太宰治のレビュー一覧

  • パンドラの匣

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    再読しました。

    そのきっかけは現在放送中のドラマ『月夜行路』でした(小説が出てくるこのドラマ、なかなか面白い)。

    この本は、太宰治の前向きな作品です。
    肺結核の青年が療養生活を送るのですが、日々の生活を友人に綴るという内容です。療養生活を送る仲間のことや助手と呼ばれる女性のことなどなど、主人公の若さならではの見解も多々あります。

    最後には『人の生き方』について書かれています。
    絶望の中での献身のお話が印象的です。

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    2026年05月15日
  • 人間失格

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    <どんな人におすすめ?>
    古典をこれから読みたいと思っている人

    <感想>
    時代を超えて通じるものがある。
    それが古典を古典としてたらしめているものなんだろう。
    20代のときに3回読んで3回挫折していたこの本が、
    アラフォーの今、最後まで読めた。

    私はまだ古典に慣れ親しんでいないので、
    お門違いなことを言っているかもしれないが、
    夏目漱石『こころ』に描かれているエゴイズムのようなものがこの作品にも描かれている。
    それがタイトルにも表されている『人間失格』なんだと思う。

    途中から自伝的小説かと思い、太宰の年譜を見やる。
    なるほど、そうか。
    ヨシ子が犯されているのを見た直後の文章にものすごい熱

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    2026年05月09日
  • 人間失格

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    近代文学といえばみたいな作品。
    最も印象的なのは
    友人と世間について考えるシーン
    世間とは君の意見だろ?
    もうすぐ100年ほど前の作品になるが、このでの思想や哲学は今でも共感できる。
    普遍的な名作には力があることを改めて実感した。

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    2026年05月08日
  • 人間失格

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    太宰治の文章なのか、主人公の葉ちゃんの言葉なのか、慣れるまで時間がかかったが、途中からのめり込んでいく感覚になった。
    そして、密かに、人間失格であろう葉ちゃんに恋をしてしまっているような気分にもなる。
    自分を作り上げ、人間を演じ、人間を怖がり、
    色々な人たちと出会い、それでも、やはり人間失格な葉ちゃん、に、会ってみたいとも思えた。
    太宰治自身と葉ちゃんの手記の混ぜ混ぜしたこの物語に、戸惑いつつ、最後にどう持っていくのか、すごく興味を持ち続けて読み終わりました。
    わたしは、好きな本です。

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    2026年05月06日
  • パンドラの匣

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    ネタバレ

    結核の療養所が舞台なので、最初は暗い話だと思っていた。実際は、善人のキャラクターが数多く登場し、温かい物語であった。

    主人公は繊細さを持ちながらも、多様な人々と共同生活をしながら、制限された中でも関わり合いを通じて、世界の受け取り方が変わっていく。

    終戦直後であることも関係しているかもしれないが、療養所での生活で、1日1日を大切に生きることの意義について考えることができる1冊だと感じた。
    これから小さな出来事に幸せを感じられる人間になりたいなと思った。

    何十年後かに読んだらまた感想が変わる気がする。

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    2026年05月06日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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     太宰治作品の中でもダイスキな作品です♡
    特に「カチカチ山」のうさぎさんがスキなのですが、イジワルでしょうかw

     今、NHKAMラジオ「新日曜名作座」で放送しています。
    全6回で、
    第1回 「瘤取り(こぶとり)」
    第2回 「清貧譚(せいひんたん)」
    第3回 「浦島さん」
    第4回「赤い太鼓」
    第5回「竹青(ちくせい)」
    最終回「カチカチ山」
     現在のところ第3回まで放送されています。
    放送後1週間は、らじるらじるで聴くことができます。

