東川篤哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本屈指の犯罪都市、烏賊川市(いかがわし)を舞台にした、全5話の短編集。
【じゃあ、これは殺人ってことで】
「大前田製菓」は烏賊川市(いかがわし)では有名な企業で、その社長である大前田徳次郎は、地元の名士であり、他県にもその名前は響き渡っている。
主人公の典之(のりゆき)は、徳次郎の甥っ子で、「親戚だから」という理由で取締役にさせてもらっていた。
徳次郎は後継者として典之を見込んでいたが、その期待を裏切り、典之はトップに立つほどの能力も人望も経験もなかった。
しかも、典之は少々・・・というか結構馬鹿。
ということで徳次郎は、社外から有能な経営者を引っ張ってきて、その人物を自分の後釜 -
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ネタバレ日本屈指の犯罪都市・烏賊川市。そこでは今日も、どこか抜けた犯人と、それ以上にズレた探偵たちが騒動を巻き起こす。保険金、アリバイ、密室。本格的な謎解きの骨組みを、コテコテのギャグという衣で包み込んだ、毒気たっぷりで笑えるミステリ短編集。
犯罪都市・烏賊川市を舞台にしたこの短編集は、本格ミステリの骨格を持ちながらも、それを覆い隠すほどの過剰なギャグとドタバタ劇に満ちている。
特筆すべきは、表題作「じゃあ、これは殺人ってことで」に見られる、類を見ないプロットの妙だ。「せっかく自殺に見せかけて殺したのに、保険金のために他殺に偽装し直さなければならない」という、ある種サイコパスな状況設定には思わ -
Posted by ブクログ
風祭警部の推理が当たらずとも遠からず、みたいなレベルになっているのは成長の証かしら。それとも以前からそうだったかしら。
警部の癖にまともなこと言うじゃないか、と思いながら読んでいました。言行はいつも通りなので、賑やかしなのですが。
後輩の若宮刑事も、ヒントというか着目点はそこまでおかしくはないのではないか。というよりも、いろんな視点を提示した上で、ハズレを潰してゆく役割になっているのではと思ったりする。
よくよく考えれば、上司も後輩もハズレを提示してくれている部分があるので、残された可能性の高い点を吟味調査してゆけば、自ずと真犯人に辿り着けるはず。
正解にたどり着くのが遅いので、影山に叱咤激 -