東川篤哉のレビュー一覧

  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人を目的に手に取ったが、名前は聞くけど、読んだことのない作家が読めて良かった。

    特に貫井徳郎、法月綸太郎、東川徳哉、、他の作品も読んでみたいです。それにしても探偵役のキャラはバリエーション豊か。高慢チキ系、切な系に、おどけ過ぎ系、どれも好物です。

    ミステリ=探偵物ではないと思う。怪奇やブラックユーモアもけっこう好き。バリエーション豊かで良いオムニバスでした。

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    2019年02月03日
  • 謎解きはディナーのあとで 3

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    執事・影山の毒舌も、風祭警部のウザさも健在。やり取りや展開が毎度同じなので、飽きやすいシリーズだけど、だいぶん年数を置いて読んだので、懐かしく楽しく読めた。最後の「名探偵コナン」とのコラボのオマケ付き。まさか、影山が麻酔銃の餌食になるとは…(笑)

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    2018年12月23日
  • 魔法使いと刑事たちの夏

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    ネタバレ

    〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★☆☆☆
    〇 インパクト ★★☆☆☆
    〇 キャラクター★★★★☆
    〇 読後感   ★★★☆☆
    〇 希少価値  ★☆☆☆☆
     シリーズ2作目。シリーズ作品であり,回を重ねるごとにマンネリともいえる様式美が定着してしまった。
     いわゆる「倒叙モノ」のミステリなので,犯人による犯行が描かれ,探偵が犯人のミスから犯行を暴くという展開になる。その展開に,椿木綾乃とマリィというシリーズキャラクターによるコメディ要素が入ったやり取りが繰り返される。マリィが魔法で犯人が誰かを示し,探偵役の小山田聡介が最終的に犯人のミスを暴く。犯人は最後に逃走を図り,マリィの魔法でとらえられる。
     漫画チックなキャラクターではあるが,それなりに個性的。登場人物をギリギリまで抑えているため,ぼーっと読むことができる。エンターテイメントとして読みやすい。反面,先を読みたくて止まらないというような要素に乏しい。暇つぶしに最適なエンターテイメント。ミステリ的な要素は弱く,どの作品も「こんなことで犯人が犯行を認めるかな」と思わせる弱さがある。
     暇つぶしに最適な軽いミステリ。鬱な要素はいっさいなく,いたって健全に楽しむことができる作品。毒にも薬にもならないような作品だし,倒叙モノとしての面白さは乏しいが,コメディタッチの軽いミステリとしては及第点だろう。★3で。

    〇 メモ
    〇 シリーズキャラクター
    〇 小山田聡介
     主人公的存在の刑事
    〇 椿木綾乃
     小山田の上司。39歳独身の女性警部。
    〇 メリィ
     魔法使い。前シリーズでは主に犯人の家の家政婦だったが,今は小山田の家の家政婦をしている。

    〇 魔法使いとすり替えられた写真 ★★★☆☆
    犯人:月丘智子(芸能事務所の女社長)
    被害者:藤崎建二(芸能記者)
    トリック・プロット 
     芸能事務所「ムーンヒル」の社長,月丘智子が,事務所所属の期待の若手俳優「片瀬勇樹」のスキャンダルをもみ消すために,芸能記者の藤崎建二を殺害する。現場でアイドルグループ上條ゆり菜のスクープ写真を見付けた月丘は,「マルヒ芸能」にその写真を送る。
     犯行が発覚したのは,「マルヒ芸能」に送られた封筒に藤崎の指紋がなかった点と,月丘がスクープ写真の中身を小山田に話してしまったから。月丘がスキャンダルから守ろうとしていた片瀬は事件の晩は上條と会っていて,片瀬と一緒にいたという月丘のアリバイも崩れた。
     話運びはうまく,適度なユーモアもあって楽しく読める。ミステリとしてのトリックはちゃちで,相変わらずこんなことで犯人が犯行を認めるかなとは思うが,倒叙ものをシリーズで書いているとどうしてもそのようになる。このトリックはマシな方ともいえる。シリーズとしては及第点だろう。★3で。

