太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    まず、ラインナップがよかった。
    太宰には名作、傑作と呼ばれる作品がたくさんあるが、本書に収められたのはその中でも選りすぐりばかりで、太宰を今まで触れてこなかったような人でも、太宰文学のエッセンスを感じ取ることができるし、太宰特有の暗さ、ニヒルを与えすぎない。
    私は太宰のニヒリズム全開の小説は好きではない(むしろ嫌い)なのだが、そうしたものはこの本には入っていない。ラインナップがいい。
    この中だったら、特に「斜陽」「人間失格」は本当に良いと思う。どちらも中高生の頃に読んだが、当時は全く違う読み方をしていたと言わざるを得ない。大学生になってから読んで良かった。

    前に書いた太宰の新潮文庫の方にも感

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    2025年12月03日
  • パンドラの匣

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    ふたつともだいすき。女生徒も斜陽も正義と微笑も、表題のパンドラの匣も、太宰治は人の日記を作品にするのがうますぎる。
    正義と微笑のR大の同級生への描写、中学の先生についての考え、本当に好き。これをいいな、かっこいいーと思って影響受けちゃって学校で大浮きした。この状況も作品中の孤立派という言葉で正当化できちゃうんだから、なんという学生狂わせ!!「なんじら断食するとき、偽善者のごとく悲しい面容をすな。」これを大切に、大切に、生きていきたいと思う。何事も知識をひけらかさず、淡々と努力できる人になりたい。これも良くないか、まあ現実で会う誰もこのページ見てないし。でもこれを心に決めて生活すると本当に苦しい

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    2025年12月01日
  • 文豪死す

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    表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。

    文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
    芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。

    太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。

    梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公

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    2025年11月30日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    坂口安吾、織田作之助との対談で乞食女と恋愛したいと言っていたが、グッドバイはそれを表現したのではないかと思う。続きが読みたいなあ。

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    2025年11月29日
  • 人間失格

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    人と違うことを考える主人公に対して、共感する部分が多々あった。
    自分の中の幸せを1つ持てるようにしたい。

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    2025年11月26日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    本当に本当に面白かったです。
    生きるとはなにか、死ぬとはなにか、思想とは、恋愛とは……
    考えさせられると同時に気味が悪く、とても面白く、とても奇妙な本でした。
    場面の移り変わりも驚かされてばかりで、思わず声が出てしまう場面も多かったです。

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    2025年11月23日
  • 人間失格

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    初めての太宰さん、初めての『人間失格』。
    こんなに読みやすかったんだ!
    これについて多く語る必要があるのか?!ってのはあるけど、語れるだけ語らせていただきたい。(自分のために)

    主人公には自分というものがなく、空腹もあまり感じず、食べ物を美味しいとも思えず、人間が怖いが故に、人にどう見られるかを気にするが故に、幼い時からずっと道化を演じて、何とか世渡りしてきたというところで、「これ、村田沙耶香さんの作品の主人公たちに通じるものがある!」とびっくりしました。

    少しずつ違ってくるのは、『人間失格』の方の主人公は、画家になってやるって願望を抱いてみたり、人を愛したいと切望したり、人に図々しくな

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    2025年11月21日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    「太宰治の作品を初めて読んだのは、多分、現代文でやった『羅生門』だと思う。
    ロングスリーパーな私にとっては、ほとんど子守唄のような時間だったけれど、なんとなく、太宰治特有の人間のドロドロした部分を描いていたような気がする。

    そう思っていたからなのか、今回の作品を太宰治らしくないかも?と思った。
    でも、女生徒が毎日、何を思い何を見て何を感じ、悩み傷つき、悶々とひとりで考えているのか。そしてその一連の思考が、私も同じように感じていたことがあったことに懐かしく感じた。

    10代だからといって、侮るなかれ。
    彼女たち、現代ならば彼らたちは、我々大人より遥かに重く、解決しがたい悩みや葛藤を抱えている。

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    2025年11月19日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    見栄とか、世間体とか、プライドとか、そう言ったものにどうしても自分で自分の首を絞める現代人にはピッタリじゃないでしょうか。なるほどこう展開するのかな?と思っている方向にいかずバッドエンドもあれば、昔話をこう解釈したのか!という驚きも楽しめます

