太宰治のレビュー一覧

  • 人間失格

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    初めて読んだ太宰作品。身も心もボロボロになりながら人間とはについて考え続ける執念深さを感じた。思っていたよりも重い内容ではなかったけど、自分だったら絶対に踏み入りたくない生活。
    人を信じられないからこそ自分を偽り続ける人間の弱さを上手に描いている。1回では理解しきれていない部分もありそう、最初は文体に慣れなくて内容が入ってきませんでしたが、後半につれて気にならなくなりました。
    あとがきのマダムの言葉があたたかかったです。

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    2026年01月04日
  • 人間失格

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    いつか読もうと思っていて、きちんと読んだことはなかった気がする。35歳にして初めてちゃんと向き合った。


    口調や書きぶりが魅力的でどんどん読んでしまった。
    さすが太宰治。

    冒頭のほうで、性的虐待への言及が1文だけあり、そこから先一切出てこないけれど、今の時代この部分はかなり根本的な要素なのではないかと思った。
    そのわりに、人間失格について論じるときに出てこない気がする。

    性的虐待による心的外傷がゆえに病んでしまった物語とも取れるのではないか。。太宰治自身はどうだったのだろう。

    色々とyoutubeなどで評論を見ていたら、やはり海外からはそういう評価もあるらしいが、日本の文壇ではあまり論

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    2026年01月01日
  • 人間失格

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    葉蔵の孤独や生きづらさは、本当に特殊なものなのだろうか?
    自分は「世間」とは何かがどうも異なる。決して理解し合ったり心を許すことができない。だけど道化で「世間」に紛れ込む。
    誰かの書評を見て、自分と主人公は重なる部分があるのではないかと思ったことがこの本を読んだきっかけだった。


    葉蔵は容姿に恵まれ、面白いことも言える。これは、人間社会で生きていく上で大変な武器だと思う。たとえ自分と世間との隔たりを感じても、葉蔵は社会に受け入れてもらえているではないか。だから葉蔵はなんて贅沢なんだろうと思った。
    でも、容姿が良かったことがかえって葉蔵を甘やかし、不幸になってしまったのではないかと思う。女

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    2025年12月30日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    和子の恋愛観や直治の生に対する絶望みたいなものに共感できるところが多かった。この小説において共感できるとか納得出来るというのは自分が少し成長したという事なのかなと思った。
    太宰治の小説を初めてじっくり読んだ気がするが、表現がすごく綺麗だなと思った。また何かしら読もうと思う。分量も少ないのですぐに読み終われた。

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    2025年12月27日
  • 人間失格

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    面白かったと思うがあまり覚えてない。
    斜陽の方が好きだったため、この評価に落ち着いた。
    正直、太宰ブランドみたいなとこはあるかもしれない。
    ただ、この暗い世界観と弱い主人公像が何故か惹かれる。

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    2025年12月26日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    彼の作品は主人公が太宰治の実体験などが濃くノンフィクションとフィクションが曖昧に感じる。
    だから、彼の作品一つ一つは独立して成立しており、まるで「太宰治」自身が一貫として主人公に見え、彼自信が作品であり、基本的にどの話も好きになる。

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    2025年12月21日
  • 人間失格

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    中学生以来、十数年ぶりの再読。当時はすこしも良さがわからなかったけど、今読んでみるとスゲ〜面白い。これを「おとなになった」と言っていいのかはわからないけれど、でも、「失格」になることへの理解が、子どものころはできなかった気がする。たぶん潔癖だったんだなあ。言い方が悪いけど、このひねくれた文章さえも今はすきだと思えてくる不思議。

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    2025年12月19日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読む前はTwitterで話題になっていたのをみて買ったので恋愛ものかと思っていた
    疲れていても読みやすい短編集だった
    令嬢アユだけは太宰に女性を消費する側の自覚が足りなくてどうかと思うけど佳日は良かった
    解説を読んで戦時中の厳しい時代に文学と向き合っていた太宰の覚悟や真剣さを感じたけど実際は自分よりいろんなものが見えているんだろうな
    文学とは欲に流されず他者への配慮を忘れず、構造を明らかにすることなのかな

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    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

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    男性の存在意義はなんなのだろうか。
    自分にも家庭にも臆病で、自信がなくて。後ろめたいことがあると、真っ向から向き合うことに怯えて短略的に怒鳴ることしか出来ない。仕事をしてお金を家に入れることだけが役割だったのだとしたら、今は女性もお金を稼ぐ。夫にも気を遣え、子供も育てられ、配給の情報を取り生きるために食べ物や衣服を揃えることもできる万能な女性。
    男性に出来ることってなんなのでしょう。

