太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    学生時代に読んだ時は、これ私の事言ってる!?とかめちゃくちゃ共感したけど、大人になって読むと葉ちゃんしっかりしろよ!!と叱咤してしまいそうになった。文章がじめじめヌルヌルしてて心地がいい。埃くさい暗くて狭い部屋に入ったような妙な安心感がある。

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    2026年02月12日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    葉桜と魔笛が読みたくて購入。
    私は、ただ美しい物語ではないのではないかと感じた。

    妹は本当に彼と付き合って、深い仲になっていた。戦時下、時代的にもしそれが世間にバレたら命を絶たなければならないほどの秘密。
    姉の手紙により、姉に知られる訳にはいかず嘘をついた(予めバレた時の用意をしていたのかもしれない)
    姉は姉で、妹だけ恋愛を楽しんでいた事に嫉妬心を抱いた。
    魔笛を吹いたのは厳格な父親かもしれない。けどそれは妹のためというより、自分も知った事を妹に知らしめるため。

    妹が急逝したのは、自ら命を絶ったから。

    全て知っていた姉が、抱えきれずに晩年告白という形をとった。

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    2026年02月11日
  • 人間失格

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    話の内容は知っていたからスラスラ読めた
    自分にもこんな所が多々ある
    悲惨な話なのに救われた気がする
    脳病院には入ってないが自分も人間失格だと感じた
    人間とは演じる事なのか 
    この話は女でも共感するのか
    ホラーのようにも思うが日常の一幕のような
    人間の醜悪さが人間の誠実さがよく描かれている

    何度も読みたい作品

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    2026年02月10日
  • 惜別(新潮文庫)

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    「右大臣実朝」を読んだ。一番秀逸だと感じたのは公暁の描写である。太宰は実朝に対して滅んでいく美しさを投影したものの、公暁に対しては人間に潜む汚さを投影した。陰鬱で斜に構えた公暁の姿は人間失格に出てくる大庭葉蔵の姿、つまりは太宰の姿そのものであるように思える。太宰は自分の内面を公暁という一人のキャラクターに託したのだろう。

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    2026年02月10日
  • 人間失格

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    学生の頃は文学に興味がなく、きっとこの作品を読んでも暗すぎて読んでいられなかったと思う。大人になった今、なぜか読みたくなり読んでみたら、自分も感じたことのある感覚が表現されていてゾッとした。

    「その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、ほとんど救いを求めるような、慕うような色が現れているのでした。ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なのだから」
    主人公が、人から同情してもらえない、身から出た錆のための不幸に苦しんでいる時に、抜け出すことのできない不幸を抱えた女性と出会うシーンでの表現が印象に残った。

    大人になってから、というか深い希死念慮を経験してから

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    2026年02月09日
  • 津軽(新潮文庫)

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    苦い海に浮かぶ安寧の島「津軽」
    名家津島家にとっては黒い種
    友人にとっては愛すべき厄介な男、薄いつながりの糸でも大きな安らぎにしてきた哀しい人
    人生では自分の人生のあざなえる縄に周りをまきこんだひと
    作家として私小説という泥の浮き沈みに身を任せ、女体を巻き添えにして沈んでしまった人。生きる悲しみにあふれた生き方に流されていった人。
    野獣派とはそれぞれ勝手な生き方を選んだ人々。大雑把に一括りにされた作家のひとり。

    「津軽」を読めば心の底に潜んでいた悲しみに気がつく。苦しみにムチ打たれ続けた日々を書いた作品は読者を傷つける。たまたま日ごろ目を背けている自分の些細な出来事が、この苦しみの根源ではな

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    2026年02月05日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    太宰治がどういう人生を送ってきたかを知らなければ、普通の小説として読めただろうが、彼の生き様を知ると葉蔵の心理や行動が現実味を帯びたものに感じられる。

    左翼の活動から逃げたのが自死を決意する理由になってしまえるのか。死へのハードルが低くて驚いた。

    人間失格に至る責任は自分にあるが故に他人を責めたり恨んだり出来ない。他人に責任を押し付けられるだけそっちの方が幸せだという考え方は興味深い。自滅への道が明らかに描かれる。

    人と関わったことで失敗を続けるのに人と関わり続けてしまう。なぜなら人に助けてもらわないと生きていけないから。これは逆説的に見えるが人間の実存を突いた一つの真実であるように思え

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    2026年02月02日
  • 人間失格

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    2026/02/01
     神に問う。無抵抗は罪なりや?
     堀木のあの不思議な美しい微笑に自分は泣き、判断も抵抗も忘れて自動車に乗り、そうしてここに連れて来られて、狂人という事になりました。いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人という刻印を額に打たれる事でしょう。
     人間、失格。
     もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。

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    2026年02月02日
  • 女生徒

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    ネタバレ

    おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。

    19歳、すごくささった。愛おしい。

    (青空文庫)

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    2026年01月26日
  • 人間失格

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    めっちゃ面白かったけど、主人公の流され続けて不幸になる感じが辛かった。太宰治自身がこんな人やったんかな?

