東川篤哉のレビュー一覧

  • 純喫茶「一服堂」の四季

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    「猟奇殺人×安楽椅子探偵」と聞くと硬派なミステリーという感じだけど、これはそうじゃない。どんなに猟奇的な殺人が起きようがその場の空気が重くなることはない。寧ろ盛り上がってくる。相変わらずのメタ臭もするが、「一服堂」のコーヒーの香りとはベストマッチ。安定の味。「喫茶店」・「安楽椅子」・「猟奇殺人」・「衝撃トリック」などなどなど、いろいろ詰め込まれて狙いすぎなような気もしなくはないが、なんだかんだ嫌いじゃなかった。最後の事件でやられたし、オチの雰囲気も良かった。彼女は生まれながらにして安楽椅子探偵だったのだ。

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    2023年01月14日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    以下、印象的作品。
    ◆東川篤哉『陽奇館』。予想外の結末でびっくりしました。まさか探偵が死ぬなんて。
    ◆一肇『銀とクスノキ』。館はあくまで舞台装置という印象。(そういう意味では、澤村さんの作品の方がまさにその舞台って感じかな。)メインは一人の女の子の心を救うお話。罪善くんのキャラ良かったなー。
    ◆周木律『煙突館の実験的殺人』。一番びっくりしたのがこれ。急に世界が、スケールが大きくなったな。
    ◆六作共通して言えるのは、登場人物の名前が特徴的。あと、なぜ「白」なのかはよく分からない。

    唯一はまれなかったのが古野さんの『文化会館の殺人』。登場人物、特に探偵役の言葉使いとか、改行の感じとかかな~。その

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    2023年01月14日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    各々が自ら推薦した「どんでん返し系」短編アンソロジー。
    綾辻さんと東川さんのは既読済みだったが、サラッと読めて面白かった。
    ◆個人的には西澤さんの「アリバイ・ジ・アンビバレンス」が好きだった。探偵役の二人の関係・やりとりが好きで、この二人が活躍する話をもっと読んでみたい!
    ◆どんでん返しという意味で印象に残ったのは法月さんの「カニバリズム小論」。なるほど。そういうことか。。。

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    2023年01月14日
  • 中途半端な密室

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    東川篤哉の初期短編五本収録。原点。詳しいことは解説を読めば分かる。確かに「十年の密室・十分の消失」は終わり方(真相)も含め「謎ディ」っぽい。「竹と死体と」のメタな語りは烏賊川市シリーズにも通ずる。短い時間にさらっと読むのに丁度いい。センスのある会話と言ってよいのか、探偵たちのユーモラスな会話を楽しめる一冊。敏ちゃん&ミキオコンビにまた会いたい。

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    2023年01月13日
  • 密室に向かって撃て!

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    シリーズ2作目。読めば読むほどクセになる面白さ。探偵鵜飼杜夫が弟子になった戸村流平と新たな弟子を引き連れて謎を解く。

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    2023年01月10日
  • 密室の鍵貸します

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    あの《烏賊川市》シリーズ第一弾。殺人事件とか起きるけど、軽ーく読めてクスッと笑えてユーモア溢れる作品。ちょっとメタで、好き嫌い別れそうだけど自分は好きです。キャラの掛け合いが好き。砂川警部の謎解きの長台詞にはちょっとビビった。

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    2023年01月10日
  • 純喫茶「一服堂」の四季

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    純喫茶「一服堂」の女主人ヨリ子さんが、安楽椅子探偵として事件を解決。
    事件自体は猟奇的で本格ミステリ的であるけど、ユーモア溢れる軽妙なやり取り、ライトな文体でとても読みやすい。
    最後の話は騙された。

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    2023年01月09日
  • 館島

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    瀬戸大橋の工事が進むさなかの198X年、瀬戸内海の孤島にその銀色の館はあった。 半年前創造主が謎の転落死してしまったその館に招待された女探偵と刑事、そして嵐となった島でまたも不可解な事件が・・・。 「館」に焦点を当てたユーモアミステリ。

     大胆なトリックながら伏線はちゃんとしています。 やっぱ女探偵っていい。

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    2023年01月04日
  • ライオンは仔猫に夢中――平塚おんな探偵の事件簿3

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    ★平塚でいちばんのガールズ探偵ユニット(p.81)

    東川篤哉さんの作品はほぼ、どのストーリーをどのキャラクタたちに当てはめてもかまわないといったものだと思いますので結局のところキャラクタたちの行動や会話やギャグを見物するキャラクタ小説でしょう。その中ではこのライオン探偵と調教師コンビはほどよいバランスで心地よく愉しめると思います。

    【第一話】赤いハイヒールの数奇な運命。
    【第二話】密室の死体はVサインしていた。
    【第三話】射られたライオンの敵を討とうとする調教師。
    【第四話】依頼人とその恋人の意中のひと。

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    ■ライオン探偵についての枝葉

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    2023年01月04日
  • 交換殺人には向かない夜

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    ■感想■
    今回は手も足も出ませんでした。もともと推理しながら読もうとはしてないのですけどそれにしても事件の真相がまったく想像できなかった。まあ、あれはこうなんやろなというとっかかりくらいまでは感じてたんやけど。みんなアイツが悪いんや~