    〇 魔法使いと死者からの伝言
    犯人:飯島二郎(新進気鋭の建築家)
    被害者:岩代健介(建築会社社長)
    トリック・プロット
     ダイイングメッセージもの。岩代は飯島の20年前の本名である「矢野次郎」を意味する「ヤノジロー」というダイイングメッセージを残していた。飯島は犯行の翌日に犯行現場を訪れ,血で書かれたダイイングメッセージを消したが,日焼けの跡として「ヤノジロー」という文字が残っていたので犯行が発覚したというもの。
     消したダイイングメッセージが血の部分を消すと日焼けの跡となって浮かび上がるというアイデアは,推理クイズチックであるがそれなりに面白い。しかし,これで犯行を認めるとは思い難い。倒叙モノらしい欠点ではある。話としては面白い。マンネリ気味だがシリーズとしての安定感は出てきている。★3

    〇 魔法使いと妻に捧げる犯罪
    犯人:早乙女勝也(推理小説家)
    被害者:松浦マキ子
    トリック・プロット
     推理小説家,早乙女勝也は,妻に多額の保険金が入るように妻の叔母である松浦マキ子を殺害する。トリックは妻の友人である梶原美幸を利用したアリバイ工作。早乙女は女装をして松浦マキ子を殺害。女子アナで選挙に出ている赤田舞子も容疑者となる。犯行が発覚した原因はブレーカーが落ちなかったから。ブレーカーが落ちなかったので早乙女が室内にいなかったことがばれた。
     話としてはそれなりに面白い。軽いエンターテイメントとしては最適。ミステリとしては弱い。いくらなんでもこれで犯行を認めるとは…。マンネリも加速しているが安定したデキではある。★3で。

    〇 魔法使いと傘の問題
    犯人:篠塚圭一(洋服店の店長)
    被害者:松永智樹(ビルのオーナー)
    トリック・プロット
     チャーリーという篠塚が経営する洋服店を含むビルのオーナーである松永はビルを建て替えることについて篠塚に相談する。立ち退きを示唆され,同じビルのパピヨンという喫茶店の弘前江里子が奪われたと思った篠塚は松永を殺害。篠塚は松永の死体を河川敷に遺棄する。
     犯行が発覚したのは松永が杖の代わりに使っていた傘。松永は篠塚の家に杖の代わりに使っていた傘を忘れていた。それがきっかけで篠塚の犯行がばれる。
     読み物としては及第点。軽く,読みやすい。マンネリというか形式美。このくらいのデキなら何作でも書けそうではある。とはいえ,ミステリとしての完成度はそれほど高くない。倒叙モノミステリの緊迫感はなく,コントのようになっている。★3ギリギリか。

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    2018年11月29日
  • 魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?

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    ネタバレ

    〇 総合評価  ★★★☆☆
    〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
    〇 熱中度   ★★★☆☆
    〇 インパクト ★★☆☆☆
    〇 キャラクター★★★☆☆
    〇 読後感   ★★★★☆
    〇 希少価値  ★☆☆☆☆
     倒叙ミステリ。「魔法少女」であるマリィが魔法で犯人をあぶりだし,その犯人の犯行を小山田刑事が暴くという構成になっている。キャラクターは警察の小山田刑事と椿木警部などそれなりに立っている。ただし,「こんなキャラクターが読者に受けるんだろう」と思って作っている印象がある。キャラクターが勝手に動いているというよりは,読者受けを狙って動かしているという印象。椿木警部の39歳独身。Sっけがある眼鏡をかけた気の強い女性という設定がいかにもあざとい。また,魔法少女のマリィの存在が,ミステリのトリックと関係が薄いという点も問題。せっかく魔法少女を存在させているのだから,それをミステリに生かしてほしかった。現状としては,話を面白くする小道具止まりで,ミステリのトリックは魔法も魔法少女もあまり活かされていない。東川篤哉らしく話の作り方は上手い。短編でも「起承転結」がしっかりしていて読みやすい。それだけに「魔法少女」という設定が生かし切れていない点が惜しい。
     倒叙モノなのでサプライズはない。話の進め方は上手いので,ほどよく熱中して読める。読むのが辞められないというほど熱中できるわけではないので,通勤のお供やなる前の読書に最適。魔法少女が出るミステリという点ではインパクトがある。しかしトリックなどにその設定を生かせていないのでそこまでのインパクトはない。キャラクターはそれなりに生き生きしている。しかしステレオタイプに見えてしまうので★3どまり。読後感はさわやか。東川篤哉は今や人気作家(ちょっと陰りもあるか)。現時点では希少価値はそれほどない。
     総合評価は★3程度。面白くないわけではないし,読みやすく軽いミステリだが,もっと練り込んでいれば傑作になり得た設定だと思うだけにちょっと惜しい。
    〇 メモ
    〇 シリーズのプロット
     倒叙ミステリ。魔法使いの「メリィ」が魔法で犯人を見付け,犯人のミスを小山田が暴くという形のミステリ。犯人は犯行を暴かれたら小山田に危害を加え逃走を図るというのがテンプレートになっている。
    〇 シリーズキャラクター
    〇 小山田聡介
     主人公的存在の刑事
    〇 椿木綾乃
     小山田の上司。39歳独身の女性警部。
    〇 メリィ
     魔法使い。「立川良子」という偽名で家政婦をしている。魔法を使って犯人を暴く。
    〇 魔法使いといかさまの部屋 ★★★☆☆
    犯人:南源次郎
    被害者:南佐和子
    トリック・プロット
     殺人現場の家具などが,エラリィ・クイーンのミステリ「チャイナ橙の謎」のように,さかさまになっている。凶器は花瓶。容疑者である南源次郎は左手が不自由でさかさまの部屋を短時間で作ることは不可能だと思われた。トリックは「任侠映画」という映画を上下さかさまで再生されるように録画しておき,犯行前にテレビなどの家具がさかさまになっていたにもかかわらず,さかさまになっていないと誤信させ,容疑の外に出ようとした。リアリティがあまりないトリック。推理クイズみたいなバカミスチックなトリックだが,全体的に軽い雰囲気なので違和感はない。キャラクターのステレオタイプだが馴染みやすい。軽いデキ。しかし,実際の捜査では,動機もあって殺害についてのアリバイがない南源次郎が,テレビなどをさかさまにできなくても十分疑われそうではあるのだが。★3

