東川篤哉の連作ミステリ作品集『魔法使いと刑事たちの夏』を読みました。
東川篤哉の作品は、先月読んだ『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』以来ですね。
-----story-------------
魔法使いと刑事のコンビが活躍! 好評第二弾
『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』で大暴れした魔法使いのマリィと、八王子署の変態刑事、小山田聡介が帰ってきました!
小山田邸で家政婦として働くことになったマリィ。
家事をしながら、聡介の持ち帰る事件に首を突っ込む。
「また殺人事件? 犯人が誰かぐらいは、魔法で教えてあげられるわよ」
「いや遠慮する。いつまでも怪しげな魔法に頼ってばかりじゃ、刑事として情けない」
拒絶されながらも聡介のために箒で奔走するマリィ。
そして、マリィの三つ編みが青白く光るとき、かならず騒動が……!
-----------------------
文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』及び文藝春秋が発行する隔月刊の電子小説誌『別册文藝春秋電子増刊つんどく!』に2013年(平成25年)から2014年(平成26年)にかけて連載され、2014年(平成26年)に刊行された作品……倒叙ミステリで、魔法使いのマリィが魔法で犯人を指名し、ある特殊な趣味を持つ八王子市警の刑事・小山田聡介が証拠集めに駆けずり回るという展開の魔法使いマリィシリーズの第2作です。
■魔法使いとすり替えられた写真
■魔法使いと死者からの伝言
■魔法使いと妻に捧げる犯罪
■魔法使いと傘の問題
■解説 魔法使いと倒叙法の魅力 青柳碧人
犯人が誰かなんて魔法でわかっちゃうよ? 若手刑事・小山田聡介の家に家政婦として住むのは何と魔法少女……でも魔法で犯人がわかってもそれじゃ逮捕できねえんだよ、、、
ヘタレ刑事・聡介の(意外に)冴えた脳細胞が動き出すのはここからだ! 魔法と本格ミステリの禁断の融合が生んだ掟破りのユーモア・ミステリ……おてんば魔法使いのマリィ、ちょっと頼りない小山田刑事、婚活中の椿木警部と魅力的なキャラクターはそのままに、新たな謎と個性的な犯人たちがあなたを待っています。
倒叙ミステリと魔法が融合した、独特の魅力を持ったユーモアミステリシリーズの第2作……相変わらず面白かったです、、、
本作から魔法使いのマリィが小山田刑事の自宅でお手伝いとして雇われることになったので、2人の関係性がより近くなり、益々面白くなってきましたね……魔女が登場するのでファンタジーとしての要素もありますが、本格ミステリとしての要素も色濃くて、そこにユーモアが加わり、それらのバランスの良さが東川篤哉作品らしくて、クセになる面白さでした。
4話ともに、犯人を特定するまでにはマリィの魔法が有効に利用されるのですが……真相を解き明かすのは小山田刑事の名推理、、、
ある人物のスクープ写真と思っていたら、その写真には別なモノも写っていたという皮肉な展開が印象的な『魔法使いとすり替えられた写真』、
プールでの日焼けから連想して、ダイイングメッセージの謎を解く『魔法使いと死者からの伝言』、
電力契約の変更が真相を解き開かずカギになり、1,017歳というマリィの年齢が明らかになる『魔法使いと妻に捧げる犯罪』
犯行現場を偽装しようとした折り畳み傘、被害者の意外なジャンプ傘の使い方……傘が犯行の落とし穴になる『魔法使いと傘の問題』、
それぞれ愉しめました……本シリーズ、次作以降もぜひぜひ読んでみたいですね。