太宰治のレビュー一覧

  • 女生徒

    匿名

    これこそ太宰の真骨頂。主人公の女の子の気持ちがコロコロ変わるのがいい。作中にでてくるロココ料理の描写が美味しそうで好き

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    2024年07月07日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    冒頭の話しかけるところから始まり、最後に話しかけていたのが誰か名乗って終わるというのが好きです。
    愛憎とはこのことだなと思わせてくれる話しです。
    元々、この話の内容は知っていましたが画集として挿絵があるというので購入。
    絵と内容があまり合ってるとは思えませんが、きれいな絵なので良しというか私の解釈とは違った絵なのだろうなと思い楽しんで読みました。

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    2024年07月01日
  • 六月十九日

    購入済み

    北見けんいち派ではなく太宰治派

    ⚫️太宰治の生誕日(6月19日)に係る随筆だ。⚫️北見けんいちの漫画に、昭和20年代の世相を明るく描く「焼けあとの元気くん」がある。この作品では、親が子供に「アンタなんかウチの子じゃありません」と言うことは、例え勢いでも冗談でも、子供を傷つけるので絶対ダメという。しかし、太宰の見方は異なる。ちなみにカピバラは、北見派ではなく太宰派だ。⚫️ところで、太宰は破滅型の天才で、どうみてもハンパなく面白い奴だが、自己評価は随分違う。「いやいやアンタは面白いよ」とツッコみたい。

    #タメになる

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    2024年06月20日
  • パンドラの匣

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    こんな本に出会うために生きているのかも知れない

    ひばりとマア坊が2人でお茶を飲む描写は、目で見ることのできない美しさをたたえているような気がした

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    2024年06月20日
  • 太宰治全集(5)

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    太宰の他の作品を読んでいれば実感しますが、『正義と微笑』の持つ意味合いは、作家としての彼を考えるに必要不可欠なものであると思います。

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    2024年06月19日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    再読。もう一度みてみると、妹の気持ちと寿命が儚げで雪のように消えてしまいそう。姉目線だからこそ思うところはあるかもしれない。切ない恋愛モノが読みたい人に。

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    2024年05月29日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    太宰治の書く世界観と、ホノジロトヲジさんのイラストの世界観が合致していて、手元に置いて時々眺めたくなる本だと思いました。まるで絵本のように読み進められる点も良かったです。
    太宰治が1番好きな文豪なので、これをきっかけにもっと著書を読みたくなりました。

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    2024年05月28日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    自分の過去の作品の書評とか、日々の想い事とか、ほかの作家に対する公開評論などをまとめて綴ったもの。総じて根暗でつまらない部分も多いのだが、公開であるにも関わらず、ほかの作家からの中傷にやたら過敏に反応する所の本性とかがいかにも太宰治らしく味わえる。孤高の人という使い古された言葉があるが、実際会ってみるとただ嫌味な人間でお付き合いを勘弁したくなるから、孤独いやむしろ孤低のヒトというべきで自分もそれに属するとかね。ほかに、芭蕉よりも去来の「湖の水まさりけり五月雨」という句を傑作と褒めたり。そして、芥川賞を落選させた川端康成へのコメントへの絡み、結婚を媒介した井伏鱒二の文才への激賞と釣りや旅の名人という私生活への言及、それに何といっても志賀直哉への罵詈雑言が抜群に面白い。全体では4分の1も占めないけれども、これらほかの作家への公開評論だけでも手にとる価値は高いですね。

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    2024年05月26日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    第二次世界大戦中に描かれた太宰治中期の作品集。
    中国と日本の古典、お伽話をベースに太宰のユーモアと観察眼、空想力が存分に発揮された作品。

    ・感想
    先にYouTubeの朗読で全部聞いてたけど、今回は改めて朗読を聴きつつ(読むスピードに合わせたので1.5倍速だけど)本を読んでみた。
    太宰らしいユーモアが溢れつつ生真面目、ちょっと自虐的で笑えるところが多々あって面白かったw

    特に好きなのはやはりお伽草子。
    日本のお伽草子を太宰が二次創作?するにあたりキャラクター設定、舞台設定、ストーリー展開について太宰なりに肉付けしてるんだけどそれがまたとても面白い。
    こういう作品を読むと太宰の繊細さ、観察眼、洞察力がよくわかる。

    カチカチ山であれだけの苛烈な罰を狸が受けるには…と空想巡らした結果があの狸とウサギのキャラ設定なのが絶妙(男性はやっぱり「狸かわいそう」と思ってしまうのかもだけど)
    後半なんて特に狸が今後一切近寄ってほしくない不快すぎる生物としてウザキモに書かれてるのすごいなって…。
    あの結末に少しの同情心も湧かないw

    あとは桃太郎さんを太宰が書けない言い訳をだらだら書いてるところもユーモラスすぎて好き。
    「日本一の快男児なんて日本ニ、三にすらなったことない作者に書けるわけない」みたいに書いてるところ笑った。

    太宰はあと駆け込み訴え、風の便り、ろまん燈籠、女生徒、畜犬談、皮膚と心、黄村先生言行録あたりも本で読みたい。
    他にあの太宰にしては珍しいミステリー調のやつ…題名忘れたけどあれも読みたいな。

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    2024年05月06日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    続きが読みたい!となる作品です。
    愛人と入水自殺した太宰の最後の作品であり、「愛人との別れ方!」をテーマに描かれた作品ですが、暗い感じはなく、とてもリアルで、作品が未完に終わったことがとても残念です。

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    2024年05月04日
  • 太宰治全集(4)

