太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    ネタバレ

    これを読んで初めて『駆け込み訴え』を読んだ。
    江戸っ子版ユダの裏切りってな感じで最高に面白い。
    太宰はキリスト教のワードをよく使うところから教養深い人だったのだなぁと感じた。(彼自信は信徒ではない)
    それこそ、斜陽を読んだ時には、この蛇って原罪とかの話の蛇なのかなぁとか想像を膨らませた。

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    2025年02月28日
  • 津軽(新潮文庫)

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    昭和19年の検閲下に書かれた紀行文にしては、世相の暗さがほとんど反映してこない、明るい紀行文。蟹田で旧友に遭って蟹を食べまくりリンゴ酒も相伴にあずかる太宰治、米の凶作が常態化している年表を見て津軽人の根っこをみて、バスで外ヶ浜を北上し今別と三厩に立ち寄って竜飛岬にいく太宰治、生家のある金木に行くも心中未遂の後始末をさんざんしてもらった関係でどうにも居心地の悪い太宰治、五所川原を経て木造と鯵ヶ沢に立ち寄り北国のコモヒの趣きを再度体感した後に深浦から引き戻して小泊にいる越野たけに運動会であうことができ無邪気に子供に戻る幸せな太宰治、とにかく一貫して酒ばかり飲んでいるこんな明るい彼はほんとに何度遭遇

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    2025年09月13日
  • ヴィヨンの妻

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    後半だれたが面白かった。ヴィヨンの妻とトカトントンが個人的には面白かった。

    トカトントンの手紙をもらった太宰の返事が秀逸で、短くスパッと切れ味のいい返答ができるのはさすがだと感じた。

    気になったのはその返答の締めの部分だ。君に足りないのは勇気だと思うとし、新約聖書を引用したのち、懼れるは畏敬の意味に近いようだがこの意味がわかる頃には霹靂に感ずるだろうと締める。この意味がわからなかったので色々と調べまわったり人に聞いたりしたところ、キリスト教では畏怖と恐怖を明確に分けるそうだ。

    未だ判然とはつかないが、ニュアンス的には、どうやら恐怖の対象の違い、そして主体性があるかの違いらしく、これを勇気

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    2025年02月23日
  • ヴィヨンの妻

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    現代では考えられないほど放浪?破天荒?な夫が作った借金に振り回される妻が懸命にふるまう話。どうなるの?と不安になりながらも結末が安心できた。

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    2025年02月22日
  • 津軽

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    情けなくて、愛おしくて、クスッとしちゃって、ニヤッとしちゃう
    そうしながらも、読者の中の太宰っぽい部分をつつかれて、なんか共感してしまう感じ
    文献の引用部分が私にとっては読みづらくて、すこし大変でした。他はスラスラ読める。いい本だよ〜

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    2025年02月19日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    文豪・太宰治の二次創作。
    聖書を読んでユダに感情移入してしまい、昂った気持ちのまま勢いよく書いたような作品。
    初めは「可愛さ余って憎さ百倍」なヤンデレ展開ですが、終盤「商人として主を売った」とユダが自身が悪人であることを自覚する流れが、羅生門みたいで好きです。

    最初、挿絵の意味がよく分からなかったですが、小羊(羊小屋で誕生)、小鳥(イエスの棘を抜く前のコマドリ?)、銀貨30枚と狐(罪のイメージ)など、聖書などでイメージが定着している動物が描かれているのかなと思いました。
    全部の意味はわからなかったですが、聖書読んでる人なら理解できるのかも?
    あと、ユダの足が鳥なところも謎です。

    聖書って解

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    2025年02月15日
  • 晩年(新潮文庫)

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    イメージする太宰。それも客観的に見つめる太宰。小説としてまとめて喜ぶ太宰。また見えない太宰。
    たくさん太宰がいるように感じる。

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    2025年02月14日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    タイトルからは想像できない、ポップな作品。
    主人公の田島は過去の愛人との関係を清算するために、絶世の美女に仮面夫婦となってもらう話。
    未完なのが惜しまれる。完成していたらコメディ映画として作品化されていただろうなと思う。太宰作品としては考えずに読める作品。

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    2025年02月03日
  • 人間失格

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    思ってたより暗くなくて、読みやすかった。
    少しだけ救われたような気がする。生きづらさを感じている人は共感できると思う。
    自分に秘密を打ち明けてくれているようで、親しく感じられるところが良い。

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    2025年01月14日
  • 津軽(新潮文庫)

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    この冬、津軽鉄道のストーブ列車に乗りに行く。
    太宰治さんがいた弘前に泊まり、五所川原から金木に行く。

    高校生の頃、太宰治さんの作品は覚えるほど読んだ。
    でも流石にあれから40年ほど経ったからか、どんな作品だったか、記憶が怪しい作品も多い。
    しかし、あの頃は、間違いなく太宰治さんの愛読者の一人だったと思う。

