東川篤哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東川篤哉の長篇ミステリ作品『完全犯罪に猫は何匹必要か?』を読みました。
ここのところ、国内のミステリ作品が続いています。
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「『招き寿司』チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫に愛猫の捜索を依頼した。
その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。
なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!?
そこでは10年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた!
事件の鍵を握るのは“猫”?
本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者を招く!
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2003年(平成15年)に刊行された、架空の地方都市・烏賊川市を舞台に繰り広げられる本格ユーモア・ミステリ・烏賊川市シリーズの第3作です。
■プロローグ
■第一章 三毛猫失踪事件
■第二章 招き猫殺人事件
■第三章 お葬式殺人事件
■第四章 刑事と探偵
■第五章 犯人と三毛猫
■第六章 三毛猫と招き猫
■エピローグ
■解説 霧舎巧
「招き寿司」チェーンの社長・豪徳寺豊蔵の愛猫ミケ子が失踪、そして豊蔵が自宅のビニールハウスで殺害された… 現場には大きな招き猫が、、、
しかも、そのビニールハウスでは10年前に迷宮入りした殺人事件が起きていた… ミケ子の捜索を依頼されていた名探偵・鵜飼杜夫(うかい もりお)と二宮朱美、戸村流平、殺人事件を捜査していた烏賊川市警察の砂川警部と志木刑事、それぞれの捜索/捜査が交錯するとともに、意外な真相が明らかになる…… 。
本シリーズは初めて読みましたが、ユーモアたっぷりの文体と、そんなコミカルな展開の中に巧みに埋め込まれた伏線が見事に回収される本格ミステリ的な結末… トリックもユニークだし、隠された動機も印象的でバランスの良い作品でしたね、、、
遺伝子の特徴上、原則として三毛猫はメスとなるんだそうですね… オスの三毛猫は貴重なんですねー 本作品で初めて知りました。
笑えて、ミステリとしても十分愉しめるクオリティ、道具の使い方も秀逸、、、
ビニールハウスや招き猫、車椅子の使い方も巧いですが… 鰹節とみそ汁には驚かされましたねー 面白かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々の長編を刊行したばかりの東川篤哉さんだが、新刊はまた連作短編集に戻りました。とりあえず手に取ったが、今回の探偵役は…馬???
房総の田舎町にある牧場で飼育されている、元競走馬のルイス。牧場の娘の陽子は、なぜかルイスの言葉を聞き取ることができ、会話が成立するという無茶苦茶な設定。少なくとも、馬が探偵役というミステリーに前例はあるまい。
「馬の耳に殺人」。本作中、殺人事件はこれだけ。田舎の乗馬クラブに何が起きたのか。こう言っちゃ失礼だが、ロジックの面でもなかなか練られており、感心させられた。乗馬の知識きちっと伏線になっているし。しかし何者なんだルイス。
「馬も歩けば馬券に当たる」。あるレース結果に、競馬好き青年が震えた理由とは。馬券がキーワードとだけ書いておくが、こういうケースは稀ではあるだろう。ルイスの経歴を考えれば、妙に説得力がある。ギャンブルもほどほどに。
「タテガミはおウマの命」。おい、田舎町でまた殺人かよ。今度は大学の乗馬部が絡んでいるし。偽装工作としては何とも稚拙だが、最初の「馬の耳に殺人」同様、利用される馬としてはいい迷惑である。ルイスに気持ちを聞いてみてほしい。
「大山鳴動して跳ね馬一頭」。ありきたりな話が、なぜか事件化してしまう。事件と馬の関連づけ方がかなり強引だが、当人は必死だったのだろうねえ。高校生の陽子は釈然としないかもしれないが、真相は果てさて。大人なんて汚いものだ。
最後の「馬も歩けば泥棒に当たる」。ん? 似たようなタイトルの話があったような…。青年がなぜか被害を申告しない理由とは? まあ、言えないよなあそれは。東川作品としては珍しいひねり方。ルイスと陽子の気持ちは伝わるか。
全体的に、通常運転のライトな東川ミステリーだったが、最後の企みは読めなかったな。前代未聞の馬探偵ルイスと陽子に、再登場の機会はあるか?