太宰治のレビュー一覧

  • 文豪死す

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    表紙や作者の紹介ページで使われるイラストがとても美しい。適度に服装、髪型は本人の雰囲気を残しつつ、完璧に美化されていてイラストレーターの腕の良さにたまげる。

    文豪たちの最後の作品を集めた本で、まとめて読むとその文豪らしさがよく感じられて良い。
    芥川の「歯車」 私も偏頭痛持ちだからこの現象(閃輝暗点)よくわかる!と共感するとともに、精神病になりやすい家系の人なんじゃないかと邪推してしまった。

    太宰の「グッド・バイ」 女性関係の華やかな作者の理想の別れ方を描こうとして、結末までいかなかったのは収集つかなかったのかな、と思った。

    梶井「のんきな患者」 若い頃から結核を患ってたから、今回の主人公

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    2025年11月30日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    坂口安吾、織田作之助との対談で乞食女と恋愛したいと言っていたが、グッドバイはそれを表現したのではないかと思う。続きが読みたいなあ。

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    2025年11月29日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    本当に本当に面白かったです。
    生きるとはなにか、死ぬとはなにか、思想とは、恋愛とは……
    考えさせられると同時に気味が悪く、とても面白く、とても奇妙な本でした。
    場面の移り変わりも驚かされてばかりで、思わず声が出てしまう場面も多かったです。

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    2025年11月23日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    「太宰治の作品を初めて読んだのは、多分、現代文でやった『羅生門』だと思う。
    ロングスリーパーな私にとっては、ほとんど子守唄のような時間だったけれど、なんとなく、太宰治特有の人間のドロドロした部分を描いていたような気がする。

    そう思っていたからなのか、今回の作品を太宰治らしくないかも?と思った。
    でも、女生徒が毎日、何を思い何を見て何を感じ、悩み傷つき、悶々とひとりで考えているのか。そしてその一連の思考が、私も同じように感じていたことがあったことに懐かしく感じた。

    10代だからといって、侮るなかれ。
    彼女たち、現代ならば彼らたちは、我々大人より遥かに重く、解決しがたい悩みや葛藤を抱えている。

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    2025年11月19日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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    見栄とか、世間体とか、プライドとか、そう言ったものにどうしても自分で自分の首を絞める現代人にはピッタリじゃないでしょうか。なるほどこう展開するのかな?と思っている方向にいかずバッドエンドもあれば、昔話をこう解釈したのか!という驚きも楽しめます

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    2025年11月17日
  • お伽草紙(新潮文庫)

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     読むのは2回目だが、面白かった。今まで読んだ太宰治の中でもトップクラスに面白い物語ばかりだった。
     新釈諸国噺とかお伽草子とか既にあるものについて空想を巡らして、自分のスタイルにすると言うのはとても面白い。特にお伽草子カチカチ山の兎と狸を16歳の処女と37歳の中年大食男にしているのが痛快だった。男として恐ろしくなるようなことではあったけど。
     新釈諸国噺は全て楽しく読めたが、中でも「義理」という作品が印象的だ。武士の義理の悲しさがよくわかる。西鶴がベースとのことだが、西鶴は読んだことがないので、元になった話も読んでみたい。

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    2025年11月15日
  • ヴィヨンの妻

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     家庭の物語が多かった。「家庭の幸福」や「桜桃」が印象的だった。
     堕落した主人公が家族を悲惨な目に合わせつつも、でも仕方ないのだみたいなかんじになってるのはなんか上手く言えないけど、いい!と思った

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    2025年11月10日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    お気に入りの1冊です。特に「一つの約束」が好きですが、太宰治の他の著作を読んでから読むとさらに味わい深いです。

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    2025年11月09日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    これを書いた人は心の傷をよく知る人だなあと言う感じ。太宰も死を恐れていたのか。人の死を恐れる経験があったのか。

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    2025年11月06日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    2025/11/04
    p.23
     この雑誌にも、「若い女の欠点」という見出しで、いろんな人が書いて在る。読んでいるうちに、自分のことを言われたような気がして恥ずかしい気にもなる。それに書く人、人によって、ふだんばかだと思っている人は、そのとおりに、ばかの感じがするようなことを言っているし、写真で見て、おしゃれの感じのする人は、おしゃれの言葉遣いをしているので、可笑しくて、ときどきくすくす笑いながら読んで行く。宗教家は、すぐに信仰を持ち出すし、教育家は、始めから終りまで恩、恩、と書いてある。政治家は、漢詩を持ち出す。作家は、気取って、おしゃれな言葉を使っている。しょっている。

    2025/11/

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    2025年11月05日
  • 漫画 人間失格

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    私には、この世界にはまともな人間など存在しないように見えます。みんな人間失格だからこそ、この本に共感できる人も多々いるのではないでしょうか?
    (漫画版の感想)