    〇 魔法使いと失くしたボタン
    犯人:泉田健三
    被害者:槇原浩次
    トリック・プロット
     泉田はアリバイ工作のために,エクササイズ・スタジオの近くで殺害した槇原を自宅で殺害させたように見せかける。トリックとしては自宅にあるイスと同じようなイスに座らせて殺害するというもの(しょぼい)。どこかでボタンを落としてしまったので,第1発見者を装う。マリィは泉田の家で家政婦をしている。イスを運ぶためにワゴンで槇原宅に行き,ハッチから出ていたが,クライスラーで被害者宅に行って死体を発見したと発言。しかしクライスラーだと駐車場から出ることができなかったので嘘とばれる。トリック・プロットは非常にしょぼい。キャラクターの魅力だけで読ませる軽いミステリとなっている。★3

    〇 魔法使いと二つの署名 ★★☆☆☆
    犯人:松浦宏一
    被害者:矢川照彦,三原慶子
    トリック・プロット
     物まね芸人である犯人が自分が所属している芸能プロダクションの社長である被害者を毒殺。得意の物まねの一環として遺書の署名を偽造して自殺に見せかける。なんともチープなプロット。犯行がばれたために,矢川照彦の愛人で芸能プロダクションの経営に口を出していた三原慶子。倒叙ミステリなので犯人の失敗を暴くのだが,その失敗は三原慶子の遺書を書く際に使った万年筆を見分けてしまったからというもの。これで三原慶子だけでなく矢川照彦の殺害まで認めるだろうか。疑問が残る。倒叙ミステリは犯人が犯行を認める探偵役が見つけた犯行の失敗がどれだけ説得力あるかがポイントになる。この短編は説得力に欠ける。★2か。

    〇 魔法使いと代打男のアリバイ ★★★☆☆
    犯人:菅原武夫
    被害者:村瀬修一
    トリック・プロット
     プロ野球選手,菅原武彦が,自分にそっくりの木崎俊夫という人物を利用してアリバイ工作をする。目的は自分の妹である神山瑞穂の自殺の原因を作った村瀬修一という元プロ野球選手を殺害する。犯行がばれた原因はスポーツ新聞。菅原が八王子で購入したスポーツ新聞と都内で売っていたスポーツ新聞では一面の記事が差し替わっていたこと。これは倒叙モノとして犯人の犯行がばれる原因に説得力があり面白い。ただ,マリィという魔法使いが登場するという設定が事件のプロット・トリックにかかわっていない点が物足りない。★3止まりか。

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    2018年11月25日
  • ライオンは仔猫に夢中――平塚おんな探偵の事件簿3

