太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    幼少期に本当の自分を押し殺して
    ピエロを演じることを覚えてしまったことが
    後の主人公の不幸につながっていったのかもしれない。

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    2026年08月02日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    やっと読めた名作。自分以外の人間を極度に怖がって、自分自身に人間失格のレッテルを貼る人生。太宰治の人生含めて作品って感じ。

    全てに共感はできないけど、他人を怖がって道化になる感覚は少なからずあるよね。

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    2026年07月31日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    大庭葉蔵、改め太宰治の半生を元にした手記。

    物心ついたときから、自分は他の人と良くない方向で何か違うと感じる。
    だけどそんな自分を悟られないように道化を演じることで、世間の流れに迎合する。
    世間が何者なのか理解できずに恐れている。殻を破って理解しようともしない。
    ただ、道化となって何とか合わせているだけ。

    道化と言っても、
    P69「はじめて自分が、恋したひとの声だけに、痛かったのです」
    とあるように感情はあるもので、人としての痛みを知っている。

    ただそんな相手を前にして恥をかき、入水自殺を決行する。
    隠している弱い部分を見られると自尊心が消え去り、一気に死んでしまいたくなるのかもしれない。
    結局葉蔵は死ねず、一緒に自殺した女だけ死んだ。


    ↓この部分が葉蔵がどんな人間なのかをよく表している。

    P85「自分は、皆にあいそがいいかわりに、「友情」というものを、いちども実感した事が無く、堀木のような遊び友達は別として、いっさいの付き合いは、ただ苦痛を覚えるばかりで、その苦痛をもみほぐそうとして、懸命に道化を演じて、かえって、へとへとになり、わずかに知合ってる人の顔を、それに似た顔をさえ、往来などで見掛けても、ぎょっとして、一瞬、めまいするほどの不快な戦慄に襲われる有様で、人に好かれる事は知っていても、人を愛する能力に於いては欠けているところがあるようでした」
    ⇒私からすれば友達と呼べる人なんて数人であり、それが普通だと思っているが、葉蔵はそれが異常だと思っていたのかもしれない。世間の人たちは自分が思っている以上に、交友関係は広くも厚くもなく、冷たい。そうは思えてないということは、葉蔵は以外にも純粋な人間だったのかもしれない。

    ↓ここも葉蔵の八方美人な姿が伝わる。誰にでも良い顔をするから、誰からも好かれない。

    P141「すすめられて拒否すると、相手の心にも自分の心にも、永遠に修繕し得ない白々しいひび割れが出来るような恐怖におびやかされる」


    自分以上に純真無垢な人と出会い、幸せな人生を歩むもうとしたところで姦通事件に遭う。女との関係に亀裂が入る。ある日、女が自殺を図るために用意していた薬を見つけてしまい、葉蔵はその薬を飲んで再び自殺を図るが、また生還。
    狂人となった葉蔵は脳病院に入院し「人間、失格」と悟る。
    ただ最後に、自分の中での人間らしい部分に触れるのであった。


    葉蔵は生涯道化を演じ続けてきて、数多の女性に好意を向けられてきた。
    羨ましくも思う反面、猫を被った状態を好かれても、自分の何を知って好きになったのか、問うてしまう気持ちも分かる。
    世間の人が何を目標にして生きているのか、何が楽しくて生きているのか、生きる理由とは何なのか、自分のアイデンティティとは何なのか、そんなことを考えていた時期がある。そんなことばかり考えていると、当然の如く気を病む。引きこもる。
    ”普通”の人はそんなことを考えもせず、淡々と生きているのかもしれない。それを羨ましくも思いながらも、普通の人とは違う生き方をしている自分に誇らしさも感じていたり。
    自分の人生に没頭できない苦悩、その部分については葉蔵に同情してしまう。

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    2026年07月30日
  • 人間失格

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    ずっと気になっていたけど、読めていなかった作品。
    読んだら病むと聞いたことがあったが、個人的にはそんなことはなかった。
    会話文が少なく、個人的には少し読みづらく、途中で読むのを諦めそうになることもあった。
    主人公はクソ男だと言われているが、個人的にそんなことはないと感じた。時間が経ったらまた読んでみたい。

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    2026年07月30日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    苦悩の年鑑、十五年間は面白かったのだが、それ以外の短編はあまり内容が入ってこなかった。。

    たぶん自分の読解力がまだ足りていないからだと思う。解説を読むと、あぁ、太宰さんはこういう意図でこの短編を書いたんだ、この時のセリフは戦後の日本への憂いを込めていたんだ、というのがわかったので悔しい。

    また読み返したい。

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    2026年07月29日
  • 人間失格

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    ティーンのころに読んだのとは印象が異なるが、この本が「刺さる」のはとてもよくわかる。ジャンルや時代を乗り越える普遍的なものが、ここにある。

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    2026年08月01日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    人間は、嘘をつく時には、必ず、まじめな顔をしているものである。この頃の、指導者たちの、あの、まじめさ。ぷ!

