太宰治のレビュー一覧

  • 晩年

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    _その際、ここにいう〈嘘〉が、実は小説のつむぐ、創作のメタファーでもあるという事実は重要だ。"事実"を告白するのではなく、小説家として〈荒唐無稽〉な〈嘘〉をもって世に戦いを挑み、矢折れ、刀尽き、なおかつ最後まで去勢を張り続けるダンディズムにこそ、『晩年』の真骨頂があるのである。


    作中に多くの自己言及的な嘘を忍ばせ、読者に"直接的に"、"メタに"語りかける。それが創作の"真実"のあり方になる。

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    2026年04月12日
  • 斜陽

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    ネタバレ

    面白かった
    太宰治さんの作品をもっと読んでみたくなった

    斜陽というタイトルはどういう意味なんだろうと考えながら読んだ。斜陽族の話だったが、一瞬の美しさみたいな意味もある気がした。
    かず子が母も弟も亡くなったのに前向きに話が終わっていて、斜陽ではなく朝日が昇ったような気持ちに彼女はなった。それは彼女の新しい人生がまた始まった、再スタートしたということだと思う。太宰治さんの暗いイメージが払拭された終わり方だった。

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    2026年04月10日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    富嶽百景を読みたくて手に取る
    はじめの富士の頂角の話しから
    おもしろく、のめり込んだ
    甲府でみた富士があまりにも完璧で
    かえって好かない、まるで風呂屋のペンキ絵
    注文通りすぎて恥ずかしいとまでいっている
    確かに完璧なところで見たら
    そう思うかもと納得

    他にも短編が9篇
    ロマネスクや、女学生など
    テンポがよく、楽しくもある
    太宰治のイメージが変わる

    また東京八景は
    本人の自伝のようなもので
    太宰治の苦悩が色濃く書かれている
    なるほどこうしてこの方が
    出来上がっていたのかと
    またも納得
    太宰治の作品もっと読みたくなった
    今更だけどさっそく次の作品を探そう

    #富嶽百景、走れメロス
    #太宰治

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    2026年04月10日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    いま、という瞬間は、面白い。いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。

    太宰治という男性が、こんな文章を編み出せることに驚いた。大学生の私もこの主人公の女の子のように、とりとめのないことを考えて自己嫌悪に陥ることは全然あって、共感したり、面白いと思ったりしながら読んだ。
    言葉遊びやリズムも面白くて、何度か読みたい作品だと思った。

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    2026年04月23日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    太宰、美しい日本の文学読んでます感があって良きです!内容は当たり外れあるかもですが、、

    最近昭和40年代の太宰本をコンプリートしましたが、多忙につきあまり読者ができておりません。

    さーて、来週のサザエさ

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    2026年04月06日
  • 人間失格

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    太宰治という名前は知っていたが、読んだことはなかった。こんなに読みやすいのか、こんなに自分の心の中に素直な人か。と思いながら読んだ。主人公はただ生きるのに器用すぎて不器用で、でもなんとなくほっておけない、いわゆるだめんずだなあ。でも、そうでしかいられないんだよね。名著である理由がわかったし、思ったより全然読みやすい。、

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    2026年04月03日
  • 人間失格

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    何度目かの再読
    いつ読んでも不思議と新しさを感じる
    いや、ただの痴呆か
    確実なのは読んだ年齢、状況の違いで共感部分が変わること
    また読むだろう

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    2026年03月28日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    言葉遣いが本当にお美しいですo̴̶̷ ̫ o̴̶̷̥᷅

    かず子はお母様に依存しているのかな、、
    アガペーではない愛のような、なにかドロドロした、何処か歪な感情を持っている感じがしました。
    生きるとは大変なこと、それでも最後に生きる道を選んだ主人公は強くて尊敬します( ⸝⸝ඉ⤚ඉ)

    大好きな本!また読みたいです。

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    2026年03月21日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    駅のベンチで、毎日、流れる群衆の一部になりたいと思うのか、それとも距離を取りたいのか。

    しかし『待つ』は、受け身。
    いつか、出会う誰かとの覚悟を秘めているようです。

    誰かと寄り添いたい気持ちと、世間体を気にする自意識の間で揺れる繊細な少女の心のように感じます。

    『私を忘れないで』は自己主張。
    これは、『出会う誰か』に言ってるのか、それとも自分自身へなのか…

    和の文体と、絵が心地よくて、さらりと読むことができました。

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    2026年03月16日
  • 人間失格

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    本当に大好きな本です。
    初めて読んだ時、これ私が書いた?と思ってしまう程、共感の嵐でしたᴗ̥̥ .̼ ᴗ̥
    同じ死生観の方が沢山いるとわかって安心させてくれた本です。

    罪のアントニムの場面は私も一緒にその場で考えている様でとっても楽しかった(⸝⸝ɞ̴̶̷ ·̮ ɞ̴̶̷⸝⸝)

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    2026年03月16日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    初めて読んだ太宰治。彼のなかに自分がいるのに、自分のなかに彼がいなかったという過去を悔やんだ。
    暗い話と聞かされ敬遠していたが、光をもって初めて、これを暗いものとできるのである。
    自分のもつ小さな光では、幸いにもこれを暗いものとはできなかった。