    【出演者】は
    竹下景子さんと段田安則さんです。

     ラジオドラマですので、原作本文を青空文庫などで参照しながら聴くと更に楽しいです♡

    【原作】
    太宰治
    【脚

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    2026年05月06日
  • 人間失格

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    中学生の時に読んで、ほんとにほんとに救われた作品。恵まれているからと言って、死にたいと思ってはいけないわけじゃないことを教えてくれた。
    23歳になった今改めて読むと、また違った見方ができる。
    ネットでは「自虐風自慢」なんか言われていることもあるが、葉蔵の恵まれた容姿、才能、家柄は葉蔵を苦しめるものでしかない。
    繊細すぎる性格と、それに伴って深くなる思考は、生きづらいとしか表現できない。
    ラストでは少し希望も見えるような終わり方だったが、実際の太宰の死を考えると...

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    2026年05月05日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    初めて読んだ時は「これは自分のことだ」と思いました。発表当時も多くの共感があったようで、例にも漏れず現代の二十歳過ぎの私も共感することが多くありました。共感した部分は女の人に結果的に溺れてしまうところでした。繊細な性格についても共感しましたが、強くシンパシーを感じた部分が女性関係でした。彼ほどの破天荒な、もしくは破滅的な交友はありませんが大なり小なり感情的な部分で気持ちが重なりました。
    葉蔵の容姿が端麗だったことが彼を苦しめた一つの要因かなとも考えました。端麗さが幼少期での性的虐待につながり人間不信を加速させていました。相談できる家庭環境でなかったことも大きく関与していて葉蔵は当時は被害者でし

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    2026年05月04日
  • 斜陽

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    読みながら本の角を折ってできたドッグイヤーの数や計り知れず、どの描写、台詞、手紙や遺書、本当に文学の寵児なんだなと納得するしかない素晴らしい描写ばかりで、よくこんなもの書けるなと感動しました。
    家族、恋や不倫、病気、中毒やテーマとして何を書いてるかはっきり際立ってるけど、同じことを太宰治以外の人が書いたらこんなには心打たないんじゃないかと思うくらい感情を剥き出しに書く才能がすごい。とにかく人の様子を美しく文章にする才能がすごい。唯一無二の文章だと思った。
    私が好きなサリンジャー、カポーティ、村上春樹、そして今太宰治加わっちゃいますが、「ストーリー」が面白いとかじゃなくて(いや面白いんだけど)、

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    2026年04月29日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    愛した人の変貌と失望。震えるほど愛していたのに、裏切られ、変わっていく寂しさが苦しい、切ないラブストーリーだった。

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    2026年04月29日
  • 人間失格

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    ◯人への強烈な不安を描いているのでは
     3つの手記をもとに、葉蔵の人生を描いている。お道化を演じながら3人の女性と過ごし、人間への不審や戸惑いを感じながら生きる葉蔵。人間として生きることに苦しみ、最後は自分で自分に「人間失格」の烙印を押す。葉蔵の苦悩がありありと具体的に語られていて面白い。
     さて、葉蔵の苦悩は痛いほどわかるところが多くあった。例えば、地主の父親が懇意にしている政治家の演説を聞いた人たちが帰りに政治家の演説や父の悪口を言うのに、当の父の前では称賛する場面。このような、「実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信」があることに葉蔵は嫌悪感を感じる。たしかに、まだ自分には、外

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    2026年04月26日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    東京から遠く離れた地方に住み、日頃は仕事でほとんど休みもない私。先日、東京都三鷹市を訪れ、念願だった太宰治の入水◯◯現場とお墓、文学サロンに行けました。
    サロンではボランティアの方から太宰の話をたっくさん伺い、太宰について私なりに学びを深められ、その魅力を改めて感じました。
    それで太宰を読み直すことに。
    私は、人間失格が傑作と思います。
    ダメなダメな、人間として至らない情けない自分を許してもらいたい、肯定したかったんだなぁとすごく伝わってくるからです。
    誰しも欠けたる存在ですよね。許せない面は持っています。その欠けたる部分が苦しくてたまらない時がある。
    でもこの作品の最後の場面のように、誰かに

