大好きな「愛と美について」がちょっと長くなって再登場だ嬉しいなという短編集。やっぱり次男が好きです。病弱で生意気なんて可愛らしいにも程があります。家族全員愛しくて、羨ましいくらい。令嬢アユ、恥、新郎、十二月八日、佳日、散華、どれも特に何か重大な事件が起こった訳じゃないのに、心がぐらぐら揺さぶられる感じのする良い話ばかりでした。誰かが誰かを思ってる話が多かったので、そういう愛の恋だのが大好きな子供のわたしはそれが嬉しかったのかもしれません。とにかくいい短編集でした。短くても長くても、きっちりまとめてくる太宰は天才だと思いました。