東川篤哉のレビュー一覧
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ネタバレ以下、印象的作品。
◆東川篤哉『陽奇館』。予想外の結末でびっくりしました。まさか探偵が死ぬなんて。
◆一肇『銀とクスノキ』。館はあくまで舞台装置という印象。(そういう意味では、澤村さんの作品の方がまさにその舞台って感じかな。)メインは一人の女の子の心を救うお話。罪善くんのキャラ良かったなー。
◆周木律『煙突館の実験的殺人』。一番びっくりしたのがこれ。急に世界が、スケールが大きくなったな。
◆六作共通して言えるのは、登場人物の名前が特徴的。あと、なぜ「白」なのかはよく分からない。
唯一はまれなかったのが古野さんの『文化会館の殺人』。登場人物、特に探偵役の言葉使いとか、改行の感じとかかな~。その -
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★平塚でいちばんのガールズ探偵ユニット(p.81)
東川篤哉さんの作品はほぼ、どのストーリーをどのキャラクタたちに当てはめてもかまわないといったものだと思いますので結局のところキャラクタたちの行動や会話やギャグを見物するキャラクタ小説でしょう。その中ではこのライオン探偵と調教師コンビはほどよいバランスで心地よく愉しめると思います。
【第一話】赤いハイヒールの数奇な運命。
【第二話】密室の死体はVサインしていた。
【第三話】射られたライオンの敵を討とうとする調教師。
【第四話】依頼人とその恋人の意中のひと。
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■ライオン探偵についての枝葉 -
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■感想■
今回は手も足も出ませんでした。もともと推理しながら読もうとはしてないのですけどそれにしても事件の真相がまったく想像できなかった。まあ、あれはこうなんやろなというとっかかりくらいまでは感じてたんやけど。みんなアイツが悪いんや~
■要点■
(1)交換殺人、誰と誰が誰と誰を? そして、いつ?
(2)鵜飼&朱美、流平&さくら&新キャラの水樹彩子、刑事たちには新キャラ和泉。
(3)いつも通りの漫才的会話と地の文と、事件。
■キーワード■
交換殺人、浮気調査、別荘、才能ない画家、金髪青年、怪奇映画風西洋館、関西弁女子、大雪、八ミリカメラ、彩子、和泉刑事、探偵と大家、探偵弟子と再登場のお嬢さま -
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★犯人逮捕の基本、それは《形》だ!(p.10)
■感想■
・東川篤哉さんの作風にかなり馴染んできて読書の楽しみを存分に得られます。
・ギャグってのは最も難しい技術のひとつなんでそれをミステリと同居させられるってのは豪腕やなあと思います。
■内容■
・今回は一丁の拳銃が主役、だそうです。あの二人組刑事のミスで誰かに持ち去られた改造拳銃。
・馬ノ背海岸でホームレスが射殺された。
・馬ノ背海岸で流平がさくら&十乗寺十三と出会う。
・鵜飼が二宮朱美と再会。
・さくらの花婿候補のひとりが断崖にある飛魚亭で殺された。
■一行目■
関東某県に存在するとかしないとか、あるいはかつてそんな街もあったとか -
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★トラブル大歓迎(p.121)
【感想】楽しかったです。この著者はこれから読んでいってみようと思います。このシリーズもうっかり「猫」から読み始めてしまったので、あらためてイチから。
【内容】二件の殺人に巻き込まれた流平は最悪の手、とんずらを選んだが・・・
【一行目】その街の正確な位置について、あえて詳細な地図を掲げることはやめておく。
★設定
【世界観】基本的にはおかしなキャラクタたちのおかしなセリフや行動(と地の文)をおもしろがるギャグ小説だがちゃんとミステリしておりしっちゃかめっちゃかにはならないので安心して心地よく楽しめる。著者は楽しそうでないシーンは省略する方針のようでストレス -
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綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉『自薦 THE どんでん返し』双葉文庫。
6人の作家による6編収録のミステリー・アンソロジー。このアンソロジーが刊行された時に6人の作家のうち貫井徳郎以外の5人は余り読まない作家だったので、敢えて購入しなかったということを覚えている。古本屋の100円本ならと手に取ってみた。
綾辻行人、有栖川有栖、法月綸太郎の短編がまあまあ面白かった。
綾辻行人『再生』。ホラー短編。微かに記憶があると思ったら『眼球綺譚』に収録されていた1編。首の無い状態で揺り椅子に座る若い女性を目の前にして、ひたすらあることが起きるのを待ち続ける主人公。そうい