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    2026年04月25日
  • 斜陽

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    この問題で一ばん苦しんでいるのは私なのです。
    この問題に就いて、何も、ちっとも苦しんでいない傍観者な、帆を醜くだらりと休ませながら、この問題を批判するのは、ナンセンスです。

    人間の生活には、喜んだり怒ったり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは人間の生活のほんの一パーセントを占めているだけの感情で、あとの九十九パーセントは、ただ待って暮らしているのではないでしょうか。
    幸福の足音が、廊下に聞こえるのを今か今かと胸のつぶれる思いで待って、からっぽ。

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    2026年04月25日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    表題の「ろまん燈籠」
    五人の兄弟たちで書き継いでいく物語
    性格の違いからなんとも面白い
    物語となっていく
    そして祖父の評価と、勲章
    いい家族です

    そんな物語があれば
    「服装に就いて」は、太宰治の
    人となりがよくわかる
    おしゃれに目覚めて
    かっこよくすごそうとしているのに
    飲み屋のお姉さんに
    兄さん東北でしょうと言われてしまう
    すぐにすべてをかなぐり捨てる
    なんだか笑える
    洋装をして友人に笑われたり
    気に入らない着物を着てしまい
    出かけている間ずっと気になって
    まったく楽しめない
    義理の父の着物を着て出かけると
    必ず豪雨に見舞われる
    妻にまた雨に降られますよと
    言われているのにそのまま出かけて

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    2026年04月20日
  • 人間失格

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    2026 11冊目
    なんか、自分と重なるところもあったり、昭和初期から自分のような人間がいたかと思うと感慨深く、
    文章の構成等入りずらいところもあったが、主観的に物語に入り込めスラスラ読めた。

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    2026年04月18日
  • 人間失格

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    解説がめっちゃ良かった。
    一度人間として太宰治は''死んだ''あと、心を無にして才能に溢れる作品を世に出し続けた。その後自分の心の底に眠っていた本当の自分を出して、本当に死んだ。戦後も戦時中も作品を出し続けるその気概や、孤独と向き合える力は単に酒や女に溺れた男と称して言い訳がない。

    家庭であまり愛されずに育ち、親が資本主義の波に乗るエリートで、農民の土地を買い占める成金の息子であるというステータスに疑問を持ってマルクス主義の運動に参加するところが、最高。
    精神疾患(アルコール中毒、薬中毒)といったものへの理解がまだあまり無い時代背景もあり、時代を感じた

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    2026年04月15日
  • 人間失格

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    葉三の感覚が分からなくもない。

    人には人の苦しみがあって、他人には理解されないものだと再度認識した。

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    2026年04月15日
  • 人間失格

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    人生で初めて文豪の作品を読んだが、表現力の豊かさに衝撃を受けた。圧倒的な重厚感がたまらない。人間の醜さや弱さが正直に描かれていて、絶望という名の救済に飲み込まれた。別作品だと話のテイストが違うと聞くので『斜陽』や『女学生』も読んでみようと思う。

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    2026年04月14日
  • 人間失格

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    これは社会人になったら必ず読むべきだ
    誰しも思い当たる節があるような、ないような
    心を撃ち、今後の人生、生き方、モノの考え方について
    読む前と読んだ後じゃ少し違うんじゃないか

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    2026年04月14日
  • 晩年

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    _その際、ここにいう〈嘘〉が、実は小説のつむぐ、創作のメタファーでもあるという事実は重要だ。"事実"を告白するのではなく、小説家として〈荒唐無稽〉な〈嘘〉をもって世に戦いを挑み、矢折れ、刀尽き、なおかつ最後まで去勢を張り続けるダンディズムにこそ、『晩年』の真骨頂があるのである。


    作中に多くの自己言及的な嘘を忍ばせ、読者に"直接的に"、"メタに"語りかける。それが創作の"真実"のあり方になる。

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    2026年04月12日