太宰治のレビュー一覧

  • 六月十九日

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    北見けんいち派ではなく太宰治派

    ⚫️太宰治の生誕日(6月19日)に係る随筆だ。⚫️北見けんいちの漫画に、昭和20年代の世相を明るく描く「焼けあとの元気くん」がある。この作品では、親が子供に「アンタなんかウチの子じゃありません」と言うことは、例え勢いでも冗談でも、子供を傷つけるので絶対ダメという。しかし、太宰の見方は異なる。ちなみにカピバラは、北見派ではなく太宰派だ。⚫️ところで、太宰は破滅型の天才で、どうみてもハンパなく面白い奴だが、自己評価は随分違う。「いやいやアンタは面白いよ」とツッコみたい。

    #タメになる

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    2024年06月20日
  • パンドラの匣

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    こんな本に出会うために生きているのかも知れない

    ひばりとマア坊が2人でお茶を飲む描写は、目で見ることのできない美しさをたたえているような気がした

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    2024年06月20日
  • 太宰治全集(5)

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    太宰の他の作品を読んでいれば実感しますが、『正義と微笑』の持つ意味合いは、作家としての彼を考えるに必要不可欠なものであると思います。

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    2024年06月19日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    太宰の作品は初めて読んだが、とてつもない語彙力で自身の心境、思想を語っているように感じた。まるで本当に経験したかのような、読者の心を取り込む文のかき方。上品というか奇抜というか、本当に魅力的な言葉を選ぶ人だなと思った。決して読みやすくはないが、読み終えた時の満足感がすごい。本物の才能を見た。

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    2024年06月15日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    再読。もう一度みてみると、妹の気持ちと寿命が儚げで雪のように消えてしまいそう。姉目線だからこそ思うところはあるかもしれない。切ない恋愛モノが読みたい人に。

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    2024年05月29日
  • 駈込み訴え(乙女の本棚)

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    太宰治の書く世界観と、ホノジロトヲジさんのイラストの世界観が合致していて、手元に置いて時々眺めたくなる本だと思いました。まるで絵本のように読み進められる点も良かったです。
    太宰治が1番好きな文豪なので、これをきっかけにもっと著書を読みたくなりました。

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    2024年05月28日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    自分の過去の作品の書評とか、日々の想い事とか、ほかの作家に対する公開評論などをまとめて綴ったもの。総じて根暗でつまらない部分も多いのだが、公開であるにも関わらず、ほかの作家からの中傷にやたら過敏に反応する所の本性とかがいかにも太宰治らしく味わえる。孤高の人という使い古された言葉があるが、実際会ってみるとただ嫌味な人間でお付き合いを勘弁したくなるから、孤独いやむしろ孤低のヒトというべきで自分もそれに属するとかね。ほかに、芭蕉よりも去来の「湖の水まさりけり五月雨」という句を傑作と褒めたり。そして、芥川賞を落選させた川端康成へのコメントへの絡み、結婚を媒介した井伏鱒二の文才への激賞と釣りや旅の名人と

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    2024年05月26日
  • 津軽(新潮文庫)

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    太宰治の「家」を否定する作風とは異なり家や故郷を懐かしがりながら綴った旅行記という印象。
    太宰の屑っぷり(鯛のくだりとか)が随所に垣間見えるのも魅力。
    そして最後、たけに会いに行くところから急速に物語が加速していきすっきりとした読後感。

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    2024年05月21日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    第二次世界大戦中に描かれた太宰治中期の作品集。
    中国と日本の古典、お伽話をベースに太宰のユーモアと観察眼、空想力が存分に発揮された作品。

    ・感想
    先にYouTubeの朗読で全部聞いてたけど、今回は改めて朗読を聴きつつ(読むスピードに合わせたので1.5倍速だけど)本を読んでみた。
    太宰らしいユーモアが溢れつつ生真面目、ちょっと自虐的で笑えるところが多々あって面白かったw

    特に好きなのはやはりお伽草子。
    日本のお伽草子を太宰が二次創作?するにあたりキャラクター設定、舞台設定、ストーリー展開について太宰なりに肉付けしてるんだけどそれがまたとても面白い。
    こういう作品を読むと太宰の繊細

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    2024年05月06日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    続きが読みたい!となる作品です。
    愛人と入水自殺した太宰の最後の作品であり、「愛人との別れ方!」をテーマに描かれた作品ですが、暗い感じはなく、とてもリアルで、作品が未完に終わったことがとても残念です。