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    2026年07月27日
  • 斜陽

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    正直よく分からないまま読んでしまった。大まかな流れは掴めても細かいところがよく分からずのめり込むことが出来なかった。また読み直したい。

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    2026年07月26日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    太宰治はこういうのを書いてたのね。
    ちょっと抱いていたイメージが変わった。

    民話、伝承とか御伽噺とかに自分の解釈を入れてリメイクしたお話。

    浦島とかカチカチ山とか、けっこう面白かった。

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    2026年07月25日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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     太宰治の後期作品16編を収めた作品集。
     被災・疎開、そして敗戦を経て戦後のどうにもならない現実を描いている。どの作品にも明るさは感じられず、暗い雰囲気(ともすれば絶望感と言っても良い)が漂っている。

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    2026年07月25日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    時代感も興味深いのですが、現代の小説にはない構成が新鮮でした。
    没落貴族の出戻り娘さんが主人公で、中心にいるのは本物の貴族の資質をもつ美しくも優しい母親。
    途中で登場人物の心情の吐露があるんですが、作者の思いのような気が…
    私は堅実な人間なので、財産を食いつぶす前になんとか投資や仕事をしないのか?と思うのですが、金のために働こうという感覚がないのが貴族。多分。
    そして今日の食料を手に入れることに頭を使わない分色んなことを考えすぎてしまうのかも。
    こんな感想しかなくてごめんなさいとは思います。

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    2026年07月15日
  • 津軽

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    先日津軽を旅行し、太宰の生家(金木)も訪れたので読むことにした。陰湿な人間というのはなんとなくのイメージで持っていたが、実際に読んでみて理解できた。太宰の作品の中でもハッピーな方であると知って驚いた。訪れた土地を思い出しながら読むと紀行文としては楽しめた。

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    2026年07月13日
  • 斜陽

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    1950年。再読。高校生くらいの時に。確か読書感想文を書いたような、この内容で高校生に感想文書かせないような。
    「姉さん。僕は、貴族です」にシビれた覚えがある。ズッキュンだったな。

    昭和20年代だ。斜陽族という流行語を生んだらしいが、その頃に生きてないので知らん。
    年譜を読んだ。自殺(心中)→失敗を繰り返しているイメージあったけど、結婚して子もできて、執筆頑張った時期もあったのね、と思った。そりゃ書かなきゃ後世に残らないもんね。
    明るい気持ちになる小説ではないけど、堕ちていく美学みたいな? 思うに明治生まれの作家の実家は金持ちだ。五男だから大変だ、長男だから大変だ、と言い分はいろいろあるだろうが、小学校出て丁稚奉公であるなら小説は書かないと思う。小説書くのって大変だ。

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    2026年07月17日
  • 人間失格

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    自分とは真逆で共感できなかったけれど、いつも明るくおどけて容量の良い、しかしどこか取り繕ったところが垣間見えるタイプのあの人が思い浮かんだ。意外とああいうタイプにも繊細だったり、何かしら苦悩があったりするんだなとは思った。

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    2026年07月12日
  • 人間失格

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    版は色々ありますが、本家本元 筑摩書房から昨年出た新装文庫が、初単行本のオマージュっぽくて最高です。

    道化を演じることでしか社会と繋がれない主人公・大庭葉蔵が、他者への恐怖から破滅へ向かう半生を描いた物語。
    一見すると特殊な転落劇ながら、根底にあるのは誰もが隠し持つ「自分を偽る苦しさ」や「世間への恐怖」。多かれ少なかれ共感するところがあるから読み継がれるんでしょうね。

    人間のエゴに絶望しつつも純粋さを求めていたこと。痛々しいほどの自己開示が、時代を超えて読む者の心を打つ普遍的な作品だとしみじみ思います。

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    2026年07月10日
  • 晩年(新潮文庫)

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    非常に太宰さん特有の世界観が滲み出ていて良かったです。晩年は太宰さんが自 殺する前の遺書代わりとして著した小説なので、死をテーマにした話が多かったのが印象的です。特に、「道化の華」というお話は「人間失格」の隠し小ネタのお話となっているため「人間失格」を愛読している方はお気に召すだろうなと勝手に想像しています。文章も比較的読みやすいですが、若干、話が長いのでSNSを蔓延るドパガキには少々物足りなく感じるかもしれません。
    ぜひ興味があればご一読ください。

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    2026年07月05日
  • パンドラの匣

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    根暗陰鬱太宰しか知らない私にとって、何とも新鮮な物語だった。希望が感じられる。彼はこんなに明るい話も書けたのか……
    私がこの作品を理解するのはもう少し先なのかもしれない。また読み返そう。

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    2026年07月02日
  • 斜陽

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    まさに、斜陽。タイトルセンス良。物語よりも、生きることや死ぬことに対する考えを優先した作品のような気がした。わたしは素人なのでなんにもわかってないけど。でもだから個人的には、物語としてはときどき飛躍するというか、「エッ、アッ、そんなかんじ?」って思うことが何度かあって、でもこの作品を通して書きたいことは明確な感じがした。生への諦念、死への羨望。生が汚く、死が尊い。それはやっぱり、生きているからそう思うのよね。死んでみたら、生が尊くなるかもしれない。

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    2026年06月27日
  • 人間失格

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    葉ちゃんの気持ちはわかるーけど、ここまで悲観的で向上心もない考え方には疑問。悲観的な部分しか敢えて書いてないのかもしれないけど。斜陽の方が好きだったなー

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    2026年06月21日
  • 晩年 アニメカバー版

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    遺書のつもりで紡いだ処女短編集って、こっちが先だけど、Manic Street Preachersみたい。
    もう死ぬつもりだったはずなのに、諦めが悪くのらりくらりと生きている。意外と(なのか?)読みづらくて、なかなか進まず。独白と創作が入り混じっている感じ。

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    2026年06月20日