東川篤哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東川さんが、プロ作家としてデビューする前に、
一般公募型の推理小説集に投稿し、掲載された、
5編の短編を収録した短編集ではありますが…、
確かに、後に、「謎ディ」等に代表される、
ユーモアミステリー作家の片鱗は感じましたが、
やはり…、全体的に力量不足感は感じました…。
それでも、表題作の「中途半端な密室」は、
意味不明の中途半端な密室と殺人事件の真相を、
意外などんでん返しで収束させており、
なかなかに、面白かったです。
本格的なデビュー前の作品集ですから、
その辺りは大目に見て頂いて、読んでもらえば、
ちょっとした暇つぶしには、十分だと思います。 -
Posted by ブクログ
著者の作家デビュー前に投稿していた作品を中心とした作品集。
特徴としては、「安楽椅子探偵」「ユーモアミステリ」「意外と本格」という、現在に通じる印象を受けた。
「中途半端な密室」
見方によって事件の様相がガラッと変わってびっくり。
「南の島の殺人」
叙述トリック(というのだろうか;)が真相解明のきっかけになっているところが面白い。
「竹と死体と」
死体の発見された状況は不思議だけど、言われてみればなるほど。
「十年の密室・十分の消失」
消失の方は肩透かしだったかな。状況と消失トリックが明らかになるところはなるほどだったけど。
密室のほうはなかなかのでき。
「有馬記念の冒険」
ちょっとしたイタ -
Posted by 読むコレ
祝!「謎解きはディナーのあとで」2011年度本屋大賞受賞!
以前からのファンは嬉しさよりも、まさかここまでブレイク
するとは!?という驚きの方が大きいですよねw。そんな
ブレイクしかけの最中にコソーリと再発されたこのノベルス。
堂々とオビに便乗増刷!て書いてあるw。これぞ便乗の王道w。
「学ばない探偵〜」の続編にあたる鯉ケ窪学園探偵部の3馬鹿さんが
事件を掻き回すヤツですね。作者の好きな野球に思いっきり寄った
作品ですが変なところが本格で...らしくてニヤり。この3馬鹿シリーズ
は長編なのでミステリ的には事件は大袈裟になっていて、野球に
見立てた連続殺人事件に発展します。