太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
解説がめっちゃ良かった。
一度人間として太宰治は''死んだ''あと、心を無にして才能に溢れる作品を世に出し続けた。その後自分の心の底に眠っていた本当の自分を出して、本当に死んだ。戦後も戦時中も作品を出し続けるその気概や、孤独と向き合える力は単に酒や女に溺れた男と称して言い訳がない。
家庭であまり愛されずに育ち、親が資本主義の波に乗るエリートで、農民の土地を買い占める成金の息子であるというステータスに疑問を持ってマルクス主義の運動に参加するところが、最高。
精神疾患(アルコール中毒、薬中毒)といったものへの理解がまだあまり無い時代背景もあり、時代を感じた -
Posted by ブクログ
富嶽百景を読みたくて手に取る
はじめの富士の頂角の話しから
おもしろく、のめり込んだ
甲府でみた富士があまりにも完璧で
かえって好かない、まるで風呂屋のペンキ絵
注文通りすぎて恥ずかしいとまでいっている
確かに完璧なところで見たら
そう思うかもと納得
他にも短編が9篇
ロマネスクや、女学生など
テンポがよく、楽しくもある
太宰治のイメージが変わる
また東京八景は
本人の自伝のようなもので
太宰治の苦悩が色濃く書かれている
なるほどこうしてこの方が
出来上がっていたのかと
またも納得
太宰治の作品もっと読みたくなった
今更だけどさっそく次の作品を探そう
#富嶽百景、走れメロス
#太宰治
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Posted by ブクログ
読むのが辛くて、読み飛ばしてしまいたくなるような気持ちになる物語でした。嫌な気持ちになる人もいるかもしれないのですが、自分は人間の悲哀とか欲望とか、負の感情が一見ぐちゃぐちゃなのに、自然の摂理に向かってめっちゃきれいにまとまっているストーリーに感銘を受けて、面白いと思いました。
備忘録的に書くと…
「僕の心のヤバいやつ」というアニメのOPがヨルシカの「斜陽」で、僕ヤバはめっちゃ好きな作品なのに、「斜陽って確か太宰の作品で、この作品から斜陽って言葉に没落とかそういう意味が付与されたんじゃなかったけか〜、なんでいい歌のタイトル斜陽なん?」って思ったのがきっかけで「斜陽」が頭から離れなくなってルー -
Posted by ブクログ
ネタバレ太宰治の作品は、『走れメロス』と『人間失格』しか読んだことありません。今度青森県へ行くので縁の物をと思い、手にした次第です。
所々挟まれる古文の引用が長く、難解でその部分は心が折れそうになりました。が、N君とのやりとり、芭蕉の話、売れっ子小説家批判、鯛の切り身、頭の形などなど、思わず笑ってしまう軽妙なやり取りも多く、心に残りました。
今まで抱いていた太宰治のイメージと違う、かわいい一面を見たという感じです。
ラストの、たけとの再会場面は自然に涙が溢れました。「生れてはじめて心の平和を体験した」太宰と「強くて無遠慮な愛情」をあらわすたけが心に沁みました。
読後感が良く、手元において何度でも