東川篤哉の連作ミステリ作品集『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』を読みました。
東川篤哉の作品は、6月に読んだ『探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに』以来ですね。
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ユーモアミステリーの旗手、東川篤哉の最新作は、なんと魔法使いもの!
刑事との愉快な掛け合いと、魅力的な謎が詰まった中編集。
『謎解きはディナーのあとで』が本屋大賞を受賞した東川篤哉さん。
お待ちかねの新シリーズは、なんと本格ミステリーと魔法の融合!?
八王子市警の椿木警部と小山田刑事が殺人事件の現場に赴くと、なぜかそこにはいつも、三つ編みに紺のワンピースの美少女が。
屋敷で働くお手伝いさんの彼女は、「私には犯人が判る」と証言するのだが……。
家具や家電がさかさまになった事件現場の謎を解く「魔法使いとさかさまの部屋」。
体力自慢の犯人が、その馬鹿力を活かして犯行を遂げる「魔法使いと失くしたボタン」。
物まね芸人が自らの信念をかけたトリックを仕掛ける「魔法使いと二つの署名」。
野球選手が、自分に瓜二つの人間を使ってアリバイをつくる「魔法使いと代打男のアリバイ」。
本格ミステリーと魔法の融合をたっぷり楽しめる、中篇4作を収録。
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文藝春秋が発行する月刊娯楽小説誌『オール讀物』及び、その増刊誌『オールスイリ』に2011年(平成23年)から2012年(平成24年)にかけて連載され、2012年(平成24年)に刊行された作品……倒叙ミステリで、魔法使いのマリィが魔法で犯人を指名し、ある特殊な趣味を持つ八王子市警の刑事・小山田聡介が証拠集めに駆けずり回るという展開の魔法使いマリィシリーズの第1作です。
■魔法使いといかさまの部屋
■魔法使いと失くしたボタン
■魔法使いと二つの署名
■魔法使いと代打男のアリバイ
■解説 魔法使いになりたかった! 中江有里
本格ミステリと魔法使いのまさかの融合! 殺人現場に現れる謎の少女は魔法使い!? ドM刑事とタッグで事件を解決……ユーモアミステリの旗手が贈るシリーズ第1弾、、、
若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者……彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」―。
本格ミステリと魔法がまさかの融合を遂げた、驚愕の新シリーズ第1弾! ミステリ界に新たに生まれた名コンビが、読者を本格ミステリの世界にご案内します。
倒叙ミステリと魔法が融合した、独特の魅力を持ったユーモアミステリでしたね……面白かったです、、、
読む前には、魔法とか、魔女とか……ファンタジー色が強くて、ミステリ色が弱いとイヤだなぁ と思っていたのですが、その心配は杞憂でしたねー 東川篤哉作品らしい、テンポの良い展開とユーモアと本格のバランスも絶妙で、クセになる面白さでした。
個人的には、、、
パトリシア・ハイスミス原作で、ルネ・クレマン監督がアラン・ドロン主演で映画化した『太陽がいっぱい』のあのシーンを思い起こさせる『魔法使いと二つの署名』、
プロ野球を題材にした作品で、スポーツ新聞が事件解決の鍵となる『魔法使いと代打男のアリバイ』、
が印象に残りましたね……どの作品も面白かったですけどね。
最終話で魔法使いのマリィが小山田刑事の自宅でお手伝いとして雇われることになったので、本シリーズは益々面白くなりそうです……次作以降もぜひぜひ読んでみたいですね。