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    2025年11月17日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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     読むのは2回目だが、面白かった。今まで読んだ太宰治の中でもトップクラスに面白い物語ばかりだった。
     新釈諸国噺とかお伽草子とか既にあるものについて空想を巡らして、自分のスタイルにすると言うのはとても面白い。特にお伽草子カチカチ山の兎と狸を16歳の処女と37歳の中年大食男にしているのが痛快だった。男として恐ろしくなるようなことではあったけど。
     新釈諸国噺は全て楽しく読めたが、中でも「義理」という作品が印象的だ。武士の義理の悲しさがよくわかる。西鶴がベースとのことだが、西鶴は読んだことがないので、元になった話も読んでみたい。

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    2025年11月15日
  • ヴィヨンの妻

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     家庭の物語が多かった。「家庭の幸福」や「桜桃」が印象的だった。
     堕落した主人公が家族を悲惨な目に合わせつつも、でも仕方ないのだみたいなかんじになってるのはなんか上手く言えないけど、いい!と思った

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    2025年11月10日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    お気に入りの1冊です。特に「一つの約束」が好きですが、太宰治の他の著作を読んでから読むとさらに味わい深いです。

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    2025年11月09日
  • 人間失格

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     読むのは3、4回目。
     やっぱり面白い。内縁の妻が犯されて、主人公が感じたものが恐怖だったというのは太宰治のことをよく表していると思った

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    2025年11月08日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    これを書いた人は心の傷をよく知る人だなあと言う感じ。太宰も死を恐れていたのか。人の死を恐れる経験があったのか。

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    2025年11月06日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    2025/11/04
    p.23
     この雑誌にも、「若い女の欠点」という見出しで、いろんな人が書いて在る。読んでいるうちに、自分のことを言われたような気がして恥ずかしい気にもなる。それに書く人、人によって、ふだんばかだと思っている人は、そのとおりに、ばかの感じがするようなことを言っているし、写真で見て、おしゃれの感じのする人は、おしゃれの言葉遣いをしているので、可笑しくて、ときどきくすくす笑いながら読んで行く。宗教家は、すぐに信仰を持ち出すし、教育家は、始めから終りまで恩、恩、と書いてある。政治家は、漢詩を持ち出す。作家は、気取って、おしゃれな言葉を使っている。しょっている。

    2025/11/

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    2025年11月05日
  • 漫画 人間失格

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    私には、この世界にはまともな人間など存在しないように見えます。みんな人間失格だからこそ、この本に共感できる人も多々いるのではないでしょうか?
    (漫画版の感想)

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    2025年11月02日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    76冊目『きりぎりす』(太宰治 著、1974年9月 初版、2008年11月 改版、新潮社)
    1937年から1942年までの間に発表された作品で編まれた短編集。著者の得意とした女性告白体小説と随筆的作品が中心となっている。
    文才が大きく開花したとされる中期作品群が揃っているだけあり、どの短編も恐ろしいほどの完成度を誇る。
    過剰なまでの自省心と鋭い観察眼が生み出す彼の作品は時に人の心を抉るが、その根底に深い優しさがある事をこの短編集は教えてくれる。

    〈この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った〉

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    2025年10月18日
  • 女生徒

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    ここまで綿密に乙女心を書き上げられるのですね。ティーンエイジの女の子特有の合理的でない心情変化をこんなにも分かって表現できるなら、そりゃモテるのも頷けますとも。全部の話に共感できると同時に、なんだか読んでて過去の女生徒らと恋バナをしているような気持ちになりました。

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    2025年10月15日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    全体として不気味、気持ち悪いという評価。(悪い意味ではなくここまで後味悪い小説は中々ないと思います。)

    『戦闘、開始、恋する、すき、こがれる、本当に恋する、本当にすき、本当にこがれる、恋いしいのだから仕様が無い、すきなのだから仕様が無い、こがれているのだから仕様が無い』

    この文章は理性と感情で葛藤しつつも最後は感情に突き動かされてる感じが大好き。

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    2025年10月25日
  • パンドラの匣

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    やっぱり私は太宰治の作品が好きだなぁと感じた作品でした。特にパンドラの匣。
    一つの感情を何か難しい凝った言葉で表現するのではなくただただありのままに、読者が読み取りずらくなるくらいの素直さが含まれているのが本当に好きです。
    こういう物語を人生の教科書と言うんだろうなと思いました。

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    2025年10月14日