太宰治のレビュー一覧

  • ヴィヨンの妻

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     家庭の物語が多かった。「家庭の幸福」や「桜桃」が印象的だった。
     堕落した主人公が家族を悲惨な目に合わせつつも、でも仕方ないのだみたいなかんじになってるのはなんか上手く言えないけど、いい!と思った

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    2025年11月10日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    お気に入りの1冊です。特に「一つの約束」が好きですが、太宰治の他の著作を読んでから読むとさらに味わい深いです。

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    2025年11月09日
  • 人間失格

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     読むのは3、4回目。
     やっぱり面白い。内縁の妻が犯されて、主人公が感じたものが恐怖だったというのは太宰治のことをよく表していると思った

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    2025年11月08日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    これを書いた人は心の傷をよく知る人だなあと言う感じ。太宰も死を恐れていたのか。人の死を恐れる経験があったのか。

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    2025年11月06日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    2025/11/04
    p.23
     この雑誌にも、「若い女の欠点」という見出しで、いろんな人が書いて在る。読んでいるうちに、自分のことを言われたような気がして恥ずかしい気にもなる。それに書く人、人によって、ふだんばかだと思っている人は、そのとおりに、ばかの感じがするようなことを言っているし、写真で見て、おしゃれの感じのする人は、おしゃれの言葉遣いをしているので、可笑しくて、ときどきくすくす笑いながら読んで行く。宗教家は、すぐに信仰を持ち出すし、教育家は、始めから終りまで恩、恩、と書いてある。政治家は、漢詩を持ち出す。作家は、気取って、おしゃれな言葉を使っている。しょっている。

    2025/11/

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    2025年11月05日
  • 漫画 人間失格

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    私には、この世界にはまともな人間など存在しないように見えます。みんな人間失格だからこそ、この本に共感できる人も多々いるのではないでしょうか?
    (漫画版の感想)

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    2025年11月02日
  • 人間失格

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    自殺した後に続きが発表されるその渦中を生きた人になってみたかった。

    死ぬかもしれなと予想して、死なないかもしれないと予想して、死んでしまったとき。

    続きを読んだ時の興奮。

    そういうものを味わってみたかった。


    年々、葉蔵要素が強くなっていっている自分と向き合わなくてはならず辛かった。なんてあほなんだと思える人になりたいのに。

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    2025年10月31日
  • 人間失格

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    彼にとって人間として生きるにはこの世は窮屈すぎたのかもしれない。目を瞑り心に蓋をして惰性で生きている人間にとって、内情の全てを露わにして書かれたこの作品は刺さるはず。
    読み進んでいくにつれ主人公に重ねてしまい、胸の奥が苦しくなった。それと同時にその苦しみの言語化による快感もあり特別な読後感。私は好きな内容。

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    2025年10月20日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    76冊目『きりぎりす』(太宰治 著、1974年9月 初版、2008年11月 改版、新潮社)
    1937年から1942年までの間に発表された作品で編まれた短編集。著者の得意とした女性告白体小説と随筆的作品が中心となっている。
    文才が大きく開花したとされる中期作品群が揃っているだけあり、どの短編も恐ろしいほどの完成度を誇る。
    過剰なまでの自省心と鋭い観察眼が生み出す彼の作品は時に人の心を抉るが、その根底に深い優しさがある事をこの短編集は教えてくれる。

    〈この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った〉

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    2025年10月18日
  • 人間失格

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    自意識過剰で臆病、死にたがりな主人公なのに、ユニークな会話や思考がおもしろくて読みやすい。
    彼の人生観、死生観が垣間見えて、彼とは違う生き方をしているはずなのに、時々共感したり気づかされたりする。

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    2025年10月15日
  • 女生徒

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    ここまで綿密に乙女心を書き上げられるのですね。ティーンエイジの女の子特有の合理的でない心情変化をこんなにも分かって表現できるなら、そりゃモテるのも頷けますとも。全部の話に共感できると同時に、なんだか読んでて過去の女生徒らと恋バナをしているような気持ちになりました。

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    2025年10月15日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    全体として不気味、気持ち悪いという評価。(悪い意味ではなくここまで後味悪い小説は中々ないと思います。)

    『戦闘、開始、恋する、すき、こがれる、本当に恋する、本当にすき、本当にこがれる、恋いしいのだから仕様が無い、すきなのだから仕様が無い、こがれているのだから仕様が無い』

