太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格 3

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    ネタバレ

    太宰治とようぞうが話す場面がうまい
    薬屋の奥さん、よしこ、むねがはりさけそう
    救いのない暗い感じからの上がって下げるの秀逸
    原作よりようぞうまじくそ

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    2022年08月13日
  • 走れメロス 富嶽百景

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    一番面白かったのは浦島太郎だった。普通の物語から沢山の作者の疑問があってそこからいろんなオリジナルの物語が始まっていて面白かった。そこにパンドラの箱と浦島太郎の箱を重ね合わせていて作者の独自の世界観が描かれていてオモロい

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    2022年07月18日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    大人になってから読み返した「斜陽」と「人間失格」は、思ったより軽いタッチだった。書かれている事実に気を取られず、人物の心情を客観的に見れるようになったからかもしれない。
    同じページに注釈が載っており、大変読みやすい。
    また、「駆け込み訴え」を読んでから「斜陽」を読むと大変わかりやすい。
    個人的には「富嶽百景」や「葉桜と魔笛」が好きで、太宰中期の作品にもっと触れたいと思うきっかけになった。このあと「女生徒」を買うに至る。

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    2022年07月15日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    すげぇな
    よくも人間の根底を表す美しくて、醜い文章を書けるな

    薄明
    苦悩の年鑑
    十五年間
    たずねびと
    男女同権
    冬の花火
    春の枯葉
    メリイクリスマス
    フォスフォレッセンス

    饗応夫人
    美男子と煙草
    眉山
    女類
    渡り鳥
    グッド・バイ

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    2022年07月13日
  • グッド・バイ(新潮文庫)

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    「薄明」
    現実主義でポジティブ志向
    そういう人であるがゆえに周りからはいつも
    「本気か冗談かわからない」
    などと言われてしまう
    それでひそかに傷ついたとしてもポジティブ
    その明るさが滅びの姿であろうか

    「苦悩の年鑑」
    軽薄なポーズでくそ真面目
    そういう人であるがゆえに周りからはいつも
    「本気か冗談かわからない」
    などと言われてしまうんだろう
    それで世をひねて、純粋なものに憧れる
    実際、本気か冗談かわからない

    「十五年間」
    彼はサロン文化を軽蔑していた
    そこでは誰もが空気に敏感であった
    異物を探してこれを叩き、連帯感を強めていた
    挙句が開戦論である
    しかしそれはそれとして、彼は戦争に乗った

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    2022年07月25日
  • ヴィヨンの妻

    ネタバレ 購入済み

    脚色なし

    ひたすら太宰治の「ヴィヨンの妻」
    あの呑んだくれの旦那もそのまんま
    と言うか、あの旦那の容貌…太宰治そのまんま?

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    2022年09月29日
  • 人間失格 3巻(完)

    購入済み

    圧倒される迫力

    原作は読んでいないけれど、現代風に描き直されて、理解しやすいストーリーになっていると思います。良いとか悪いとかという問題でなく、ただ圧倒される迫力を感じます。読後感は決して良くありません。でも何故か頭の片隅にこびり付いて、いつまでも忘れることができません。原作が持っている破壊力でしょうか。

    #ダーク #ドロドロ #シュール

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    2022年04月24日
  • 人間失格

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    凄まじいの一言。読後は呆然自失となる。

    太宰にとって、世界とは無意味にすぎなかった。
    印象的な文言に「世間とは、個人ではないか」というのがある。
    思慮深い真理として感じられ、皆が抽象的に想像していることを、見事に言葉として表現しているのではないだろうか。

    圧倒的なニヒリズム。
    彼はもしかすると、重度の対人恐怖、社交不安障害であったのかもしれない。
    現在、心療内科、精神内科などは簡単に予約が取れないほど通う人間が多いという。
    そんな生きづらい世の中の内に、太宰が今も読まれている理由があるのだろう。

    自己破壊を繰り返すことでしか、生きる価値を見出せないような、文学を語る資格がないのだというよ

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    2025年10月10日
  • 斜陽 人間失格 桜桃 走れメロス 外七篇

