太宰治のレビュー一覧
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読書に少しづつ魅了されていた時に出会ってしまった、私にとって薬でも毒でもあるような一冊でした。
本屋でこの題名を見た時、きっと私はこの本を読まないといけないだろうというような感覚に支配され、気がつけば買ってすぐに読破してしまったのを覚えています。
普通とは相容れない主人公、葉蔵が人間臭く落ちぶれていくストーリー展開、読者という視点で葉蔵という人間を見ていなければ、きっと同情することも魅力を感じることもなかったでしょう。
この一冊を読んでしまったが故に同情し、魅了されてしまいました。
読み終わった後の余韻と、なにかこの本が自分の価値観や世界観に影響を及ぼす恐怖感が今でも鮮明に思い出されま -
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昭和19年という大戦末期に突入する時代、36歳の太宰治がこの作品を残したということに大きな意味を感じる。『お伽草紙』と同じく大戦の最中に、このように生き、文章を残すことのできたことに自分は太宰治という小説家の真価を見てしまいたくなる。クライマックスの、たけとの再会の場面は本当にぐっとくるし、解説の亀井勝一郎氏が太宰治の本質を本作に見ていることに深く、深く同意する。
資料に詳しくあたって書かれたが故に注釈が多く読みにくかった点を除いて(それは仕方のないことではあるのから全くいいのだが)、35歳の今の自分にとって太宰治で一番好きな作品かもしれない。 -
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黄金風景
清々しい読み物だ。「負けた」ことが、気持ちの良いものだ。
皮膚と心
最後「そう言われて私は、恥ずかしく思いました」が、わたしも、恥ずかしい気持ちになった。自分の頭のわるさが、わかり、また、皮膚病がサッサと治って、ばかみたいな自分を自覚した、それだけが残ったと思った。
善蔵を思う
丁度読んでいた時、自分は失敗したのではないかと苦しい心持ちであった。そうしたら最後、薔薇が偽物でないことが分かり、主人公の心が明るくなるにつれ、わたしの心持ちも明るくなった。「神は、在る。」と見て、ホッとした。間違いでなはないのだ、大丈夫なんだ、と思えた。心が泣いていた。
きりぎりす
昔から、お金を持つ -
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母親の死が近づくにつれて
かず子は新しい自分になっていく。
母親が生きていることが、没落しても貴族だと思える所でもあり、かず子の自由な人生の縛りになっているとも思いました。
親の目が黒いうちは...
なんていうのが、今よりもずっと重んじられていた時代だったのかなと思うと、かず子の人生は母親の逝去によって自由になれたと。
直治が一番辛かったと私は思いました。
貴族に批判を持ちながら、自分も貴族で、一般に馴染むことができずに、薬物・酒・女で自分を壊してしまった。
きっと、染み付いた礼儀や行儀の良さが抜けずに
肩身の狭い思いをしたんだろうと。
貴族からは品がない奴と言われたかもしれない
一般の友 -
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太宰治作品の中でもダイスキな作品です♡
特に「カチカチ山」のうさぎさんがスキなのですが、イジワルでしょうかw
今、NHKAMラジオ「新日曜名作座」で放送しています。
全6回で、
第1回 「瘤取り(こぶとり)」
第2回 「清貧譚(せいひんたん)」
第3回 「浦島さん」
第4回「赤い太鼓」
第5回「竹青(ちくせい)」
最終回「カチカチ山」
現在のところ第3回まで放送されています。
放送後1週間は、らじるらじるで聴くことができます。
【出演者】は
竹下景子さんと段田安則さんです。
ラジオドラマですので、原作本文を青空文庫などで参照しながら聴くと更に楽しいです♡
【原作】
太宰治
【脚 -
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読みながら本の角を折ってできたドッグイヤーの数や計り知れず、どの描写、台詞、手紙や遺書、本当に文学の寵児なんだなと納得するしかない素晴らしい描写ばかりで、よくこんなもの書けるなと感動しました。
家族、恋や不倫、病気、中毒やテーマとして何を書いてるかはっきり際立ってるけど、同じことを太宰治以外の人が書いたらこんなには心打たないんじゃないかと思うくらい感情を剥き出しに書く才能がすごい。とにかく人の様子を美しく文章にする才能がすごい。唯一無二の文章だと思った。
私が好きなサリンジャー、カポーティ、村上春樹、そして今太宰治加わっちゃいますが、「ストーリー」が面白いとかじゃなくて(いや面白いんだけど)、 -
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◯人への強烈な不安を描いているのでは
3つの手記をもとに、葉蔵の人生を描いている。お道化を演じながら3人の女性と過ごし、人間への不審や戸惑いを感じながら生きる葉蔵。人間として生きることに苦しみ、最後は自分で自分に「人間失格」の烙印を押す。葉蔵の苦悩がありありと具体的に語られていて面白い。
さて、葉蔵の苦悩は痛いほどわかるところが多くあった。例えば、地主の父親が懇意にしている政治家の演説を聞いた人たちが帰りに政治家の演説や父の悪口を言うのに、当の父の前では称賛する場面。このような、「実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信」があることに葉蔵は嫌悪感を感じる。たしかに、まだ自分には、外 -
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東京から遠く離れた地方に住み、日頃は仕事でほとんど休みもない私。先日、東京都三鷹市を訪れ、念願だった太宰治の入水◯◯現場とお墓、文学サロンに行けました。
サロンではボランティアの方から太宰の話をたっくさん伺い、太宰について私なりに学びを深められ、その魅力を改めて感じました。
それで太宰を読み直すことに。
私は、人間失格が傑作と思います。
ダメなダメな、人間として至らない情けない自分を許してもらいたい、肯定したかったんだなぁとすごく伝わってくるからです。
誰しも欠けたる存在ですよね。許せない面は持っています。その欠けたる部分が苦しくてたまらない時がある。
でもこの作品の最後の場面のように、誰かに -
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表題の「ろまん燈籠」
五人の兄弟たちで書き継いでいく物語
性格の違いからなんとも面白い
物語となっていく
そして祖父の評価と、勲章
いい家族です
そんな物語があれば
「服装に就いて」は、太宰治の
人となりがよくわかる
おしゃれに目覚めて
かっこよくすごそうとしているのに
飲み屋のお姉さんに
兄さん東北でしょうと言われてしまう
すぐにすべてをかなぐり捨てる
なんだか笑える
洋装をして友人に笑われたり
気に入らない着物を着てしまい
出かけている間ずっと気になって
まったく楽しめない
義理の父の着物を着て出かけると
必ず豪雨に見舞われる
妻にまた雨に降られますよと
言われているのにそのまま出かけて