太宰治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
太宰治は学生時代にかじった程度だ。
文字からインプットする話は、ネガティブ結末を好む傾向があるものの三島由紀夫はハマったのに太宰はハマらなかった。今回は井伏鱒二が描いた「太宰治」を読み、どのような時を生きた人が描いたのか。を想像しながら読むことができた。
人間失格の葉蔵然り、斜陽の直治然り、ダス・ゲマイネの馬場然り。何とも言えぬ、瞳の奥にひどく暗く深い闇を持った瞳が常に読者を見据えているような感覚に陥る。
太宰の描いた作品に登場するこれらの人物は少なからず太宰本人の過去を投影し、あるいは膨らませた上での人物なのだと感じる。
作品に作者そのものがここまで投影されているように感じるのは、太宰に魅せ -
Posted by ブクログ
何作かは再読
大好きな人間失格も斜陽も収録されてて最高
自分の話以外もだいたい本人がモデルか?っていう感じの酒の誘惑に弱くちゃっかりしていてそんな自分に嫌悪感抱いてる外見はいいクズ男みたいなのが多くてふふってなっちゃう。
そして晩年よりの作品集だからか登場人物が死んじゃう話が多い。
✳︎グッド・バイ(絶筆)
編集社で働く傍ら、闇稼業で儲けている34歳の男の田島周二が、愛人15人との関係を解消しようと闇稼業で知り合った絶世の美人(ただし最低の鴉声、大食い、怪力)を連れて別離の行進をする。
「人生足別離」の一句があり私の或る先輩はこれを「サヨナラ」ダケガ人生ダ、と訳した。まことに、相逢った -
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「薄明」
現実主義でポジティブ志向
そういう人であるがゆえに周りからはいつも
「本気か冗談かわからない」
などと言われてしまう
それでひそかに傷ついたとしてもポジティブ
その明るさが滅びの姿であろうか
「苦悩の年鑑」
軽薄なポーズでくそ真面目
そういう人であるがゆえに周りからはいつも
「本気か冗談かわからない」
などと言われてしまうんだろう
それで世をひねて、純粋なものに憧れる
実際、本気か冗談かわからない
「十五年間」
彼はサロン文化を軽蔑していた
そこでは誰もが空気に敏感であった
異物を探してこれを叩き、連帯感を強めていた
挙句が開戦論である
しかしそれはそれとして、彼は戦争に乗った
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Posted by ブクログ
やっぱり「人間失格」は凄まじい。
太宰作品をそんなに読んだわけではないけど、これだけは別格だ。葉蔵の心理描写が恐ろしいほど真に迫っており、自分の心理とシンクロし、ドキドキする。
自分と葉蔵は似ているわけではない。だが「お前も同じ穴のムジナじゃないのか?」と問われれば…葉蔵が竹一に見透かされた時のように血の気が引いて顔面蒼白になるだろう。
僕は外面は常識的な好人物を演じている。職場では仕事がデキるやつ、部下に慕われる面倒見の良い上司ヅラするのも自然と板についているし、大方の評価も良い。
しかし、本当は問題は避けたい、サボりたい、休みたい、楽したい、逃げ出したい。生活と対面維持のためだけに仕 -
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言わずと知れた名紀行文。
高校生の時授業でダイジェストを読み、夏休みに通しで読んだ上で感想文を書かされた。
多分、その時は全文を読まず、適当に書いた。
自分を含むあらゆることを呪っていた高校生で極度のひねくれ者だったが、高校3年間で現国の教科書で習った『城の崎にて』『檸檬』『こころ』、そしてこの太宰の文章はいずれも心に残った。
後々、本を読むのが大好きになって今に至るのは、これらの作品のおかげかもしれない。
解説で町田康が、最後の場面での、乳母たけの言葉に「ここにいたって心が動かぬものがあったとしたらその人は人非人である」と書いている。そこまで言うか。
と言いつつ、僕はおばあちゃん -
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構成
一文目で印象的なセリフを持って来る、という構成と言えばこれが走りと感じています。
学校で習って読み解いた作品ではありますが、自分で読んで自分で解釈する事も大切だと改めて感じました。 -
購入済み
芸術家の業、罪といえば芥川の地獄変が思い起こされる。また、本作は作中作構造をとりつつ元の物語の解体・再構築を試みていて、面白い仕組みになっていると思った。