    この文章は理性と感情で葛藤しつつも最後は感情に突き動かされてる感じが大好き。

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    2025年10月14日
  • パンドラの匣

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    やっぱり私は太宰治の作品が好きだなぁと感じた作品でした。特にパンドラの匣。
    一つの感情を何か難しい凝った言葉で表現するのではなくただただありのままに、読者が読み取りずらくなるくらいの素直さが含まれているのが本当に好きです。
    こういう物語を人生の教科書と言うんだろうなと思いました。

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    2025年10月14日
  • 斜陽

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    言葉が美しくて、今までわたしが読んできた子供向けの物語とかけ離れた、これが『 小説』なんだと痛感しました。ヨルシカの曲の元になってるからと読み始めましたが、なんという淡く脆い作品なんだと心を打たれました。斜陽の意味が、難しいです。また大人になったら読みたい1冊でした

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    2025年10月12日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    世界を信じられなかった人間の話。

    自分を大罪人のように捉えていて「世間」を酷く恐れているが、これは自分あるいは他者に対する期待値が高いことの裏返しのようにも思え、その価値観の頑なさはある種信仰のようにも見える。自分にも他者にも幻滅し裏切られているように感じられるのは、生来の性質か或いは理想を植え付けるだけして内実は混沌とした世であるからか。
    真実の自分は醜く皆を騙していると話すが、マダムから見た「神様みたいないいこ」も一つの真実ではなかったか。

    本来人間には失格も合格もないはずだが、その線引きは確かに存在しているように思え、その息苦しさは現代にも通ずる。

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    2025年10月11日
  • 人間失格

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    "人間失格"昔から聞いたことはあったが、読んだことは無かった作品。それを今ほど、読み終えることが出来て、大変嬉しく思う。

    初っ端の感想としては、難しい!!だ。
    ただ、内容は73%は理解できたと思う笑
    それを踏まえて、葉ちゃんの、女にモテてるが女が苦手、というのが、また贅沢な男だなぁと思った。
    ただ、社会に対しての生きづらさというのは、私も歳を重ね、社会に絶賛揉まれ中の今だからこそ、共感できる部分はあった。

    映画化もしていたような気がするから、映画を見て答え合わせでもしようかしら。笑

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    2025年10月09日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    正直前半は退屈だったが、かず子の手紙のあたりから面白くなってきて、気がつけばイッキ読みしていた。

    退廃の美しさが全体に漂っていて、自分好みの雰囲気を纏った作品だった。
    とても充実した読後感。

    言葉選び、言葉の並びが秀逸。
    名言が随所にあって、何度も読み直したくなる。

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    2025年10月05日
  • ヴィヨンの妻

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    ネタバレ

    ## 感想まとめ

    太宰は意外と家族のことを想っていたのだなあと思う。

    家族を想い、仕事に苦しみ、そして家族との関係に苦しみ、自分を追い詰める。

    それが作品にも滲み出る。

    太宰治の作品は最近少しずつ読んできているが、『人間失格』の息苦しくて暗い雰囲気から、『富嶽百景』の爽やかな雰囲気まで、色々な作品が書ける素晴らしい作家さんだなと思う。

    しかし、素晴らしい作品を生みだせる感性は他人とは違うものがあるからこそだと思うが、それがあるからこそ世間からは浮いてしまって生きづらさがあるはず。

    そう思うと、素晴らしい作品を届けてくれる芸術家の皆さんたちの苦労には頭が上がらない。

    そしてその作品

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    2025年10月01日
  • 津軽(新潮文庫)

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    青森に縁があるので、、入り込みやすいし青森への愛を感じてとても好き、今まで太宰治の作品で一番すきなのは「駆込み訴え」だと言ってきたけど並ぶかも〜、そのくらい好きだった、中学生のときは挫折したけどちゃんと読み切れるようになった成長

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    2025年09月25日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    本当に大好きな作品です。
    不倫や自殺を扱うこの作品に対しての好き嫌いが分かれるのは当然だと思うけど、私はかず子と直治のどちらにも共感して泣いてしまった。 
    29歳という年齢への焦り。
    地位もお金も家族をも失う喪失感。
    どうしようもなく燃え上がる恋心。
    生きづらさを抱える人には、この喉が苦しくなるような痛みがわかるはず。
    世間の道徳からは外れても、自身の尊厳を守るかず子と直治の生き方に心を打たれました。

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    2025年09月16日