きりぎりす(新潮文庫)

きりぎりす(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

「おわかれ致します。あなたは、嘘ばかりついていました。……」名声を得ることで破局を迎えた画家夫婦の内面を、妻の告白を通して印象深く描いた表題作など、著者の最も得意とする女性の告白体小説「燈籠」「千代女」。著者の文学観、時代への洞察がうかがわれる随想的作品「鴎」「善蔵を思う」「風の便り」。他に本格的ロマンの「水仙」「日の出前」など、中期の作品から秀作14編を収録。(解説・奥野健男)

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きりぎりす(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    76冊目『きりぎりす』(太宰治 著、1974年9月 初版、2008年11月 改版、新潮社)
    1937年から1942年までの間に発表された作品で編まれた短編集。著者の得意とした女性告白体小説と随筆的作品が中心となっている。
    文才が大きく開花したとされる中期作品群が揃っているだけあり、どの短編も恐ろしい

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    学生時代に心酔していた太宰治、ちょうど読む本が尽きたので、本棚からふと手に取ってみて、うわ!やっぱりいい!と思った。
    今回特に好きだったのは以下三編。

    『燈籠』 
    口に出したくなる「言えば言うほど、人は私を信じて呉れません」というキラーフレーズ、
    そして「それに違いはございませぬ。いいことをしたと

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    1939-41年に発表された短篇から14篇を抽出。どれも文句なくおもしろい。その掴みと語りの巧さ。そして言いようのない読後の余韻。とくにユーモアとペーソスを湛えた「畜犬談」、「きりぎりす」、「佐渡」がいい。
    「佐渡」は、旧制新潟高校で学生相手に講演した翌日、単身佐渡に行く様子が描かれている。11月中

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    これ読んで自分は太宰治が好きなんだなと思った。自分の中のネガティブな波長が合うというか。
    世間的に手紙小説といえば「こころ」なのだろうけど自分にとっての手紙小説はこの作品だなぁ。

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    電子書籍『きりぎりす』を読む。
    短編ですぐに読めてしまう。

    お金が入ってくると、別のものを失っていく寂しさ、悲しみ。もう戻ってこないのだなと思った妻はお別れする。
    きりぎりすの声が聞こえてくるようだ。

    0
    2023年09月19日

    Posted by ブクログ

    太宰にとって、報われぬ人生こそ表現者として最も大切で、美しいものであり、それを無理やり華々しくしてしまうことは全てを汚し破壊する行為なのだろう。
    そんな太宰の価値観は己の生き様や人間性を自分で受け入れ肯定する為に生まれたのだろう。
    太宰が狂人に成り得なかったのは妻子の存在があったからこそなのであろう

    0
    2021年06月04日

    Posted by ブクログ

    年代の違いを埋めるほどの魅力を感じる。
    もう一度改めて読みたくなる。
    ※記録「きりぎりす」、「風の便り」

    「風の便り」が特に良かった
    自分はバンドマンで、歌詞を書く。芸術家としての何たるかを知らしめられた。芸術なんてない、人生、事実、もっとリアリズムのこと。誰かの頭の中で実際に存在する。想像と現実

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    青森県五所川原市 エルムの街 くまざわ書店にて購入。
    太宰治の故郷、青森へ旅に出ると本が買いたくなる。今年は きりぎりすにした。

    好きな物語がたくさん入っている。
    「燈籠」のどんでん返しは痛快。
    この女の子の目線から見ると、自分を正当化し凄まじく善人として描いているが、男の子側から見ると、迷惑な勘

    0
    2024年11月06日

    Posted by ブクログ

    『きりぎりす』の最後のところで床下で鳴くこおろぎが、彼女の心のなかでなぜタイトルのきりぎりすに変わるのか、その意味について考えている。

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    「女生徒」よりも様々な角度の物語が含まれている短編集。人々の不変的な心情をここまで描けるのはさすがとしか言いようがない。何度読んでも新しい発見がある。

    0
    2024年09月22日

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