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    ネタバレ

    きりぎりす
    きーんとするくらいの純を求めて、純なるもの意外は全て偽物とした、徹底した無垢。妻から夫への手紙という形をとる事で、本人が希求する理想を説くのではなく、最も近い他人が弾劾する、厳しい眼差しで語られる。
    最も無垢は希求するのではなく、あるがままにそこにある、というだけで、希求している時点で無垢ではない。(ドストエフスキーみたい。)ここでの無垢を、太宰は白痴と言ったりしますが。
    私も、こんなきーんとした、穢れのない、白痴のような無垢に、ずっと憧れているのです。自意識、という、自分を保護し進歩させ、そして汚すものにずっと苦しめられてきた。
    太宰の正直と徹底した理想主義であるが故の激しい自己嫌悪、自己嫌悪を通じた自己愛。こんな不器用な人間だから愛されるのだなぁと思います。

    風の便り
    2人の書簡を通して、木戸の欺瞞と井原の純を描いています。きりぎりすと同様に、生まれ持った無垢、無垢故の正しさを体現する井原に打ちのめされ、彼らしく前進に向かった欺瞞に満ちた自己愛の権化である木戸。最初から最後まで自己愛と欺瞞で埋め尽くされ、自己愛・欺瞞故のヒステリーが読者を苛立ちとそして甘い共感へ誘います。この甘い共感という欺瞞に多くの読者は苦しめられ、故に太宰を皆が愛す要因なのではないでしょうか。
    1人の作家の全集を読み通すということはこんなにも面白いものかと感動しています。読み通すことで、作品誕生の文脈を理解し、作品自体への見方が変わります。人間失格は、私の人生の節目に読み返して、都度異なった目線や感情が生まれてきたものですが、この全集を読み通した先で人間失格を再度読んだ時、どんな感覚が生まれるのか、今からとても楽しみです。

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    2024年04月28日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    全部面白かったけど、「浦島さん」が特に好き。
    亀が、すぐ何でもかんでも批評や干渉をしたがる人間の煩わしさをズバズバ論破していくのが爽快だった。
    確かに人間は他の生き物と比べておせっかいなところがあると思う。
    ネットで言うと、どこの誰かもわからない匿名の書き込みにあれやこれやと批判や同情をよせていたり。
    また、どこの馬の骨かもわからない奴の虚勢を張った自慢話が蔓延っていたり。
    彼らは外聞に重きを置きすぎている。
    そんなに外聞は大事か。
    亀にそんな疑問を投げかけられたような気がした。
    価値観を押し付けたり押し付けられたり、そんな世の中じゃ多様性からは程遠い。
    相手は相手、自分は自分。
    それぞれが自分軸を確立し、周りに干渉しない、また自分とは全く異なった価値観を同情や蔑みなしにただ受容する。
    そんな考えの生き物たちが集まった竜宮城、ぜひとも行ってみたい。
    ※だいぶ昔に読んだ作品なので内容を断片的にしか覚えていません。

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    2024年04月21日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    葉桜が印象深かったのか、今年の桜は遅く開花し、1週間ぐらいで葉っぱがちらほら出てきて緑とピンクのコラボレーション。会社の桜は老木で貧相な満開だが、今年は緑が映えてキレイで葉桜と魔笛の表紙がインプットされ、来年も葉桜をみるとこの小説を思い出すのだろう。

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    2024年04月17日
  • 津軽

    購入済み

    青森愛

    太宰治は津軽生まれ、津軽のみならず
    青森県について、念入りにつまびらかに著述し続ける
    末尾まで笑えて楽しめる青森紹介文

    #タメになる #アツい #笑える

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    2024年04月12日
  • 女の決闘

    購入済み

    森鴎外を引く

    森鴎外全集を何度も引用し
    森鴎外が訳したオイレンベルクの『女の決闘』をひもとく筆者
    これは太宰流文学講義だな

    #笑える #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2024年04月12日
  • 葉桜と魔笛

    購入済み

    松江が舞台

    松江が舞台ながら
    病床に伏せる娘とその家族の悲劇であり
    郷愁は誘われない
    恋を知らず旅立つのは女にとって悔恨なのだな

    #ダーク

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    2024年04月12日
  • 誰

    購入済み

    サタンとは何か

    太宰治が、作中にしばしば比喩とする『サタン』
    太宰がサタンについて調べる契機?となった逸話、教え子や先輩との和やかさが伝わるやり取り、きれいにオチもついた佳作

    #笑える #ほのぼの #タメになる

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    2024年04月12日
  • 満願

    購入済み

    米澤穂信の同名短編小説を想起

    ⚫️米澤穂信の同名短編小説と同じく女性の願望成就にまつわる掌編小説。⚫️とかく品性に欠きがちな性欲の発露を端正清楚に表現し、善悪二元論に魅せられがちな人の単純な心の内を諧謔を交えて柔く批判し、女の持つ優しさや賢さをさりげなく入れ込む。⚫️ところで、文中の「簡単服」とは、どんな服のことか分からなかった。どうやらワンピースらしい。⚫️話は逸れるが、昔はランニングとかズボンと呼んでいたものを、今はタンクトップとかスラックス・ジーンズと言う。そう言わないと、どこか恥ずかしくさえ感じる。言葉のうつろいを想う。

    #ハッピー

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    2024年04月04日
  • 晩年(新潮文庫)

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    『思い出』
    みよとの話が切なかった。みよにとって太宰は雇用主の一人でしかなかったのだろう。

    『彼は昔の彼ならず』
    面白かった。相対性理論の「気になるあの娘」の「気になるあの娘の頭の中は普通普通わりと普通」という歌詞を思い出した。

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    2025年04月07日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    矛盾や葛藤、自己保存などの人間臭さが文章に滲み出ていて圧倒されました。
    最後の一文で物語の全ての見方が一気に変わり、鳥肌がたちました。

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    2024年03月23日