東川篤哉のレビュー一覧
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ネタバレ作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
【綾辻行人「再生」】
既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
【貫井徳郎「蝶番の問題」】
探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「 -
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ネタバレ〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★☆☆☆
〇 インパクト ★★☆☆☆
〇 キャラクター★★★★☆
〇 読後感 ★★★☆☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
シリーズ2作目。シリーズ作品であり,回を重ねるごとにマンネリともいえる様式美が定着してしまった。
いわゆる「倒叙モノ」のミステリなので,犯人による犯行が描かれ,探偵が犯人のミスから犯行を暴くという展開になる。その展開に,椿木綾乃とマリィというシリーズキャラクターによるコメディ要素が入ったやり取りが繰り返される。マリィが魔法で犯人が誰かを示し,探偵役の小山田聡介が最終的に犯人のミスを暴く。犯人は最後 -
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ネタバレ〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★☆☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感 ★★★★☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
倒叙ミステリ。「魔法少女」であるマリィが魔法で犯人をあぶりだし,その犯人の犯行を小山田刑事が暴くという構成になっている。キャラクターは警察の小山田刑事と椿木警部などそれなりに立っている。ただし,「こんなキャラクターが読者に受けるんだろう」と思って作っている印象がある。キャラクターが勝手に動いているというよりは,読者受けを狙って動かしているという印象。椿木警部の39歳独身。Sっけがある眼鏡をかけた気の -
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「夜半のちぎり/岡崎琢磨」
シンガポールの新婚旅行で奥さんが殺される。そこで元カノも結婚していて、彼と来ている。その彼が実は今の奥さんとも付き合っていて犯人というだけの話。
「透明人間は密室に潜む/阿津川辰海」
これは力作ですね。なぜか肌が透明になる人たちが現れてきて、そうなると透明人間は不便。人とぶつかるし、食べ物は見えるし、病院で患部の診察もできない。それでメイクを施すことになる。透明であることを利用して殺人事件を試みるのが出足。倒叙ということになる。身体に吸収したものは老廃物でも透明だがそれ以外は見えてしまうので爪の間の垢、歩いた時についた泥なども危ない。人通りの少ないところを探すのに -
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ネタバレ人見知りだが専門分野を語るとき、その口調が急に自信に満ちたものになる…ときくと、北鎌倉の駅前にある古書店の女主人の方を思い出してしまうが…
こちらは鎌倉の、観光スポットのにぎわいから外れて奥まった路地にある古民家風喫茶店『一服堂』のお話である。
いつもガラガラで、初対面の客は追い返そうとさえする、店主・ヨリ子さんは、安楽椅子探偵でもある。
どうやって喫茶店の経営が成り立っているの?というところは突っ込んではいけないのだろう。
ちょっと「一服堂」の珈琲のような作品だが、“日常の謎”ミステリが全盛期の今、猟奇的な細工を施された死体と密室のトリック、というミステリは、逆に新鮮な気がする。
コメディ