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    2026年01月20日
  • 人間失格

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    内なる葛藤が激しく、脆く、恐ろしい。周りと違うことを憐れんでいるようで、己を特別な存在だと思っているようにも見えた。そんな穿った見方をするのは私の歪みだろうか。身に覚えがあるからか。叫びのような言葉を浴び続けてしばし放心。圧倒されて夢中で読み耽った。最高。

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    2026年01月14日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    【Audibleにて】
     面白かった!太宰治さんと頭の中で考えていることがすごく似ているなと思った。
     あと、太宰治さんは男性なのに女性のことをわかりすぎているかもなぁと思いました。

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    2026年01月11日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    自分の感情を重ねるために斜陽を読むことはしたくなくて、傾倒するのも嫌で、でもそれでも斜陽じゃないとだめで、手を出したくなる

    ほんとは、表紙、違うのがよかったけど

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    2026年01月05日
  • 人間失格

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    23にして恥ずかしながら初めての太宰治。彼のことを何も知らずに読み切ってしまったものだから、巻末に収録されている奥野健男氏による圧巻の解説に涙さえ流してしまいそうになった。太宰の決死の告白として必ずもう一度読み直したいと思う。

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    2026年01月04日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今まで太宰治の作品はYouTubeの朗読で聴いていたけど、目で読む方が自分に合ってることに気づきました。
    難しい、よくわからない、という印象がガラッと変わりました。
    こんなに繊細さとユーモアを兼ね備えた美しい文章だったなんて!
    食べるものがない、病気の子どもを病院に連れていけない、いつ家が焼かれるかわからない、ひしひしと伝わってくる戦時下の切迫感。
    「ああ、みんな焼けちゃったね。」という幼い子供の一言に、戦争の残酷さと愚かさが詰まっているように感じました。
    もっと太宰の作品に触れたくなる一冊でした。

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    2026年01月03日
  • 津軽

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    ネタバレ



    大好きな本。

    ・p13 弟と太宰は仲が悪かったが、ふたりで故郷を離れて暮らすとお互いの気性が分かってきた。弟は修治の吹き出物を心配して薬を買いにも行ってくれた
    →私自身の兄弟関係にも重なるところがあると感じた。遠く離れた場所へ来ると、お互いようやく向き合う覚悟ができる。みたいなものかな。この弟は2、3年後に亡くなったとあるけど、何でも打ち明けて話せる相手がいるというのは自分で思っているより遥かに心を強くする気がする。

    ・p23 弘前で暮らすうちに「め組の喧嘩」の鳶の者の格好をしようとして、股引を求めて呉服屋に聞き歩いて、結局消防士用の赤線の引かれた代物を提示されて消沈して諦める
    ・p5

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    2026年01月01日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    2025/12/30
    p.38
    私は、ちっちもお金を欲しく思っていません。何を買いたい、何を食べたい、何を観たいとも思いません。家の道具も、たいてい廃物利用で間に合わせて居りますし、着物だって染め直し、縫い直しますから一枚も買わずにすみます。どうにでも、私は、やって行きます。手拭掛け一つだって、私は新しく買うのは、いやです。むだな事ですもの。

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    2025年12月30日
  • 富嶽百景

    購入済み

    太宰はやっぱり只者でない

    何十年も前の高校教科書掲載の記憶が薄っすらと残っている。超名文句「富士には、月見草がよく似合ふ」のくだりは、心に沁み入って未だに色褪せない。🏔️とはいえ、改めて全文をよく読むと、デカダン太宰らしさに苦笑を禁じ得ない。冒頭から富士山をディスりまくりだし、兎にも角にもいい加減で財布も落とすし、結末では若い娘らに対して随分なことをやっている。こんな話だったっけ。🏔️それにしても、誰しも賛嘆する富士山の美しさを、すんなりとは受け入れない太宰の只ならぬ感受性には、恐れ入った。🏔️

    #深い

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    2025年12月26日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    大好きな作品。
    読んだのが昔なので当時の感想文を引用。


    - 不良でない人間があるだろうか、とあのノートブックに書かれていたけれども、そう言われてみると、私だって不良、叔父さまも不良、お母さまだって、不良みたいに思われて来る。不良とは、優しさの事ではないかしら。

    このフレーズが当時の僕にはどうやら刺さったらしい。

    大切な人を守るために狂人であろうと自身を奮い立たせている誰よりも心優しい主人公像に自身を重ねていた模様。
    再度読み直したい。

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    2025年12月26日
  • 人間失格

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    人間失格は新潮文庫で3回読んでるが、帯の場面が大好きなのと他の人の解説を読みたくて購入。自分へのクリスマスプレゼント。
    帯の「それは世間が許さないではない。あなたが許さないのでしょう」という場面が1番好き。ずっと心に残ってる。筑摩書房がそこに焦点を当ててくれてこの上なく嬉しい。SNS上の不毛なやり取りにも通ずるものがある。
    古典の条件は時代が変わっても新しいことにあるというが、その定義でいうと人間失格は間違いなく古典。解説にもあったが、現代の問題意識に通ずるものがある。
    解説も名文だったな。気軽な気持ちで読んで欲しいというのが頭に残っている。筑摩書房と太宰の関係も知れてよかった。

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    2025年12月25日