太宰治のレビュー一覧

  • 葉桜と魔笛

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    松江が舞台

    松江が舞台ながら
    病床に伏せる娘とその家族の悲劇であり
    郷愁は誘われない
    恋を知らず旅立つのは女にとって悔恨なのだな

    #ダーク

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    2024年04月12日
  • 誰

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    サタンとは何か

    太宰治が、作中にしばしば比喩とする『サタン』
    太宰がサタンについて調べる契機?となった逸話、教え子や先輩との和やかさが伝わるやり取り、きれいにオチもついた佳作

    #ほのぼの #笑える #タメになる

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    2024年04月12日
  • 満願

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    米澤穂信の同名短編小説を想起

    ⚫️米澤穂信の同名短編小説と同じく女性の願望成就にまつわる掌編小説。⚫️とかく品性に欠きがちな性欲の発露を端正清楚に表現し、善悪二元論に魅せられがちな人の単純な心の内を諧謔を交えて柔く批判し、女の持つ優しさや賢さをさりげなく入れ込む。⚫️ところで、文中の「簡単服」とは、どんな服のことか分からなかった。どうやらワンピースらしい。⚫️話は逸れるが、昔はランニングとかズボンと呼んでいたものを、今はタンクトップとかスラックス・ジーンズと言う。そう言わないと、どこか恥ずかしくさえ感じる。言葉のうつろいを想う。

    #ハッピー

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    2024年04月04日
  • 晩年(新潮文庫)

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    『思い出』
    みよとの話が切なかった。みよにとって太宰は雇用主の一人でしかなかったのだろう。

    『彼は昔の彼ならず』
    面白かった。相対性理論の「気になるあの娘」の「気になるあの娘の頭の中は普通普通わりと普通」という歌詞を思い出した。

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    2025年04月07日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    矛盾や葛藤、自己保存などの人間臭さが文章に滲み出ていて圧倒されました。
    最後の一文で物語の全ての見方が一気に変わり、鳥肌がたちました。

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    2024年03月23日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    これ読んで自分は太宰治が好きなんだなと思った。自分の中のネガティブな波長が合うというか。
    世間的に手紙小説といえば「こころ」なのだろうけど自分にとっての手紙小説はこの作品だなぁ。

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    2024年03月19日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    登場人物や語り手の息遣いがすぐ側に感じられた。奇を衒った、技法に酔った、作者の独り善がりの創作ではなく、誤魔化しのきかない文章の巧みさによって、短編の世界に引き込まれた。

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    2024年03月15日
  • 二十世紀旗手(新潮文庫)

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    作者の内側、精神世界に、正面から向き合った作品たち。作者の表現への理解が深まった。同時に、今を生きる我々の内なる苦悩、精神的な複雑さをも、戦前の時点で作者が表現し得ている。自分を見つめ直す折に、また読み直したい。

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    2024年03月13日
  • 人間失格 3巻(完)

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    物事は捉え方次第だし、出会う人次第でもあるし、それを選びに行くのは自分なのだよなと 早くも3巻にて完結。葉蔵の闇は、幼少期からその命が果てるまで結局癒えることはなかったということか。世の中の見方を、ある一方向でしか捉えられないかつそれがこんがらがった捉え方だと、最期まで自分が自分を結局苦しめてしまうことになるのか。物事の捉え方は自分次第、というのは、たまたま最近私自身にも起こっていて、実は好きなアーティストの死によってそのバンドメンバーのコメントが明らかにどこを向いて、もしくは向こうとしているかの違いで、読んでいてこんなにも違うんだ、ということに衝撃を受けていて。
    葉蔵自体に惹かれてしまう女を

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    2026年03月14日
  • 人間失格 2巻

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    現代版の人間失格。続きが楽しみでならない 主人公の葉蔵が大人になり、徐々にクズっぷりが増してくる。にしても、幼少期から人間に対してこうも不信感しかないと、大人になって社会的生活を無難に送るのは非常に困難になるもんなんだな、と。そうゆうパターンを描いている小説をベースにしてるからだけど、堕ちるしかない展開で、だからこそ面白いのだけれど…次回3巻で終結なのが残念でもあり、最後の結末に大いに期待。

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    2026年03月14日
  • 人間失格 1巻

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    マンガで読みやすい日本文学。ただ内容は暗く闇でしかない あの名著太宰治の「人間失格」を題材にしたコミック版。設定を現代にして描かれていて、導入部分からすぐさま興味をそそられる。マンガで読めるので、絵で魅せるグロテスクな面と人物の気味悪い表情などでページ毎のインパクトは大。文章自体も多くはないので、すぐに読み終わってしまう。ただなぜ最初から主人公の葉蔵は闇が多いのか、どうしてそう考えるようになったのか、何でなんだろう、ときっかけを探しつつ、感情を想像しながら次のページ、次のページと進むともう一冊読み終わってしまった。1巻であれやこれやと言えるものではないが、この絵のタッチが苦手な人はこの1巻で終

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    2026年03月14日
  • 人間失格

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    作品字体だけでなく、太宰治自身についても掲載されている興味深い資料となる一冊 旧字体で綴られた日本文学を読みやすく新字体に改められた版なので、非常に読みやすい。また古屋氏のマンガを読んでからというのもあるため、ストーリーがすっと入って来やすかった。実際、古屋氏のマンガの展開とその原材となった太宰治の作品とでは内容や結末が異なることを知っていて読んでいたので、どのような展開になるか楽しみながら読めた。
    また桜桃、という作品も合わせて掲載されているので、人間失格以外の太宰作品を読めるのも嬉しい。
    最後に寄稿されている解説は、実際の太宰治そして作品に対しての解説および太宰自身の年表も掲載されており、