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    2024年05月04日
  • パンドラの匣

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    勉強は人格を形成するに共感した。僕もそう思う。勉強の姿勢によって人格が歪んでしまうのを理解しているから。勉強をしなさいで勉強をすると塞ぎ込み、檻の中で生活しているような感覚に苛まれる。檻の中にいると狂うのです。懲罰房の話を聞いたことがあるだろうか。あいつらは手足を縛られ、1ヶ月間会話と身体の自由をほとんど奪われるらしい。自由を奪われると人は狂うのだ。懲罰房の人間はげっそりして、歯茎から血を出し、目が虚ろになって出てくるらしい。そうだ、勉強は自分がやりたいようにやるのが1番なのだ。したくないものをやれと言われりゃ歪んでく、やりたいものをやれば良くなってく。いい形成のされ方をする。そんなことを考え

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    2024年04月29日
  • 太宰治全集(4)

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    ネタバレ

    きりぎりす
    きーんとするくらいの純を求めて、純なるもの意外は全て偽物とした、徹底した無垢。妻から夫への手紙という形をとる事で、本人が希求する理想を説くのではなく、最も近い他人が弾劾する、厳しい眼差しで語られる。
    最も無垢は希求するのではなく、あるがままにそこにある、というだけで、希求している時点で無垢ではない。(ドストエフスキーみたい。)ここでの無垢を、太宰は白痴と言ったりしますが。
    私も、こんなきーんとした、穢れのない、白痴のような無垢に、ずっと憧れているのです。自意識、という、自分を保護し進歩させ、そして汚すものにずっと苦しめられてきた。
    太宰の正直と徹底した理想主義であるが故の激しい自己

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    2024年04月28日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    全部面白かったけど、「浦島さん」が特に好き。
    亀が、すぐ何でもかんでも批評や干渉をしたがる人間の煩わしさをズバズバ論破していくのが爽快だった。
    確かに人間は他の生き物と比べておせっかいなところがあると思う。
    ネットで言うと、どこの誰かもわからない匿名の書き込みにあれやこれやと批判や同情をよせていたり。
    また、どこの馬の骨かもわからない奴の虚勢を張った自慢話が蔓延っていたり。
    彼らは外聞に重きを置きすぎている。
    そんなに外聞は大事か。
    亀にそんな疑問を投げかけられたような気がした。
    価値観を押し付けたり押し付けられたり、そんな世の中じゃ多様性からは程遠い。
    相手は相手、自分は自分。
    それぞれが自

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    2024年04月21日
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛

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    葉桜が印象深かったのか、今年の桜は遅く開花し、1週間ぐらいで葉っぱがちらほら出てきて緑とピンクのコラボレーション。会社の桜は老木で貧相な満開だが、今年は緑が映えてキレイで葉桜と魔笛の表紙がインプットされ、来年も葉桜をみるとこの小説を思い出すのだろう。

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    2024年04月17日
  • 津軽

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    青森愛

    太宰治は津軽生まれ、津軽のみならず
    青森県について、念入りにつまびらかに著述し続ける
    末尾まで笑えて楽しめる青森紹介文

    #アツい #タメになる #笑える

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    2024年04月12日
  • 女の決闘

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    森鴎外を引く

    森鴎外全集を何度も引用し
    森鴎外が訳したオイレンベルクの『女の決闘』をひもとく筆者
    これは太宰流文学講義だな

    #ドキドキハラハラ #タメになる #笑える

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    2024年04月12日
  • 葉桜と魔笛

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    松江が舞台

    松江が舞台ながら
    病床に伏せる娘とその家族の悲劇であり
    郷愁は誘われない
    恋を知らず旅立つのは女にとって悔恨なのだな

    #ダーク

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    2024年04月12日
  • 誰

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    サタンとは何か

    太宰治が、作中にしばしば比喩とする『サタン』
    太宰がサタンについて調べる契機?となった逸話、教え子や先輩との和やかさが伝わるやり取り、きれいにオチもついた佳作

    #ほのぼの #笑える #タメになる

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    2024年04月12日
  • 満願

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    米澤穂信の同名短編小説を想起

    ⚫️米澤穂信の同名短編小説と同じく女性の願望成就にまつわる掌編小説。⚫️とかく品性に欠きがちな性欲の発露を端正清楚に表現し、善悪二元論に魅せられがちな人の単純な心の内を諧謔を交えて柔く批判し、女の持つ優しさや賢さをさりげなく入れ込む。⚫️ところで、文中の「簡単服」とは、どんな服のことか分からなかった。どうやらワンピースらしい。⚫️話は逸れるが、昔はランニングとかズボンと呼んでいたものを、今はタンクトップとかスラックス・ジーンズと言う。そう言わないと、どこか恥ずかしくさえ感じる。言葉のうつろいを想う。

    #ハッピー

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    2024年04月04日
  • 人間失格

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    葉蔵と共に滅んでみたい・・・

    この作品を読むと、何故か堕落が美しく思えて、つい、陶酔してしまう。

    そして、自分が堕落気味の時には、
    心にぴったりと寄り添ってくれる。

    まるで、悪い恋人のような存在だ。

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    2024年03月31日