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    2025年11月02日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    76冊目『きりぎりす』(太宰治 著、1974年9月 初版、2008年11月 改版、新潮社)
    1937年から1942年までの間に発表された作品で編まれた短編集。著者の得意とした女性告白体小説と随筆的作品が中心となっている。
    文才が大きく開花したとされる中期作品群が揃っているだけあり、どの短編も恐ろしいほどの完成度を誇る。
    過剰なまでの自省心と鋭い観察眼が生み出す彼の作品は時に人の心を抉るが、その根底に深い優しさがある事をこの短編集は教えてくれる。

    〈この薔薇の生きて在る限り、私は心の王者だと、一瞬思った〉

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    2025年10月18日
  • 女生徒

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    ここまで綿密に乙女心を書き上げられるのですね。ティーンエイジの女の子特有の合理的でない心情変化をこんなにも分かって表現できるなら、そりゃモテるのも頷けますとも。全部の話に共感できると同時に、なんだか読んでて過去の女生徒らと恋バナをしているような気持ちになりました。

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    2025年10月15日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    全体として不気味、気持ち悪いという評価。(悪い意味ではなくここまで後味悪い小説は中々ないと思います。)

    『戦闘、開始、恋する、すき、こがれる、本当に恋する、本当にすき、本当にこがれる、恋いしいのだから仕様が無い、すきなのだから仕様が無い、こがれているのだから仕様が無い』

    この文章は理性と感情で葛藤しつつも最後は感情に突き動かされてる感じが大好き。

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    2025年10月25日
  • パンドラの匣

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    やっぱり私は太宰治の作品が好きだなぁと感じた作品でした。特にパンドラの匣。
    一つの感情を何か難しい凝った言葉で表現するのではなくただただありのままに、読者が読み取りずらくなるくらいの素直さが含まれているのが本当に好きです。
    こういう物語を人生の教科書と言うんだろうなと思いました。

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    2025年10月14日
  • 人間失格 グッド・バイ 他一篇

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    ネタバレ

    世界を信じられなかった人間の話。

    自分を大罪人のように捉えていて「世間」を酷く恐れているが、これは自分あるいは他者に対する期待値が高いことの裏返しのようにも思え、その価値観の頑なさはある種信仰のようにも見える。自分にも他者にも幻滅し裏切られているように感じられるのは、生来の性質か或いは理想を植え付けるだけして内実は混沌とした世であるからか。
    真実の自分は醜く皆を騙していると話すが、マダムから見た「神様みたいないいこ」も一つの真実ではなかったか。

    本来人間には失格も合格もないはずだが、その線引きは確かに存在しているように思え、その息苦しさは現代にも通ずる。

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    2025年10月11日
  • 人間失格

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    "人間失格"昔から聞いたことはあったが、読んだことは無かった作品。それを今ほど、読み終えることが出来て、大変嬉しく思う。

    初っ端の感想としては、難しい!!だ。
    ただ、内容は73%は理解できたと思う笑
    それを踏まえて、葉ちゃんの、女にモテてるが女が苦手、というのが、また贅沢な男だなぁと思った。
    ただ、社会に対しての生きづらさというのは、私も歳を重ね、社会に絶賛揉まれ中の今だからこそ、共感できる部分はあった。

    映画化もしていたような気がするから、映画を見て答え合わせでもしようかしら。笑

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    2025年10月09日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    正直前半は退屈だったが、かず子の手紙のあたりから面白くなってきて、気がつけばイッキ読みしていた。

    退廃の美しさが全体に漂っていて、自分好みの雰囲気を纏った作品だった。
    とても充実した読後感。

    言葉選び、言葉の並びが秀逸。
    名言が随所にあって、何度も読み直したくなる。

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    2025年10月05日
  • 人間失格

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    人を信じれないからこそ自分を偽る主人公
    人間の弱さだったり繊細さだったり上手くいかない人生だったり…人間失格といいながら、とても人間らしいなと思う。

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    2026年01月04日
  • ヴィヨンの妻

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    ネタバレ

    ## 感想まとめ

    太宰は意外と家族のことを想っていたのだなあと思う。

    家族を想い、仕事に苦しみ、そして家族との関係に苦しみ、自分を追い詰める。

    それが作品にも滲み出る。

    太宰治の作品は最近少しずつ読んできているが、『人間失格』の息苦しくて暗い雰囲気から、『富嶽百景』の爽やかな雰囲気まで、色々な作品が書ける素晴らしい作家さんだなと思う。

    しかし、素晴らしい作品を生みだせる感性は他人とは違うものがあるからこそだと思うが、それがあるからこそ世間からは浮いてしまって生きづらさがあるはず。

    そう思うと、素晴らしい作品を届けてくれる芸術家の皆さんたちの苦労には頭が上がらない。

    そしてその作品

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    2025年10月01日