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    2026年03月14日
  • 二十世紀旗手(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰は小説家というより、詩人みたいだと思う。
    読んでいると、断片的な言葉がキラキラと辺りを舞うような感覚になる。

    ●雌に就いて
    2人の人物の会話のみの形式で進んでいく。
    理想の女との妄想をくりひろげるはずが、話は妙に具体的。
    ずっと会話のみが続くからこそ、最後の地の文の威力、余韻がすごい。
    「女は寝返りを打ったばかりに殺された。私は死に損ねた。七年たって、私は未だに生きている」

    ●喝采
    演説形式の話。
    独白体が得意な太宰の文と相性が非常に良く、好きだ。


    ●二十世紀旗手
    正直話のすべては理解できなかったが、言葉の巧みさが伝わる。最後のパラグラフがまるごと素敵。

    「それも三十にちかき荷物

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    2024年02月27日
  • パンドラの匣

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    「正義と微笑」
    芹川進という少年の16歳から18歳までの日々を綴った日記形式の作品

    「パンドラの匣」
    健康道場(結核療養所)にいるひばりという渾名の男の子が友人に宛てた書簡形式の作品

    ・感想
    どちらもYouTubeの朗読で聴いたのが初読?で、とても面白かったので活字で世界観に浸りたいと本を購入。
    私の好きな朗読者の方は読み方・声・演技(私が聴いてる方はただの朗読というより若干の演技(誇張された読み手の解釈が入っている)がとても太宰作品の雰囲気に合っていてもうそのイメージが固定されてしまっている所がある。
    今回はその雰囲気を保ったまま活字で読むことになったんだけど、なんだかよりこ

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    2024年02月25日
  • 惜別(新潮文庫)

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    魯迅「藤野先生」をベースに書かれています
    「惜別」は、魯迅との別れに渡した写真の裏に書かれた言葉です
    魯迅と太宰治がモデルと思われる二人を中心として話が展開されます
    太宰の方言に対する劣等感が素直に書かれ、魯迅との関係性で伸び伸びとして太宰の持つ明るさや人間性が伝わってくる秀作だと思います
    魯迅「藤野先生」太宰治「惜別」等をもっと多くの日本人に読んでもらいたいです
    魯迅「故郷」は中学校の教科書に50年以上掲載され続けているのに、藤野先生の知名度は余りに低いと思われます
    とても良い作品なので多くの人に読んで欲しいと心から思います

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    2024年02月20日
  • 津軽(新潮文庫)

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    津軽に向かいながら読み切った
    津軽の民は面白く読めると思う
    知ってる地名や習慣や言葉が出てくるわ出てくるわ

    思ったよりも引用が多かったな、知らない歴史も沢山
    載っていた

    太宰節の長文がどんどん熱量上げて、最後は泣きそうになった

    これが津軽か、これが太宰か
    斜陽も人間失格もいいけど、こんなに色が見えるのは津軽だけなんじゃないか
    津軽を知ってるから余計にそう見えたのか

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    2024年02月16日
  • 人間失格 1

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    伊藤潤二さんが描く人間失格は妙にしっくりくる。人間の中に生じてくる、なんとも言えない恐怖を、美しい絵で表現していると思う。

    #怖い #深い

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    2024年02月16日
  • パンドラの匣

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    「正義と微笑」は何度も読み返している。
    漠然とした理想を掲げていた主人公が、生活人として地道に努力をするようになる。物事を継続できないときに読むと、自分も努力しなければならないと気が引き締まる。
    「微笑もて正義を為せ!」「人を喜ばせるのが、何よりも好きであった!」という主人公の理念にもよく共感できた。「パンドラの匣」と合わせて、どちらも爽快な読後感だった。

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    2024年02月16日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    この娘は誰を待っているのだろう。明確な答えは本人にもわからない。でも、この感覚、すごくよく分かる。
    誰かにかまってほしくて、誰かに見つけてもらいたくて、でも、そんなことがあったらと思うとドキドキしすぎて、白昼夢みたい、というのはその通りで…。
    待っているのは、ただ、漠然と寂しいから。人間が怖いから、一人でいる時間のほうが安心するけれど、それでも自分を受け入れてくれる、温かい誰かが現れたらいいなと幻想を抱いている。そんなことをする自分を、みだらな女だと思ったり、不埒な計画が燃えていると認識していても、こんなことでしか、寂しさを紛らわせられない。こんな自分を壊してしまいたいし、誰かに救い出してほし

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    2024年02月13日
  • 津軽

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    太宰治がふるさとの津軽をめぐった旅行談と思い出話と津軽界隈の歴史も。

    その旅中、地元旧友や家族とのやりとりが良い。

    大の酒好きで旅行中はどこでも酒を飲み、売れっ子作家に妬み、ふてくされ、意地っ張りで見栄っ張り。

    しかしそれがなんだか可愛らしい。
    そしてその人間くささを隠さず描くことがすごいなぁと。
    わたしなんかはここまで内面をさらけ出すのは見栄っ張りなので無理だと思う。

    魅力的な人だと思いました。

    文章が良いのはいわずもがな、太宰治という一人の人間を少し知れ、思いを馳せた。

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    2024年01月30日