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    平塚おんな探偵の事件簿 第3弾

    第一話 失われた靴を求めて
    第二話 密室から逃げてきた男
    第三話 おしゃべり鸚鵡を追いかけて
    第四話 あの夏の面影

    平塚に探偵事務所を構える同級生コンビ、エルザと美伽が、町の難事件を解決する。

    殺人事件にペット捜し、浮気調査など、ちょっとした日常の変化から事件のヒントを見出し、推理を展開していくエルザ。

    第四話が少しだけどんでん返しモノ。


    続いているから人気があるということなのかなぁ。

    前作に新しくヤクザの女親分の登場があり、キャラ濃いから出てくるかと思ったらスルー。

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    2018年11月18日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    白の理由は、ちゃんと館を扱った短編だからか。
    黒は、変化球が多いのでその他?で括られたかな。

    わりと無難な話が多かったが、一肇は意外性があっておもしろかった。

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    2021年08月26日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    「夜半のちぎり/岡崎琢磨」
    シンガポールの新婚旅行で奥さんが殺される。そこで元カノも結婚していて、彼と来ている。その彼が実は今の奥さんとも付き合っていて犯人というだけの話。

    「透明人間は密室に潜む/阿津川辰海」
    これは力作ですね。なぜか肌が透明になる人たちが現れてきて、そうなると透明人間は不便。人とぶつかるし、食べ物は見えるし、病院で患部の診察もできない。それでメイクを施すことになる。透明であることを利用して殺人事件を試みるのが出足。倒叙ということになる。身体に吸収したものは老廃物でも透明だがそれ以外は見えてしまうので爪の間の垢、歩いた時についた泥なども危ない。人通りの少ないところを探すのに数日をかける。殺す相手は透明化を直す薬を発見した博士。それなら助かるんではないかと思うが。慎重の上にも慎重に殺害を実行するが、夫にはバレバレで後をつけられている。殺人は成功するが、犯人がどこにいるか分からない。ガラスをばらまいたり、指し棒を無秩序に振り回すがいない。実は、死体の上に横たわってたいというアイデアが面白い。さらに動機。実は透明を利用して他の人になりかわっていたので、透明でなくなるとそれがばれてしまうというもの。透明人間のディテイルから、透明人間の殺害のあれこれ、動機まで腹いっぱいのアイデアが詰まってました。

    「顔のない死体はなぜ顔がないのか/大山誠一郎」
    顔のない死体とクビのない死体は違う。ともに通常は別人に思わせるためのトリックというのが定石だがそれを覆すアイデア。顔がないと身元が判明しないので、歯型から歯医者を探すことになる。どこの歯医者にかかっていたのか分からないので近くの病院に照会をかける。実は死体の女性はその歯科医と不倫していて、元夫の犯人は、自分の子がその歯科医の子どもなのではないかと疑い、彼のDNAを採取したくて企んだもの。なかなか面白い。

    「首無館の殺人 白井智之」
    これはひどい。殺人後雪が降っていたが足跡がないことから密室状態。本館から別館に移るのにロープはない。死体の腸をひっぱりだしつないでロープにしたというもの。

    「袋小路の猫探偵 松尾由美」
    袋小路で女性モノのハンドバックを持った泥棒の若者とそれを追いかける警官と会うが警官だけが消えてしまう。いかなるトリック?泥棒は警官姿で、警官が若者の格好だった。袋小路は泥棒の家があるところだった。シンプルなディスミレクション。

    「葬式がえり 法月綸太郎」
    ある場所で「杜若」を謳っている悪霊が出るという噂を逆手にとって悪霊のせいにして殺人を行う。

    「カープレッドよりも真っ赤な嘘 東川篤哉」
    カープのCのマークは外国の球団に同じものがあり、カープファンではなく、外国の球団だったというオチ。それがマニアックなチームの話で分かるというのもので、無知のワタシには面白くないが、そういうトリックもあるんだというところでは面白かった。

    「使い勝手のいい女 水生大海」
    元彼を殺したと錯覚する描写をさせて、実は違ってたというミスディレクション。文章表現のトリックが面白い。

    山麓オーベルジュ『ゆきどけ』 西尾維新」
    動機について、全く動機のない殺人がある。成績が下がって試験に落ちるのが嫌で、弟を殺す。その用事のために替え玉受験をさせる。替え玉受験のための殺人。