    ■要点■
    (1)交換殺人、誰と誰が誰と誰を? そして、いつ?
    (2)鵜飼&朱美、流平&さくら&新キャラの水樹彩子、刑事たちには新キャラ和泉。
    (3)いつも通りの漫才的会話と地の文と、事件。

    ■キーワード■
    交換殺人、浮気調査、別荘、才能ない画家、金髪青年、怪奇映画風西洋館、関西弁女子、大雪、八ミリカメラ、彩子、和泉刑事、探偵と大家、探偵弟子と再登場のお嬢さま

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    2022年11月19日
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理

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    ウマのルイスが突然喋り出し…
    牧場の娘、女子高生の通称マキバ子ちゃんと、名探偵ルイス(ウマ)がど田舎の町で起こる事件を解決していくストーリーです。

    軽快なしゃべりのテンポと、関西弁のウマとの掛け合いが面白く楽しく読めました。

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    2022年11月13日
  • 謎解きはディナーのあとで 2

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    令嬢刑事と毒舌執事コンビが殺人事件を解決していく。5話の短編集で、2人の掛け合いが面白い。執事影山が宝生麗子刑事の事件の概要を聞いて、事件の真相を推理するが、トリックは意外に捻っている。読後感はライトノベル。

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    2022年11月03日
  • 密室に向かって撃て!

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    ★犯人逮捕の基本、それは《形》だ!(p.10)

    ■感想■
    ・東川篤哉さんの作風にかなり馴染んできて読書の楽しみを存分に得られます。
    ・ギャグってのは最も難しい技術のひとつなんでそれをミステリと同居させられるってのは豪腕やなあと思います。

    ■内容■
    ・今回は一丁の拳銃が主役、だそうです。あの二人組刑事のミスで誰かに持ち去られた改造拳銃。
    ・馬ノ背海岸でホームレスが射殺された。
    ・馬ノ背海岸で流平がさくら&十乗寺十三と出会う。
    ・鵜飼が二宮朱美と再会。
    ・さくらの花婿候補のひとりが断崖にある飛魚亭で殺された。

    ■一行目■
     関東某県に存在するとかしないとか、あるいはかつてそんな街もあったとか

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    2022年10月29日
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理

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    ホームズが馬・ワトソンが女子高生。身近な事件から殺人事件までを見事に推理して解決していくユーモアミステリー。一頭と一人の立ち位置がおかしなことを除けば、内容は正統派のミステリーで楽しませていただきました。

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    2022年10月25日
  • 密室の鍵貸します

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    ネタバレ

    最初は面白く読みはじめたが、視点が誰なのか、描かれ方に慣れず、最後の方は疲れてしまった。
    主人公目線の方が自分には合っているのか、、、。
    最初から先輩が妙に時間を口にするので怪しいとは思ったが、動機がそこにあるとは思わなかった、、、。

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    2022年10月09日
  • 密室の鍵貸します

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    ★トラブル大歓迎(p.121)

    【感想】楽しかったです。この著者はこれから読んでいってみようと思います。このシリーズもうっかり「猫」から読み始めてしまったので、あらためてイチから。

    【内容】二件の殺人に巻き込まれた流平は最悪の手、とんずらを選んだが・・・

    【一行目】その街の正確な位置について、あえて詳細な地図を掲げることはやめておく。

    ★設定
    【世界観】基本的にはおかしなキャラクタたちのおかしなセリフや行動(と地の文)をおもしろがるギャグ小説だがちゃんとミステリしておりしっちゃかめっちゃかにはならないので安心して心地よく楽しめる。著者は楽しそうでないシーンは省略する方針のようでストレス

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    2022年10月01日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉『自薦 THE どんでん返し』双葉文庫。

    6人の作家による6編収録のミステリー・アンソロジー。このアンソロジーが刊行された時に6人の作家のうち貫井徳郎以外の5人は余り読まない作家だったので、敢えて購入しなかったということを覚えている。古本屋の100円本ならと手に取ってみた。

    綾辻行人、有栖川有栖、法月綸太郎の短編がまあまあ面白かった。

    綾辻行人『再生』。ホラー短編。微かに記憶があると思ったら『眼球綺譚』に収録されていた1編。首の無い状態で揺り椅子に座る若い女性を目の前にして、ひたすらあることが起きるのを待ち続ける主人公。そうい

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    2022年09月30日
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理

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    Twitterでみかけてて気になっていたやつ。
    帯で知ってたけど、それでも初めて喋り出したときは、衝撃で数ページ戻ったww
    作品は小気味良いテンポのミステリー短編集、読みやすいしおもしろいけど、なんだか例の西の名探偵が脳内で喋ってた感ある…

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    2022年09月25日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    色々な作家さんの作品が楽しめてよかった。
    短編集は読み応えがないと思いこんでいましたが、短い中でもオチ、どんでん返しが楽しめてよかった。

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    2022年09月23日
  • うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理

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    また新たなシリーズ。ファンとして多作はありがたいがあのシリーズが読みたいんだけどな〜 と思いながら読み始めたらこれはこれで面白かった。愛すべきキャラと暴走気味の競馬うんちくと小粒ながらピリッとした謎解き。続きが出たら読みます。

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    2022年09月19日