東川篤哉のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
1編15分、世界がくるりと裏返る。
ミステリのプロが厳選した、2024年を代表する本格アンソロジー。
本格ミステリ作家クラブ選・編の、2023年発表の作品から厳選された本格ミステリアンソロジー。
倒叙からダイイングメッセージ、日常の謎まで内容もバラエティに富んでいて面白いです。
個人的によく読む、という作家さんも少なかったため、新鮮に楽しめました。
以下、個別の感想を少しだけ。
東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』……ドタバタした倒叙ミステリ。どんどん話がややこしくなっていく様に思わずくすっとしてしまいます。以前読んだときも思ったのですが、コメディ強めのノリについていけるかは好みが分 -
-
Posted by ブクログ
小学生の娘からオススメされて手に取った一冊。
確か、ドラマ化、アニメ化もされた作品だったと記憶していますが、ジュニア文庫に入っているとは思わなかった。
確かに、小学生でも気楽に読める、ミステリ・エンタメ小説。
主人公は、超巨大コングロマリット企業のご令嬢で何故か(理由は説明されるが)警察官をやっている宝生麗子、それより規模は格段に劣るがやはり自動車メーカーの御曹司というボンボンであり何故か警察官をやっている風祭警部、そして慇懃無礼でなぜか抜群の推理力を持つ麗子の執事の影山。
この3人のテンポの良いやり取りを中心とした舞台回しで、難解?な殺人事件を次々と解決していく。
それぞれ分かりやすいキ -
Posted by ブクログ
ネタバレ約5年ぶりとなるシリーズ第2作だそうである。前作も読んだのだが、感想を書きそびれた。舞台が谷根千である必要があるのか、と思ったことは覚えている。
メインキャラクターも忘れていたが、谷中の居酒屋の看板娘・岩篠つみれと、探偵役に当たる怪しい開運グッズ店の店主・竹田津というコンビ。前作で特に印象に残らなかったのだから、本作を読んでもやはり印象には残らなった。
第1話、サブタイトルでもある「密室の中に猫がいる」。つみれの友人の祖父の妹が、自宅で亡くなっていた。現場はいわゆる密室。正直どこかで見たようなトリック(?)だが、動機面は涙ぐましい。別の手段があったのではと思うのだが…。
第2話「