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    やっぱり「人間失格」は凄まじい。
    太宰作品をそんなに読んだわけではないけど、これだけは別格だ。葉蔵の心理描写が恐ろしいほど真に迫っており、自分の心理とシンクロし、ドキドキする。

    自分と葉蔵は似ているわけではない。だが「お前も同じ穴のムジナじゃないのか?」と問われれば…葉蔵が竹一に見透かされた時のように血の気が引いて顔面蒼白になるだろう。

    僕は外面は常識的な好人物を演じている。職場では仕事がデキるやつ、部下に慕われる面倒見の良い上司ヅラするのも自然と板についているし、大方の評価も良い。

    しかし、本当は問題は避けたい、サボりたい、休みたい、楽したい、逃げ出したい。生活と対面維持のためだけに仕

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    2022年01月29日
  • 津軽

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    言わずと知れた名紀行文。

    高校生の時授業でダイジェストを読み、夏休みに通しで読んだ上で感想文を書かされた。

    多分、その時は全文を読まず、適当に書いた。

    自分を含むあらゆることを呪っていた高校生で極度のひねくれ者だったが、高校3年間で現国の教科書で習った『城の崎にて』『檸檬』『こころ』、そしてこの太宰の文章はいずれも心に残った。

    後々、本を読むのが大好きになって今に至るのは、これらの作品のおかげかもしれない。

    解説で町田康が、最後の場面での、乳母たけの言葉に「ここにいたって心が動かぬものがあったとしたらその人は人非人である」と書いている。そこまで言うか。

    と言いつつ、僕はおばあちゃん

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    2022年01月16日
  • 富嶽百景

    Mmm

    購入済み

    富嶽百景

    とても面白い。恋愛ものの作品かと思ったがそこまで恋愛ものではなくどちらかと言うと人間について深く考えさせられる本でした。

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    2022年01月10日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    太宰治の随想集。
    「如是我聞」はひたすら志賀直哉への悪口なのに文章のセンスが良くて面白い。
    良い意味でも悪い意味でもなんとなく太宰の人柄が分かる。

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    2021年11月24日
  • 晩年(新潮文庫)

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    この時代の常識や、固有名詞などがわならなかったので少し読みづらかったです。しかし、はっと目を見開かされるような文章に感銘を受けました。憂鬱ではないのに、死の気配を感じる。そんなところでしょうか。年が明けたら再読しようと思います。

    特に猿面冠者を気に入りました。工場見学みたいな楽しさがありました。

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    2021年11月23日
  • 走れメロス

    購入済み

    構成

    一文目で印象的なセリフを持って来る、という構成と言えばこれが走りと感じています。
    学校で習って読み解いた作品ではありますが、自分で読んで自分で解釈する事も大切だと改めて感じました。

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    2021年11月07日
  • 女の決闘

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    芸術家の業、罪といえば芥川の地獄変が思い起こされる。また、本作は作中作構造をとりつつ元の物語の解体・再構築を試みていて、面白い仕組みになっていると思った。

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    2021年10月19日
  • 満願

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    内容が病気に関連するものであり陰りはあるのだが、さわやかに描いている。「奥さんのさしがね」が何を指すのか、いくつか説が考えられそう。考えて読むのも一興。

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    2021年10月19日
  • 畜犬談

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    泉鏡花然り、文豪には犬が苦手な人が多い印象がある。本作はどこまで実体験に即していてどこまでフィクションなのか分からないが、読み物として面白い。

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    2021年10月19日
  • HUMAN LOST

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    精神病院を例えて「人間倉庫」と表現しているのが印象に残った。読んでいて、妻に対する怨み・怒りが痛切に感じられる。

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    2021年10月19日
  • 古典風

    ネタバレ 購入済み

    ラストの「みんな幸福に暮した。」の唐突感・尻切れトンボ感たるや。シニカルで厭世的なオチにしないであえて「めでたしめでたし」で終えたことこそがある種皮肉に満ちている。

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    2021年10月19日
  • ア、秋

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    散文詩のような作品。「秋の蝶」の醜くもたくましい姿を書き込んだ「大へん苦しかった」のはパビナール中毒の頃か。「トンボ。スキトオル。」のフレーズが一番気に入った。

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    2021年10月16日