太宰治のレビュー一覧

  • ヴィヨンの妻

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    BSテレ東の「あの本、読みました?」の太宰治特集の回で、芥川賞作家の綿矢りささんがイチ推ししていた本作と「畜犬談」の2作を早速朗読音源で楽しみました。

    太宰体験は「人間失格」と「走れメロス」くらいしかなかった自分にとっては、度重なる心中事件も相まって、太宰作品には暗く陰鬱なイメージしかなかったのですが、本作は綿矢さんの後押しもあってスンナリと入ってきました。同番組を見ていなかったら手に取ることはなかっただろうなとも思います。

    綿矢さん曰く「人間の汚さと気品とが同居する文章が太宰作品の魅力だ」と。そういうまなざしで読むと、確かに「ヴィヨンの妻」の妻は、ろくでなしの夫に苦しめられながらもどこか

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    2025年05月31日
  • ヴィヨンの妻

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    だ、ダメンズすぎる…(−_−;)
    『文豪ナビ』を読んで、一番おもしろそうだった
    『トカトントン』の収録されてるやつを選んでみましたが。
    なんかこれ、晩年の短編集ですねんな。
    とりあえず奥さんの苦労を思って涙が出まする(T_T)

    肝心の『トカトントン』は
    すごい短いけどおもしろかったです。
    何かに熱中しようと気分が盛り上がった時にかぎって
    ひとつのきっかけで何もかも嫌になってポシャっちゃう。
    そういうことって
    現代の我々でも無きにしもあらずですよね。
    それを「決まってどこからか音が聞こえる」と
    表現したのは、おもしろいよな〜と思います。

    しかし、表題作以下…
    えーと、これキャラとして書いてる

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    2025年05月25日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    昔、晩年の短編集を読んだけど
    これは中期の短編集ですね。
    文章の相性としては読みやすく感じたけど
    内容のほうは、え〜ちょっとそれ
    どうなん〜みたいなところ。

    中では『葉桜と魔笛』に少しホロリ。
    『新樹の言葉』も旧知の人の
    子供にあたる兄妹との小さな酒宴が温かい。
    『春の盗賊』も妙な展開だけど
    なんだか可笑しみがあって好きでした。

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    2025年05月25日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    はい44オネェはおさむちゃんです

    TheSECOND見るの忘れちゃったんだよなー誰かマジでスケジュール管理してほしいwってそっちのお、お、お、おさむちゃんじゃなーい

    どうなの?

    なんか最後に最果タヒさんが、違うんだけど共感するみたいなこと書いてましたけど

    いや、そんなこと言ったら東京タワーにいるインチキ占い師と一緒でこんだけ色々言ったら何かしら当てはまるわ!って言う

    特に『女生徒』なんか、すぐ「あ〜それわたし〜」とか言いそうじゃない(ド偏見)

    かの太宰治をインチキ占い師呼ばわりです

    でも、なんか分かる
    このあっちこっちに揺れて、ぐるぐるしながら膨れ上がる、なんか醜い気持ち
    乙女や

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    2025年05月25日
  • 人間失格

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    結局、令和も昭和も
    人間は何を信じて生きていけばいいかわからないものなんだね。
    誰も信じなくても、誰でもを信じても結局酷い目に遭うなら、
    好きに生きるしかないね。
    27年、濃い人生だ。
    まともな人間とはなんだろ。
    狂った主人公の周りにいたまともな人間は、果たして人間だったのか。あくまで、人間ぽかっただけでは?

    あと、カフェーは風俗店の意味だったんだね。
    カフェ酒池肉林はネーミングセンス草

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    2025年05月12日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    太宰治といえば『人間失格』「走れメロス」のイメージが強い。しかし、この本を読めば、太宰治に対するハードルがだいぶ下がるのではないだろうか。

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    2025年05月06日
  • 晩年

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    “「ほんとうに、言葉は短いほどよい。それだけで、信じさせることができるならば。」”(p.11『葉』)

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    2025年05月05日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    ネタバレ

    浦島太郎とカチカチ山がとにかく面白い。作者の批評精神が全開で、この人はずっとこう言う世間と人間に対する不満というか醒めた見方を何処かで持ち続けて居たのだなと思う。斜陽等の長編にも通底して、この世の中に対する虚無めいた見方が流れているように感じる。
    反面、この文庫に収録の他の作品はあまり面白いと感じられなかった。特に新釈諸国話は正直、読むのがつらい。いかに作者のエッセンスで翻案したとは言え、余りに元の西鶴のストーリーと合っていないと感じ、読んでも何ひとつ感じるものがない。
    お伽草紙は良かったのだが、他が上記なので、個人的には文庫全体としての評価は低めとなってしまった。残念。

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    2025年05月02日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     耽美とは何なのか未だ理解できていないが、収録作から思うに愛憎、背徳、情念、倒錯、フェティシズム、幻想、狂気etcが入り混じったものか。そこにタナトス≒死への衝動が加味された、名だたる文豪らによる10編。