    などと、男性の家庭での必要性について考えさせられるお話でした。

    ふと時間を置いてみると、この作品は男性を頼りなく魅せるために、女性の忍耐美のようなものを際立たせている気もする。私が悶々と考えた、男性の家庭での

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    2025年12月17日
  • ヴィヨンの妻

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    ▷親友交歓
    内心快く思っていないのに社交的であることを「軽薄」と表現しているのが、太宰治がいかに人間の裏表・処世的な振る舞いを忌み嫌っていたのかが現れていて良かった。

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    2025年12月17日
  • 人間失格

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    出口のない苦しみが循環しているような作品だった。根底にあるのは人間に対する原初的恐怖。救いを求めながらもそれらを破壊し自己欺瞞に走る葉蔵の姿が飾らない言葉で書かれていて余計に痛々しい。何を伝えたいのかは理屈では掴めなかったけれど、なんとなく心を鷲掴みにされる。罪深い作家。

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    2025年12月09日
  • 人間失格

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    ネタバレ

    人間が当たり前に持っている感情や動機がなく、「世間」に溶け込もうと、自分にはないものを見つめようとするあまり、人間へ過度な恐怖心を抱いているように思う。自分と同じだと思った。解説にある通り、そう思わせるのが太宰の手腕なのかもしれない。

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    2025年12月07日
  • きりぎりす(乙女の本棚)

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    成功の光と影 
    奥さんの気持ちわかります。慎ましく必死に暮らしていたころが幸せだった。旦那さんは富と成功により変わってしまったんですね。確かに何が正しくて間違いかわかりませんが、生活に嫌気がさしたんでしょうね。

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    2025年12月07日
  • 人間失格

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    中学生の時に初めて読んで、漢字が難しく調べながら読み進めるうちに賢くなったと思います。太宰の一生、色気のある人だったんだろうな。

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    2025年12月06日
  • 人間失格

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    人のことを気にして着飾ったり、嘘をついたりなど、したことあることや感じたことを言語化してるのですごく共感できた
    ここまでは堕落してないがこうもなり得たと思うから反面教師にしていきたい

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    2025年12月06日
  • 人間失格

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     人間の本性のうち負の一面が強く表現されており、純粋さ故に共感する所のある「奇妙な危うさ」に引き付けられました。
     人間は良心を知らずに育つと失格した性格になってしまうのかもしれません。「人は鳥カゴ環境で育つとで破滅の道を歩むことになる」を強く意識させる作品でした。

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    2025年12月02日
  • もの思う葦(新潮文庫)

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    他人の文学に対する強烈な批判や、自作の批評者、特に 芥川賞の選考委員であった 川端康成への捨て身の反論など、『人間失格』でファンになった読者は、太宰を薄氷のように繊細なメンタルと捉えているでしょうが、本書では強烈な批判精神にパンチを食らうでしょう。

    「日本の既成文学に対する最も本質的な批判を行った歴史的な記念碑」と解説者が絶賛しています。「霊感のごとく天から得られた言葉」を駆使した批評は詩のように刺さります。

    重版出来を50刷以上も繰り返しているのがその証です。太宰ファンは必読の批評集です。

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    2025年12月02日
  • 魚服記(乙女の本棚)

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    ともかく人が死ぬ不吉な滝壺の話。
    太宰治は「少女」を描くのが上手いよなぁと思う。
    大人から見た、瑞々しさ、幼さ、残酷さを持った「少女」。
    おまけに挿絵が、華奢だけど少しずつ色気が出てくる少女の様子が上手いんだ。
    孤独な父親に対して
    「おめえ、なにに生きでるば」。
    聞いてはいけない質問だ。答えられない上に、相手を追い詰める残酷さがある質問だからだ。
    でも、親に対してこういう視点を持ってしまうのが娘だよねえ。

    雪の中で目覚めてから、スワが走り出す様子が見どころだと思う。親父は何をしたんだよ。

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    2025年12月01日
  • 斜陽 アニメカバー版

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    ネタバレ

    audibleにて。「既読がついたり瞬時にやり取りできるLINEみたいなツールがない時代だと、相手の返事を想像してその先まで書くんだなあ」と、主人公の手紙を読みながら思った。母親のおしっこのくだりで声を上げて笑ってしまったが、終盤の弟の遺書はすごい良かった。

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    2025年11月17日
  • 人間失格

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    意外と読みやすく、ユーモアがある文章に驚いた。

    構成が面白い。

    はしがきで登場する男に対し、語り手は嫌悪を剝き出しにしている。
    その理由が、手記として描かれた男の人生を読み進めるうちに腑に落ちていく。

    太宰治はどれほど自分を信じ、好きだったんだろう。
    自己嫌悪は自己愛の裏返しだ。

    太宰が友人だったら、何やってんの、ってこづきたい。
    だけど、もう知らん、と言いながら、なんだかんだまた一緒に居酒屋でくだをまいたりしそうな気がする。

    太宰はダメで、しょうもない。
    しょうもなくて、情けなくて、まるで自分みたい。

    どこか憎めなくて、みんな太宰を好きになるんだろう。

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    2025年11月12日