お伽草紙(新潮文庫)

お伽草紙(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。“カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見させた「お伽草紙」、西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた「新釈諸国噺」ほか3編。(解説・奥野健男)

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お伽草紙(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    見栄とか、世間体とか、プライドとか、そう言ったものにどうしても自分で自分の首を絞める現代人にはピッタリじゃないでしょうか。なるほどこう展開するのかな?と思っている方向にいかずバッドエンドもあれば、昔話をこう解釈したのか!という驚きも楽しめます

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

     読むのは2回目だが、面白かった。今まで読んだ太宰治の中でもトップクラスに面白い物語ばかりだった。
     新釈諸国噺とかお伽草子とか既にあるものについて空想を巡らして、自分のスタイルにすると言うのはとても面白い。特にお伽草子カチカチ山の兎と狸を16歳の処女と37歳の中年大食男にしているのが痛快だった。男

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    12/20 お伽草子 太宰治
    ずっと読みたかった作品400ページ越えの大作。短編集。
    どんなものかと思って読んだが、盲人独笑以外、清貧譚、新釈諸国噺、竹青、お伽草子面白かった。盲人独笑も意味がわかったら面白いのだろう。面白かった。
    好きな話は猿塚、裸川、女賊、赤い太鼓、カチカチ山。
    太宰中期の作品も

    0
    2024年12月20日

    Posted by ブクログ

    太宰治氏によるお伽噺や古典。
    読みやすくて面白かったです。
    太宰治氏らしい登場人物や動物たちに思わず笑ってしまいました。

    0
    2024年07月08日

    Posted by ブクログ

    全部面白かったけど、「浦島さん」が特に好き。
    亀が、すぐ何でもかんでも批評や干渉をしたがる人間の煩わしさをズバズバ論破していくのが爽快だった。
    確かに人間は他の生き物と比べておせっかいなところがあると思う。
    ネットで言うと、どこの誰かもわからない匿名の書き込みにあれやこれやと批判や同情をよせていたり

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    太宰によるフォークロア新解釈をたっぷり味わえる一冊。新釈諸国噺などは、西鶴の原文にちかいのだろうなという話と、『粋人』『遊興戒』『吉野山』など太宰節が滲み出ている話とに分かれている。
    特に好きだったのが『竹青』と『浦島さん』。
    こうも伸びやかな想像力、幻想的な世界を鮮やかにいきいきと書くことができる

    0
    2023年10月08日

    Posted by ブクログ

    タイトル*お伽草紙
    著者*太宰治
    出版社*新潮社
    作品紹介*
    困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。”カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命

    0
    2023年01月26日

    Posted by ブクログ

    太宰さん流の昔話、好きだ。
    軽快に語られているが
    人間の中に根強く存在する
    慈悲、強慾、怨恨、嫉妬が
    語られていて興味深い。

    浦島太郎の話。これもまた良い。
    『年月は、人間の救ひである。
    忘却は、人間の救ひである。』
    人間が最も恐れる老いというのも
    美しく、幸福なことなのかもしれない。

    年老いて

    0
    2021年02月11日

    Posted by ブクログ

    特に印象に残ったのは「浦島さん」。物語中には太宰の独自の解釈が垣間見られるが、最も感銘を受けたのはやはりパンドラの箱の話である。パンドラの箱は開けると膨大な憎悪や悲観など否定的な感情、悪物質が放出される。ただ、底に残るのは希望である。どれだけ辛くても、希望を見出して生きていけという太宰の強く優しい訴

    0
    2019年04月04日

    Posted by ブクログ

    洒脱なユーモアと豊富な語彙、軽やかでそれでいて格調を感じさせる文体。
    太宰治の良さに満ちている短編集。『お伽草紙』を太宰の最高傑作に挙げる人も多いが、わたしもこの作品は好きだ。防空壕の中での娘への語り話という設定が凄い。日本絶体絶命な時に、こんな戦意高揚に全く寄与しそうにない作品群を書く太宰はやはし

    0
    2018年07月24日

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