東川篤哉のレビュー一覧
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「館島」で初めて知った東川さん。これもとても面白かったです。
おれ赤坂通は高校2年生。鯉ケ窪学園に転入後、無難な部活動として「文芸部」に入ろうとしたのだが、うっかり「探偵部(探偵小説研究部)」に入ってしまった。他に部員は3年生の部長多摩川流司と相棒の八ツ橋京介だけ。
この二人に引きまわされて、放課後の学校を放浪していたら悲鳴が・・・。駆け付けた保健室の前には音楽教師小松崎律子。言われるままに小窓からのぞいてみたら、寝台の上に血だらけの男性が倒れている。そしてこの保健室は、密室だった。
とあっと言う間に密室殺人事件が発生。探偵部の3人、顧問の教師、他何人もの教師や学生、当然警察も入り乱れ、捜 -
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だんしがしんだいでしんだ―
鯉ケ窪学園の非公認クラブ「探偵(小説研究)部」に部長・多摩川と八ツ橋にひっかかって入部したトオル。
密室についての議論をしていた夜に密室となった保健室で男性の遺体を発見する。
続いておこった高校生アイドルの失踪とこれまた密室内での音楽教師の殺人。
身近で起こった殺人に首をつっこまないわけがない!
ということで探偵部の3人はこれらの事件の解明にのりだすのだが。。。
東川さんのシリーズ外モノ。こちらも笑えました!
3人の高校生の掛け合いも面白いし、顧問の石崎先生や他の先生もいいキャラしてます。
トリックというか、真相も同じように軽いのはまあ愛嬌ですかね~。
クラブ活 -
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物語の語り部『赤坂 通』、高校2年生。編入した高校で『文芸部』に入部しようと部室を訪ねるが、そこにいたのは『探偵部』の2人だった。学校から公認されていない『探偵部』は、部室を持っていないため、いつも無断で空き教室を使っているのだった。そんな2人の巧みな(?)話術により、通は、あれよあれよという間に、なぜか『探偵部』の一員となるのだった。
そんなある日、相変らずだらだらと居残っていた三人は、悲鳴を聞き駆けつけた先で、一人の男が死んでいるのを見た。これは・・密室殺人。はたして『探偵部』は、犯人を見つけることができるのか?
本格推理と書いてあるのに、全然本格じゃなかった(笑)まぁ、冒頭で通が、 -
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私立鯉ヶ窪学園の非公認サークル・探偵部の三馬鹿トリオが、学園内で起きた密室殺人事件に挑むシリーズ第1弾。先日シリーズ続編の『殺意は必ず三度ある』が出たので、未読だったシリーズ1作目を押えてみた。
ゆるい小ネタに緻密な伏線を隠し持っている東川作品ですが、本作はキャラも小ネタもトリックもバカ方面にまっしぐら。もう少しで鯨統一朗になってしまうほどであった。ツッコミ役が不足しているからか誰も正気に戻されることもなく、緊張感もなくゆるーく進む展開です。
密室が2つ出てきますが、どちらもかなりのバカトリック。そのために掘った外堀が意外とたくさんあって、逆にその必死さが面白かった。そこも埋めるのかよ!み -