太宰治のレビュー一覧

  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    すごく気に入りました!その中でも太平洋戦争が起き、疎開する太宰一家の話がまとめてある「薄明」が好きでした。
    やはり戦争は苦々しいですが、だからといって目を逸らしていい様な薄っぺらい出来事ではありません。私たちが今住む日本を守るべく沢山の尊い命が散った戦争を、文章に表し継承してくださった太宰さんには感謝しかありません。(熱が入って思想が強くなってしまいました、、、すいません)グッド・バイという小説は、おばあちゃん家の畳のような小説ですね。これからも愛読していきたい。

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    2026年07月05日
  • 斜陽

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    個人的にすごく良かったです。太宰治さんが著した小説の中では比較的明るい方だと聞いて初挑戦した小説だったので若干思い出補正もかかってますがご了承ください。ネタバレは省きますが、どろりとした恋模様を繊細な文で見事に表現していて、太宰さん特有の世界観に惹き込まれます。ただ最終章あたりで登場人物が自 殺したり、不倫したりなどのまぁなかなかに非道徳的なシーンが多々あるのでそういうのが苦手な人にはオススメ致しません。
    凄く良い作品でしたので、ご興味あればご一読ください。

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    2026年07月05日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    お伽草紙冒頭の、空襲警報が鳴って防空壕に逃げ込んだ太宰一家で、太宰治が子供たちに読み聞かせをする。という所からずっと好き♥️
    昔話に太宰特有のユーモアまぜて話の印象が変わるのもおもしろい

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    2026年06月30日
  • 人間失格

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    読み終わった....えぐかったわ
    まずなんでこんな文章を書けるん普通にわからんわ
    これって太宰の実話...ではないやんな

    最後まで共感はできなかったしなんか人生を達観「してしまった」人の物語みたいな感じがした。
    ただひたすらに落ちていったな
    でもなんかぜったい悪とも言い難い、なんか絶妙なかわいげがあるというか...だから主人公は女性に好かれたのかもしれない
    でも結局、つまるところ欲に忠実であった気がする

    なんかマジで感想という感想が出てこんな

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    2026年06月29日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    かつて若かりし頃、太宰治を読んだ私は、太宰治が嫌いであった。文学に限らず芸術は私にとってすべからく希望であるべきだったからだ。
    時は流れ四半世紀。大人になり夫となり、父にもなった私はほんの少しだけ太宰治を受け入れる心持ちになった。
    読み出してみればなんと文章の上手い事か。ものの数ページでまんまと引き摺り込まれた。
    彼の人生に共感はしないが、わからぬでもない、と言いたい。

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    2026年06月28日
  • 斜陽

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    文豪の読みにくい文章も、女性の告白帯だと何故か読みやすい。全ての登場人物の心情に絶妙に共感出来ない感じが面白かった。世界史で習った色んな哲学者や小説家の名前が出てきて、それらの本も読んでみたくなった。昭和20年代の日本に着いてもっと知りたい。正直、なにか大層な事を得られたかと言われるとまるでないけど良い読書体験だった。

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    2026年06月28日
  • 斜陽

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    貴族が没落していく様を描いた作品。私はこの作品を(いけないことだが)ザマアミロ七光がと思いながら読んだ。好きな作品ではある。しくじった。惚れちゃった。

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    2026年06月24日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    解説にあるとおり、誰でも知っている昔噺を題材とし、軽妙でありながら人生の深みを鋭く突く作品集。
    個人的には「浦島さん」に出てくる亀の毒舌が好きだなぁ。

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    2026年06月24日
  • パンドラの匣

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    文庫版解説によると、本作は位置付け的には太宰治の中期的作品となるらしく、表題作と「正義と微笑」は、ともに30代で中年を迎えた太宰治の年下の友人の日記やそれに類する文章にインスパイアされて書かれた姉妹的作品であり、そして「青春文学」に分類される作品なのだという。

    中年を迎えた太宰治が、自らのこれまでの人生を織り込みながら、あくまでも10代後半、二十歳の書き手の視点で綴られた文章は、『晩年』や『人間失格』のような初期および後期の作品とは異なる「明るさ」な「軽さ」がある。他者の日記などを換骨奪胎しているが故に自己言及の度合いは希薄で、破滅的な太宰とは異なる顔を見せている。これらが戦時中、そして戦後

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    2026年06月22日
  • 人間失格

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    ネタバレ


    ・世間、って世の中ではなくて個人

    ・同じ穴の狢だと思ってた堀木が自分とは違い何一つ失っていないと知った時、自分のことを見下していたことに気づいた時

    ・何があっても自分を信頼してくれていたヨシ子が、その純粋な心ゆえに人に騙されてしまうこと、それによって2人の関係性も破綻してしまうこと

    ・あとがきのマダムのことば「私たちの知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」
    そんな人がかかえる内側の苦悩

    高校生の時に読んでなにもわからなかったけど、今読み返して良かった

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    2026年06月21日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    太宰の自伝的小説。葉蔵の偏屈で冷め切っており、妙に謙って且つプライドの高さが感じられる作品。
    (自分に重なる部分が多々あり苦しくなりました。
    道化を演じていたり、論争ができなかったり、友人を馬鹿にしていたり)
    子供の時から何にも興味がなく、食にも金にも。只、普通を演じる為、選んだ道が道化だった。
    それは家族の前でもであった。
    唯一、中学時代の冴えない竹一という親友には、全てを曝け出せ、
    女にもてる いい画家になる が彼が私に対する予言でした。(後に前者は当たりますが、後者は微妙な漫画家止まりでした)
    鎌倉の高校を行ったりサボったりしている間に堀木雅雄と出会います。内心見下した形でつるんでいまし

