太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    これを書いた人は心の傷をよく知る人だなあと言う感じ。太宰も死を恐れていたのか。人の死を恐れる経験があったのか。

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    2025年11月06日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    2025/11/04
    p.23
     この雑誌にも、「若い女の欠点」という見出しで、いろんな人が書いて在る。読んでいるうちに、自分のことを言われたような気がして恥ずかしい気にもなる。それに書く人、人によって、ふだんばかだと思っている人は、そのとおりに、ばかの感じがするようなことを言っているし、写真で見て、おしゃれの感じのする人は、おしゃれの言葉遣いをしているので、可笑しくて、ときどきくすくす笑いながら読んで行く。宗教家は、すぐに信仰を持ち出すし、教育家は、始めから終りまで恩、恩、と書いてある。政治家は、漢詩を持ち出す。作家は、気取って、おしゃれな言葉を使っている。しょっている。

    2025/11/

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    2025年11月05日
  • 漫画 人間失格

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    私には、この世界にはまともな人間など存在しないように見えます。みんな人間失格だからこそ、この本に共感できる人も多々いるのではないでしょうか?
    (漫画版の感想)

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    2025年11月02日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    76冊目『きりぎりす』(太宰治 著、1974年9月 初版、2008年11月 改版、新潮社)
    1937年から1942年までの間に発表された作品で編まれた短編集。著者の得意とした女性告白体小説と随筆的作品が中心となっている。
    文才が大きく開花したとされる中期作品群が揃っているだけあり、どの短編も恐ろしいほどの完成度を誇る。
    過剰なまでの自省心と鋭い観察眼が生み出す彼の作品は時に人の心を抉るが、その根底に深い優しさがある事をこの短編集は教えてくれる。

    〈この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った〉

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    2025年10月18日
  • 女生徒

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    ここまで綿密に乙女心を書き上げられるのですね。ティーンエイジの女の子特有の合理的でない心情変化をこんなにも分かって表現できるなら、そりゃモテるのも頷けますとも。全部の話に共感できると同時に、なんだか読んでて過去の女生徒らと恋バナをしているような気持ちになりました。

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    2025年10月15日
  • パンドラの匣

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    やっぱり私は太宰治の作品が好きだなぁと感じた作品でした。特にパンドラの匣。
    一つの感情を何か難しい凝った言葉で表現するのではなくただただありのままに、読者が読み取りずらくなるくらいの素直さが含まれているのが本当に好きです。
    こういう物語を人生の教科書と言うんだろうなと思いました。

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    2025年10月14日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    世界を信じられなかった人間の話。

    自分を大罪人のように捉えていて「世間」を酷く恐れているが、これは自分あるいは他者に対する期待値が高いことの裏返しのようにも思え、その価値観の頑なさはある種信仰のようにも見える。自分にも他者にも幻滅し裏切られているように感じられるのは、生来の性質か或いは理想を植え付けるだけして内実は混沌とした世であるからか。
    真実の自分は醜く皆を騙していると話すが、マダムから見た「神様みたいないいこ」も一つの真実ではなかったか。

    本来人間には失格も合格もないはずだが、その線引きは確かに存在しているように思え、その息苦しさは現代にも通ずる。

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    2025年10月11日
  • ヴィヨンの妻

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    ネタバレ

    ## 感想まとめ

    太宰は意外と家族のことを想っていたのだなあと思う。

    家族を想い、仕事に苦しみ、そして家族との関係に苦しみ、自分を追い詰める。

    それが作品にも滲み出る。

    太宰治の作品は最近少しずつ読んできているが、『人間失格』の息苦しくて暗い雰囲気から、『富嶽百景』の爽やかな雰囲気まで、色々な作品が書ける素晴らしい作家さんだなと思う。

    しかし、素晴らしい作品を生みだせる感性は他人とは違うものがあるからこそだと思うが、それがあるからこそ世間からは浮いてしまって生きづらさがあるはず。

    そう思うと、素晴らしい作品を届けてくれる芸術家の皆さんたちの苦労には頭が上がらない。

    そしてその作品

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    2025年10月01日
  • 津軽(新潮文庫)

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    青森に縁があるので、、入り込みやすいし青森への愛を感じてとても好き、今まで太宰治の作品で一番すきなのは「駆込み訴え」だと言ってきたけど並ぶかも〜、そのくらい好きだった、中学生のときは挫折したけどちゃんと読み切れるようになった成長

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    2025年09月25日
  • 津軽(新潮文庫)

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    斜陽館に行くにあたり、太宰が故郷について書いた『津軽』を初めて読んだ。
    結論、やっぱりこの人の書く文章は本当に面白い。
    卑屈さ、皮肉、悪口、故郷に対する深い愛情、友人・家族(育ての親や使用人すべて)への感謝が絶妙なバランスでミックスされていて、文章が生き生きしている。ユーモアを交えた軽快な台詞回しが読んでいて心地いい。
    こんだけいろいろやらかしていても(笑)、憎めない愛されキャラだったんだろうなあと思う。

    実際に斜陽館も、津軽読後だと2倍楽しめます。
    このお部屋で蟹を食べたのかあ、とか、この洋室で中学生の頃寝っ転がっていたのかあ、とかとか。
    ちなみに竜飛岬でN君とどんちゃん騒ぎしたお宿は、現