    「桜の森の満開の下」(坂口安吾)や「瓶詰地獄」(夢野久作)は本書のコンセプトをまさに体現している作品か。作家のフェチ全開「刺青」(谷崎潤一郎)、美しくニューロティックな幻想「夢十夜」(夏目漱石)、サスペンスからの意外な結末「影」(芥川龍之介)もそこに沿ったものかと。
    "美"という点では泉鏡花の「浮舟」、折口信夫「身毒丸」なのだろうが、個人的には独特の文体含め作品世界にハ

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    2025年04月25日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    乞食学生は良かった。その他は刺さらず。新ハムレットは原作の記憶がすでに曖昧なためもあって、そこまで⋯。

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    2025年04月22日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    なかなか手を出すのを躊躇ってしまう、私にとってはハードルが高いと思ってしまう文豪たち。
    こういったテーマに沿ったアンソロジーは、手を出しやすく助かります。
    江戸川乱歩の「芋虫」と、太宰治の「駆込み訴え」が好きでした。

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    2025年04月15日
  • 人間失格

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    初めて人間失格を読みました。
    読まなきゃなと思いながらも先延ばしにしていた一冊。
    非常に読みやすく、古さもあまり感じず、非常に読みやすかったです。
    もっと早く読んでおけばよかった!

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    2025年04月13日
  • 津軽

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    個人的に苦手意識があり、太宰治作品は人間失格と走れメロスくらいしか読んだことがなかった。
    名紀行文というワードに興味が湧いて手にとってみた。
    この作品に関してはちょっとウジウジした感じがシュールな笑いを誘っているところもあり、とても楽しめた。
    鯛が切り身になった話が特にすき。
    数年後に自殺をしてしまうことが頭にちらつきつつも、大人になって故郷をめぐり、自分を構成しているものを丁寧に見つめ直していく姿にじーんときた。
    これを機に他の作品も読んでみたい。

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    2025年04月05日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めてしっかりと太宰治を読んだが現代の作家たちとは何もかも違く読みにくかった。個人的に面白い話も多々あったためまた太宰治の作品を読んでみたいと思う。昔話を面白く作り変えるのはとてもユーモアがあり、彼しかできないのではないかと思った。

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    2025年03月23日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    星3と4の間といったところ。
    太宰治の随筆集。最後の志賀直哉批判は面白かったし、所謂文豪というだけで崇める体制への批判はなるほど感じるところがあった。
    その他、酒のくだりなど共感できるところもあり。
    小説の中で見える太宰の思想、私生活を補完するようなまとめ。

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    2025年03月14日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    太宰治は夕刻、黄昏のイメージ。とぽりと落ちそうな夕日。興味本位でのぞいてみたが、やはり合わない。人間失格と斜陽はすき。

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    2025年03月11日
  • 太宰治短編集 走れメロス・女生徒など

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    恥ずかしながら太宰作品初読み。この本は児童書なのでルビもふってあるし、難しい表現や現在ではあまり使われないような言葉の解説が下段に乗っていて非常に解り易い太宰初心者でもとっつきやすい本でした。短編集が8編、読むまでは太宰と聞くと固いイメージだったのですがかなり砕けた表現で、ジャンルも様々。全体的に思ったのは言葉遣いなどは約80年前なので仕方ないが表現方法は普通に面白く読みやすく、それと創造性というよりは自分の経験を面白可笑しく創作した感じを受けました。短編なので長編はまた違った感じなのかもしれませんが。

    初読みと言ったら語弊があるかもしれません、少し前に太宰版昔話の「お伽草紙」を軽く読んだ覚

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    2025年02月26日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    内容を完全に理解できてないけど、絶望的な話だった。
    冒頭の植物採集中に転落死した学生の話が、こういう風にストーリーに関わってくるとは…。
    その学生も魚になったかも?

    思春期特有の「なぜ生きるか」みたいな不安を持っている女の子にとって、父親からの「そだべな、そだべな」だけじゃ足りなかったんだろうな。

    フナも金魚みたいに長生きしたりするし、別に大したことない魚じゃないと思うけど、蛇には見劣りするもんね。

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    2025年02月25日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    最初に手に取った太宰治さんの本。
    中学2年生だっただろうか。
    今から40年以上も前のこと。

    選ばれてあることの
    恍惚と不安二つ我にあり

    この作品に使われた言葉ではないが、そういうことを、割と端的に書いていて、そういうところに惹かれたんだと思う。

    この作品を皮切りに、手に取れる作品は凡そ読み、ものによっては覚えるまで読んだ。

    今となっては、なにより懐かしさを覚える。

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    2025年01月28日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    内容はかなりうろ覚えだったが、一人称の語りから透けて見える心の動きがうまくて、もどかしくて、面白い。
    知識がある方は、「あー、あのくだりね」となるのだろうか。再読だが、前回も同じことを思った気がする。進歩がない。
    このような手に取りやすい形になって、再読できて嬉しい。

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    2025年01月17日