    「ヌシの大蛇は聞いていた 城平京」
    沼に死体をすてた犯人。どういう意図があったのか。警察にその沼をさらってもらいかった。沼の主、大蛇とのやりとり。

    評論
    「吠えた犬の問題 有栖川有栖」

    出来不出来が激しい。これが今年のベストとは到底思えない。本格ミステリ作家クラブ選ということで限られたものだからかもしれない。

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    2018年11月11日
  • 純喫茶「一服堂」の四季

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    ネタバレ

    人見知りだが専門分野を語るとき、その口調が急に自信に満ちたものになる…ときくと、北鎌倉の駅前にある古書店の女主人の方を思い出してしまうが…
    こちらは鎌倉の、観光スポットのにぎわいから外れて奥まった路地にある古民家風喫茶店『一服堂』のお話である。
    いつもガラガラで、初対面の客は追い返そうとさえする、店主・ヨリ子さんは、安楽椅子探偵でもある。
    どうやって喫茶店の経営が成り立っているの?というところは突っ込んではいけないのだろう。

    ちょっと「一服堂」の珈琲のような作品だが、“日常の謎”ミステリが全盛期の今、猟奇的な細工を施された死体と密室のトリック、というミステリは、逆に新鮮な気がする。
    コメディ要素も強い作品としては、死体にもこれくらいの仕事をしてもらわなければ!
    “ディナー”の作者らしい、決め台詞もあり。
    京都の珈琲店の、同じく安楽椅子探偵の女店主で有名なシリーズのあの人に解説を任せるとは、なかなか思い切ったことをする。

    『第一話』春の十字架
    俺・村崎蓮司(むらさき れんじ)雑誌記者
    磔死体と密室の謎

    『第二話』もっとも猟奇的な夏
    私・天童美幸(てんどう みゆき)ガソリンスタンド勤務
    十字型死体ふたたび
    (このお話が一番ストンと落ちて面白いトリックだった)

    『第三話』切り取られた死体の秋
    俺・南田五郎(みなみだ ごろう)売れないミステリ作家
    洗い場に横たわる首なし死体

    『最終話』バラバラ死体と密室の冬
    私・夕月茜(ゆうづき あかね)警察官、「春の十字架」より前の気になる事件の真相が今明かされる?
    密室に二つの死体、しかも一つはバラバラ?
    なぞ解きはもうヤケクソ!
    しかし、一番驚いたのは「時の流れ」というどんでん返しでした!

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    2018年08月13日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    【収録作品】「夜半のちぎり」岡崎琢磨/「透明人間は密室に潜む」阿津川辰海/「顔のない死体はなぜ顔がないのか」大山誠一郎/「首無館の殺人」白井智之/「袋小路の猫探偵」松尾由美/「葬式がえり」法月綸太郎/「カープレッドよりも真っ赤な嘘」東川篤哉/「使い勝手のいい女」水生大海/「掟上今日子の乗車券 第二枚 山麓オーベルジュ『ゆきどけ』」西尾維新/「虚構推理 ヌシの大蛇は聞いていた」城平京/評論 「吠えた犬の問題-ワトスンは語る」有栖川有栖

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    2018年08月07日
  • マウンドの神様

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    聖地・甲子園を目指し切磋琢磨する球児たちと交錯する人間模様を描く、人気作家たちの文庫オリジナル作品集。
    今年は夏の甲子園が第100回の記念大会。数々の記憶に残る名場面や名勝負がメディアで紹介され、心も熱くなる。主役である球児たちは勿論のこと、関わる人びとも応援する人びとも「高校野球」を盛り上げる。有名無名問わず、青春ドラマ1ページに登場する人びとの物語である。

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    2018年08月02日
  • 中途半端な密室

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    全く無関係に見える事象が実は深く繋がっていて、だけれどもぼんやり見過ごせば単なるそれぞれ独立の出来事。連関に気付くのは緻密な洞察、観察力、そして想像力があるから。とりわけ、想像力は、同じ事柄をも時には不幸にし、逆に幸福にも仕立て上げる。無限に拡がる想像の翼は推理の襞を縦横無尽に張り巡らせる。導き出される解はいずれも意想外でミステリアス。軽妙なノリとソリは頗るテンポよく些かのストレスも感じさせなかった。幾分ふざけたようなどこか鈍重でゆるい語り口ながら、推理には確かな積み上げがあり、見かけ以上の読み応えがあった。とりわけ5編目が秀逸。よくできている。存分に謎解きを愉しませてもらった。

