太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく久しぶりに読んだ。
前回読んでから十年以上は経っていると思う。
大学生のときに初めて読んで大号泣したあの日から、この小説は私にとって特別な存在になっている。
『人間失格』の感想を語るには、私の人生も語らなければならなくなる。
だから詳しい感想は書かないでおく。
それほどこの作品に漂う精神的傾向は、私自身とよく似ている。
自分に重なりすぎる。
過去の自分に思いを馳せながら読んだ。
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世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。けれども、何しろ、強く、きびしく、こわいもの、とばかり思ってこれまで生きて来たのですが、しかし -
Posted by ブクログ
ネタバレ太宰が指摘する軍人の言い間違いが、まずは面白い。
天王山と天目山を間違って偉そうに講釈を垂れる参謀将校がいたようだが、天目山では武田勝頼であり、完全に負け戦となる。明治から比べ、昭和の軍人は間違いなく質が落ちていたことがよく分かるエピソードである。
本書69ページでは、以前読んだ「津軽」について太宰自身が語っている。
故郷のことを“稚拙”・“不器用”を評しているが、これは批判などではないと思う。太宰はその一方で“健康を感じる”とも述べており、故郷を愛していたのだと察することができる。
田舎には独特の習慣や閉鎖的な雰囲気があるものの、間違いなく今の自分という人間を作ってくれたのが故郷である。若 -
Posted by ブクログ
怖いけど美しい。
物語としては大きな展開はない。
家族が没落して家庭が崩壊していく様を描いているだけといえばそれだけ。
でも怖いくらい鋭い言葉で胸の内を抉ってくる感じ。
> 人間は恋と革命のために生まれて来たのだ。(p116)
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> 戦闘、開始。(p130)
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パンチの強いキラーワードが多くて、天才を感じる一方で、私が好きなのはこの一文。
> けれども、私は生きて行かなければならないのだ。子供かも知れないけれども、しかし、甘えてばかりもおられなくなった。私はこれから世間と争って行かなければならないのだ。(p126)
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誰でも子ども