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    2026年03月04日
  • 津軽

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    ネタバレ

    太宰治の作品は、『走れメロス』と『人間失格』しか読んだことありません。今度青森県へ行くので縁の物をと思い、手にした次第です。

    所々挟まれる古文の引用が長く、難解でその部分は心が折れそうになりました。が、N君とのやりとり、芭蕉の話、売れっ子小説家批判、鯛の切り身、頭の形などなど、思わず笑ってしまう軽妙なやり取りも多く、心に残りました。
    今まで抱いていた太宰治のイメージと違う、かわいい一面を見たという感じです。

    ラストの、たけとの再会場面は自然に涙が溢れました。「生れてはじめて心の平和を体験した」太宰と「強くて無遠慮な愛情」をあらわすたけが心に沁みました。

    読後感が良く、手元において何度でも

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    2026年02月26日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    葉桜と魔笛が読みたくて購入。
    私は、ただ美しい物語ではないのではないかと感じた。

    妹は本当に彼と付き合って、深い仲になっていた。戦時下、時代的にもしそれが世間にバレたら命を絶たなければならないほどの秘密。
    姉の手紙により、姉に知られる訳にはいかず嘘をついた(予めバレた時の用意をしていたのかもしれない)
    姉は姉で、妹だけ恋愛を楽しんでいた事に嫉妬心を抱いた。
    魔笛を吹いたのは厳格な父親かもしれない。けどそれは妹のためというより、自分も知った事を妹に知らしめるため。

    妹が急逝したのは、自ら命を絶ったから。

    全て知っていた姉が、抱えきれずに晩年告白という形をとった。

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    2026年02月11日
  • 惜別(新潮文庫)

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    「右大臣実朝」を読んだ。一番秀逸だと感じたのは公暁の描写である。太宰は実朝に対して滅んでいく美しさを投影したものの、公暁に対しては人間に潜む汚さを投影した。陰鬱で斜に構えた公暁の姿は人間失格に出てくる大庭葉蔵の姿、つまりは太宰の姿そのものであるように思える。太宰は自分の内面を公暁という一人のキャラクターに託したのだろう。

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    2026年02月10日
  • 津軽(新潮文庫)

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    苦い海に浮かぶ安寧の島「津軽」
    名家津島家にとっては黒い種
    友人にとっては愛すべき厄介な男、薄いつながりの糸でも大きな安らぎにしてきた哀しい人
    人生では自分の人生のあざなえる縄に周りをまきこんだひと
    作家として私小説という泥の浮き沈みに身を任せ、女体を巻き添えにして沈んでしまった人。生きる悲しみにあふれた生き方に流されていった人。
    野獣派とはそれぞれ勝手な生き方を選んだ人々。大雑把に一括りにされた作家のひとり。

    「津軽」を読めば心の底に潜んでいた悲しみに気がつく。苦しみにムチ打たれ続けた日々を書いた作品は読者を傷つける。たまたま日ごろ目を背けている自分の些細な出来事が、この苦しみの根源ではな

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    2026年02月05日
  • 人間失格

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    2026/02/01
     神に問う。無抵抗は罪なりや?
     堀木のあの不思議な美しい微笑に自分は泣き、判断も抵抗も忘れて自動車に乗り、そうしてここに連れて来られて、狂人という事になりました。いまに、ここから出ても、自分はやっぱり狂人、いや、癈人という刻印を額に打たれる事でしょう。
     人間、失格。
     もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。

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    2026年02月02日
  • 女生徒

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    ネタバレ

    おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。あたし、東京の、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません。

    19歳、すごくささった。愛おしい。

    (青空文庫)

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    2026年01月26日
  • 人間失格

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    内なる葛藤が激しく、脆く、恐ろしい。周りと違うことを憐れんでいるようで、己を特別な存在だと思っているようにも見えた。そんな穿った見方をするのは私の歪みだろうか。身に覚えがあるからか。叫びのような言葉を浴び続けてしばし放心。圧倒されて夢中で読み耽った。最高。

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    2026年01月14日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    自分の感情を重ねるために斜陽を読むことはしたくなくて、傾倒するのも嫌で、でもそれでも斜陽じゃないとだめで、手を出したくなる

    ほんとは、表紙、違うのがよかったけど

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    2026年01月05日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今まで太宰治の作品はYouTubeの朗読で聴いていたけど、目で読む方が自分に合ってることに気づきました。
    難しい、よくわからない、という印象がガラッと変わりました。
    こんなに繊細さとユーモアを兼ね備えた美しい文章だったなんて!
    食べるものがない、病気の子どもを病院に連れていけない、いつ家が焼かれるかわからない、ひしひしと伝わってくる戦時下の切迫感。
    「ああ、みんな焼けちゃったね。」という幼い子供の一言に、戦争の残酷さと愚かさが詰まっているように感じました。
    もっと太宰の作品に触れたくなる一冊でした。

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    2026年01月03日