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    2026年06月21日
  • 人間失格

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    流石、面白過ぎた。
    太宰治の限りなく自伝に近いフィクション。

    〈あらすじ〉
    「恥の多い生涯を送ってきました。」という冒頭から、男は自身の人生を告白し始める。幼少期から人間に対し強い恐怖心を抱き、道化師を演じることでのみ家族や友人含む他人と関わってきたこと。勉学の才能に恵まれたにも関わらず裕福な出自に甘え酒や女遊びに堕落していく学生時代のこと。心中未遂の後に女の住まいを転々とするも薬に手を出し病棟に入れられたこと。その言葉の通り恥の多い彼の人生に人の生きづらさや不完全さが描かれている。

    前半は高尚な文章で「僕は裕福な家に生まれ勉強もでき人間関係は苦手だったがコツを掴み人気者で女にもモテる」っ

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    2026年06月22日
  • 人間失格

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    自己批判を繰り返す男が、心中や自殺を図る話

    葉蔵は執拗に自身を責め続け自殺する。自責が見事で呆気に取られるほどだ。だが死ねず答えは出ない。で、あなたはどうなの?と毎度問うてくる。やはり答えは出ず仕方なく私は1日生きる。死の底から生を投げつけてくる本

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    2026年06月20日
  • 斜陽

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    太宰治が『斜陽』で言いたかったことを一つに絞るなら、「滅びゆく古い倫理の中で、それでも生きるためには、汚れてでも新しい生命を抱えるしかない」ということかもしれない。

    母は最後の貴族として品位があり、優雅で滅びにふさわしい美しさを持っている。けれどその美しさは未来を作らなかった。直治もまた古い階級の終末を背負いながら堕落し、薬物に逃げ、革命や思想を語りながらも結局は生の側へ踏みとどまれない。かず子だけが違った。かず子は上原に恋し、既婚者である彼の子を望み、望み通り妊娠する。
    しかし、かず子の妊娠は明るい希望としてだけ描かれているのではなく、貴族階級の没落、母の死、弟の自死、上原という男の堕落、

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    2026年06月18日
  • 人間失格

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    おどおどしている人を見ると、なぜだろうこれが無性の愛と言うのだろうか、生まれた時からあなたを知っているようなそんな気持ちになる。
    こんな感じの文にとても共感できました。
    私はコミュニティに馴染めてない人や空回りしている人を見るとなんだか愛らしいような、何かしてあげたい気持ちになります。こう言うと上から目線で傲慢に写ってしまうからうまく伝えれないと閉じ込めてた気持ちだったのですが、太宰治が無償の愛と表現していてこれだ!と嬉しくなりました。

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    2026年06月17日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    太宰文学の代表作との謂れも高く、気になり手に取った一冊。恋と革命のために生きようとするかず子と、物憂げな「お母様」、そして麻薬中毒に苦しむ弟の直治に、作家の上原。話自体は少し支離滅裂な感じもあるものの、日本語の美しさが全てを上回る。昔の日本文学の言葉の美しさには、時々本当に惚れ惚れとする。

    「私は電燈を消した。夏の月光が洪水のように
    蚊帳の中に満ちあふれた」

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    2026年06月17日
  • 人間失格

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    読書に少しづつ魅了されていた時に出会ってしまった、私にとって薬でも毒でもあるような一冊でした。

    本屋でこの題名を見た時、きっと私はこの本を読まないといけないだろうというような感覚に支配され、気がつけば買ってすぐに読破してしまったのを覚えています。

    普通とは相容れない主人公、葉蔵が人間臭く落ちぶれていくストーリー展開、読者という視点で葉蔵という人間を見ていなければ、きっと同情することも魅力を感じることもなかったでしょう。

    この一冊を読んでしまったが故に同情し、魅了されてしまいました。

    読み終わった後の余韻と、なにかこの本が自分の価値観や世界観に影響を及ぼす恐怖感が今でも鮮明に思い出されま

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    2026年06月17日
  • 津軽(新潮文庫)

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    昭和19年という大戦末期に突入する時代、36歳の太宰治がこの作品を残したということに大きな意味を感じる。『お伽草紙』と同じく大戦の最中に、このように生き、文章を残すことのできたことに自分は太宰治という小説家の真価を見てしまいたくなる。クライマックスの、たけとの再会の場面は本当にぐっとくるし、解説の亀井勝一郎氏が太宰治の本質を本作に見ていることに深く、深く同意する。

    資料に詳しくあたって書かれたが故に注釈が多く読みにくかった点を除いて(それは仕方のないことではあるのから全くいいのだが)、35歳の今の自分にとって太宰治で一番好きな作品かもしれない。

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    2026年06月15日
  • 斜陽

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    「人間は、みな、同じものだ」
    (身分や育ち関係なく自分の力でなりたいものになれるなら)そうであってほしいと思うし、(平等を前提とするなら、努力でどうにもならなければその努力は何だったのかという意味で)そうであってほしくないとも思う

    恋と革命のために、人をいい意味で顧みずに自分のために生きるかず子の姿がかっこいいと思ったが、直治にとっての阿片、上原さんにとっての酒も同じで、生きるために必要なものだった。みんな何かに依存して生きてる

    登場人物みんな魅力的だった

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    2026年06月15日
  • 人間失格 3

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    途中から脚色が炸裂して、太宰治が伊藤潤二の作品へ昇華した。

    最近、小説を再読してたので、原作との違いが楽しめたが、こんなに凄いことになるとは。

    傑作。

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    2026年06月07日