東川篤哉のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
*****
25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が面白かった作者。
金子玲介
須藤古都離
多崎 礼
名倉編
潮谷 験
大沼紀子
矢部嵩
柾木政宗
くどうれいん
白井智之
五十嵐律人
上に挙げた中では大沼紀子が僕にとってのベスト。
オチの意味の分からなかった作品や、あまりにも安易なオチだなと思える作品もあった。 -
Posted by ブクログ
「谷根千ミステリ散歩」シリーズ第二弾。
前作『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』のレビューで、“何だかんだで続編出たら読んじゃいそうです~”と、書かせて頂いていたのですが、ホンマに続編が出たので早速手に取った次第です。
東京の“谷根千(谷中・根津・千駄木)エリア”を舞台に、怪しい開運グッズの店〈怪運堂〉の店主・竹田津と、鰯料理専門居酒屋〈鰯の吾郎〉の看板娘・つみれのコンビが様々な謎を解き明かしていく探偵噺、連作四話が収録されております。
相変わらず、期待を裏切らないユルさで気楽に読めちゃいます。
前作では昭和すぎたノリが、本作では平成ぐらいになっていたような・・ま、単に私が慣れただけなのかもしれんけどw
さて、今回も脱力系名(迷)探偵・竹田津さんと、自称“谷根千界隈において、ワトソン役にしたい女の子No.1”つみれちゃんが、密室殺人の謎をはじめ、墓地で泣いていた(?)謎の紳士の謎、大学構内で消えた学生の件、女性を殴打し逃走した“紫ダウンジャケットの人物”とは?・・といった、バラエティーに富んだ謎の数々を、“散歩”(と称した聞き取りやヒント集め・・寄り道あり)をしながら解明していく流れでございます。
因みに竹田津さんは第一話(表題作)「密室の中に猫がいる」で、飼い主を失った猫のコトラを強引に押し付けられていましたが(しかも五千円払う羽目になっているし)、その後の話でコトラがまるで以前から〈怪運堂〉で飼われていたかのようにしっくり馴染んでいたので、微笑ましく思っちゃいました。
ということで、可愛い新レギュラーも加わり、コミカルなノリとはいえ謎解きは結構ちゃんとしているライトミステリを楽しませて頂きました。
ミステリ読みたいけど重いのはダルいな~・・肩肘張らずに謎解きもの楽しみたいな~・・という気分の時にはもってこいの作品かも~d(*´∀`*)b -
Posted by ブクログ
町工場? そこはひらめき研究所天才博士? 謎を解明。
〔内容〕愛娘謎の不調で療養中霊が取り憑き再婚とめる。/赤き服身につけて来た妹が瞬間移動で姉を殺した。/ほんとかな幽体離脱した幽体本体殺しさあたいへん。/うらめしや昭和の幽霊声だけが夜中に聞こえ迷惑なこと。/現場から逃げるものだけ残ってるオカルトでない雨の足跡。
〔感想〕シンプルであっさり軽いキャラと謎軽いくすぐりちと上滑り。
■ひらめき研究所についての簡単な単語集
【暁ヒカル】ちょっと変人ぽいが探偵役。ひらめき研究所所長。自称天才発明家。「博士」と呼ばないと反応してくれない。スリムで長身。丘晴人のことを「オカルト君」と呼んだ。いろいろボケとかツッコミをかまそうとするが丘晴人くんとは世代が違うからか反応を得られずガッカリする。
【ММ29】暁ヒカルのメガネ。黒縁。どこかに置き忘れてもリモコン(通称「ММ29探索器」)で呼ぶと疲れた中年男性のような声で所在を知らせてくれる。が、そのリモコンがどこに行ったかわからなくなること多し。
【丘登/おか・のぼる】晴人の父。探偵。「有限会社オカリナ探偵局」の平調査員。能力は低い。口が軽い。
【丘晴人/おか・はると】語り手。どこにでもいそうな中学二年生。オカルトを信じたいお年頃。
【丘理奈/おか・りな】家族経営の探偵社「有限会社オカリナ探偵局」局長。君立市ではそこそこ知られている探偵事務所なんだとか。
【君立市/きみたちし】舞台となっている、それなりに便利な田園都市。その中でも君乃町が丘晴人の地元。
【五月女優/さおとめ・ゆう】丘晴人と同じ中学の二年D組。名前通り五月生まれで女優をめざしている演劇部部長。丘晴人をオカルト探偵だと思い込んだ。ええとこの子だからか何か弱みを握っているからか、男子部員も校長先生すらも唯々諾々と命令に従う。
【富島弘江】豪邸に住む金持ちのお婆さん。丘家とは親しい。が、丘登だけは失言により出禁となっている。
【鳥越警部】丘登にとっては親友である警部。警部にとってはそうではない。
【ひらめき研究所】暁ヒカルが運営している研究所。見た目は潰れて五年ほど放置された町工場。近所にある「きらめき研究所」は立派な研究所である。 -
Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されている国ではどう答えるのが正しいか。