    あの頃の自分なら、「場所やないやろ」と言って、青森なんかに行くことを、多分少し馬鹿にしただろうな、と思う。

    それでも、50半ばの自分は、なんとなく気になって、行くことにして、行く以上はちょっと改めて「事前学習」して行こうか、と思って読んでみた。前回読んでから35年は経ってると思う。

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    2025年01月09日
  • 人間失格

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    ストレートな物言い(文章において)が非常に面白かった。あまりのいいように、気分を害する所もあるかと思う。太宰さんは、自分の心に正直な人なんだと思いました。

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    2025年01月04日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    「人間失格」を読んでみたかったのですが、他二篇がとにかく面白かったです。
    グッド・バイの続きが気になるなあ

    評論もキレキレで読み応えがありました。

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    2024年12月31日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    まだ太宰の凄さを汲み取りきれていないと思うけど、読んでいる時にはずっと、人間についてのほんとうのことが語られている、という感覚がある

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    2024年12月27日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    12/20 お伽草子 太宰治
    ずっと読みたかった作品400ページ越えの大作。短編集。
    どんなものかと思って読んだが、盲人独笑以外、清貧譚、新釈諸国噺、竹青、お伽草子面白かった。盲人独笑も意味がわかったら面白いのだろう。面白かった。
    好きな話は猿塚、裸川、女賊、赤い太鼓、カチカチ山。
    太宰中期の作品も好きだな。

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    2024年12月20日
  • 走れメロス/くもの糸 3

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    ます メロスは悪い王様のところでえっと 処刑になっちゃってメロスが それで 3日待ってもらって それで 3日目の夕暮れまで 帰ってこなかったらえっとセリヌンテウスを殺してって言っちゃって それで いろんな困難があったけど帰ってこれてよかったと思った。

    蜘蛛の糸
    えっと 泥棒がクモを助けたから蜘蛛の糸を大仏様が地獄に落ちるのを救ってくれたけど 自分だけ登るんだー って言ってそういう風にしちゃったから蜘蛛の糸が切れちゃって えっと もともとの地獄に落ちちゃってかわいそうだと思った。

    2024/12/19 小1

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    2024年12月19日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    太宰治はこんな文も書いたのか、乙女そのものだと驚愕した。自分も周囲もなんだかわからないけれど醜く見えていやらしいと思ってしまったり、さっきまで憎くて仕方がない感情がどこかにいってやっぱり好きだと思ってみたり、いきものにですら優劣をつけて自分の感情を大きく汚す感じ。たたみかけるような女生徒の心情の流れに身を任せていると、「あ、自分もこうだったかも」と思えてくる。浮き沈みのおおきな得体の知れない感情に翻弄されつつ自分の【ほんとうのきもち】には気が付かない、辿り着けない。
    まだまだ子どもなのだ。
    イラストの今井キラ氏がまた文に彩りを添えている。美麗で耽美なイラストがとても良い。本棚に一冊あると素敵だ

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    2024年11月25日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    ネタバレ

    高校生のとき刺さらなかったから人間失格は避けてたけれど気になる短編や坂口安吾の不良少年とキリストなどを大体読んだので人間失格も読んだ。そしたらすごく面白い。
    人間失格は太宰治の自伝的な小説てのは有名だけど、それを踏まえると斜陽、葉桜と魔笛、ヴィヨンの妻など…キャラクターの味が変わってくる。お道化をしなきゃ生きられない臆病さ。坂口安吾が言及してた彼のm.cってそういうことかい、と。嫌いになる人居るみたいだけど、太宰治がむしろ好きになった。
    最後の一文が本当に美しいね。神様みたいに優しい子。

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    2024年11月23日
  • 人間失格

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    有名すぎる作品なので読んでみないと、思い読んだが頷ける部分かなりあってこれが太宰治かぁ〜となった読後はやはり病みそう笑

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    2024年11月18日
  • 富嶽百景・女生徒 他六篇

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    太宰治って、イケメンでモテたけど仕事はさぼりがちで浪費ぐせのある、ダメ男だったんだろうな。本作品とは関係ないけれど。

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    2024年11月17日
  • P+D BOOKS 帰去来 ~太宰治私小説集~

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    なぜ太宰があんなに自虐的に、卑屈に育ったのか、すこし分かる気がした。
    育ての母、女中たけに影響を受けた性格により、豪族の家の生まれでも、どこか平民気風が抜けずに兄弟とは折り合いが悪く、それがいつも自分のせいのように感じている。
    自分は気品がなく、粗野でがらっぱちだという。
    太宰治の文章は、いつもどこか女々しくて、自己内省が激しく、怒りの刃はいつも自分に向けられている。
    優しい人なのだ、と思う。
    「津軽」の最後、たけとの再会で、涙がはらはら出てくるのは、やっぱり太宰が優しい人で、社会の不条理さえも自分のうちに抱え込んでしまう、そんな太宰の最期を思うから、それで泣けてくるのだと思う。

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    2024年11月04日