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    2018年07月28日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    6名の作家さんが最後に「どんでん返し」のある話をそれぞれの形で書いている。
    作家さんそれぞれの作風が出ていて面白かった。
    中でも印象的だったのが貫井徳郎さんの話。
    貫井さんの別小説「被害者は誰?」の中に出てくる吉祥院先輩と桂島とのコンビが出てきたので面白く読めました。
    もう一つ印象に残ったのは法月綸太郎さん話
    もう最初から気持ち悪さ全開で最後までまともに読めなかった。
    この本のパート2も積読していますがこのように気持ち悪さ100倍の作品があったらちょっと躊躇してしまう。
    早速読んでみよう。

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    2018年07月27日
  • 謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー

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    「館」をテーマにしたアンソロジー。
    「煙突館の実験的殺人」は犯人がなんとなく読めたが、こんな設定だったとは…

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    2018年07月24日
  • 純喫茶「一服堂」の四季

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    鎌倉にひっそりと佇む喫茶店「一服堂」の美人店主・ヨリ子は極度の人見知り。だが未解決事件の話を聞けば、態度豹変、客へ推理が甘いと毒舌のつるべ打ち。そして並外れた思考力で、密室の「十字架」磔死体など四つの殺人の謎に迫る。

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    2018年07月23日
  • 謎解きはディナーのあとで 2

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    前作同様軽〜い感じに読み進めていましたが、最終話で思っていた方向と違う気になるコトが…(^_^)☆続きが読みたいです♪

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    2018年06月12日
  • ライオンの棲む街――平塚おんな探偵の事件簿1

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    暴れん坊な女探偵、生野エルザと、その高校時代の友人、川島美伽。ハチャメチャなコンビが平塚の街を走り回る。サクッと読めるライトなハードボイルド。

    天衣無縫、依頼人にもタメ口をきく、野生の猛獣ごとき生野エルザ。

    平塚に探偵事務所を構える女探偵だ。

    茶色のたてがみのような髪型とその名前、そして
    怒らせたら手が付けられないことから、
    「平塚のライオン」と異名をとる。

    この女探偵とコンビを組むのが、高校時代の友人である
    川島美伽。

    東京でOL生活を送っていたが、
    「仕事に疲れ、恋に破れ、ついでに貯金も持っていかれた挙句、会社を退職」して、地元、平塚に戻ってきたばかり。

    そんな美伽に声を掛けたのがエルザで、自分の助手をつとめないかと誘う。

    短編五編が収録された連作モノ。

    始めは、エルザに振り回されっぱなしの美伽だったが、
    徐々に、エルザを操るコツをつかみ、探偵の助手らしくなっていく。

    密室や入れ替わりといったトリックも含まれ、軽妙な文体とともに、楽しめる作品になっている。

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    2018年06月05日
  • 魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?

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    若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」-。

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    2018年05月28日
  • ライオンは仔猫に夢中――平塚おんな探偵の事件簿3

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    シリーズ3作目で猪突猛進の探偵とボケ役助手、絡み役刑事がメイン。軽いテンポの推理物になるかな。東川作品は「謎解きはディナーの後で」シリーズからあまり変らず、気楽な時間潰しレベルだが、読後感は悪くない。キャラが浅くて物足りなさはあるが、そういう作風、ジャンルなので突っ込みの必要はないだろう。ただ、語り手役割のボケ助手は、ちょっと諄くて面倒な部分あり。

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    2018年05月02日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人さん、有栖川有栖さん、西澤保彦さん、貫井徳郎さん、法月綸太郎さん、東川篤哉さんが、本のタイトルにもなっているように、それぞれ自薦のどんでん返しとなっている内容の短編集です。
    半分ぐらい、すでに読んでいた作品のため、★3としていますが、未読だったらもう少し高評価を付けていたと思います。

    全篇ミステリーというわけではなく、サスペンスホラー的な作品もあるため、それを踏まえて読んだ方が良いかと思います。

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    2018年03月11日
  • はやく名探偵になりたい

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    会社の先輩に借りた本。
    今までのように長編ではなく、今回は短編集。ユーモアが自分にはあまり合わなかった。『交換殺人には向かない夜』が一番面白かったかな。

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    2018年02月25日