太宰治のレビュー一覧

  • 斜陽

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    読みながら本の角を折ってできたドッグイヤーの数や計り知れず、どの描写、台詞、手紙や遺書、本当に文学の寵児なんだなと納得するしかない素晴らしい描写ばかりで、よくこんなもの書けるなと感動しました。
    家族、恋や不倫、病気、中毒やテーマとして何を書いてるかはっきり際立ってるけど、同じことを太宰治以外の人が書いたらこんなには心打たないんじゃないかと思うくらい感情を剥き出しに書く才能がすごい。とにかく人の様子を美しく文章にする才能がすごい。唯一無二の文章だと思った。
    私が好きなサリンジャー、カポーティ、村上春樹、そして今太宰治加わっちゃいますが、「ストーリー」が面白いとかじゃなくて(いや面白いんだけど)、

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    2026年04月29日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    愛した人の変貌と失望。震えるほど愛していたのに、裏切られ、変わっていく寂しさが苦しい、切ないラブストーリーだった。

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    2026年04月29日
  • 人間失格

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    ◯人への強烈な不安を描いているのでは
     3つの手記をもとに、葉蔵の人生を描いている。お道化を演じながら3人の女性と過ごし、人間への不審や戸惑いを感じながら生きる葉蔵。人間として生きることに苦しみ、最後は自分で自分に「人間失格」の烙印を押す。葉蔵の苦悩がありありと具体的に語られていて面白い。
     さて、葉蔵の苦悩は痛いほどわかるところが多くあった。例えば、地主の父親が懇意にしている政治家の演説を聞いた人たちが帰りに政治家の演説や父の悪口を言うのに、当の父の前では称賛する場面。このような、「実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信」があることに葉蔵は嫌悪感を感じる。たしかに、まだ自分には、外

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    2026年04月26日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    東京から遠く離れた地方に住み、日頃は仕事でほとんど休みもない私。先日、東京都三鷹市を訪れ、念願だった太宰治の入水◯◯現場とお墓、文学サロンに行けました。
    サロンではボランティアの方から太宰の話をたっくさん伺い、太宰について私なりに学びを深められ、その魅力を改めて感じました。
    それで太宰を読み直すことに。
    私は、人間失格が傑作と思います。
    ダメなダメな、人間として至らない情けない自分を許してもらいたい、肯定したかったんだなぁとすごく伝わってくるからです。
    誰しも欠けたる存在ですよね。許せない面は持っています。その欠けたる部分が苦しくてたまらない時がある。
    でもこの作品の最後の場面のように、誰かに

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    2026年04月25日
  • 斜陽

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    この問題で一ばん苦しんでいるのは私なのです。
    この問題に就いて、何も、ちっとも苦しんでいない傍観者な、帆を醜くだらりと休ませながら、この問題を批判するのは、ナンセンスです。

    人間の生活には、喜んだり怒ったり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは人間の生活のほんの一パーセントを占めているだけの感情で、あとの九十九パーセントは、ただ待って暮らしているのではないでしょうか。
    幸福の足音が、廊下に聞こえるのを今か今かと胸のつぶれる思いで待って、からっぽ。

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    2026年04月25日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    表題の「ろまん燈籠」
    五人の兄弟たちで書き継いでいく物語
    性格の違いからなんとも面白い
    物語となっていく
    そして祖父の評価と、勲章
    いい家族です

    そんな物語があれば
    「服装に就いて」は、太宰治の
    人となりがよくわかる
    おしゃれに目覚めて
    かっこよくすごそうとしているのに
    飲み屋のお姉さんに
    兄さん東北でしょうと言われてしまう
    すぐにすべてをかなぐり捨てる
    なんだか笑える
    洋装をして友人に笑われたり
    気に入らない着物を着てしまい
    出かけている間ずっと気になって
    まったく楽しめない
    義理の父の着物を着て出かけると
    必ず豪雨に見舞われる
    妻にまた雨に降られますよと
    言われているのにそのまま出かけて

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    2026年04月20日
  • 人間失格

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    2026 11冊目
    なんか、自分と重なるところもあったり、昭和初期から自分のような人間がいたかと思うと感慨深く、
    文章の構成等入りずらいところもあったが、主観的に物語に入り込めスラスラ読めた。

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    2026年04月18日
  • 人間失格

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    葉三の感覚が分からなくもない。

    人には人の苦しみがあって、他人には理解されないものだと再度認識した。

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    2026年04月15日
  • 晩年

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    _その際、ここにいう〈嘘〉が、実は小説のつむぐ、創作のメタファーでもあるという事実は重要だ。"事実"を告白するのではなく、小説家として〈荒唐無稽〉な〈嘘〉をもって世に戦いを挑み、矢折れ、刀尽き、なおかつ最後まで去勢を張り続けるダンディズムにこそ、『晩年』の真骨頂があるのである。


    作中に多くの自己言及的な嘘を忍ばせ、読者に"直接的に"、"メタに"語りかける。それが創作の"真実"のあり方になる。

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    2026年04月12日
  • 富嶽百景・走れメロス 他八篇

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    富嶽百景を読みたくて手に取る
    はじめの富士の頂角の話しから
    おもしろく、のめり込んだ
    甲府でみた富士があまりにも完璧で
    かえって好かない、まるで風呂屋のペンキ絵
    注文通りすぎて恥ずかしいとまでいっている
    確かに完璧なところで見たら
    そう思うかもと納得