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    2025年09月14日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    学生時代に心酔していた太宰治、ちょうど読む本が尽きたので、本棚からふと手に取ってみて、うわ!やっぱりいい!と思った。
    今回特に好きだったのは以下三編。

    『燈籠』 
    口に出したくなる「言えば言うほど、人は私を信じて呉れません」というキラーフレーズ、
    そして「それに違いはございませぬ。いいことをしたとは思いませぬ。けれども、ーーいいえ、はじめから申しあげます。私は、神様に向かって申しあげるのだ。私は、人を頼らない、私の話を信じられる人は、信じるがいい」という毅然としたスーパーキラーフレーズ、
    極めつけのラスト、蔑まれていても別にわびしくない、逆に美しいと思うというカウンター。
    世間的にどう思われ

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    2025年08月24日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    売れない画家に惚れ込んだ奥さんが
    富と名声を得た主人に別れをつげるなんてあり得ない。
    しかしこの感情は意外と女性の中にある気はします。
    パッっとしない男で自分だけが必要で手を尽くしている間は愛おしく、いざ自分から離れて独り立ちした男が憎らしくなる。

    作中の奥さんは実は正直であるゆえに弱い人のように感じる。その弱さを不思議な感覚にできる作品でした。

    人間の感情って我儘だとつくづく思うけど
    その我儘さを自分なりに折り合いをつけて人と関わりを上手に形成出来るのが強い人間だと年を重ねる毎に感じます。

    内容もきちんと理解できない学生の頃
    太宰治作品を沢山読んでました。
    人間の弱さやずるさの表現の仕

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    2025年08月22日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    豪華すぎやろがい。この一冊でいろんな文豪の文章に触れられて楽しかった〜!百年ぶりに読んだ谷崎潤一郎が良すぎて大興奮。そしてはじめて読んだ泉鏡花が激ムズすぎてひっくり返った。文章が独特でわけわからんくなりながら、描写がきれいなことだけは伝わってくるのが不思議でなおさらわけわからんくなっていたような。いや、でも、でも、やっぱり江戸川乱歩すきですァ〜!しかも「芋虫」って。何回読んでもウワァ…ってなる。たまらない。

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    2025年08月12日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    理想とする、人に見えない月桂樹の冠をつけたような、天使のような美しい男性に(わたしはキリストを想像しながら読んだ)、主人公がいつか出会えたらな。アリとキリギリス のキリギリスの美しさは、人には理解されづらいのかもしれないけど、わたしも信念をもった芸術家の美しさは尊いと思うので、そういう人に主人公がほんとうに出会えたらないいなと思った。

    あと主人公が貧乏暮らしを好むのは理想の男性をお支えする副産物を好むだけなのであって、夫の性格が俗にならなければ裕福な暮らしを受け入れたと思うのだけど……

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    2025年08月04日
  • 津軽(新潮文庫)

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    太宰作品の中で一番好きかも。なんかの節目で数年ぶりくらいにあった親戚のおじさんが、酒を飲みながら自分の話をしてくれる感じがして良かった。

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    2025年07月30日
  • ろまん燈籠

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    秋風記は私が人生で1番好きな小説。
    私の解釈の仕方が正しいかはわからないが、なんとなく、近くにいる人間の心に触れるのが怖いのだと思った。それでもKは太宰に生きていて欲しいし、太宰はKと一緒に死んで苦労しないで欲しい。太宰はKを愛しているが、Kにはずっと思っている、10歳になる前に見てしまった、この世で最も美しいものをまだ忘れられていない。この短い小説の中にいくつも考察の余地があり、そして本当に愛している人の心に、身近な人の心に触れられない焦ったさみたいなのが、読んでいて自分と重なって胸が苦しくなる。この小説、本当に大好きです。

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    2025年07月29日
  • 津軽(新潮文庫)

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    太宰治が愛した津軽の様子が鮮明に描かれている。故郷嫌いなのかと思いきや実は愛していた太宰治が生まれた津軽にいつか旅行に行ってみたいと思った。

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    2025年07月24日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    木綿のハンカチーフをしんみり聴きたくなる話でした。遠くで変わってしまう恋人へ変わらないでと歌う曲と、誰よりも近くで変わっていく夫に嫌いですと嘆く妻。変わった人だなあと少し思いながら読んでいましたので、私は奥様が嫌う側の人間のようです。でもね奥さん、私も人の悪口を簡単に言う人は嫌いなのですよ。

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    2025年07月22日
  • ヴィヨンの妻

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    オーディブルにて。津軽に向かう道中にて。
    途中から、椿屋の夫婦と、奥さんも何かあるのではと思いはじめたが、ここに落ち着くとは…。女は怖い。

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    2025年07月19日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    人間の悩みのほとんどは、他人についてなのかもしれない。

    太宰治の短編集を読み、そう思う。

    以前『人間失格』を読んだときに、世間や他人に合わせた生き方ができない自分のことを「人間失格」と主人公の要蔵は言い表していた。

    そのときにふと感じた、「じゃあ何が人間の合格なんだ?」という疑問は、ずっと胸にある。

    世間に合わせ、他人にへつらい、自己を曲げて生きていくことが、人間としての正しい姿か?

    そうは思えない。

    私見だが、自分が自分らしくあることこそが生き方であると思っている。

    この短編集の中でも、そうした周囲との不調和に関する話が多くある。

    特に『東京八景』なんかは、ほぼ太宰治の自伝の

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    2025年07月17日