなもの。
コメディミステリーなので、シリアスな雰囲気はほぼない。
関係なさそうなことがつながっていく、伏線の巡らせ方はおもしろかったけど、個人的にコメディミステリーというジャンル自体がそんなに刺さらなかった。
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妹の春佳から突然かかってきた電話。それ -
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〔!〕想像すること。真実はその先にある――かもしれない(p.234)
〔内容〕ゆる〜い校風の鯉ケ窪高校二年に転校してきた赤坂通は三年の多摩川流司と八ツ橋京介の叙述トリックに引っかかって探偵部に引きずり込まれる/多摩川か提唱する、密室犯人の行動による分類では最初に死体を発見した者、最初にドアを開けた者、最初に死体に近寄ったもの者、これは密室だと宣言した者が犯人だ。が、おりしも発生した密室では皆で役割分担しておりその説は沈没/クーラー娘はまだ出ない。たぶんどこかで誰かの書いたミステリでも読まされているのだろう。
〔感想〕積み残してたのをよーやく読めた/東川さんに慣れてない頃やったら「なんちゅー