    他にも短編が9篇
    ロマネスクや、女学生など
    テンポがよく、楽しくもある
    太宰治のイメージが変わる

    また東京八景は
    本人の自伝のようなもので
    太宰治の苦悩が色濃く書かれている
    なるほどこうしてこの方が
    出来上がっていたのかと
    またも納得
    太宰治の作品もっと読みたくなった
    今更だけどさっそく次の作品を探そう

    #富嶽百景、走れメロス
    #太宰治

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    2026年04月10日
  • 乙女の本棚 女生徒

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    いま、という瞬間は、面白い。いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。

    太宰治という男性が、こんな文章を編み出せることに驚いた。大学生の私もこの主人公の女の子のように、とりとめのないことを考えて自己嫌悪に陥ることは全然あって、共感したり、面白いと思ったりしながら読んだ。
    言葉遊びやリズムも面白くて、何度か読みたい作品だと思った。

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    2026年04月23日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    太宰、美しい日本の文学読んでます感があって良きです!内容は当たり外れあるかもですが、、

    最近昭和40年代の太宰本をコンプリートしましたが、多忙につきあまり読者ができておりません。

    さーて、来週のサザエさ

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    2026年04月06日
  • 人間失格

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    太宰治という名前は知っていたが、読んだことはなかった。こんなに読みやすいのか、こんなに自分の心の中に素直な人か。と思いながら読んだ。主人公はただ生きるのに器用すぎて不器用で、でもなんとなくほっておけない、いわゆるだめんずだなあ。でも、そうでしかいられないんだよね。名著である理由がわかったし、思ったより全然読みやすい。、

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    2026年04月03日
  • 人間失格

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    何度目かの再読
    いつ読んでも不思議と新しさを感じる
    いや、ただの痴呆か
    確実なのは読んだ年齢、状況の違いで共感部分が変わること
    また読むだろう

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    2026年03月28日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    言葉遣いが本当にお美しいですo̴̶̷ ̫ o̴̶̷̥᷅

    かず子はお母様に依存しているのかな、、
    アガペーではない愛のような、なにかドロドロした、何処か歪な感情を持っている感じがしました。
    生きるとは大変なこと、それでも最後に生きる道を選んだ主人公は強くて尊敬します( ⸝⸝ඉ⤚ඉ)

    大好きな本!また読みたいです。

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    2026年03月21日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    駅のベンチで、毎日、流れる群衆の一部になりたいと思うのか、それとも距離を取りたいのか。

    しかし『待つ』は、受け身。
    いつか、出会う誰かとの覚悟を秘めているようです。

    誰かと寄り添いたい気持ちと、世間体を気にする自意識の間で揺れる繊細な少女の心のように感じます。

    『私を忘れないで』は自己主張。
    これは、『出会う誰か』に言ってるのか、それとも自分自身へなのか…

    和の文体と、絵が心地よくて、さらりと読むことができました。

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    2026年03月16日
  • 人間失格

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    本当に大好きな本です。
    初めて読んだ時、これ私が書いた?と思ってしまう程、共感の嵐でしたᴗ̥̥ .̼ ᴗ̥
    同じ死生観の方が沢山いるとわかって安心させてくれた本です。

    罪のアントニムの場面は私も一緒にその場で考えている様でとっても楽しかった(⸝⸝ɞ̴̶̷ ·̮ ɞ̴̶̷⸝⸝)

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    2026年03月16日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    初めて読んだ太宰治。彼のなかに自分がいるのに、自分のなかに彼がいなかったという過去を悔やんだ。
    暗い話と聞かされ敬遠していたが、光をもって初めて、これを暗いものとできるのである。
    自分のもつ小さな光では、幸いにもこれを暗いものとはできなかった。

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    2026年03月04日
  • 津軽

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    ネタバレ

    太宰治の作品は、『走れメロス』と『人間失格』しか読んだことありません。今度青森県へ行くので縁の物をと思い、手にした次第です。

    所々挟まれる古文の引用が長く、難解でその部分は心が折れそうになりました。が、N君とのやりとり、芭蕉の話、売れっ子小説家批判、鯛の切り身、頭の形などなど、思わず笑ってしまう軽妙なやり取りも多く、心に残りました。
    今まで抱いていた太宰治のイメージと違う、かわいい一面を見たという感じです。

    ラストの、たけとの再会場面は自然に涙が溢れました。「生れてはじめて心の平和を体験した」太宰と「強くて無遠慮な愛情」をあらわすたけが心に沁みました。

    読後感が良く、手元において何度でも

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    2026年02月26日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    葉桜と魔笛が読みたくて購入。
    私は、ただ美しい物語ではないのではないかと感じた。

    妹は本当に彼と付き合って、深い仲になっていた。戦時下、時代的にもしそれが世間にバレたら命を絶たなければならないほどの秘密。
    姉の手紙により、姉に知られる訳にはいかず嘘をついた(予めバレた時の用意をしていたのかもしれない)
    姉は姉で、妹だけ恋愛を楽しんでいた事に嫉妬心を抱いた。
    魔笛を吹いたのは厳格な父親かもしれない。けどそれは妹のためというより、自分も知った事を妹に知らしめるため。

    妹が急逝したのは、自ら命を絶ったから。

    全て知っていた姉が、抱えきれずに晩年告白という形をとった。

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    2026年02月11日